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1章 悪魔の子育て
3話 子供にバレずに追跡ミッション2
しおりを挟む「宝石店?!!」
はぁ?!えっ? ちょっ、はぁ???
頭が追い付かない
アイツ初っぱなから宝石を渡すのか?
おかしくね?
いや、
宝石店という形に騙されるな
宝石等を扱ってるなら、それをを用いたアクセサリーを売っている可能性もある
じゃあ、何かのアクセサリーを渡すのか?
それでも何か重い気がするが
「アクセサリーか、、」
ネックレスや耳飾りは定番だな
髪飾りとブレスレットも!
あとは..........指輪?..........
ない!ない!ない、よな?
う~~ん、
きっと、恋人になった記念として渡すためのものかも知れない
俺は頭の中で無理やりそうだと納得させようとした
あれ?もう出てきた。
手には何も持ってないようだ
もしかしてただ見てだけかよ!
恥っず!!
若者に付いていけない俺が頑張って、納得させようとヘンテコな理由を考えた意味が今、泡となって消え失せた
だから、もう一度言う
恥っず!!
空中で赤面状態になって、少しうずくまりながらルカを見ていると、何処からか現れた男の子がルカに話しかけていた
「ルカのやつ子供に話しかけられて、どうしたんだ?」
結構話し込んでいたようだが、数分程たった頃男の子がルカと一緒に歩きだした
そのあとを俺が追っていく
結構歩いた
すると二人はある家の庭に入っていった
多分、
実のところあんまり分からない
なぜなら
その庭には1本の木があったから
そう「木」だ
とてつもなく巨体な
俺は今地上からおよそ50メートルほどの高さを飛んでいるのだが、その大木のてっぺんが俺より少し上にあるほどの多きさだ
「デカイな、ここ町だよな?家だよな?その庭にこんな木があっていいのか?てか、何でこんな大木に俺は気付かなかったんだよっ!」
俺が気付かなかったのは、ずっと下を向いてルカを見ていたためである
だから始め、その大木に気付かずにぶつかって、落ちかけたのは仕方ない事だったんだ。
少し下がって大木の下に見てみると子供と大人数名が木の上を見上げていた
何がこの木の中に在るのかと、少しずつ下がりながら中を覗く
すると太い木の枝に8歳位の女の子が居た
へぇ~今の子はこんなに高い所まで登れるのかぁ~。
と俺は感心していた
だが、周りはそういかないだろう
とても心配そうに女の子を見ていた
するとルカが何かを呟いていた
何呟いてんだ?
あれは、、、、詠唱?
口元をよく凝視してみるとそれは、浮遊魔法と風魔術の会わせ術を詠唱をしていた
ルカのやつ天才か?その歳でしかも独学で会わせ術が出来る程の才能があったなんて
「何でアイツ俺に聞きに来ないんだ?昨日まで俺も知らなかったし、やっぱ思春期だからってのあるのかなぁ」
聞いてくれれば、教えたのに、、、
俺が不満を漏らしているとルカの詠唱も終わったようで、女の子が居る位置まで浮いてきた
その時
何故かルカと目が合った気がした
俺は急いで上へ飛んだ
あっっっぶねぇ!見つかったと思った てか、上に飛ぶ必要無いじゃねぇか!ちゃんと認識阻害魔法かけたし、飛んだ風で気づかれる可能性があるのに、、、、、
アイツ、別に見えてた訳じゃねぇよな?
だったら何で目が合ったんだ?
俺の見間違いか?それとも偶々だったのか
色々考えて居ると、ルカは女の子を抱っこして一緒に下に下りていった
上はあまり気にしてる用には見えなかった
やっぱ、見間違いか
それにしても凄いなルカは
皆からも頼られて、人助けも出来て
優しい子に育ってくれて俺は嬉しいよ
ルカは無事女の子を下ろして周りの大人たちから感謝されまくり
始め、見た時よりも人だかりが多くなっていて、その人達からは称賛の嵐
そのまま何処かに行こうとしたルカはこの中から逃げられる筈もなく、この家の家主と思われるおじいさんに泣いて感謝され、そのまま家の中へ連れ込まれていた
一応ルカは「いえ!もう昼時なので!また後で!」とこちらに聞こえるほどのデカさで叫んでいたが「では、一緒に食べましょう!!」とこれまた凄い声量でおじいさんが連れ込んでいった
多分あの女の子、この家の孫娘だったのかもしれないな
そんなことを考えながらルカが出てくるのを待った
時間は掛かると思うが人様の家を覗くのは失礼だし、
あとこの家、いたるところに悪魔避けの魔術痕跡を感じるから家に侵入するのは忍びない
「早く終わらねぇかなぁ~~」
応援ありがとうございます!
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