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第一章 最初の街 アジンタ
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サリエラは肉体的には女だ。精神的にも中性に近い。美少年のようだが、同時に美少女にも見えるし、態度はほとんど美少女だ。そしてそこに違和感があった。
徹底して男を演じているのであれば俺も彼を美少女とは思わない。粗野でワルイドな感じであれば周りも誤解はしないだろう。だが、彼の精神は自然体だ。自然体のまま、自分を男だと認識している。それが故に、微妙に男っぽさが足りていない。ヅカの男役が演技を忘れ、元の少女になっているような、でも男役としてのクセが抜けていない、そんな感じ。
だから認識に齟齬が生じてしまい、周囲は彼を半ば女と扱ってしまう。その結果、彼がこのギルドで浮く存在になってしまったのではないだろうか。
それともまさか、オネェが許容されて、サリエラが許容されないのがこの世界の常識なのか? いや、そんなはずはないだろう。
その辺を確かめる為にもサリエラの性格や振る舞いを少しばかり矯正して様子を見るべきだな。丁度あちらも俺の話に食い気味だ。今話すのがタイミング的に最も適しているように思う。
俺は教鞭をとるかのように胸を逸らし、指を一本立てて注目を促した。
それにつられるように、サリエラは背筋を伸ばし、椅子にきちんと座り直した。
「いいかサリエラ。気心の知れた中とは言え、時には男らしさをアピールすべきだ。それは魔物を倒したとか、危険な場所へ行ったとかじゃない。そんなものはここにいる女性たちでも可能だからな」
「ごくり」
熱く語ってみせれば、身を乗り出すような姿のサリエラに思わず苦笑した。
やはり今まで男らしさを語ってくれるような相手に恵まれなかったようだ。ケンもホークもきっと、サリエラとこういう語らいをする機会はなかったのだろう。
その結果が中性的なサリエラなのだから、今度会ったらケンとホークには一言言ってやらねばならないな。
おっと、サリエラのヤツが俺の言葉の続きを待っているな。まるでワンコだ。
かわいいヤツめ。
……心なしか、周囲の冒険者たちの視線も集まっている気がするが、気にせず勢いで告げてしまおう!
「男らしさ。それは、甲斐性だ!」
「甲斐性!?」
俺は拳を振り上げ熱弁する。
「そうだ! 魔物を倒すのも、危険な場所へ行き生還するのも、全てはその言葉に帰結する! 力の強さなど、甲斐性の一部でしかないのだ! それを勘違いし、相手に尽くす事を忘れると、恋人や妻の信頼を失う!」
「な、なんと!」
サリエラが驚いた顔なのはいい。
だが、周囲の女性冒険者も「そうだそうだ!」と叫んでいるのは何なのだ。
さすがに怖いぞ。
だが、最後まで言い切らねば。
「男の甲斐性。それはふとした時に花を贈ってみたり、通りかかる馬車から遠い位置を歩かせたり、甘い言葉をささやいたり、日ごろの感謝を述べたり!!」
うおおおお! とギルド内に絶叫が響き渡る。
「大げさな事ではない。日々の何気ない一コマでそう振る舞えるかが、男の甲斐性だ!」
「そうだ! よく言った!」
「男どもは何にもわかっちゃいねぇんだ!」
「アタイらがいつも後を追いかけてくれるとは思うんじゃねーよ!!」
「甘い言葉! 言われてみたい!」
うん。
ものすごい反響だ。そして肯定的な意見ばかりなので安心したわ。
サリエラも目を丸くしていたと思ったら、ものすごく納得顔で顔をキラキラと輝かせている。
「私、間違っていました! 今日戻ったら彼女に花を贈ります!」
「あ、ああ。でも花束じゃなくて、小さいのにしとけよ。さり気ない、気負いのない気遣いが何よりも大事なのだから」
「はい、分かりました!!」
ふう、どうやら面目躍如出来たみたいだ。
その後、どうなったかと言えば、俺の演説で気を良くした女性冒険者たちに色々と冒険についてアドバイスを頂いた。
その情報の中にはサリエラも知らない話があり、とても有益な時間となった。
その有益さは、仕事のハウツーについてだけではなく、サリエラが精神的に男だった事を女性冒険者たちに知らしめられた事も含まれる。これは、望外の成果だった。サリエラ自身も、自分が女性扱いされているとは知らなかったのだ。
サリエラは誤解されていた。男勝りな女性冒険者たちの中に、確かにサリエラのような中性的な美人がいては、当てつけにも見える。それが全くの誤解であると気付いた女性冒険者からは大層可愛がられていた。
女性冒険者相手にテレる初心なサリエラを見て、今までの態度を色々と察してくれたのだ。
