不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

ダイナマイト・キッド

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対人依存症。

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対人恐怖症という言葉があるように、私は対人依存症ではないかと思う。
他人が信用できなくて、自分のことも勿論大嫌いで、そのくせ自分というもののレゾンデートルを他人に担保して貰おうとしている。他人に愛され、好かれ、いつも構われていないと寂しくて仕方がないのに、えり好みが激しいうえに節操は無いときている。
死んだほうがマシだな、というのは重々承知で、42歳を過ぎても売れなかったりビンボーしてたり、うだつのあがらない奴のままだったら一思いにと最近きめた。

大体こんな風になっているときは生活に余裕がないか、過去に囚われているか、あるいは両方かなのだが、思えば年齢が二桁に届くころにはすっかり明るく元気な少年の心と体はズタズタだったわけで。家庭内暴力おそるべし、である。
なので簡単に10歳頃としたところで、あとの30年ぐらいは全部そのまま生きていることになる。そして私は今日も死にたいなーと漠然と思い、そのまま生きている。

この、漠然と自分は死んだほうがマシだし、イザ死んだって何も変わらないし誰もずっと困ったり悲しんだりはしない、というのをずっと抱えて生きている感覚がわからない奴には今後なにを話しても伝えても無駄だし、逆に言えば私が未だに〝こう〟なのだから、これまで私に親切にしてくれたり支えてくれたりした人たちの優しさや努力や辛抱や我慢や忍耐、金銭と引き換えに目を瞑ってくれた時間と感触、などなど全部無駄だったことになる。
三十年間全部無駄。
人格形成大失敗。
そりゃあいなくなったって困らないし、例えば私にSNSや連絡先をブロックされたって、寂しがることなど当然ないとしても、怒ったり疑問に思ったりするよりも、ホッとする人ばかりなんじゃないだろうか。

ホントにやってみるような、他人様を試せる身分でもないくせに。

誰かを好きでいたいくせに、その好きになりたいし好かれたい人にも好きな人や好かれたい人がいることは受け入れられず、自分が好かれなければ嫌われていると思い込む。
以前こういう、すぐ他人から嫌われていると思いがちな人のことを
〝嫌われ者症候群〟
と名付けてみたけど、これもまた自分のことで。
好きか嫌いか、受け入れてるか避けられているか、大体そんなニンゲン極端なわけがなくて、なんとなく別にいいから、ぐらいの理由でもなく感覚ぐらいで接したり過ごしたりもしているわけで。
誰かを救いたいとか助けたいとか推したいとか推されたいとか、そんなことを考えて生きているわけはない。その人はその人なりに働いたり学校いったり日々を過ごしているだけで、こっちが思っている以上の暮らしも送ってないし、生きづらく寂しい心ばかりを抱えているわけではない。人間だれしも弱みがあって、生活があって、その余暇のなかでも幾分かを誰かと共有しているに過ぎない。それで愛想を尽かすに至るわけもなく、ワンミスで絶対許さないと言われるなんて余程のことで、ほんとは些細なことの積み重なりがトドメを刺されて崩れただけで。
それまでは別に同じ部屋で飲み食いしようが歌って踊ろうが寝泊まりしようが「平気なだけ」なのであって、普段から他人に優劣つけたり好き嫌いを考えたりなんかしたら疲れるだろうよ。
実際「いま自分は誰かに好かれてるか嫌われてるか」ばかり考えてるけど、お前さんそれで疲れないのか?
ああ、疲れたね。もうすっかり疲れちゃって、自分で自分が嫌いになったよ。
それじゃあ自分を好きになるにはどうするか?
自分のことも、どうでもよくなりゃあいいのか。

大して気にもされてないんだから、大して気にしなきゃいいんだ。
どいつもこいつもお前のことなんか、道端の石ころくらいに思ってるよ。
そういうもんかなあ。それじゃ寂しい気もするけど、そのぐらいがちょうどいいのかもしれない。磨けば石だって光るだろうしな。
自分が見えないところで自分のこと何か言ってくれてるなら、そのほうがかえって優しいかもしれないじゃないか。これ見よがしになんでもベラベラ喋ったり書き込んだりする奴に比べたら、ずっと。

お?
いま誰と話してたんだろう。
自分で自分は嫌いだけれど、他人に好かれたい自分は誰かが好きになるかもしれない自分なわけで。
自分は嫌なところ、自分で自分に疲れている様をココに書き出しているわけで…。

書かれているのは確かに俺だが、書いてる俺は誰だろう?
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