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第一章 最初の街 アジンタ
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ただいま修羅場の真っ最中だが、袋槍を見てふと思い出した事がある。
桃山についてだ。
ヤツはシナリオに独創性と臨場感を求めた。
その結果、正月にはとある寺院で行わる槍演武を見に行ったり、警察のシールドを使った捕り物の練習に参加したり、果てには自衛隊の某所で行われている演習も見に行ったりと、全国行脚していた。
確かその時の話の中で、袋槍について聞いた気がする。
「こんな時に他事を考えているとはな!! 死ねぇ!!」
「なんの、『マグナム』!!」
「うお! あぶねぇ!!」
俺が考え事をしているすきを突く形のグラッジリッチの攻撃だが、相変わらずヴァルキリーはいい仕事をしてくれる。ヘルヴォルがどこから攻撃が来ているのかお知らせしてくれるのだ。しかもどの方向へ攻撃すれば容易に迎撃できるかの指示付き。まるで介護をされているかのような気分を味わえる。
さすが軍勢の守り手を司っているだけはあり、防衛戦は得意のようだ。自分の感覚に頼るよりもよほど手際よく対応できるので、戦闘の判断は彼女に任せっきりにしている。理解のある老人だと思われたい一心だった。
「もう一つ、『マグナム』!!」
飛んでいった光の矢弾を手で弾くグラッジリッチにダメージはないように思う。だがグラッジリッチは何を警戒しているのか、『マグナム』の弾を受けずに弾く。
『マグナム』は、名前負けしていた。元々は四十四口径の拳銃で、ある意味でその通りな威力を発揮していた。桃山がグアムに行ってまで撃ってきた本物の射撃動画の成果と比べてもそん色はないだろう。
だが、この世界はファンタジーである。三メートルの骨巨人が全力疾走する世界で、これは心もとない。MPの消費量に見合うだけの結果ではあるが、俺が思い描いていたイメージよりは幾分か劣っているように思う。
「なんなんだよ、ソレはよぉ! 『マグナム』ぅ? 聞いた事ねーんですけど!」
それはそうだろう。ある意味で俺のオリジナルであるし、由来も元の世界の武器からだからな。この世界の住人であろう墓場ダンジョンのボスならば知らぬは道理だろう。
だが、向こうと違いこちらが敢えて情報を渡す義理も理由もない。なんとなく挑発するような感じで鼻で笑ってやった。
「ハッ。知らないのか? ボスなのに? ボスなのに?」
正直言って、もう頭は冷えている。先ほどは過熱していたが命の危険を感じてか、気が付けば冷静になっていた。あるいはこれも、アーノルドの高い能力のお陰なのだろうか。
「考えるのは後だ!! 『マグナム』、『マグナム』」
「おわっ! わたっ! ヤベっ!!」
「『マグナム』! 『マグナム』! ここでおまけの、『マグナム』だぁ!!」
「ホイっ! や! あいたぁ!?」
連打をすれば、とうとうヤツの額にヒットした。だが、それだけだった。それだけだったが、それが宜しくなかった。
「ああ、なんだ? あんま痛くねーぞ?」
……。
先ほどまで従順にヘルヴォルの指示を聞いていた物分かりのいい自分はどこへ行ったのか。調子に乗った結果がこれだ。
「はっはー! 光ってるから聖属性のヤベーやつかと思ったんだが、全然ヤバくねーな! それがヤベーわ!」
猫背でユラユラリと揺れるグラッジリッチ。
「無属性のヤバくねーやつを必死で避けてた俺がヤベーやつだったわ!! ざっけんなし!」
そして逆切れ。
最近の若者は切れやすいと聞くが、この切れ方は俺にはついていけない。
だが、困った。
どうやら『マグナム』は通用しないようだ。ヤツの言う事を真に受けるなら、物理的な衝撃がどうのではなく、属性の問題。
そしてまたもヒントを出してくれているグラッジリッチ。なんだろうか。この世界にはボスは自分の弱点をさらけ出さねばならないなんて法則でもあるのだろうか。
「属性、属性か……」
聖騎士の属性攻撃には触媒が必要だ。その触媒は、ゲームでは『翠水晶の欠片』と言うアイテムだった。一つの『翠水晶』を加工してニ十個も取れるのだが、その『翠水晶』自体を、この世界では見ていない。
