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第356回。整体に行こうよ
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今日(2018年1月19日)は仕事が終わってから整体に。
わりとマメに通っていたのだけれど気が付けば半年ぶりぐらい。
特に年末年始からこっち、ずっと忙しくてじわじわ疲れがたまっていた。
何をするにも心に余裕がなくて、休みの日に注文の電話が鳴るとそれだけでガックリ来ていた。
些細な事でも落ち込んだり沈んだりが激しくて、ああこれは自律神経失調症だな、と。
首から肩、手の凝りもひどい。
足腰も動体の肋間神経痛も。
それを治すには整体がいちばん。
というわけで私の少林寺拳法の師匠でもある整体師さんを訪ねることに。
予約の時間より少し早めに到着。
治療中は昔話や格闘技談義に花が咲く。
古今東西の格闘技に精通している先生は、いつだったかブルース・リーの話になったときにエキサイトして
「和哉(キッドさんの本名)、オレだって出来るよ!」
と診療所の奥からヌンチャクを持ち出してきて両手でヒュンヒュン振り回してみせたことがあった。長い付き合いだけどまさかヌンチャクまで自在に操るとは知らなかった。
そろそろ、あと数年で還暦のはずだけど、未だに不意打ちしようが逆立ちしようがステゴロで勝てる気が全然しない。
元トラック運転手でもある先生の昔話、今から40年ぐらい前の道路を走ってた話が大好きだ。
おじいちゃんもトラック運転手だったし、もう一人のおじいちゃんも自動車旅行が趣味だった。
だからなのか私も自動車の運転が好きで、何が好きって知らない街や道を走ることだ。
便利なバイパスも広い道路もない頃の話。
良く知ってる道も、知らない街の知らない道も、話を聞きながら私も頭の中で思い描いて走ってみる。ああ大変そうだな、でも当時はコレしかなかったんだろうな、と思うほどに、今は便利になったのだなと感じる。それでも渋滞は酷いし、信号のタイミングは悪いし、車の運転も荒っぽくて危険なのは変わらないけど。
格闘技の話になるとさらに白熱。
今日はブラジルに渡った日本の古流柔術が独自の発展を遂げ、俗にいうグレイシー一族と総合格闘技ブームにうよって再び日本にもたらされたことについて。
私も「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」を読んで、それについても結構書かれていたことを思い出して話してみる。
当時、ブラジルに渡った移民と、戦後プロ柔道を旗揚げするも頓挫し散り散りバラバラになった柔道家たちの点と点が線で繋がる。そしてそれは21世紀になってもまだ続く。
現在では総合格闘技といえばそれに特化したルールや技術も確立され、日進月歩の進化を続けている。
先生が青春時代を過ごしていたころと言えば総合格闘技ではなく異種格闘技戦といい、極真空手のウィリー・ウィリアムスとアントニオ猪木が対決したりしていた時代。
あの頃は異なる格闘技の使い手がひとつのリングで戦う、というものだった。
現代はそこにさらにひとつのルールで戦う、というものが付け足されている。
グレイシー系の選手は試合後に必ず揉めてるし、吉田秀彦さんの柔道着も物議を醸されるなど未だに未完成というか不安定なのではあるけど、やっぱり対策が取りやすいし進歩を促す作用はあると思う。面白いかどうかは別として。
PRIDEが廃れた理由の一つに、そういうルールが固まったことで戦い方も決まってきちゃって、組み付いてテイクダウンしてわちわちしてる間にCM、の繰り返しで一般の視聴者が飽きたってのが大きいと思う。煽り映像が濃くて派手であるほど、実際の試合とのギャップは広がるわけで。
それに加えて流血や醜聞が絶えなければ、それは興味も薄れるし拒絶もあるわなって。
そんな話をしながらも体はちゃくちゃくと治療を受け、そしてその都度、目の前が明るくなったり血の巡りが良くなってゆくのを感じる。
元々人間の体というものは頑丈に作られているから、筋肉の奥の奥、インナーマッスルのそのまた向こうの骨のズレを治すのには相当の技術が要る。それに順番にほぐしていく必要もある。
本日のメインイベントは、頚椎操作、といった。
うつ伏せの私の首から背中の付け根にかけて軽く押さえつつ
「ああ、ここがズレてるんだな…」
と言いつつ、ぐい、ぐい、と何度か押さえたり動かしたりする。
「ふむふむ」
と言いながらもう一度ぐいっと動かして、それで仕上げは終了。
1時間以上かけてみっちり治療して下さいました。
終わって帰るときに、もう頭も体も血がぐるぐる巡っているのがわかる。
ずいぶん疲労が蓄積してたみたいだ。
血と一緒に溜まった疲れも不満も色んなストレスも少しは流れていってくれたらしい。
もちろん全部が全部そうもいかないし、頭から離れないことはそれはそれであるんだけども。
そのことについて少しは頭の中で整理したり、距離を取ったりして考えられるように、気が付いたらなっていた。
小学生の頃、自分ではとてもストレスの多い生活を送っていると感じていて。
少林寺拳法の練習に行くと道院長の鈴木先生が
いい汗をかいて、スッキリするといいぞ!
といつも言ってくれていたのに、それを
そんなこと言ったって、練習が終わればまた元の家と学校に帰るんだもん!無理だよ!!
と泣きながら全否定して、時には暴れたりもしていた私を、辛抱強く指導して下さったし今でも治療でお世話になっている。
少林寺拳法の知名度は格闘技ブームで有名になった空手や柔道の選手・組織とは違って今一つだけれど、市井の道場のなかでこんな出来事も起こっていて、私は間違いなく少林寺拳法のおかげでむやみに人を殴ったり暴力で威嚇する人間にはならないで済んだと思う。
鈴木先生は今でも先代から受け継いだ道院を続けているという。
かつての先生方も寄る年波を感じつつも、みんなお元気そうで何よりです。
わりとマメに通っていたのだけれど気が付けば半年ぶりぐらい。
特に年末年始からこっち、ずっと忙しくてじわじわ疲れがたまっていた。
何をするにも心に余裕がなくて、休みの日に注文の電話が鳴るとそれだけでガックリ来ていた。
些細な事でも落ち込んだり沈んだりが激しくて、ああこれは自律神経失調症だな、と。
首から肩、手の凝りもひどい。
足腰も動体の肋間神経痛も。
それを治すには整体がいちばん。
というわけで私の少林寺拳法の師匠でもある整体師さんを訪ねることに。
予約の時間より少し早めに到着。
治療中は昔話や格闘技談義に花が咲く。
古今東西の格闘技に精通している先生は、いつだったかブルース・リーの話になったときにエキサイトして
「和哉(キッドさんの本名)、オレだって出来るよ!」
と診療所の奥からヌンチャクを持ち出してきて両手でヒュンヒュン振り回してみせたことがあった。長い付き合いだけどまさかヌンチャクまで自在に操るとは知らなかった。
そろそろ、あと数年で還暦のはずだけど、未だに不意打ちしようが逆立ちしようがステゴロで勝てる気が全然しない。
元トラック運転手でもある先生の昔話、今から40年ぐらい前の道路を走ってた話が大好きだ。
おじいちゃんもトラック運転手だったし、もう一人のおじいちゃんも自動車旅行が趣味だった。
だからなのか私も自動車の運転が好きで、何が好きって知らない街や道を走ることだ。
便利なバイパスも広い道路もない頃の話。
良く知ってる道も、知らない街の知らない道も、話を聞きながら私も頭の中で思い描いて走ってみる。ああ大変そうだな、でも当時はコレしかなかったんだろうな、と思うほどに、今は便利になったのだなと感じる。それでも渋滞は酷いし、信号のタイミングは悪いし、車の運転も荒っぽくて危険なのは変わらないけど。
格闘技の話になるとさらに白熱。
今日はブラジルに渡った日本の古流柔術が独自の発展を遂げ、俗にいうグレイシー一族と総合格闘技ブームにうよって再び日本にもたらされたことについて。
私も「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」を読んで、それについても結構書かれていたことを思い出して話してみる。
当時、ブラジルに渡った移民と、戦後プロ柔道を旗揚げするも頓挫し散り散りバラバラになった柔道家たちの点と点が線で繋がる。そしてそれは21世紀になってもまだ続く。
現在では総合格闘技といえばそれに特化したルールや技術も確立され、日進月歩の進化を続けている。
先生が青春時代を過ごしていたころと言えば総合格闘技ではなく異種格闘技戦といい、極真空手のウィリー・ウィリアムスとアントニオ猪木が対決したりしていた時代。
あの頃は異なる格闘技の使い手がひとつのリングで戦う、というものだった。
現代はそこにさらにひとつのルールで戦う、というものが付け足されている。
グレイシー系の選手は試合後に必ず揉めてるし、吉田秀彦さんの柔道着も物議を醸されるなど未だに未完成というか不安定なのではあるけど、やっぱり対策が取りやすいし進歩を促す作用はあると思う。面白いかどうかは別として。
PRIDEが廃れた理由の一つに、そういうルールが固まったことで戦い方も決まってきちゃって、組み付いてテイクダウンしてわちわちしてる間にCM、の繰り返しで一般の視聴者が飽きたってのが大きいと思う。煽り映像が濃くて派手であるほど、実際の試合とのギャップは広がるわけで。
それに加えて流血や醜聞が絶えなければ、それは興味も薄れるし拒絶もあるわなって。
そんな話をしながらも体はちゃくちゃくと治療を受け、そしてその都度、目の前が明るくなったり血の巡りが良くなってゆくのを感じる。
元々人間の体というものは頑丈に作られているから、筋肉の奥の奥、インナーマッスルのそのまた向こうの骨のズレを治すのには相当の技術が要る。それに順番にほぐしていく必要もある。
本日のメインイベントは、頚椎操作、といった。
うつ伏せの私の首から背中の付け根にかけて軽く押さえつつ
「ああ、ここがズレてるんだな…」
と言いつつ、ぐい、ぐい、と何度か押さえたり動かしたりする。
「ふむふむ」
と言いながらもう一度ぐいっと動かして、それで仕上げは終了。
1時間以上かけてみっちり治療して下さいました。
終わって帰るときに、もう頭も体も血がぐるぐる巡っているのがわかる。
ずいぶん疲労が蓄積してたみたいだ。
血と一緒に溜まった疲れも不満も色んなストレスも少しは流れていってくれたらしい。
もちろん全部が全部そうもいかないし、頭から離れないことはそれはそれであるんだけども。
そのことについて少しは頭の中で整理したり、距離を取ったりして考えられるように、気が付いたらなっていた。
小学生の頃、自分ではとてもストレスの多い生活を送っていると感じていて。
少林寺拳法の練習に行くと道院長の鈴木先生が
いい汗をかいて、スッキリするといいぞ!
といつも言ってくれていたのに、それを
そんなこと言ったって、練習が終わればまた元の家と学校に帰るんだもん!無理だよ!!
と泣きながら全否定して、時には暴れたりもしていた私を、辛抱強く指導して下さったし今でも治療でお世話になっている。
少林寺拳法の知名度は格闘技ブームで有名になった空手や柔道の選手・組織とは違って今一つだけれど、市井の道場のなかでこんな出来事も起こっていて、私は間違いなく少林寺拳法のおかげでむやみに人を殴ったり暴力で威嚇する人間にはならないで済んだと思う。
鈴木先生は今でも先代から受け継いだ道院を続けているという。
かつての先生方も寄る年波を感じつつも、みんなお元気そうで何よりです。
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