「こう言っては何だが、やはり男なんだな」
「何を今更。そう言うアルも非常識だったね。あの人たち、何でそんな事も知らないんだって呆れてたじゃないか」
こんな感じでちょっと無遠慮な感想を言える仲となった俺とサリエラは、現在街を出て森に向かって高速で歩いていた。
高速で、歩いて、である。
「競歩の技術がこれほどまでに発達しているとは」
「キョウホ? よく分からないけど、ちょっと駆け足気味になってるから注意して。カカトをきちんとつけないと衛兵に見つかったら最悪は罰金だよ」
「あ、すまない。罰金はイヤだな。しかし、競歩ねぇ……」
そう、今俺が零したように移動は競歩なのだ。
何故競歩なのか。それはこの国だけではなく周辺国でも法律化されている諸事情による。
まぁ、簡単に言えば速度規制だ。
単独でバイク並みに早く移動できる冒険者のような鍛えられた職種の者には、移動に際して制限が設けられている。
一.街中、および街道では通常の歩行以外を禁止。
二.街から一キロ圏内は高速歩行(いわゆる競歩)まで可。
三.無許可で空を飛んでいたら迎撃される。
四.それぞれについて個別に許可がもらえ、許可証は国から発行される
「三番目は形骸化してるけどね。空中はモンスターも多いし、魔力も余計に食うから空を飛ぶ物好きはいないよ。ヘタにドラゴンを刺激したくもないしね。四番目は、手続きに一年近くかかるから普通の冒険者はしないよ」
「そうなのか。タメになるよ」
「うんうん。アルは非常識だからね。もっと学んで常識人になって下さい」
「はぁい……」
厳しい言い方をされたが、俺に反論する権利はない。
「街道に出てすぐに爆走したんだから、本当に反省して」
「はぁい……」
そう言う事である。
街から一キロメートル離れた印となる石碑を超えて、俺とサリエラは一気にスピードを上げた。
ここから先は、速度制限なし。
一気に加速し、時速六十キロメートルほどの勢いで駆け出し……、着いた。競歩+ダッシュで三十分。ここから一時間半歩いた先に、例のダンジョン化した墓場がある。
目の前には森がある。視界を遮るほど乱立された木は、手前の若い木でさえガタイのいい俺三人分ほどの太さ。奥に行くにつれて太い木が増えており、奥に行くにつれて高くもなっている。奥へ行くほどそんな巨木ばかりになるかと思いきや、背の低い木も存在する。そして質の悪いことに、低い木は光を求めてか地面をのたうち回っていて、上も下もワチャクチャでとてもカオスである。しかも日の当たらぬ場所には容赦なく苔が生えており、踏めば確実にこけるだろう。
ぱっと見は原生林だな。地球にあったものと同じだと油断はしないが、異世界感がしなくて少しばかりがっかりした。
「しかし、街から結構近いな」
「あまり遠いと狩場にならないからね」
「それはそうだが、そうなると手前のあの森だと思っていた街に近い林は何の為に存在しているんだ? わざわざ森と切り離してポツンとあるのが哀愁を漂わせているのだが」
最初に俺が森だと勘違いしていた、都市に一番近いあの林。
まるで都会から脱サラして農家を始めたが、村の習慣に馴染めなくて孤立してしまった一家みたいな感じがして、つい気になってしまう。
「あれは防魔林だよ。知らない?」
「知らないな」
防風林なら知っている。
「あれには三つの意味があって、まず木材の確保。次に森から出てきた魔物が向かう囮用。最後に、魔力溜まりが発生しないようにするため」
魔力溜まり。この世界に充満する魔力が偏ってしまう自然現象。魔物が湧きやすくなり、度を超すとダンジョン化する、だったかな。
今朝、女性冒険者たちに教えられた知識の中にそんな情報がある。
「街の中に魔力溜まりが出来たら困るからね」
つまり、避雷針の魔力バージョンみたいなものか。
森はモンスターが出て危険なのに、街から五百メートル先にあるなんておかしいと思っていたのだ。これで疑問がまた一つ片付いたな。
「さて、疑問も解消できたのなら行こうか」
「事前の打ち合わせ通りサリエラが前で、俺が後ろだな。回復とフォローは任せてくれ」
「うん、背中は任せた。ああ、足元には注意して進んでね。滑るよ」
サリエラの注意に頷きつつ、今回の目的を頭の中で思い出す。
目的地は、この森を一時間歩いて入った先にある、墓地、あるいは墓場。
何故そんな所に墓地があるのかと言えば、当時そこにあった墓守の村が丸ごとこの森の浸食に飲まれたかららしい。
ただしその事情がある為に、森の中でも浅い場所にあるし、寝泊まりできるだけの最低限の家屋も存在する。
冒険の難易度的には非常に優しいと聞く。
一般人でも護衛を付ければ墓参りに来れるほどだ。
