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対人依存症その2(嫌われ慣れている人)
しおりを挟む何故そこまで他人に執着するのか、他人からの評価に依存するのか。
どうしてそんなに好かれたいのか。
どうしてそんなに嫌われたくないのか。
以前お付き合いのあったコミュニティのなかの一人に
「キッドさん(私の地球上での名前。モロボシダンみたいなもの)って嫌われ慣れてるよね!」
と言われたことがあって。
私だって別に自分から進んで嫌われ慣れたわけじゃない。この人にだってそれなりに好かれたかったが、今はどうしているやら。
綺麗に離れただけ救いがあるが、それでも消息はわからない。
その空いた穴がふさがることはなくて、ただその穴が目の端に入っていないだけ。そんなことが毎日いろんなときに起こっている。穴の開いた心のどこか隅っこに自分だけがポツンと突っ立っていて、目についた穴の横に小さな立札がしてあって。
それを読んで思い出している。由来や、深さや、暗さ、その穴を穿たれた時の痛み。
一度嫌われたり離れていった人が空けて行った心の穴というのは、そういうものなのだと思う。
そんな風に、ヒトサマが自分に見切りをつけて、またはもっといい場所を見つけて離れていった様子をスラスラ文章にしたためているのは、まさに〝嫌われ慣れている〟以外の何物でもなかろう。
お前なんかどうせ、と言われ続けた。
自分なんか、と無意識に思っている。
私は母子家庭で育った。でも祖父母が健在で母方の実家に住んでいたので、環境にも家族にも本当に恵まれていたと思う。
思うんだけど、でもそれらを全部台無しにして余りある家庭内暴力と暴言、束縛は離婚してからも続いた。アメリカ映画みたいに夫婦の別離で子供と距離が出来たお父さんが息子のために大災害に立ち向かい大団円、みてえのが未だに大嫌いなのは、その大災害とやらが他ならぬ実の父親ご本人だったからで。
離れようにも引き離せない、まだ力の弱いうちの人間を暴力で押さえつけるとどうなるか。自分が黙っていればいいのだ、と思うようになる。
そうして鬱屈としているガキを見て反省するどころかいい気になって、また
「どうせお前なんか何をやっても続かない」
「ほらみろお前なんかダメだろう」
と言い出すのだ。私が何か始めたって、それを暴力や不機嫌で理不尽に妨害してやめさせたり、楽しく遊んで学んで帰ってきた途端に意味もなくテニスのラケットで死ぬ寸前まで後頭部をガッツンガッツンやられたら、何もしたくなくなるだろう。
頑張ったってバカにされる。
努力しても人は離れてく。なぜか。私が他人を慮ったり思いやったりできないからだ。
しているつもりで、ズレれたりしつこかったりで、結局は
過ぎたるは猶及ばざるが如し
になる。
気遣いのつもりが押しつけがましくなり、見返りを求めているのが透けて見えたり、または見返りを受け取らないことでかえって疑われたりする。
どう転んだって、もう自分にロクな目は出ない。
それがなんとなく心に沁みついたまま生きているから、ヒトサマから見たら
嫌われ慣れている
ということになるのかもしれない。
好きで嫌われてきたわけがない。
好きな人に嫌われることに、慣れたためしなどない。
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