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本編
187:タカを括っていたがこの様
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気になり過ぎるところでログアウトすることになってしまったが、パッと聞いた感じ、特定のプレイヤーの行動によって発生してしまったわけではなさそうだ。
それから丸2日かけて、僕にはどう答えたらどう判断されるのかよく分からないかなりの量の質問に答えたり、現実の身体の方の精密検査が行われた。
精密検査の時だけは、生命維持機能付きのVRベッドから離れて、検査用ベッドへと移動してしまうので、いつもの仮想空間にも接続出来ない。
僕の意識も、検査をするセンター内のクローズドな仮想空間に移動することになる。
その為この期間はどうしても、アルストにログイン出来ないというわけだ。
とはいえ、普通のインターネット情報にはアクセス出来るので、空き時間に情報収集したところ、ワールドクエストと言っても、ユヌ防衛戦とは大分印象が違うようだった。
ユヌ防衛戦の時は、間近に迫った危機と避けられない大規模戦闘があり……という感じだったが、今回は端的に言うと「プレイヤー全体の評判を上げて、王都入場の許可を得よう」ということらしい。
どうすればいいかというと、各町でプレイヤーの評判ポイントを上げ、期限内に一定のラインに到達すると今までプレイヤーは入れなかった王都に入れるようになるとのことで、皆奮起してクエストをこなしているようだ。
期限は現実時間で2週間ほどだ。
そして、それぞれ個人の貢献度によりランキングがついていて……と、その辺りは前回のワールドクエストやイベントと同じような感じだ。
……ふむ。
まぁ、僕はまだドゥトワまでしか町を解放出来ていないので、王都云々はそこまで興味が無いし適当に流せばいいか。
僕一人が適当に流したところで、プレイヤー全体で取り組めば目標ラインを達成出来るだろう。
というか、このような話が出た時点で。そもそも王都はもうプレイヤーを受け入れようとしているのではないかとも思うし。
王都内の住民の心証コントロールが目的かもしれない。
ただひとつ気になることと言えば「教会の勢力の内部分裂」によって何故王都が開かれることに繋がったのかだけがよく分からないが……まぁ、それも次のログインの時には判明しているだろうか。
ということで、精密検査も無事終了した。
仮想空間に戻ると、あぬ丸達からメッセージが届いていたので、少し遅くなってしまったが、僕からもパーティ結成の礼と最後眠ってしまったことについて謝りのメッセージを送る。
今日からまたアルストにログインしていこう。
*
ログインすると、借家のバラムの部屋でバラムに抱えられていた。
…………ログアウトした時と同じ場所、同じ体勢な気がするのだが…………まさか、バラムもずっと同じ体勢だったなんてことはない、よな?
「……」
「バラム? っ!」
そして、僕がログインしたのに反応してか、いつもは声をかけてくるバラムが無言で僕の耳や首元を思い切り吸い込んだり、果てはベロッと舐めたりしてくる。
次第に身体に回ったバラムの手も怪しい動きを見せるが、流石にログインしてすぐ触り合うのはいかがなものだろうかと制止する。
「バラム……流石にまだ……」
「…………はぁ。我慢してやるから匂いは嗅がせろ」
「わ、分かった」
すぐ引いてはくれたが、代わりにそのまましばらくいたるところを嗅がれたり、舐められたりしてじわじわと僕の方が悶々としてきてしまう。
このままでは、僕から「もっと」と懇願してしまいそうなところで────。
『む! 目覚めたであるか主殿! 寂しかったであるぞ!』
いつもの黒山羊姿のシルヴァが部屋に現れた。
本当に寂しく思っていたのかも怪しい、シルヴァの陽気な雰囲気に高められた熱が幾分霧散する。
「……チッ」
「……」
その舌打ちはどういう……? とはなりつつも、2人に僕がいなかった間のことでも聞こうかと切り出そうとしたところで────。
「「『!』」」
全員が同時に借家の敷地内にギリギリ入るか入らないかのところに現れた訪問者の存在を察知する。
敷地外であったとしても、その場所まで来れる者自体がかなり限られているが……すぐに僕達が知っている人物であることも分かったので、一瞬高まった警戒を解く。
その訪問者とは────。
相変わらず人好きのする笑みを湛えて飄々とした振る舞いのジェフだった。
とりあえず、門の前で待っているジェフを招き入れる。
「やあ、トウノさん。直接お会いするのは久しぶりですねぇ」
「ああ」
ジェフとは、今回の精密検査期間を除けば、常にペリカンくんとペリカンくん2号で1日以上時差が発生することなく連絡を取り合っていたので、交流自体はよくしていてあまり久しぶりという感覚はしない。
勝手知ったると言う風に元々この家にあったらしい、ティーセットと茶葉を出してジェフがお茶を淹れてくれる。
1階の居間部分で僕とバラムが並んで座り、反対側のソファにジェフが座る。
シルヴァは僕の盟友の証から様子だけ窺うとのことで、自分のダンジョンの方へ行ってしまった。
僕は素朴ながらも品の良いティーカップを見て、こんな良いものがあるのにあまり活かせていなかったな……と反省する。
……淹れたらバラムも飲んでくれるだろうか?
