両片想いに板挟まれた俺が魔法のディルホを手に入れた話

セトラ

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第9話 再来

「ちゅ、んちゅ……ちゅ……♡♡」
「ちゅぷ、ちゅ……ちゅっ……♡♡」
 可愛らしい水音を立てながら、拓也の部屋で二人のくちびるが重なる。
 拓也と英彩の二人は、あれからというもの、暇さえあればひたすら互いの体を求め続ける生活を送っていた。
 家に行ったり、家に誰かいる日はホテルに行ったり、お金が足りない日は公衆トイレに行ったり。怪しまれないように、でも頻繁に。あの手この手で。
 最初は確かにそこにあったはずの恥じらいや常識なんてものは、とっくの昔に情欲の炎に焼かれて塵になってしまった。
 そう、あの日燻ぶったままの火は、今でもまだ二人の中に存在して、その体を内側から焼き続けていた。
「拓也っ♡♡ もっと激しくっ♡♡ もっとぉっ♡♡」
「ぅっ♡♡ はぁっ♡♡ 無理っ♡♡ これ以上できないぃ……っ♡♡」
 ぱんっ♡♡ ぱんっ♡♡ と英彩の尻を犯す拓也の尻には、肌色の棒が突き刺さっていた。
 二人でお金を出し合って買った、ディルドだ。
 サイズが特大なだけではなく、ピストン機能とスイング機能、バイブレーション機能までついている、高級な。
 あの現象はこうやって責め立ててくれた、オレの時はこうだった。という二人の話をまとめ、拓也が前後両方の快楽を味わいながらするのはどうだろうか、という結論に至り購入したもの、だったが。
「あ゛~~~~奥ッ♡♡♡♡ 奥ごちゅごちゅ好きッ♡♡♡♡ あっあっあっ♡♡ 動くっ♡♡♡♡ 先っぽ動いてっ♡♡♡♡ 奥♡♡ 拡げられて……っ♡♡♡♡」
 へこっ♡♡ へこっ♡♡ へこっ♡♡ へこっ♡♡ へこっ♡♡
「うっ♡♡ んっ♡♡ 拓也っ♡♡ ちゃんと腰振ってよっ♡♡ もっとどちゅどちゅって♡♡ 激しくっ♡♡」
「ふぅうぅっ♡♡♡♡ んぉ゛っ♡♡♡♡ 揺れ♡♡ 揺れるっ♡♡♡♡ ケツ穴全部ぶるぶるされてるぅうっ!♡♡」
「――っもう!♡♡」
 焦れた英彩が拓也のチンポを抜き去り、拓也のアナルからもディルドを抜き去る。
「ごめ……♡♡ ちゃんと♡♡ 出来なかったぁ……♡♡」
「いいよ」
 へーっ♡♡ へーっ♡♡ と息を荒げる拓也の頬にキスを落とすと、英彩はディルドのスイッチを切り、腸液をしゃぶり取りながら「それより」と拓也に聞いた。
「どう? イけそうだった?」
「……や、気持ちいい、けど、そこまでは」
「これもダメかぁ……」
 れろん、と綺麗に舐め上げた英彩はおもむろに立ち上がり、バッグを漁る。
「じゃあ、次はこれ、試してみようか」
 取り出したのは、海外から個人輸入した媚薬ローションだった。
 これは強力だ、本物だ、と散々評判だった商品。これでもダメだったら打つ手はないね、と言いながらポチった最終兵器。
 祈るような気持ちでキャップをひねり、中身を手のひらに出す。
「塗ってあげる」
 拓也のもとへ戻った英彩は、まずはその胸へとぺたりと触れた。
「ん……♡♡ あったけ……」
「温感効果と血流促進作用があるんだって」
 サッカーで鍛えられた胸を這った手は、ぬるりと刺激を待ちわびている突起に滑る。
「んっ……♡♡」
 熱をなんとか発散しようとする過程で随分敏感に育てられた乳首は、心なしかサイズも大きくなった気がする。
 開発を決めるとき、着替えるときにイジられるかも、と考えなかったわけではないが、結局欲が勝って開発してしまった乳首。今のところ何も言われていないが、それが逆に怖かったりもしている。
 拓也もボトルを受け取り、英彩の体に塗っていく。
 英彩の乳首も、最初に比べれば大きくなった。のに、相変わらず色素は薄いままだ。
 同じ人間の男なのに、この差は何なんだろうな。
 ややもやもやとしながら、揉み込むように手を動かしていく。
 ぬぢゅ♡♡ ぐぢゅ♡♡ と耳から犯されながら、媚薬といういけないものを自ら塗りたくっているという状況に興奮を掻き立てられる。
「ん、ん♡♡ んぅ♡♡」
 二人の手は、いつのまにか互いのアナルに到達していた。
 くちくちという水音と、二人分の小さな嬌声が漏れていたのも束の間。
「……拓也、ボトル貸して」
「ん、はい」