それなのになぜ、この勇者サリエラはそれが出来ないのか。
さて、何故そんな簡単な事が出来ないのか。見極めさせてもらおうか。
徹底して男を演じているのであれば俺も彼を美少女とは思わない。粗野でワルイドな感じであれば周りも誤解はしないだろう。だが、彼の精神は自然体だ。自然体のまま、自分を男だと認識している。それが故に、微妙に男っぽさが足りていない。ヅカの男役が演技を忘れ、元の少女になっているような、でも男役としてのクセが抜けていない、そんな感じ。
だから認識に齟齬が生じてしまい、周囲は彼を半ば女と扱ってしまう。その結果、彼がこのギルドで浮く存在になってしまったのではないだろうか。
それともまさか、オネェが許容されて、サリエラが許容されないのがこの世界の常識なのか? いや、そんなはずはないだろう。
その辺を確かめる為にもサリエラの性格や振る舞いを少しばかり矯正して様子を見るべきだな。丁度あちらも俺の話に食い気味だ。今話すのがタイミング的に最も適しているように思う。
俺は教鞭をとるかのように胸を逸らし、指を一本立てて注目を促した。
それにつられるように、サリエラは背筋を伸ばし、椅子にきちんと座り直した。
「いいかサリエラ。気心の知れた中とは言え、時には男らしさをアピールすべきだ。それは魔物を倒したとか、危険な場所へ行ったとかじゃない。そんなものはここにいる女性たちでも可能だからな」
「ごくり」
熱く語ってみせれば、身を乗り出すような姿のサリエラに思わず苦笑した。
やはり今まで男らしさを語ってくれるような相手に恵まれなかったようだ。ケンもホークもきっと、サリエラとこういう語らいをする機会はなかったのだろう。
その結果が中性的なサリエラなのだから、今度会ったらケンとホークには一言言ってやらねばならないな。
おっと、サリエラのヤツが俺の言葉の続きを待っているな。まるでワンコだ。
かわいいヤツめ。
……心なしか、周囲の冒険者たちの視線も集まっている気がするが、気にせず勢いで告げてしまおう!
「男らしさ。それは、甲斐性だ!」
「甲斐性!?」
俺は拳を振り上げ熱弁する。
「そうだ! 魔物を倒すのも、危険な場所へ行き生還するのも、全てはその言葉に帰結する! 力の強さなど、甲斐性の一部でしかないのだ! それを勘違いし、相手に尽くす事を忘れると、恋人や妻の信頼を失う!」
「な、なんと!」
サリエラが驚いた顔なのはいい。
だが、周囲の女性冒険者も「そうだそうだ!」と叫んでいるのは何なのだ。
さすがに怖いぞ。
だが、最後まで言い切らねば。
「男の甲斐性。それはふとした時に花を贈ってみたり、通りかかる馬車から遠い位置を歩かせたり、甘い言葉をささやいたり、日ごろの感謝を述べたり!!」
うおおおお! とギルド内に絶叫が響き渡る。
「大げさな事ではない。日々の何気ない一コマでそう振る舞えるかが、男の甲斐性だ!」
「そうだ! よく言った!」
「男どもは何にもわかっちゃいねぇんだ!」
「アタイらがいつも後を追いかけてくれるとは思うんじゃねーよ!!」
「甘い言葉! 言われてみたい!」
うん。
ものすごい反響だ。そして肯定的な意見ばかりなので安心したわ。
サリエラも目を丸くしていたと思ったら、ものすごく納得顔で顔をキラキラと輝かせている。
「私、間違っていました! 今日戻ったら彼女に花を贈ります!」
「あ、ああ。でも花束じゃなくて、小さいのにしとけよ。さり気ない、気負いのない気遣いが何よりも大事なのだから」
「はい、分かりました!!」
ふう、どうやら面目躍如出来たみたいだ。
その後、どうなったかと言えば、俺の演説で気を良くした女性冒険者たちに色々と冒険についてアドバイスを頂いた。
その情報の中にはサリエラも知らない話があり、とても有益な時間となった。
その有益さは、仕事のハウツーについてだけではなく、サリエラが精神的に男だった事を女性冒険者たちに知らしめられた事も含まれる。これは、望外の成果だった。サリエラ自身も、自分が女性扱いされているとは知らなかったのだ。
サリエラは誤解されていた。男勝りな女性冒険者たちの中に、確かにサリエラのような中性的な美人がいては、当てつけにも見える。それが全くの誤解であると気付いた女性冒険者からは大層可愛がられていた。
女性冒険者相手にテレる初心なサリエラを見て、今までの態度を色々と察してくれたのだ。
「こう言っては何だが、やはり男なんだな」
「何を今更。そう言うアルも非常識だったね。あの人たち、何でそんな事も知らないんだって呆れてたじゃないか」
こんな感じでちょっと無遠慮な感想を言える仲となった俺とサリエラは、現在街を出て森に向かって高速で歩いていた。