少し思考が飛んでしまったが、お茶に口をつけながらジェフへ意識を向け直す。
それを待っていたかのように、お茶を傾けていたジェフが口を開く。
「トウノさんが卸してくださる商品のおかげで、我々の景気は右肩上がり、そして世の中がとても面白くなりましたよぉ」
いつもの笑みに3割り増しくらいニコニコとしているので、相当機嫌が良いことが伺える。
僕達……と言ってもほぼ商業ギルドの采配で運用されているいくつかの事業の調子がよほど良いようだ。
しかし……。
「世の中が面白くなった?」
僕とジェフの取り組みにそんな要素と、この世界の変化があっただろうか、と首を捻るが……いや、影響があったのかは分からないが変化はあったか。
ジェフはさらに愉快そうな笑みを深めて言う。……ただ、目の奥が少し怖い。
「ええ、今異人達に課せられているという『ワールドクエスト』とやら、聞こえてくる噂によると発端は教会の内部分裂とのことですが、その分裂の要因はほとんどトウノさんですからねぇ」
「…………えっ」
……なんて?
「ふふっ、やはり関知しておられませんでしたか。まぁ、そんなこともあろうかと茶飲みの雑談ついでに伺ったのですよ。トウノさん達の今後の行動の参考にもなるかと思いましてね」
「それは……ありがたいが……」
今回のワールドクエストには僕は関係ないだろうとタカを括っていたが、ジェフの言うことが本当ならガッツリ僕のアルスト内での行動が関わっているらしい。
思わず片手で頭を抱えてしまう。
その時、隣から圧力が膨れ上がる。
「こいつを利用して、お前らが仕組んだだけだろうが」
「……おや、やはり良い勘してますねぇ。まぁ、多少勝手に私たちの思惑を絡めて操作してしまった贖罪も含めて、事後報告にはなってしまいますが種明かしをしようかと」
「ぬけぬけと……」
唸るような声でバラムが言う。こういう時に僕に寄り添って味方になってくれる存在がいるということに頼もしさを感じる。
まぁ、ジェフにこういうところがあるのは初めて契約を交わした頃から分かってはいたので、こうして向こうから説明しに来てくれるだけ、今後も僕とお互いに益のある関係を築きたいと思ってくれているのではないだろうか。
こうして体験してみると、正直、そういう適度に乾いた関係が嫌いではないことに気づく。
余程滅茶苦茶されなければ、多少文句を言うくらいで長く付き合っていきたいと思った。
『クククッ、中々良い性格をしている人族であるな』
「……」
ちゃんと覗き見していたのか、ウィスパーでシルヴァの声が響く。……ジェフとシルヴァが出会うのはちょっと……いや、大分不安なのでこれからも距離を置いておいて欲しいとは思った。
ひとまず、バラムには感謝の気持ちだけ伝わるように絆を意識して念じて、ジェフの話に耳を傾けよう。
────────────
あけましておめでとうございます!