 英彩は、受け取ったそれを拓也のアナルに突っ込むと。
 ぶぢゅううぅうぅうぅぅっ!♡♡♡♡
「ひっ?!♡♡♡♡ え、英彩、何してっ」
「指じゃ絶対奥まで届かないから、直接の方が早いかなって。ほら、拓也も!」
「お、おう……」
 英彩のやつ、こういう時妙に思い切りがいいよな……。と思いながら、拓也も英彩の中にローションボトルを突っ込んで中身を絞り出す。
 ぶぢゅるるるるるるるるるっ!♡♡♡♡ ぶぢゅっ!♡♡♡♡ ぶぢゅぅぅぅっ!♡♡♡♡
「ふっ♡♡ ぎゅ♡♡ ぅんっ♡♡ ま、って♡♡ おお、すぎっ♡♡」
「残り半分くらいだし、これ二本セットだったろ。使い切っても問題ないし……それに、ローションでベッタベタのボトル残しといてもしょうがなくね?」
「だ、から、って♡♡ っ♡♡ もう、♡♡ 拓也のせいで、おなか、たぷたぷぅ……っ!♡♡」
 ぶぢゅっ♡♡ ぶりゅっ♡♡ と最後の一滴まで注がれた英彩は、拓也ってこういう時雑なんだ、と思いながら、とろとろとローションが零れる穴を四つん這いで拓也に向ける。
 腹がたぷんと揺れて、重い。
「……ふぅ。さっきみたいに、ディルド挿入れながらしてみよ。拓也だけでもイけるかも」
「どうだろうなぁ……」
 再度ディルドを挿入した拓也が英彩に覆いかぶさり、そのアナルに切っ先を沈めていく。
 ずぷ、ぷぷぷぷぷぷ……♡♡
「ん゛♡♡ ぉ゛♡♡ お♡♡ ほぉ゛♡♡ ぉ゛、お゛……♡♡」
「んあ♡♡ ぁ、お、っき……♡♡ ん、ふぅ、う……♡♡」
 ゆっくり、ゆっくりと奥まで到達して、少し呼吸を整えていた。その時だった。
「ぉ゛ッ?!♡♡」
「ん゛きゅッ……!♡♡」
 どくん、と心臓が跳ねて、ばくん、ばくんと、鼓動の音が少しずつ大きくなっていく。落ち着いてきていた呼吸が再び大きく乱れ始め、開けっ放しになってしまった口からボタボタとよだれが垂れていく。
「ぉ、お、ぉ、お♡♡」
「ぁっ、?♡♡ あ、っ♡♡ っ♡♡」
 疼く。乳首が。ペニスが。アナルが。――全身が。
 燃えるように。
「――ッ!♡♡♡♡」
 英彩が体勢を崩し、尻だけを高く上げているような状態で、自由になった両手をそれぞれ乳首とペニスに伸ばす。
 どちらも常は色素が薄いが、今は媚薬の効果でぽってりと赤く染まり、じんじんと震えている。
 危険さえ覚えてしまうような、強烈な疼き。一度触れてしまった瞬間、ぶつんと。英彩の中で理性の千切れる音がした。
「あ゛……ッ!♡♡♡♡」
 遠慮がちに、おずおずと触れたはずの指先は、次の瞬間には、意識するよりも先に強い刺激を与えてきた。
 乳首は押し潰すように。ペニスは指の輪でごしごしと。どちらも、常人なら痛みを感じてしまうであろう強さで。
 けれど、今の英彩は。
「あ゛あぁあぁぁっ♡♡♡♡ ぅああぁぁぁ……ッ!!♡♡♡♡」
 恍惚とした顔で、何度も何度もそれを繰り返す。時々潰す乳首を変えながら。何度も、何度も。
 一方の拓也は、英彩の背中に両の乳首を必死に擦りつけ、尻穴を例のディルドに掘られながら腰を振っていた。
「ゔぅっ♡♡♡♡ ゔあぁっ♡♡♡♡ ぁ゛あッ!♡♡♡♡ はぁあぁっ!♡♡♡♡」
 びりびりと、しびれるような快楽が二人の脳髄を絶え間なく襲う。
 こんなに気持ちが良いのは、二人が初めてえっちをする仲になったとき以来だった。むしろ、あの時を超えているかも知れない。
 ただ。
「あ゛、ぁ゛あッ!♡♡♡♡ ゔ♡♡♡♡ ゔぅ~~~~~~~~ッッッッ!!♡♡♡♡」
「ゔあ゛ぁ゛ぁあぁ、♡♡♡♡ あ゛ぁ゛ッ♡♡♡♡ ゔぅうッ!!♡♡♡♡」
 二人の顔に、少しずつ苦悶の色が混ざっていく。
 ――これでも、絶頂には足りない。
 もっと。もっと雑に。強烈に。物を扱うみたいに。絶頂直前でも容赦なく。全力で。犯されたい。
 頭を埋め尽くしていた気持ちいいはいつの間にか消え失せて、代わりにイきたいが湧き出てくる。
 けれど、これ以上どうしたらいいのかもわからなくて。ひたすら二人が腰を振り続けていると。
 ごとん。
「――ゔ……?♡♡♡♡」
「あ……?♡♡♡♡」
 物音が、ひとつ。
 そして、先ほどまでなにもなかったはずの空間に。

 段ボールが、落ちていた。
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