55 / 280
本編
54:最後に全部持ってかれた
しおりを挟む
翌朝、バラムと共に食事をしに1階の食堂へ行くと、ローザと旦那さんがいた。
「おや、おはよう! あ、娘の勤め先がアンタ達2人を呼んでたよぉ、時間があったら行って来な」
「そうなのか。伝えてくれてありがとう」
「トウノは席に先に着いてなねぇ! ……ちょっと、アンタはこっち来な」
そう言うと、ローザはバラムと食堂の外へ出てしまった。仕方がないので、いつもバラムが座っていた席の向かいに座る。
「……いつも通りでいいか?」
「ああ、頼む」
旦那さんにいつも通りのメニューを頼む。“いつも通り”とは“お任せで”ということだ。ここの食事に外れは無いからこれが1番美味しいものを出してくれる。
それから、丁度食事が出されたところでバラムがこちらに来た。僕を見下ろす位置で立ち止まると、襟をぐいっと掴まれて、留め具を付けられた。いつの間に外れていたんだろうか? …………昨夜のあの時か。
その時のことを思い出してしまい、少し頬が熱くなる。首筋も若干熱い気がする。痕になっているだろうか?
「すまない……気づかなかった」
「まぁ、俺がやったことだしな」
「……」
それはそうだな。バラムは妙に満足気な顔をすると、向かいのいつもの席に腰を下ろした。
「食べ終わったら、職業ギルドに行こうと思うんだがバラムは……」
「一緒に行く」
「分かった」
そうして朝食を堪能した後、バラムを伴って職業ギルドへと向かった。
*
「いやぁ、わざわざ来てもらって悪いね」
職業ギルドに行くと、今日は人数が少ないからか、初めての指名依頼達成の日以来のギルの執務室へ通された。
「まずはトウノ君とラスティ君の大きな貢献で大した損害無く、先の防衛戦を乗り切れたこと、この町に生きる者として礼を言わせて欲しい」
今まで見たことが無いくらい真剣な表情のギルに面食らうが、それに頷いて応える。
「……ふっ、まぁ真面目な雰囲気はこれくらいにしとこうか」
そう言うと、いつもの少し気の抜けた穏やかな表情に戻る。
「それじゃあ、何から話したものかな……まずは遺跡の話から行こうか。トウノ君達が未知の空間を発見した遺跡でとても強力な狂った魔物が出たのは知っているよね?」
ギルの問いに頷く。獣腕のトロル型のことだろう。結局防衛戦後になってしまったが、《解析》結果は渡し済みだ。
「実はその魔物が出現した際に遺跡が大きく崩れてしまってね……」
そういえば、出て来る時盛大に遺跡を崩してたな。となると、あの立派なレリーフや石碑は……。
「天井が落ちて、壁の彫刻は半分ほど崩れて、石碑は所々文字が削れていた」
隣のバラムが直接見てきたであろう状態を伝えてくれた。
「そうか」
「聞いてる限りとても貴重な遺産だったろうから残念だけどね」
確かに、あの立派なレリーフが崩れてしまい、完全な状態を明るいところで見れなくなってしまったのは残念だが……こういうのを不幸中の幸いと言うのだろう。
「それなら、防衛戦前に偶々あの遺跡を《解析》してしまったんだが、それをやっと最近まとめ終わったんだ。これでどんなものだったかという記録として少しは補完出来ないだろうか」
僕は《編纂》の下書きの中から遺跡関連の資料を出現させて、ギルに差し出した。
「「……」」
何故か沈黙が降りる。……もしかしていらないお世話だったのだろうか、と少し不安になって資料を下げようとしたところでギルが資料を受け取った。
「ぷっ、あははっ! 流石というか何というか、それでこそ編纂士トウノ君といったところかな」
資料に目を通しながらギルが愉快そうに笑う。
「……って、本当にこれだけでどんな遺跡だったのか丸わかりだねぇ…………うん、やっぱり…………べきか」
うん? 最後の方は小声過ぎてよく聞こえなかった。バラムが微かに反応したが、何を言ってるか聞こえたのだろうか。
「この資料もそうだけど、トウノ君の作ってきた資料はどれも大陸内外のギルドに頒布する価値のある物だ。トウノ君さえ良ければ是非写本して流通させて欲しい。勿論、行き渡らせた分だけ報酬は出すよ」
「それは……別に構わないが」
そんな大層な物では無いが、まぁ、資金はあるに越したことは無いし、くれるというなら否やはない。
「その為にはクリアするべきことがいくつかあるんだけど、手始めにトウノ君はランクCに昇格だよ」
「……次はランクDのはずだが?」
「今までの成果や貢献度的に妥当だし、ランクCが信頼度の大きな境界になっていてね、生産物の権利や販路も強固に保証されるんだ」
「なるほど」
ランクCからが一人前、ということなのだろうか。