今年も良ければ楽しんでいただけたら幸いです(*´︶`*)
それから丸2日かけて、僕にはどう答えたらどう判断されるのかよく分からないかなりの量の質問に答えたり、現実の身体の方の精密検査が行われた。
精密検査の時だけは、生命維持機能付きのVRベッドから離れて、検査用ベッドへと移動してしまうので、いつもの仮想空間にも接続出来ない。
僕の意識も、検査をするセンター内のクローズドな仮想空間に移動することになる。
その為この期間はどうしても、アルストにログイン出来ないというわけだ。
とはいえ、普通のインターネット情報にはアクセス出来るので、空き時間に情報収集したところ、ワールドクエストと言っても、ユヌ防衛戦とは大分印象が違うようだった。
ユヌ防衛戦の時は、間近に迫った危機と避けられない大規模戦闘があり……という感じだったが、今回は端的に言うと「プレイヤー全体の評判を上げて、王都入場の許可を得よう」ということらしい。
どうすればいいかというと、各町でプレイヤーの評判ポイントを上げ、期限内に一定のラインに到達すると今までプレイヤーは入れなかった王都に入れるようになるとのことで、皆奮起してクエストをこなしているようだ。
期限は現実時間で2週間ほどだ。
そして、それぞれ個人の貢献度によりランキングがついていて……と、その辺りは前回のワールドクエストやイベントと同じような感じだ。
……ふむ。
まぁ、僕はまだドゥトワまでしか町を解放出来ていないので、王都云々はそこまで興味が無いし適当に流せばいいか。
僕一人が適当に流したところで、プレイヤー全体で取り組めば目標ラインを達成出来るだろう。
というか、このような話が出た時点で。そもそも王都はもうプレイヤーを受け入れようとしているのではないかとも思うし。
王都内の住民の心証コントロールが目的かもしれない。
ただひとつ気になることと言えば「教会の勢力の内部分裂」によって何故王都が開かれることに繋がったのかだけがよく分からないが……まぁ、それも次のログインの時には判明しているだろうか。
ということで、精密検査も無事終了した。
仮想空間に戻ると、あぬ丸達からメッセージが届いていたので、少し遅くなってしまったが、僕からもパーティ結成の礼と最後眠ってしまったことについて謝りのメッセージを送る。
今日からまたアルストにログインしていこう。
*
ログインすると、借家のバラムの部屋でバラムに抱えられていた。
…………ログアウトした時と同じ場所、同じ体勢な気がするのだが…………まさか、バラムもずっと同じ体勢だったなんてことはない、よな?
「……」
「バラム? っ!」
そして、僕がログインしたのに反応してか、いつもは声をかけてくるバラムが無言で僕の耳や首元を思い切り吸い込んだり、果てはベロッと舐めたりしてくる。
次第に身体に回ったバラムの手も怪しい動きを見せるが、流石にログインしてすぐ触り合うのはいかがなものだろうかと制止する。
「バラム……流石にまだ……」
「…………はぁ。我慢してやるから匂いは嗅がせろ」
「わ、分かった」
すぐ引いてはくれたが、代わりにそのまましばらくいたるところを嗅がれたり、舐められたりしてじわじわと僕の方が悶々としてきてしまう。
このままでは、僕から「もっと」と懇願してしまいそうなところで────。
『む! 目覚めたであるか主殿! 寂しかったであるぞ!』
いつもの黒山羊姿のシルヴァが部屋に現れた。
本当に寂しく思っていたのかも怪しい、シルヴァの陽気な雰囲気に高められた熱が幾分霧散する。
「……チッ」
「……」
その舌打ちはどういう……? とはなりつつも、2人に僕がいなかった間のことでも聞こうかと切り出そうとしたところで────。
「「『!』」」
全員が同時に借家の敷地内にギリギリ入るか入らないかのところに現れた訪問者の存在を察知する。
敷地外であったとしても、その場所まで来れる者自体がかなり限られているが……すぐに僕達が知っている人物であることも分かったので、一瞬高まった警戒を解く。
その訪問者とは────。
相変わらず人好きのする笑みを湛えて飄々とした振る舞いのジェフだった。
とりあえず、門の前で待っているジェフを招き入れる。
「やあ、トウノさん。直接お会いするのは久しぶりですねぇ」
「ああ」
ジェフとは、今回の精密検査期間を除けば、常にペリカンくんとペリカンくん2号で1日以上時差が発生することなく連絡を取り合っていたので、交流自体はよくしていてあまり久しぶりという感覚はしない。
勝手知ったると言う風に元々この家にあったらしい、ティーセットと茶葉を出してジェフがお茶を淹れてくれる。
1階の居間部分で僕とバラムが並んで座り、反対側のソファにジェフが座る。
シルヴァは僕の盟友の証から様子だけ窺うとのことで、自分のダンジョンの方へ行ってしまった。
僕は素朴ながらも品の良いティーカップを見て、こんな良いものがあるのにあまり活かせていなかったな……と反省する。
……淹れたらバラムも飲んでくれるだろうか?