神官の魔法には『翠水晶』を大量に使うものがある。つまり、『翠水晶』は教会が保管しているのではないか。そう思いリグーロに相談をしていたが、見た事も聞いた事もないらしく、存在自体が危うい感じだった。
つまり何が言いたいかと言えば、今の俺に属性攻撃をする手段がない、と言う事だ。
「しかもここに来て、右目が全く見えなくなったか」
そう、時間をかけすぎた為に血が固まりはじめ、目を開けていられなくなった。完全に右側の視界が消えた。
いよいよもってマズいと、そう感じた時、それは起こった。
―『真眼』が発動しました―
左目一つだけで見ると出てくる『真眼』。悪魔などが姿を偽装・擬態していた際に見極めるスキルだが、目の前のは正真正銘のボスなので、真の姿など見えない。
はず、だったのだが、これはどういう事だろうか。
まるで亡者のような細マッチョが、今まさに俺に手を伸ばして捕まえようとしているのが目に映った。
「うおわ!!」
ホラーなその光景に思わずのけぞったが、同時に通り過ぎたグラッジリッチの手を見て安堵する。どうやらグラッジリッチの手と今のホラーな手を見間違えたようだった。
「って、そんな訳ないよな」
再び手を伸ばす亡者じみた細マッチョ。適度に鍛え上げられた筋肉は、何かスポーツをしていたのだろうか。左右のバランスが少し悪く、それがまた実用的な筋肉の付け方をした結果なのだと俺のマッスルが教えてくれていた。右手がやや太い所から、テニスでもやっていたのだろうか?
―だ……れ…………―
「誰?」
空を掻くように俺の眼前を通り過ぎる手を回避しながら、その声について思う。
誰、と言っているが、目が見えていないのか?
いや、顔はきちんとこちらを向いている。眼窩がくぼみ、瞳があるのかも分からない顔だが、しっかりと俺をロックオンしている。
―だす…………れ…………―
「だすれー?」
耳には相変わらず下品なグラッジリッチのゲヘヘ笑いが聞こえるが、こちらの脳内に直接届く謎の声の主もグラッジリッチだろう。声質がよく似ていた。
謎の声は、より正確な表現をするなら、その場に浮かび上がる感じだろうか。喉で声を発すると言うよりも、何らかの思念をぶつけられているように思う。呪いの類かと思ったが、もしそうならヴァルキリーたちが黙っていないはず。
「つまり、自分で考えろ、か?」
口に出すと、その思いはすんなりと俺の中に落ちていく。
真の姿。
救いを求めるような手。
元、同郷。
オネェ口調から一転しているグラッジリッチ。
黒いモヤで中身が見えない。
分離していたボス。
……、ダメだ、ヒントが足りない!
「ヒッヒャッヒャ! 逃げてるだけじゃ、倒せないんだぜぇ?」
こいつ、また口を滑らせてくれないだろうか。
迫りくる手を『マグナム』で上に弾く。至近距離なら防御には使えそうだと思っての判断だったが、正解だったようだ。右手を高く上げ胸元を晒したグラッジリッチに、俺はその胸に二連続で『マグナム』を放ちグラッジリッチを吹き飛ばす。
思ったよりも軽いのか。ポーンと打ち上げられたグラッジリッチは五メートルほど飛んだ後で綺麗に着地した。
「うへ! そいつにゃそんな使い方もあるのかよ!! だが、無駄だ! 無駄なんだよ!!」
ベロンベロンと自分の手を舐める気色の悪いグラッジリッチは、両手の平を上に向けて腕を前に突き出していた。
何をする気だろうか。なんとなく、語りたい人のポーズにも見えるが……。
「俺はなぁ! この世界に送り込まれた異世界人たちの怨念の塊なんだよ!!」
本当に語り出したぞ、こいつ。やはりこの世界独自の法則なのだろうか。
「恨み、憎しみ、無念、後悔、怒り、悲しみ、恐怖、苦しみ……。何千、何万、何億……、何百億もの思い。その濃さ、重さがどんなものか分かるかぁ?」
「何百億って、そんなに大勢がこの世界に来ているのか!?」
一体どれだけのスパンでこの世界に地球の人間が迷い込んでいるのだろうか。それは、相当な人数だぞ。
「ごめん、大げさだった。多くて一万人くらい」
なんだ、そんなものか。脅かしおって。
「……」
いや、それでも多くないか!?