高速で、歩いて、である。
「競歩の技術がこれほどまでに発達しているとは」
「キョウホ? よく分からないけど、ちょっと駆け足気味になってるから注意して。カカトをきちんとつけないと衛兵に見つかったら最悪は罰金だよ」
「あ、すまない。罰金はイヤだな。しかし、競歩ねぇ……」
そう、今俺が零したように移動は競歩なのだ。
何故競歩なのか。それはこの国だけではなく周辺国でも法律化されている諸事情による。
まぁ、簡単に言えば速度規制だ。
単独でバイク並みに早く移動できる冒険者のような鍛えられた職種の者には、移動に際して制限が設けられている。
一.街中、および街道では通常の歩行以外を禁止。
二.街から一キロ圏内は高速歩行(いわゆる競歩)まで可。
三.無許可で空を飛んでいたら迎撃される。
四.それぞれについて個別に許可がもらえ、許可証は国から発行される
「三番目は形骸化してるけどね。空中はモンスターも多いし、魔力も余計に食うから空を飛ぶ物好きはいないよ。ヘタにドラゴンを刺激したくもないしね。四番目は、手続きに一年近くかかるから普通の冒険者はしないよ」
「そうなのか。タメになるよ」
「うんうん。アルは非常識だからね。もっと学んで常識人になって下さい」
「はぁい……」
厳しい言い方をされたが、俺に反論する権利はない。
「街道に出てすぐに爆走したんだから、本当に反省して」
「はぁい……」
そう言う事である。
街から一キロメートル離れた印となる石碑を超えて、俺とサリエラは一気にスピードを上げた。
ここから先は、速度制限なし。
一気に加速し、時速六十キロメートルほどの勢いで駆け出し……、着いた。競歩+ダッシュで三十分。ここから一時間半歩いた先に、例のダンジョン化した墓場がある。
目の前には森がある。視界を遮るほど乱立された木は、手前の若い木でさえガタイのいい俺三人分ほどの太さ。奥に行くにつれて太い木が増えており、奥に行くにつれて高くもなっている。奥へ行くほどそんな巨木ばかりになるかと思いきや、背の低い木も存在する。そして質の悪いことに、低い木は光を求めてか地面をのたうち回っていて、上も下もワチャクチャでとてもカオスである。しかも日の当たらぬ場所には容赦なく苔が生えており、踏めば確実にこけるだろう。
ぱっと見は原生林だな。地球にあったものと同じだと油断はしないが、異世界感がしなくて少しばかりがっかりした。
「しかし、街から結構近いな」
「あまり遠いと狩場にならないからね」
「それはそうだが、そうなると手前のあの森だと思っていた街に近い林は何の為に存在しているんだ? わざわざ森と切り離してポツンとあるのが哀愁を漂わせているのだが」
最初に俺が森だと勘違いしていた、都市に一番近いあの林。
まるで都会から脱サラして農家を始めたが、村の習慣に馴染めなくて孤立してしまった一家みたいな感じがして、つい気になってしまう。
「あれは防魔林だよ。知らない?」
「知らないな」
防風林なら知っている。
「あれには三つの意味があって、まず木材の確保。次に森から出てきた魔物が向かう囮用。最後に、魔力溜まりが発生しないようにするため」
魔力溜まり。この世界に充満する魔力が偏ってしまう自然現象。魔物が湧きやすくなり、度を超すとダンジョン化する、だったかな。
今朝、女性冒険者たちに教えられた知識の中にそんな情報がある。
「街の中に魔力溜まりが出来たら困るからね」
つまり、避雷針の魔力バージョンみたいなものか。
森はモンスターが出て危険なのに、街から五百メートル先にあるなんておかしいと思っていたのだ。これで疑問がまた一つ片付いたな。
「さて、疑問も解消できたのなら行こうか」
「事前の打ち合わせ通りサリエラが前で、俺が後ろだな。回復とフォローは任せてくれ」
「うん、背中は任せた。ああ、足元には注意して進んでね。滑るよ」
サリエラの注意に頷きつつ、今回の目的を頭の中で思い出す。
目的地は、この森を一時間歩いて入った先にある、墓地、あるいは墓場。
何故そんな所に墓地があるのかと言えば、当時そこにあった墓守の村が丸ごとこの森の浸食に飲まれたかららしい。
ただしその事情がある為に、森の中でも浅い場所にあるし、寝泊まりできるだけの最低限の家屋も存在する。
冒険の難易度的には非常に優しいと聞く。
一般人でも護衛を付ければ墓参りに来れるほどだ。
それなのになぜ、この勇者サリエラはそれが出来ないのか。
さて、何故そんな簡単な事が出来ないのか。見極めさせてもらおうか。
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