少し思考が飛んでしまったが、お茶に口をつけながらジェフへ意識を向け直す。
それを待っていたかのように、お茶を傾けていたジェフが口を開く。
「トウノさんが卸してくださる商品のおかげで、我々の景気は右肩上がり、そして世の中がとても面白くなりましたよぉ」
いつもの笑みに3割り増しくらいニコニコとしているので、相当機嫌が良いことが伺える。
僕達……と言ってもほぼ商業ギルドの采配で運用されているいくつかの事業の調子がよほど良いようだ。
しかし……。
「世の中が面白くなった?」
僕とジェフの取り組みにそんな要素と、この世界の変化があっただろうか、と首を捻るが……いや、影響があったのかは分からないが変化はあったか。
ジェフはさらに愉快そうな笑みを深めて言う。……ただ、目の奥が少し怖い。
「ええ、今異人達に課せられているという『ワールドクエスト』とやら、聞こえてくる噂によると発端は教会の内部分裂とのことですが、その分裂の要因はほとんどトウノさんですからねぇ」
「…………えっ」
……なんて?
「ふふっ、やはり関知しておられませんでしたか。まぁ、そんなこともあろうかと茶飲みの雑談ついでに伺ったのですよ。トウノさん達の今後の行動の参考にもなるかと思いましてね」
「それは……ありがたいが……」
今回のワールドクエストには僕は関係ないだろうとタカを括っていたが、ジェフの言うことが本当ならガッツリ僕のアルスト内での行動が関わっているらしい。
思わず片手で頭を抱えてしまう。
その時、隣から圧力が膨れ上がる。
「こいつを利用して、お前らが仕組んだだけだろうが」
「……おや、やはり良い勘してますねぇ。まぁ、多少勝手に私たちの思惑を絡めて操作してしまった贖罪も含めて、事後報告にはなってしまいますが種明かしをしようかと」
「ぬけぬけと……」
唸るような声でバラムが言う。こういう時に僕に寄り添って味方になってくれる存在がいるということに頼もしさを感じる。
まぁ、ジェフにこういうところがあるのは初めて契約を交わした頃から分かってはいたので、こうして向こうから説明しに来てくれるだけ、今後も僕とお互いに益のある関係を築きたいと思ってくれているのではないだろうか。
こうして体験してみると、正直、そういう適度に乾いた関係が嫌いではないことに気づく。
余程滅茶苦茶されなければ、多少文句を言うくらいで長く付き合っていきたいと思った。
『クククッ、中々良い性格をしている人族であるな』
「……」
ちゃんと覗き見していたのか、ウィスパーでシルヴァの声が響く。……ジェフとシルヴァが出会うのはちょっと……いや、大分不安なのでこれからも距離を置いておいて欲しいとは思った。
ひとまず、バラムには感謝の気持ちだけ伝わるように絆を意識して念じて、ジェフの話に耳を傾けよう。
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