186 / 280
本編
185:ぬるっと終わった
しおりを挟む
「……そして、イベントが終わっている、と……」
自然覚醒で目覚めると、そこはイベント空間に転移される前にいたドゥトワの借家で、1階のソファでバラムに抱えられている状態だった。
イベントの始まりもすぐに意識を失って、その後調子が悪くてたくさん眠っていたし、始まりも終わりも眠っているという、何だか僕だけ締まらないイベントになってしまった。
…………いつもの空間、それなりに時間を過ごして慣れた借家の一室で、絶対的に安全な場所……やはりなんだかんだ落ち着いてほぅっと息を吐く。
「問題無さそうか……?」
顎を優しく捉えられ、促されるに任せて上を向くと、僕の身を案じる視線が絡む。
そのまま、その視線が近づいてきて、つむじや額、頬……いたるところに柔らかな温もりが降ってくる。
「ん……多分……あれから何かあっただろうか?」
「……異人共が全員、商売が上手くいった商人みたいな顔をして気味が悪かった以外はとくに何も」
「そ、そうか」
バラムが少し引くほどのプレイヤーの顔……黒曜天母とシルヴァプロデュースのボーナスステージは余程稼げたようだ。
「それで6日目が終わった瞬間にあっさり、転移で元の場所に戻ってたな」
「そうだったのか。……僕の事は……」
あの後、ピラミッド内のアトラクションで遊び終わったプレイヤー達やあぬ丸達と合流することもあったはずだ。
そんな中、合流したらいきなり僕が爆睡していたらどう思っただろうか。
「お前が眠った後、ひとりでに《変化》してフクロウになったから、前みたいに懐に入れていたが……」
「えっ」
「やっぱり無意識だったか」
「そう、だな……」
なんと、眠った後に《変化》を使っていたらしい。もちろん、僕には技能を使った記憶が全く無い。
……眠っている状態でも技能って使えるのだろうか? 確かに、僕の技能の中には自動で発動するものがいくつかあるが、《変化》はそうではない。
うーん……状況的に黒曜天母の力が満ちていた場ではあったので、黒曜天母が気を利かせて《変化》発動を働きかけたのかもしれない。
あとは、僕と黒曜天母の間に少なからずそれぞれの力が混ざっている状態だった、ということもあるだろうか?
ひとまずは、相当特殊な状況でないとこのようなことは起きない、と思っておこう。
「……む」
「なんだ?」
「いや…………元の世界で家族に呼ばれているようだ」
「……家族……」
視界の隅に仮想空間の方でコールを受けていると通知が来た。
何気にアルストをプレイしていて初めてのことだ。
「一旦、短めの異人の眠りを入れるのにちょうど良いし……また少し眠る」
「……そうか」
応えるバラムの声と表情が少し暗い。
「その、眠る前に何かしたいこととか……あれば……」
「……いや……お前が起きた後、たっぷりしたいことがある」
「そ、そうか……」
その“したいこと”に瞬時に思い至り、カッと身体が熱くなる。
少し、落ち着きなくモゾモゾとしていると、バラムが掠れた声で呟く。
「…………そっちにいる家族っていうのは……?」
「うん? ああ、僕の叔父のことだ……家族と言えるのは、今は叔父だけ、だな……」
…………それは、叔父さんにとっても。
「……そうか」
僕を抱える腕が少し強くなって、鼻先や唇が僕の頬を撫でる。
僕の方から顔を少し動かして、バラムの唇と自分の唇を合わせる。
しばらく、触れるだけの口づけをして、ゆっくりと離す。
「……そしたら、少しまた眠る。なるべく早く戻るから」
「ああ、また後でな」
そうして、少し重くて悪いかなと思いつつ、離してくれる気配が無かったので、バラムの腕の中でログアウトした。
*
意識がプライベートルームに戻って来る。
「……」
ログアウトする度に“違和感が無くなっていくこと”に違和感を覚える。
……このあと叔父さんと話すし、ちょっと聞いてみようか。
ということで、叔父さんの呼び出しに応える。
するとすぐに、くたびれた風貌の叔父さんが訪ねてきた。
「いやぁ、ゲームを楽しんでるところごめんなー!」
「別にいいけど。それにイベントが終わったのを見計らって連絡してきたんでしょ」
「まぁ、そうなんだけどな!」
そう言ってやや大袈裟に笑う。……おそらく、現実の容姿を反映しているアバターの目の下のクマがかなり目立っていて、体調が心配になってくる。
とりあえず、お互いに何気ない近況を報告し合う。……僕の方は最近本当にゲームしかしていないのだが。
「……出資に金融って……なんか、シミュレーションゲームみたいなことしてるなぁ」
「まぁ、成り行きで……ほとんど商業ギルドマスターの掌の上という感じがするけど」