「だからランクCから生産物に名前を刻むことが出来て、功績を広く知らしめられるんだよ」
「……別に知らしめなくて良いんだが……」
「まぁ、それが頒布分の報酬を渡す為に必要なことでね。煩わしいことを嫌う人は偽名を使うことも多いから、目立ちたく無かったらトウノ君もそうするといい」
ギルが苦笑しながら言う。偽名で良いならそうさせてもらおう。……良い感じの偽名が今は思いつかないが。まぁ、その時になったら適当に決めよう。
「そこでトウノ君には商いの町『ドゥトワ』にある商業ギルドに行って欲しいんだ。この近くだとそこじゃないと諸々の手続きが出来なくてねぇ」
「ドゥトワ……」
確か前に掲示板を見た時に、ユヌの次の町がそんな名前だった気がする。
「どうかな、行ってくれるかい?」
「まぁ、それは構わないが……」
しかしドゥトワに行くには、非戦闘職でもボス戦をクリアしないといけなかったと思うんだが……あ、あれを使えば良いのか。
「じゃあこのギルド依頼チケットのどれかでバラムに護衛とボス討伐?を頼んで行けばいいのか」
「おい」
ギルド依頼チケットをインベントリから出した瞬間に、隣から伸びてきた大きな手に僕の手ごと押さえ込まれた。
「俺を指名しようとしたのは上出来だが、そんなことしなくていい」
「あはは、その為に今回頑張ったんだもんねぇ。もう特Aにしてもらったのかな?」
「ああ、戻ってすぐ」
「特A?」
「何にも縛られたくないランクA以上の実力者の為の特殊ランクってところかな。ラスティ君は今回の功績を以てそれになったんだ」
《編纂》前の実力でランクBだったんだから、今回のことで昇格すること自体は納得しかないが……何故わざわざ特A?とやらなんだろうか。
「ランクが上がるとギルドも頼りにするし、案外しがらみが増えるものなんだよねぇ。でも特Aになったからには、これから何処で何をするのか彼の思うままだ」
「そうなのか」
不意に肩がずしりと重くなる。隣を見上げると、バラムが不敵に笑っていた。
「これから先、ずっとお前と行動する。文句は無いな?」
…………まさか、その為に特Aになったのか?
……でも、そうか、これからずっと……。胸の奥がじわっと温かくなるような、少し苦しいような、何とも形容し難い感覚に襲われる。その中から何とか言い表わせそうなものを拾っていき────。
「ああ、文句は無い。嬉しい、と、思う」
言葉に出来たものは素直に伝えた。
直後、バラムは一瞬硬直したかと思うと僕の肩に乗せていない方の手で顔を覆って天を仰いだ。
「………………はぁ、もうこいつ連れて宿に戻る」
「あと1つ伝えることがあるから、もうちょっと待ってねぇ。最後に、こちらの都合だけでドゥトワに行ってくれというのもなんだからね、あの保留にさせてもらっていた遺跡調査の報酬を渡そう」
保留になっていた遺跡調査の報酬……そう言えばあったな。すっかり忘れていた。
「あはは、すっかり忘れてたって顔だねぇ。こっちの都合で保留にしてしまって申し訳無かった、これが報酬だよ」
そう言ってギルから差し出されたのは、なんの変哲も無さそうな封書だった。その封書から妙に目が離せず、気づいたら受け取っていて、手の中にあった。
「それはドゥトワの外れにある、限られた者しか入れない場所への入館許可証だ」
「入館、許可証?」
「そう『レディ・ブルイヤールの図書館』への、ね」
…………図書、館?
そんなの────。
「行く。今すぐ行く。何をおいても行く」
と、勢いよく立ち上がろうとして────バラムの腕が肩に回っていたので立てなかった。
そんな僕を見て、ギルが困ったように笑って言う。
「トウノ君なら、そう言うと思ったよ」
「おや、おはよう! あ、娘の勤め先がアンタ達2人を呼んでたよぉ、時間があったら行って来な」
「そうなのか。伝えてくれてありがとう」
「トウノは席に先に着いてなねぇ! ……ちょっと、アンタはこっち来な」
そう言うと、ローザはバラムと食堂の外へ出てしまった。仕方がないので、いつもバラムが座っていた席の向かいに座る。
「……いつも通りでいいか?」
「ああ、頼む」
旦那さんにいつも通りのメニューを頼む。“いつも通り”とは“お任せで”ということだ。ここの食事に外れは無いからこれが1番美味しいものを出してくれる。
それから、丁度食事が出されたところでバラムがこちらに来た。僕を見下ろす位置で立ち止まると、襟をぐいっと掴まれて、留め具を付けられた。いつの間に外れていたんだろうか? …………昨夜のあの時か。
その時のことを思い出してしまい、少し頬が熱くなる。首筋も若干熱い気がする。痕になっているだろうか?
「すまない……気づかなかった」
「まぁ、俺がやったことだしな」
「……」
それはそうだな。バラムは妙に満足気な顔をすると、向かいのいつもの席に腰を下ろした。
「食べ終わったら、職業ギルドに行こうと思うんだがバラムは……」
「一緒に行く」
「分かった」
そうして朝食を堪能した後、バラムを伴って職業ギルドへと向かった。
*
「いやぁ、わざわざ来てもらって悪いね」
職業ギルドに行くと、今日は人数が少ないからか、初めての指名依頼達成の日以来のギルの執務室へ通された。
「まずはトウノ君とラスティ君の大きな貢献で大した損害無く、先の防衛戦を乗り切れたこと、この町に生きる者として礼を言わせて欲しい」
今まで見たことが無いくらい真剣な表情のギルに面食らうが、それに頷いて応える。
「……ふっ、まぁ真面目な雰囲気はこれくらいにしとこうか」
そう言うと、いつもの少し気の抜けた穏やかな表情に戻る。
「それじゃあ、何から話したものかな……まずは遺跡の話から行こうか。トウノ君達が未知の空間を発見した遺跡でとても強力な狂った魔物が出たのは知っているよね?」
ギルの問いに頷く。獣腕のトロル型のことだろう。結局防衛戦後になってしまったが、《解析》結果は渡し済みだ。
「実はその魔物が出現した際に遺跡が大きく崩れてしまってね……」
そういえば、出て来る時盛大に遺跡を崩してたな。となると、あの立派なレリーフや石碑は……。
「天井が落ちて、壁の彫刻は半分ほど崩れて、石碑は所々文字が削れていた」
隣のバラムが直接見てきたであろう状態を伝えてくれた。
「そうか」
「聞いてる限りとても貴重な遺産だったろうから残念だけどね」
確かに、あの立派なレリーフが崩れてしまい、完全な状態を明るいところで見れなくなってしまったのは残念だが……こういうのを不幸中の幸いと言うのだろう。
「それなら、防衛戦前に偶々あの遺跡を《解析》してしまったんだが、それをやっと最近まとめ終わったんだ。これでどんなものだったかという記録として少しは補完出来ないだろうか」
僕は《編纂》の下書きの中から遺跡関連の資料を出現させて、ギルに差し出した。
「「……」」
何故か沈黙が降りる。……もしかしていらないお世話だったのだろうか、と少し不安になって資料を下げようとしたところでギルが資料を受け取った。
「ぷっ、あははっ! 流石というか何というか、それでこそ編纂士トウノ君といったところかな」
資料に目を通しながらギルが愉快そうに笑う。
「……って、本当にこれだけでどんな遺跡だったのか丸わかりだねぇ…………うん、やっぱり…………べきか」
うん? 最後の方は小声過ぎてよく聞こえなかった。バラムが微かに反応したが、何を言ってるか聞こえたのだろうか。
「この資料もそうだけど、トウノ君の作ってきた資料はどれも大陸内外のギルドに頒布する価値のある物だ。トウノ君さえ良ければ是非写本して流通させて欲しい。勿論、行き渡らせた分だけ報酬は出すよ」
「それは……別に構わないが」
そんな大層な物では無いが、まぁ、資金はあるに越したことは無いし、くれるというなら否やはない。
「その為にはクリアするべきことがいくつかあるんだけど、手始めにトウノ君はランクCに昇格だよ」
「……次はランクDのはずだが?」
「今までの成果や貢献度的に妥当だし、ランクCが信頼度の大きな境界になっていてね、生産物の権利や販路も強固に保証されるんだ」
「なるほど」
ランクCからが一人前、ということなのだろうか。
「だからランクCから生産物に名前を刻むことが出来て、功績を広く知らしめられるんだよ」
「……別に知らしめなくて良いんだが……」
「まぁ、それが頒布分の報酬を渡す為に必要なことでね。煩わしいことを嫌う人は偽名を使うことも多いから、目立ちたく無かったらトウノ君もそうするといい」
ギルが苦笑しながら言う。偽名で良いならそうさせてもらおう。……良い感じの偽名が今は思いつかないが。まぁ、その時になったら適当に決めよう。
「そこでトウノ君には商いの町『ドゥトワ』にある商業ギルドに行って欲しいんだ。この近くだとそこじゃないと諸々の手続きが出来なくてねぇ」
「ドゥトワ……」
確か前に掲示板を見た時に、ユヌの次の町がそんな名前だった気がする。
「どうかな、行ってくれるかい?」
「まぁ、それは構わないが……」
しかしドゥトワに行くには、非戦闘職でもボス戦をクリアしないといけなかったと思うんだが……あ、あれを使えば良いのか。
「じゃあこのギルド依頼チケットのどれかでバラムに護衛とボス討伐?を頼んで行けばいいのか」
「おい」
ギルド依頼チケットをインベントリから出した瞬間に、隣から伸びてきた大きな手に僕の手ごと押さえ込まれた。
「俺を指名しようとしたのは上出来だが、そんなことしなくていい」
「あはは、その為に今回頑張ったんだもんねぇ。もう特Aにしてもらったのかな?」
「ああ、戻ってすぐ」
「特A?」
「何にも縛られたくないランクA以上の実力者の為の特殊ランクってところかな。ラスティ君は今回の功績を以てそれになったんだ」
《編纂》前の実力でランクBだったんだから、今回のことで昇格すること自体は納得しかないが……何故わざわざ特A?とやらなんだろうか。
「ランクが上がるとギルドも頼りにするし、案外しがらみが増えるものなんだよねぇ。でも特Aになったからには、これから何処で何をするのか彼の思うままだ」
「そうなのか」
不意に肩がずしりと重くなる。隣を見上げると、バラムが不敵に笑っていた。
「これから先、ずっとお前と行動する。文句は無いな?」
…………まさか、その為に特Aになったのか?
……でも、そうか、これからずっと……。胸の奥がじわっと温かくなるような、少し苦しいような、何とも形容し難い感覚に襲われる。その中から何とか言い表わせそうなものを拾っていき────。
「ああ、文句は無い。嬉しい、と、思う」
言葉に出来たものは素直に伝えた。
直後、バラムは一瞬硬直したかと思うと僕の肩に乗せていない方の手で顔を覆って天を仰いだ。
「………………はぁ、もうこいつ連れて宿に戻る」
「あと1つ伝えることがあるから、もうちょっと待ってねぇ。最後に、こちらの都合だけでドゥトワに行ってくれというのもなんだからね、あの保留にさせてもらっていた遺跡調査の報酬を渡そう」
保留になっていた遺跡調査の報酬……そう言えばあったな。すっかり忘れていた。
「あはは、すっかり忘れてたって顔だねぇ。こっちの都合で保留にしてしまって申し訳無かった、これが報酬だよ」
そう言ってギルから差し出されたのは、なんの変哲も無さそうな封書だった。その封書から妙に目が離せず、気づいたら受け取っていて、手の中にあった。
「それはドゥトワの外れにある、限られた者しか入れない場所への入館許可証だ」
「入館、許可証?」
「そう『レディ・ブルイヤールの図書館』への、ね」
…………図書、館?
そんなの────。
「行く。今すぐ行く。何をおいても行く」
と、勢いよく立ち上がろうとして────バラムの腕が肩に回っていたので立てなかった。
そんな僕を見て、ギルが困ったように笑って言う。
「トウノ君なら、そう言うと思ったよ」
2,478
あなたにおすすめの小説
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
追放された味見係、【神の舌】で冷徹皇帝と聖獣の胃袋を掴んで溺愛される
水凪しおん
BL
「無能」と罵られ、故郷の王宮を追放された「味見係」のリオ。
行き場を失った彼を拾ったのは、氷のような美貌を持つ隣国の冷徹皇帝アレスだった。
「聖獣に何か食わせろ」という無理難題に対し、リオが作ったのは素朴な野菜スープ。しかしその料理には、食べた者を癒やす伝説のスキル【神の舌】の力が宿っていた!
聖獣を元気にし、皇帝の凍てついた心をも溶かしていくリオ。
「君は俺の宝だ」
冷酷だと思われていた皇帝からの、不器用で真っ直ぐな溺愛。
これは、捨てられた料理人が温かいご飯で居場所を作り、最高にハッピーになる物語。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています
ぽんちゃん
BL
病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。
謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。
五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。
剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。
加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。
そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。
次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。
一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。
妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。
我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。
こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。
同性婚が当たり前の世界。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる