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第一話 段ボール
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湯浅吾一は、両片想いに挟まれている。
「ふぁ……」
「はよ、吾一」
「おー、はよ、拓也」
春の麗らかな空気に包まれて歩く、部室棟から校舎への道。その途中で、この眩しいくらいの金髪をさらさらと揺らす男と合流して、共に教室へ入る。約三年間続けてきた、いつも通りの流れ。なんの変哲もない日常。
「眠そうじゃん。夜更かしでもした?」
「ちょっとゲームやりすぎちまって……くぁ」
くだらない話をしながら歩き続け、ガラリと教室の扉を開く。と、緑の目をした青年が、ピンクベージュの髪をぽわぽわと揺らしながら二人に手を振った。
「おはよう、二人とも!」
「はよ、英彩」
「おう、おはよう、英彩」
ふと拓也と英彩の視線が交わり、1秒も持たずに切れる。うっすらと赤く頬を染める両名の空気感は非常に甘酸っぱい。
早くくっつけよ。
そんな吾一の心の声は、今日も届くことはなかった。
「はぁ~……」
日中いっぱい、隣同士の席である二人のイチャイチャする後ろ姿を見せつけられまくった後、帰宅後は両者からの相談を並行して捌ききった吾一は、それはそれは深いため息をついた。
――たく、あいつらいつになったら両片想いって気付くんだよ。知らないの本人達だけだぞ。
風呂上がりの体を乱雑にベッドへとダイブさせた吾一は、その直後にごとん、という音を聞いた。
ああ、ダイブの時の振動で何かが落ちたのか。とあたりをつけた吾一は、そのまま無視して目を閉じようとして……妙な胸騒ぎに駆られるように、体を起こして音の発生源を探す。
それは、すぐそこに転がっていた。
「なんだこれ……段ボール?」
整頓された部屋の床にぽつんと存在するそれは、吾一が見た覚えすらないものだった。
おそるおそる、綺麗にぴっちりと貼られたガムテープを剥がしてみる。ビーッとテープを引っ張って剥がす音が、静かな部屋とはひどくアンマッチだった。
そうして開いた箱の中には、いかにも目に優しくなさそうな、パッションピンクの箱が二つ鎮座していた。
「な、なんだこれ……チンコ……?」
箱とお揃いのド派手な色をしたそれが、透明なプラスチックの壁越しにこちらを覗いている。
「あの子と繋がる♡ 魔法のディルホ……?」
パッケージに書かれている文章を読み上げた吾一は首を傾げた。聞き覚えのない単語だった。
箱の表面には他にも「処女まんこ完全再現」やら「あの子のペニス完全再現」やら、卑猥な言葉が平気な顔で堂々とつづられている。
「何なんだこれ……」
しげしげと眺めていると、吾一は二つの箱の違いに気付いた。
パッケージ正面下部に記載されている名前が違う。
片方はエイサver.で、もう片方はタクヤver.になっている。
「この名前って、まさか……」
これまでの情報の全てを鵜呑みにするなら、これらは吾一の親友二人の性器に繋がっているということになる。
そんな代物を手にして、吾一は。
パッケージを開封し、それらを手に取ることにした。
「なんだこれ凄いな……チンコからケツが生えてる」
ちょうど金玉つきディルドの吸盤があるはずの部分に尻をくっつけたような構造で、その尻の間にはしっかりと穴までついている。かなりリアルな造形だ。
そうしてくるくるとディルホ二つを眺めているうちに、何故だかは本人にも分からない。けれども、やらなければと思ったのだ。
ディルホの箱に同封されていた潤滑剤を取り出し、拓也のディルホのペニス部分と英彩のディルホの尻穴の中に乱雑にかける。
床に潤滑剤が垂れるだとか、そういう事は考えられなかった。ただ、今は。目の前のディルホ同士をセックスさせなければという強い思いに駆られていた。
「……こんなもんか」
潤滑剤をたっぷりまとった拓也モデルのディルホを、英彩モデルのディルホの尻穴に近付ける。
何をしているんだ俺は。
僅かに残った、冷静な部分の湯浅吾一が必死に声を上げる。が。それを雑音だと切り捨てられるほどに、吾一の脳は沸騰していた。
「ふ、ふふ……」