「でも、今日のイベントもゲーム内で出来たフレンドと楽しく遊んでたようで何よりだよ!」
「……ああ」
改めて振り返ってみると、定期的に連絡を取り合ってはいたが、結局単独行動が多かった気がする。まぁ、敢えてそれを叔父さんに伝える必要は無いが。
ちなみに叔父さんも僕でいうゲームと同じかさらにひどい勢いで仕事しかしていなさそうだった。
僕が言うのもなんだが、健康第一にしっかり休んで欲しい。
まぁ、それはまた叔父さんの周囲の人に頼むとして……。
「それで、今日の本題は?」
「うっ……別にそれだけの為に来たわけじゃないんだけど……。まぁ、そうだね。本題に入ろう」
叔父さんが少し切なそうにするが……僕より叔父さんの方が忙しい中来てくれているのだろうしと思うと、早く用は済ませてもらった方がいいだろう。
「そんな大したことじゃないんだけど、定期的に精密検査をしてるだろう? そろそろその時期だから共有ついでに、かわいい甥っ子と交流しに来たんだ!」
「なるほど」
やはり、やや大袈裟にそう言いながら軽くハグしてくる。
「ゲームにすごくハマってくれてるようだから、予定調整がいるだろう?」
「それはまぁ」
『精密検査』と聞いて、もうそんな時期かと思う。となると、確かに丸2日ほど意識の方も隔離空間に行かないといけなくなるので、アルストへのログインが出来なくなる。
2日空けるとなると、向こうだと1週間以上になるので、この後ログインしたら色々準備していこう。
ということで、候補日の中から精密検査の日取りを決めて、この後のログインで何をしようかという算段をつける。
あとそうだ、気になっていたことを叔父さんに聞いてみないと。
「そういえば、最近ゲームとここの感覚に違いが無くなってきた気がするんだけど……」
「あー……」
気になっていたことを叔父さんに聞くと、あからさまに目を逸らして声を漏らす。
……これは、僕に黙って何かやってるな?
「実はウチの研究室が協力したツテで、あのゲームの感覚認知システムを試験的にこのプライベートルーム内にだけ実装してみたんだよね!」
「……」
やはりやっていた。
おおかた、僕が眠っている間にでもアップデートしていたのだろう。
「……それは構わないが、せめて事前に教えて欲しいんだけど?」
「いやー、つい忘れちゃってて! ごめんごめん」
「はぁ。まぁ、分かったよ」
叔父さんは仕事に夢中になると、そういう連絡事項を飛ばしてしまうことがよくあるので、まぁ、慣れたものだ。
「実はその実装した空間と嗣治への影響も今回モニターしたいというのもあるんだ」
「ふぅん?」
まぁ、最新の技術ばかり使用しているゲームの一部を専門的に協力したとはいえ、利用出来るのだし、そんなことだろうとは思った。
自分で言うのもなんだが、中々いない性質の被験者だから。
「じゃあ、そろそろログインしようかな」
「……そんなあっさり……甥っ子が冷たい……」
「その甥っ子は、自分に構うよりしっかり休んで欲しいと思ってるから……休んでいきなよ」
「えっ? ……ぐぅ」
ポカンとした表情をした叔父さんが、次の瞬間にはガックリと意識をなくして、アバターが消える。こっそり連絡しておいた、叔父さんの部下の人達が叔父さんを『強制入眠』させたのだろう。…………健康な人にやるのは法的にグレーなのだが……まぁ、叔父さんの過労状態は『健康』な状態ではないということでひとつ。
ということで、連続ログイン時間の制限も切れたので、早速またログインしていこう。
自然覚醒で目覚めると、そこはイベント空間に転移される前にいたドゥトワの借家で、1階のソファでバラムに抱えられている状態だった。
イベントの始まりもすぐに意識を失って、その後調子が悪くてたくさん眠っていたし、始まりも終わりも眠っているという、何だか僕だけ締まらないイベントになってしまった。
…………いつもの空間、それなりに時間を過ごして慣れた借家の一室で、絶対的に安全な場所……やはりなんだかんだ落ち着いてほぅっと息を吐く。
「問題無さそうか……?」
顎を優しく捉えられ、促されるに任せて上を向くと、僕の身を案じる視線が絡む。
そのまま、その視線が近づいてきて、つむじや額、頬……いたるところに柔らかな温もりが降ってくる。
「ん……多分……あれから何かあっただろうか?」
「……異人共が全員、商売が上手くいった商人みたいな顔をして気味が悪かった以外はとくに何も」
「そ、そうか」
バラムが少し引くほどのプレイヤーの顔……黒曜天母とシルヴァプロデュースのボーナスステージは余程稼げたようだ。
「それで6日目が終わった瞬間にあっさり、転移で元の場所に戻ってたな」
「そうだったのか。……僕の事は……」
あの後、ピラミッド内のアトラクションで遊び終わったプレイヤー達やあぬ丸達と合流することもあったはずだ。