どうなっているのだ、異世界よ!!
桃山についてだ。
ヤツはシナリオに独創性と臨場感を求めた。
その結果、正月にはとある寺院で行わる槍演武を見に行ったり、警察のシールドを使った捕り物の練習に参加したり、果てには自衛隊の某所で行われている演習も見に行ったりと、全国行脚していた。
確かその時の話の中で、袋槍について聞いた気がする。
「こんな時に他事を考えているとはな!! 死ねぇ!!」
「なんの、『マグナム』!!」
「うお! あぶねぇ!!」
俺が考え事をしているすきを突く形のグラッジリッチの攻撃だが、相変わらずヴァルキリーはいい仕事をしてくれる。ヘルヴォルがどこから攻撃が来ているのかお知らせしてくれるのだ。しかもどの方向へ攻撃すれば容易に迎撃できるかの指示付き。まるで介護をされているかのような気分を味わえる。
さすが軍勢の守り手を司っているだけはあり、防衛戦は得意のようだ。自分の感覚に頼るよりもよほど手際よく対応できるので、戦闘の判断は彼女に任せっきりにしている。理解のある老人だと思われたい一心だった。
「もう一つ、『マグナム』!!」
飛んでいった光の矢弾を手で弾くグラッジリッチにダメージはないように思う。だがグラッジリッチは何を警戒しているのか、『マグナム』の弾を受けずに弾く。
『マグナム』は、名前負けしていた。元々は四十四口径の拳銃で、ある意味でその通りな威力を発揮していた。桃山がグアムに行ってまで撃ってきた本物の射撃動画の成果と比べてもそん色はないだろう。
だが、この世界はファンタジーである。三メートルの骨巨人が全力疾走する世界で、これは心もとない。MPの消費量に見合うだけの結果ではあるが、俺が思い描いていたイメージよりは幾分か劣っているように思う。
「なんなんだよ、ソレはよぉ! 『マグナム』ぅ? 聞いた事ねーんですけど!」
それはそうだろう。ある意味で俺のオリジナルであるし、由来も元の世界の武器からだからな。この世界の住人であろう墓場ダンジョンのボスならば知らぬは道理だろう。
だが、向こうと違いこちらが敢えて情報を渡す義理も理由もない。なんとなく挑発するような感じで鼻で笑ってやった。
「ハッ。知らないのか? ボスなのに? ボスなのに?」
正直言って、もう頭は冷えている。先ほどは過熱していたが命の危険を感じてか、気が付けば冷静になっていた。あるいはこれも、アーノルドの高い能力のお陰なのだろうか。
「考えるのは後だ!! 『マグナム』、『マグナム』」
「おわっ! わたっ! ヤベっ!!」
「『マグナム』! 『マグナム』! ここでおまけの、『マグナム』だぁ!!」
「ホイっ! や! あいたぁ!?」
連打をすれば、とうとうヤツの額にヒットした。だが、それだけだった。それだけだったが、それが宜しくなかった。
「ああ、なんだ? あんま痛くねーぞ?」
……。
先ほどまで従順にヘルヴォルの指示を聞いていた物分かりのいい自分はどこへ行ったのか。調子に乗った結果がこれだ。
「はっはー! 光ってるから聖属性のヤベーやつかと思ったんだが、全然ヤバくねーな! それがヤベーわ!」
猫背でユラユラリと揺れるグラッジリッチ。
「無属性のヤバくねーやつを必死で避けてた俺がヤベーやつだったわ!! ざっけんなし!」
そして逆切れ。
最近の若者は切れやすいと聞くが、この切れ方は俺にはついていけない。
だが、困った。
どうやら『マグナム』は通用しないようだ。ヤツの言う事を真に受けるなら、物理的な衝撃がどうのではなく、属性の問題。
そしてまたもヒントを出してくれているグラッジリッチ。なんだろうか。この世界にはボスは自分の弱点をさらけ出さねばならないなんて法則でもあるのだろうか。
「属性、属性か……」
聖騎士の属性攻撃には触媒が必要だ。その触媒は、ゲームでは『翠水晶の欠片』と言うアイテムだった。一つの『翠水晶』を加工してニ十個も取れるのだが、その『翠水晶』自体を、この世界では見ていない。
神官の魔法には『翠水晶』を大量に使うものがある。つまり、『翠水晶』は教会が保管しているのではないか。そう思いリグーロに相談をしていたが、見た事も聞いた事もないらしく、存在自体が危うい感じだった。
つまり何が言いたいかと言えば、今の俺に属性攻撃をする手段がない、と言う事だ。
「しかもここに来て、右目が全く見えなくなったか」
そう、時間をかけすぎた為に血が固まりはじめ、目を開けていられなくなった。完全に右側の視界が消えた。
いよいよもってマズいと、そう感じた時、それは起こった。
―『真眼』が発動しました―
左目一つだけで見ると出てくる『真眼』。悪魔などが姿を偽装・擬態していた際に見極めるスキルだが、目の前のは正真正銘のボスなので、真の姿など見えない。
はず、だったのだが、これはどういう事だろうか。
まるで亡者のような細マッチョが、今まさに俺に手を伸ばして捕まえようとしているのが目に映った。
「うおわ!!」
ホラーなその光景に思わずのけぞったが、同時に通り過ぎたグラッジリッチの手を見て安堵する。どうやらグラッジリッチの手と今のホラーな手を見間違えたようだった。
「って、そんな訳ないよな」
再び手を伸ばす亡者じみた細マッチョ。適度に鍛え上げられた筋肉は、何かスポーツをしていたのだろうか。左右のバランスが少し悪く、それがまた実用的な筋肉の付け方をした結果なのだと俺のマッスルが教えてくれていた。右手がやや太い所から、テニスでもやっていたのだろうか?
―だ……れ…………―
「誰?」
空を掻くように俺の眼前を通り過ぎる手を回避しながら、その声について思う。
誰、と言っているが、目が見えていないのか?
いや、顔はきちんとこちらを向いている。眼窩がくぼみ、瞳があるのかも分からない顔だが、しっかりと俺をロックオンしている。
―だす…………れ…………―
「だすれー?」
耳には相変わらず下品なグラッジリッチのゲヘヘ笑いが聞こえるが、こちらの脳内に直接届く謎の声の主もグラッジリッチだろう。声質がよく似ていた。
謎の声は、より正確な表現をするなら、その場に浮かび上がる感じだろうか。喉で声を発すると言うよりも、何らかの思念をぶつけられているように思う。呪いの類かと思ったが、もしそうならヴァルキリーたちが黙っていないはず。
「つまり、自分で考えろ、か?」
口に出すと、その思いはすんなりと俺の中に落ちていく。
真の姿。
救いを求めるような手。
元、同郷。
オネェ口調から一転しているグラッジリッチ。
黒いモヤで中身が見えない。
分離していたボス。
……、ダメだ、ヒントが足りない!
「ヒッヒャッヒャ! 逃げてるだけじゃ、倒せないんだぜぇ?」
こいつ、また口を滑らせてくれないだろうか。
迫りくる手を『マグナム』で上に弾く。至近距離なら防御には使えそうだと思っての判断だったが、正解だったようだ。右手を高く上げ胸元を晒したグラッジリッチに、俺はその胸に二連続で『マグナム』を放ちグラッジリッチを吹き飛ばす。
思ったよりも軽いのか。ポーンと打ち上げられたグラッジリッチは五メートルほど飛んだ後で綺麗に着地した。
「うへ! そいつにゃそんな使い方もあるのかよ!! だが、無駄だ! 無駄なんだよ!!」
ベロンベロンと自分の手を舐める気色の悪いグラッジリッチは、両手の平を上に向けて腕を前に突き出していた。
何をする気だろうか。なんとなく、語りたい人のポーズにも見えるが……。
「俺はなぁ! この世界に送り込まれた異世界人たちの怨念の塊なんだよ!!」
本当に語り出したぞ、こいつ。やはりこの世界独自の法則なのだろうか。
「恨み、憎しみ、無念、後悔、怒り、悲しみ、恐怖、苦しみ……。何千、何万、何億……、何百億もの思い。その濃さ、重さがどんなものか分かるかぁ?」
「何百億って、そんなに大勢がこの世界に来ているのか!?」
一体どれだけのスパンでこの世界に地球の人間が迷い込んでいるのだろうか。それは、相当な人数だぞ。
「ごめん、大げさだった。多くて一万人くらい」
なんだ、そんなものか。脅かしおって。
「……」
いや、それでも多くないか!?
どうなっているのだ、異世界よ!!
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