吾一の口角がぎぃと上がる。気分は新しいオモチャを目の前にした子どもだ。
そうして、とうとう。吾一の手によって、拓也のディルホが英彩のディルホの中へと侵入を果たした。
「んっ?!♡♡」
部屋で勉強をしていた英彩は、突如下半身――主に男性器から生じた快楽に驚きの声を上げ、あわてて口を塞いだ。
無遠慮にぺたぺたと這いずり回るそれに恐怖を覚えた英彩は、慌てて立ち上がって、パンツごとパジャマのズボンを引き下ろした。
しかしてそこには、すっかり怯えてちぢこまってしまったペニスがあるだけ。
「え? ……え?!」
何度確認しても、そこにあるはずの何かはない。
すっかりパニックを起こしてしまった英彩を次に襲ったのは、冷たくぬるついたものが尻穴にぶちまけられる感触だった。
「ひっ……!」
それからすぐに、尻穴にひたりと何かが当たって。
「んんんんんんんんんん……っ!!♡♡」
ずぶぶぶぶぶぶぶぶ……っ♡♡♡♡
尻の奥まで、何かが入りこんできた。太くて、弾力があって、長いものが。
混乱の中にありながらも、英彩はその正体を確かめようと尻穴に手を伸ばす。だが、相変わらずそこには何もない。あるのは、ただぱっくりと口を開いてしまったアナルだけだ。
「な、なんでぇ……っ?!♡♡」
英彩をあざ笑うように、それが我が物顔で動き始めた。
じゅぽっ♡♡ じゅぽっ♡♡ じゅぽっ♡♡ じゅぽっ♡♡
「ん゛っ!♡♡ ん゛♡♡ ん゛♡♡ ん゛っ♡♡ ん゛♡♡ ん゛♡♡」
ごぢゅんっ♡♡ ごぢゅんっ♡♡ と殴りつけるような乱暴なピストン。未開発の奥をこんなにされたら痛いはずなのに、不思議と湧き上がってくるのは強烈な快楽だけだった。
「ん♡♡ ふぁ♡♡ あっ♡♡ あ♡♡ あ~っ♡♡」
ただただ力と勢いに任せた、技巧のかけらもない乱暴なピストン。それなのに、自分の口からはとめどなくあまい声ばかりがあふれ出る。
なぜ、どうして、が快楽に呑まれるまで、そう時間はかからなかった。
「ふっ♡♡ ふ♡♡ あ♡♡ はっ♡♡ な、なんか、来るうぅぅ……っ♡♡」
とうとう膝から崩れ落ちた英彩のペニスからとめどなく先走りが零れおちていく。
「っ♡♡ く♡♡ うぅ♡♡ うぅううぅぅぅ~……っ♡♡♡♡」
英彩の全身が強張り、床にぱたぱたと白い体液が放たれる。
「う、あっ……♡♡ イッちゃったぁ……♡♡」
拓也に恋をしてから、自分を慰めるために尻穴を開発していたが、尻穴だけで極めたのはこれが初めてだった。
おしりでイくって、こんな感じ、なんだ。
英彩がぼうっとしていると、
「ん゛ひっ?!」
どぢゅんっ!♡♡
と、再び腹の奥から脳みそまで、強烈な快楽が突き抜けた。
「え、やっ♡♡ 待って♡♡ 今イった、あんっ!♡♡♡♡」
絶え間なく続く高速ピストンが、敏感になった英彩に襲い掛かる。
精液が出なくなって潮を吹いても。アヘ顔オホ声になっても。絶頂から降りられなくなってしまっても。
「ぉ゛ホッ!♡♡♡♡ ほ♡♡♡♡ ぉ゛お゛ッ!!♡♡♡♡ 死ぬっ!♡♡♡♡ 死んじゃうぅぅ゛ッ!!♡♡♡♡♡♡♡♡」
床に水溜りができても。
「ほ、ぉ゛……♡♡ ぉ゛お゛……♡♡♡♡」
英彩の体が自分で作った水溜りの中に沈んでも。
ようやく止まったのは、英彩が気絶してぴくぴくと震えながら、まるでお漏らしでもしているかのように潮を垂れ流すようになってしまってからだった。
朝日に輝くピンクベージュのまつげが、ふるりと震える。
「ん、んん……っあれ、……朝……?」
いつのまに寝てしまったんだろう、と英彩は首を傾げた。
昨日は帰宅をして、勉強をして。それから。
「……たしか、下半身を触られているような感触がして……」
瞬間、白い頬が真っ赤に染まる。
そうだ、その後、あられもない声を上げて。今までにないくらい乱れて。
「……そのまま寝ちゃった、のかな」
その割には部屋も、英彩自身も綺麗だ。昨晩は、体液という体液をぶちまけてしまったというのに。
「……ゆ、夢、だったのかなぁ」
だとしたら、自分はいったいどれだけ欲求不満だったのだろうか。あんな、あんな淫夢を見てしまうだなんて。
羞恥で居た堪れない気分になっていた時、尻穴がきゅん♡ とひくつく。
「……え?」
それは、勘違いという言葉で流してしまうには、あまりにも身に覚えのある疼きだった。
「ふぁ……」
「はよ、吾一」
「おー、はよ、拓也」
春の麗らかな空気に包まれて歩く、部室棟から校舎への道。その途中で、この眩しいくらいの金髪をさらさらと揺らす男と合流して、共に教室へ入る。約三年間続けてきた、いつも通りの流れ。なんの変哲もない日常。
「眠そうじゃん。夜更かしでもした?」
「ちょっとゲームやりすぎちまって……くぁ」
くだらない話をしながら歩き続け、ガラリと教室の扉を開く。と、緑の目をした青年が、ピンクベージュの髪をぽわぽわと揺らしながら二人に手を振った。
「おはよう、二人とも!」
「はよ、英彩」
「おう、おはよう、英彩」
ふと拓也と英彩の視線が交わり、1秒も持たずに切れる。うっすらと赤く頬を染める両名の空気感は非常に甘酸っぱい。
早くくっつけよ。
そんな吾一の心の声は、今日も届くことはなかった。
「はぁ~……」
日中いっぱい、隣同士の席である二人のイチャイチャする後ろ姿を見せつけられまくった後、帰宅後は両者からの相談を並行して捌ききった吾一は、それはそれは深いため息をついた。
――たく、あいつらいつになったら両片想いって気付くんだよ。知らないの本人達だけだぞ。
風呂上がりの体を乱雑にベッドへとダイブさせた吾一は、その直後にごとん、という音を聞いた。
ああ、ダイブの時の振動で何かが落ちたのか。とあたりをつけた吾一は、そのまま無視して目を閉じようとして……妙な胸騒ぎに駆られるように、体を起こして音の発生源を探す。
それは、すぐそこに転がっていた。
「なんだこれ……段ボール?」
整頓された部屋の床にぽつんと存在するそれは、吾一が見た覚えすらないものだった。
おそるおそる、綺麗にぴっちりと貼られたガムテープを剥がしてみる。ビーッとテープを引っ張って剥がす音が、静かな部屋とはひどくアンマッチだった。
そうして開いた箱の中には、いかにも目に優しくなさそうな、パッションピンクの箱が二つ鎮座していた。
「な、なんだこれ……チンコ……?」
箱とお揃いのド派手な色をしたそれが、透明なプラスチックの壁越しにこちらを覗いている。
「あの子と繋がる♡ 魔法のディルホ……?」
パッケージに書かれている文章を読み上げた吾一は首を傾げた。聞き覚えのない単語だった。
箱の表面には他にも「処女まんこ完全再現」やら「あの子のペニス完全再現」やら、卑猥な言葉が平気な顔で堂々とつづられている。
「何なんだこれ……」
しげしげと眺めていると、吾一は二つの箱の違いに気付いた。
パッケージ正面下部に記載されている名前が違う。
片方はエイサver.で、もう片方はタクヤver.になっている。
「この名前って、まさか……」
これまでの情報の全てを鵜呑みにするなら、これらは吾一の親友二人の性器に繋がっているということになる。
そんな代物を手にして、吾一は。
パッケージを開封し、それらを手に取ることにした。
「なんだこれ凄いな……チンコからケツが生えてる」
ちょうど金玉つきディルドの吸盤があるはずの部分に尻をくっつけたような構造で、その尻の間にはしっかりと穴までついている。かなりリアルな造形だ。
そうしてくるくるとディルホ二つを眺めているうちに、何故だかは本人にも分からない。けれども、やらなければと思ったのだ。
ディルホの箱に同封されていた潤滑剤を取り出し、拓也のディルホのペニス部分と英彩のディルホの尻穴の中に乱雑にかける。
床に潤滑剤が垂れるだとか、そういう事は考えられなかった。ただ、今は。目の前のディルホ同士をセックスさせなければという強い思いに駆られていた。
「……こんなもんか」
潤滑剤をたっぷりまとった拓也モデルのディルホを、英彩モデルのディルホの尻穴に近付ける。
何をしているんだ俺は。
僅かに残った、冷静な部分の湯浅吾一が必死に声を上げる。が。それを雑音だと切り捨てられるほどに、吾一の脳は沸騰していた。
「ふ、ふふ……」
吾一の口角がぎぃと上がる。気分は新しいオモチャを目の前にした子どもだ。
そうして、とうとう。吾一の手によって、拓也のディルホが英彩のディルホの中へと侵入を果たした。
「んっ?!♡♡」
部屋で勉強をしていた英彩は、突如下半身――主に男性器から生じた快楽に驚きの声を上げ、あわてて口を塞いだ。
無遠慮にぺたぺたと這いずり回るそれに恐怖を覚えた英彩は、慌てて立ち上がって、パンツごとパジャマのズボンを引き下ろした。
しかしてそこには、すっかり怯えてちぢこまってしまったペニスがあるだけ。
「え? ……え?!」
何度確認しても、そこにあるはずの何かはない。
すっかりパニックを起こしてしまった英彩を次に襲ったのは、冷たくぬるついたものが尻穴にぶちまけられる感触だった。
「ひっ……!」
それからすぐに、尻穴にひたりと何かが当たって。
「んんんんんんんんんん……っ!!♡♡」
ずぶぶぶぶぶぶぶぶ……っ♡♡♡♡
尻の奥まで、何かが入りこんできた。太くて、弾力があって、長いものが。
混乱の中にありながらも、英彩はその正体を確かめようと尻穴に手を伸ばす。だが、相変わらずそこには何もない。あるのは、ただぱっくりと口を開いてしまったアナルだけだ。
「な、なんでぇ……っ?!♡♡」
英彩をあざ笑うように、それが我が物顔で動き始めた。
じゅぽっ♡♡ じゅぽっ♡♡ じゅぽっ♡♡ じゅぽっ♡♡
「ん゛っ!♡♡ ん゛♡♡ ん゛♡♡ ん゛っ♡♡ ん゛♡♡ ん゛♡♡」
ごぢゅんっ♡♡ ごぢゅんっ♡♡ と殴りつけるような乱暴なピストン。未開発の奥をこんなにされたら痛いはずなのに、不思議と湧き上がってくるのは強烈な快楽だけだった。
「ん♡♡ ふぁ♡♡ あっ♡♡ あ♡♡ あ~っ♡♡」
ただただ力と勢いに任せた、技巧のかけらもない乱暴なピストン。それなのに、自分の口からはとめどなくあまい声ばかりがあふれ出る。
なぜ、どうして、が快楽に呑まれるまで、そう時間はかからなかった。
「ふっ♡♡ ふ♡♡ あ♡♡ はっ♡♡ な、なんか、来るうぅぅ……っ♡♡」
とうとう膝から崩れ落ちた英彩のペニスからとめどなく先走りが零れおちていく。
「っ♡♡ く♡♡ うぅ♡♡ うぅううぅぅぅ~……っ♡♡♡♡」
英彩の全身が強張り、床にぱたぱたと白い体液が放たれる。
「う、あっ……♡♡ イッちゃったぁ……♡♡」
拓也に恋をしてから、自分を慰めるために尻穴を開発していたが、尻穴だけで極めたのはこれが初めてだった。
おしりでイくって、こんな感じ、なんだ。
英彩がぼうっとしていると、
「ん゛ひっ?!」
どぢゅんっ!♡♡
と、再び腹の奥から脳みそまで、強烈な快楽が突き抜けた。
「え、やっ♡♡ 待って♡♡ 今イった、あんっ!♡♡♡♡」
絶え間なく続く高速ピストンが、敏感になった英彩に襲い掛かる。
精液が出なくなって潮を吹いても。アヘ顔オホ声になっても。絶頂から降りられなくなってしまっても。
「ぉ゛ホッ!♡♡♡♡ ほ♡♡♡♡ ぉ゛お゛ッ!!♡♡♡♡ 死ぬっ!♡♡♡♡ 死んじゃうぅぅ゛ッ!!♡♡♡♡♡♡♡♡」
床に水溜りができても。
「ほ、ぉ゛……♡♡ ぉ゛お゛……♡♡♡♡」
英彩の体が自分で作った水溜りの中に沈んでも。
ようやく止まったのは、英彩が気絶してぴくぴくと震えながら、まるでお漏らしでもしているかのように潮を垂れ流すようになってしまってからだった。
朝日に輝くピンクベージュのまつげが、ふるりと震える。
「ん、んん……っあれ、……朝……?」
いつのまに寝てしまったんだろう、と英彩は首を傾げた。
昨日は帰宅をして、勉強をして。それから。
「……たしか、下半身を触られているような感触がして……」
瞬間、白い頬が真っ赤に染まる。
そうだ、その後、あられもない声を上げて。今までにないくらい乱れて。
「……そのまま寝ちゃった、のかな」
その割には部屋も、英彩自身も綺麗だ。昨晩は、体液という体液をぶちまけてしまったというのに。
「……ゆ、夢、だったのかなぁ」
だとしたら、自分はいったいどれだけ欲求不満だったのだろうか。あんな、あんな淫夢を見てしまうだなんて。
羞恥で居た堪れない気分になっていた時、尻穴がきゅん♡ とひくつく。
「……え?」
それは、勘違いという言葉で流してしまうには、あまりにも身に覚えのある疼きだった。
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