そんな中、合流したらいきなり僕が爆睡していたらどう思っただろうか。
「お前が眠った後、ひとりでに《変化》してフクロウになったから、前みたいに懐に入れていたが……」
「えっ」
「やっぱり無意識だったか」
「そう、だな……」
なんと、眠った後に《変化》を使っていたらしい。もちろん、僕には技能を使った記憶が全く無い。
……眠っている状態でも技能って使えるのだろうか? 確かに、僕の技能の中には自動で発動するものがいくつかあるが、《変化》はそうではない。
うーん……状況的に黒曜天母の力が満ちていた場ではあったので、黒曜天母が気を利かせて《変化》発動を働きかけたのかもしれない。
あとは、僕と黒曜天母の間に少なからずそれぞれの力が混ざっている状態だった、ということもあるだろうか?
ひとまずは、相当特殊な状況でないとこのようなことは起きない、と思っておこう。
「……む」
「なんだ?」
「いや…………元の世界で家族に呼ばれているようだ」
「……家族……」
視界の隅に仮想空間の方でコールを受けていると通知が来た。
何気にアルストをプレイしていて初めてのことだ。
「一旦、短めの異人の眠りを入れるのにちょうど良いし……また少し眠る」
「……そうか」
応えるバラムの声と表情が少し暗い。
「その、眠る前に何かしたいこととか……あれば……」
「……いや……お前が起きた後、たっぷりしたいことがある」
「そ、そうか……」
その“したいこと”に瞬時に思い至り、カッと身体が熱くなる。
少し、落ち着きなくモゾモゾとしていると、バラムが掠れた声で呟く。
「…………そっちにいる家族っていうのは……?」
「うん? ああ、僕の叔父のことだ……家族と言えるのは、今は叔父だけ、だな……」
…………それは、叔父さんにとっても。
「……そうか」
僕を抱える腕が少し強くなって、鼻先や唇が僕の頬を撫でる。
僕の方から顔を少し動かして、バラムの唇と自分の唇を合わせる。
しばらく、触れるだけの口づけをして、ゆっくりと離す。
「……そしたら、少しまた眠る。なるべく早く戻るから」
「ああ、また後でな」
そうして、少し重くて悪いかなと思いつつ、離してくれる気配が無かったので、バラムの腕の中でログアウトした。
*
意識がプライベートルームに戻って来る。
「……」
ログアウトする度に“違和感が無くなっていくこと”に違和感を覚える。
……このあと叔父さんと話すし、ちょっと聞いてみようか。
ということで、叔父さんの呼び出しに応える。
するとすぐに、くたびれた風貌の叔父さんが訪ねてきた。
「いやぁ、ゲームを楽しんでるところごめんなー!」
「別にいいけど。それにイベントが終わったのを見計らって連絡してきたんでしょ」
「まぁ、そうなんだけどな!」
そう言ってやや大袈裟に笑う。……おそらく、現実の容姿を反映しているアバターの目の下のクマがかなり目立っていて、体調が心配になってくる。
とりあえず、お互いに何気ない近況を報告し合う。……僕の方は最近本当にゲームしかしていないのだが。
「……出資に金融って……なんか、シミュレーションゲームみたいなことしてるなぁ」
「まぁ、成り行きで……ほとんど商業ギルドマスターの掌の上という感じがするけど」
「でも、今日のイベントもゲーム内で出来たフレンドと楽しく遊んでたようで何よりだよ!」
「……ああ」
改めて振り返ってみると、定期的に連絡を取り合ってはいたが、結局単独行動が多かった気がする。まぁ、敢えてそれを叔父さんに伝える必要は無いが。
ちなみに叔父さんも僕でいうゲームと同じかさらにひどい勢いで仕事しかしていなさそうだった。
僕が言うのもなんだが、健康第一にしっかり休んで欲しい。
まぁ、それはまた叔父さんの周囲の人に頼むとして……。
「それで、今日の本題は?」
「うっ……別にそれだけの為に来たわけじゃないんだけど……。まぁ、そうだね。本題に入ろう」
叔父さんが少し切なそうにするが……僕より叔父さんの方が忙しい中来てくれているのだろうしと思うと、早く用は済ませてもらった方がいいだろう。
「そんな大したことじゃないんだけど、定期的に精密検査をしてるだろう? そろそろその時期だから共有ついでに、かわいい甥っ子と交流しに来たんだ!」
「なるほど」
やはり、やや大袈裟にそう言いながら軽くハグしてくる。
「ゲームにすごくハマってくれてるようだから、予定調整がいるだろう?」
「それはまぁ」
『精密検査』と聞いて、もうそんな時期かと思う。となると、確かに丸2日ほど意識の方も隔離空間に行かないといけなくなるので、アルストへのログインが出来なくなる。
2日空けるとなると、向こうだと1週間以上になるので、この後ログインしたら色々準備していこう。
ということで、候補日の中から精密検査の日取りを決めて、この後のログインで何をしようかという算段をつける。
あとそうだ、気になっていたことを叔父さんに聞いてみないと。
「そういえば、最近ゲームとここの感覚に違いが無くなってきた気がするんだけど……」
「あー……」
気になっていたことを叔父さんに聞くと、あからさまに目を逸らして声を漏らす。
……これは、僕に黙って何かやってるな?
「実はウチの研究室が協力したツテで、あのゲームの感覚認知システムを試験的にこのプライベートルーム内にだけ実装してみたんだよね!」
「……」
やはりやっていた。
おおかた、僕が眠っている間にでもアップデートしていたのだろう。
「……それは構わないが、せめて事前に教えて欲しいんだけど?」
「いやー、つい忘れちゃってて! ごめんごめん」
「はぁ。まぁ、分かったよ」
叔父さんは仕事に夢中になると、そういう連絡事項を飛ばしてしまうことがよくあるので、まぁ、慣れたものだ。
「実はその実装した空間と嗣治への影響も今回モニターしたいというのもあるんだ」
「ふぅん?」
まぁ、最新の技術ばかり使用しているゲームの一部を専門的に協力したとはいえ、利用出来るのだし、そんなことだろうとは思った。
自分で言うのもなんだが、中々いない性質の被験者だから。
「じゃあ、そろそろログインしようかな」
「……そんなあっさり……甥っ子が冷たい……」
「その甥っ子は、自分に構うよりしっかり休んで欲しいと思ってるから……休んでいきなよ」
「えっ? ……ぐぅ」
ポカンとした表情をした叔父さんが、次の瞬間にはガックリと意識をなくして、アバターが消える。こっそり連絡しておいた、叔父さんの部下の人達が叔父さんを『強制入眠』させたのだろう。…………健康な人にやるのは法的にグレーなのだが……まぁ、叔父さんの過労状態は『健康』な状態ではないということでひとつ。
ということで、連続ログイン時間の制限も切れたので、早速またログインしていこう。
1,994
あなたにおすすめの小説
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
追放された味見係、【神の舌】で冷徹皇帝と聖獣の胃袋を掴んで溺愛される
水凪しおん
BL
「無能」と罵られ、故郷の王宮を追放された「味見係」のリオ。
行き場を失った彼を拾ったのは、氷のような美貌を持つ隣国の冷徹皇帝アレスだった。
「聖獣に何か食わせろ」という無理難題に対し、リオが作ったのは素朴な野菜スープ。しかしその料理には、食べた者を癒やす伝説のスキル【神の舌】の力が宿っていた!
聖獣を元気にし、皇帝の凍てついた心をも溶かしていくリオ。
「君は俺の宝だ」
冷酷だと思われていた皇帝からの、不器用で真っ直ぐな溺愛。
これは、捨てられた料理人が温かいご飯で居場所を作り、最高にハッピーになる物語。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています
ぽんちゃん
BL
病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。
謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。
五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。
剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。
加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。
そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。
次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。
一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。
妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。
我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。
こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。
同性婚が当たり前の世界。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる