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本編
194:ちょっとした疎外感
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「……行く気なのか?」
眉間に深い皺を刻んだバラムが低く唸るように言う。
「まぁ、ここまでお膳立てされたら気になるし……」
『クククッ、主殿は素直であるなぁ』
ゲームの道行きにそこまで拘りはないので、指し示されたなら行ってみてもいい。元々少し惹かれていたし。
「……はぁ。あの雪山に行くのにどんな準備がいるのか調べる」
「ああ、ありがとう。僕の方でも調べてみる」
とても大きなため息つきではあったが、雪山行き自体は認めてくれたらしい。この世界で環境的に厳しそうなところは行ったことがないので、慎重に準備をしていこう。
『では、我も何か良さげな素材探しでもするである。あと、山の手前にいるという妖精の様子でも見てくるかのぅ』
シルヴァが雪山の方に首を向けて鼻をひくつかせる。そうだ、雪山の前にはデュラハンが居着いているということだった。
「そうか。……シルヴァは寒さとかの環境の影響は受けるのか?」
ふと、気になって聞いてみる。
『我は寒さ暑さは割と平気であるなぁ。ただ、妖精によっては環境に大きく左右されるものもいるである』
「ふぅん、そうなのか」
少し、妖精それぞれの環境耐性について興味が湧いたが、それはまたやることがなくなった時にでも聞きとってみよう。
ちなみに、指輪から伸びた糸は、僕たちが雪山行きを決めてからいつの間にか視えなくなっていた。
それから借家に戻り、予定を組み立てるが、ほとんどバラムとシルヴァの下調べ待ちとなり、僕だけ手持ち無沙汰になってしまった。
図書館で防寒についての記述はないかと探すが、僕が用意出来るようなものは見つけられず、それならばと《古ルートムンド語》で防寒っぽい秘技を作れないかと試行錯誤してみたが、上手くいかなかった。
やはり、環境や火による熱は精霊やエレメントの領域らしく、僕の力と相性が悪いようだ。
……むぅ。
むしゃくしゃしたので、サバイバルイベントの舞台で得た情報をまとめた資料をジェフとギルに送りつけたり、図書館に寄贈したりしていた。
あとは、バラムかシルヴァ、どちらかが帰ってきているときに同行してもらい、ドゥトワの厩舎にいるアンバーに会いに行ったりした。
そうしている内に、バラムとシルヴァの調べものが終わり、『ドブネズミの洞穴』でテイクアウトさせてもらったものを借家でつつきながら情報交換会をすることとなった。
ちなみに、カトル前のエリアボスの素材が大量に余っていたので、蟹づくしだ。
『我は雪山の麓にいるというデュラハンの様子を見てきたであるが、知り合いではなかったであるな』
「そうなのか」
『知り合いは馬車型であったが、彼奴は騎士型だったである』
「ほぅ?」
よく聞いてみると、馬車型は二頭立ての馬車で、御者が一人いるスタイルらしい。御者にしても騎士にしても首が無いのは共通しているようだ。
『……騎士型は怨念を抱えてるタイプが多いであるから、絡まれると厄介ではあるかもしれぬな』
「ふぅむ。気取られずに通り過ぎられれば一番、ということか」
『であるな』
シルヴァのデュラハン偵察はこんなところのようだ。
次に防寒対策だが……そもそも人ではない僕たちに雪山の寒さは本当に影響があるのかという問題があるが、バラムが試しに入口近くまで行ってみて、対策なしでは厳しいとのことだった。フィジカル面がかなり強いバラムで厳しいなら、僕はもっと厳しいだろう。
防寒対策は必須ということで、話を進めよう。
「質のいい毛皮と火属性の魔物素材か……」
「ああ」
バラムが言うには、素材さえあればユヌの『ベイヴィルの仕立て屋』で防寒着を仕立ててくれるようだ。
そういえば『幻覚除けの札』と『魅了除けの札』を作りたての頃、ほぼ無償でベイヴィルに贈ったのだが、それで大分いい物を作って売ることが出来たようだ。
僕達が行ったときはベイヴィルひとりで切り盛りしているように見えたが、ひとりでは回すことが難しくなってきたようで、各地に散っていた子どもや親戚を呼び寄せ、随分と賑やかになったらしい。
そのことで、感謝のしるしにと防寒着も素材が揃い次第、最優先で仕立ててくれるとのことだ。ありがたい。
ただ、肝心の素材だが……。
「目星はついているのか?」
「火属性の魔物素材はな。だが『いい毛皮』ってのは、こだわれば天井がないな……」
「毛皮ならなんでもいいのか?」
「ああ」
ふぅむ。指定がゆるいと逆に困るものだな、と今まで《解析》や《慧眼》で得てきた情報のなかで、良さげなものがないか色々な条件で検索してみる。
「……ん? ああ、すっかり忘れていたがこれがあったか」
「あん?」
《解析》時代のとある素材の情報を見つけて、ちょうどいいかもしれないとインベントリから取り出す。
「そいつは……一角獣の毛皮か?」
『そういえば、そんなものもあったであるな』
そう、一角獣の素材……と言っていいのか分からないほど元の属性を消して、当時の僕の力に染まっている謎素材となった毛皮だ。
一応、僕が持っている素材の中では最も上等な部類だ。
「毛皮だけじゃなくて、素材一式余っているが」
『ふむ。今の主殿の力を込め直せば、もうこれでいいのでないか?』
「僕の力と火属性は相性が悪くないだろうか?」
むしろ、僕の力もリセットした方が今回の素材としてはいいような気がする。
『だから魔物素材なのであろう。魔物を介した火属性ならそれほど相性が悪くならないはずである』
「ふぅん? そういうものなのか」
『である』
僕の力が付与されていることについては、問題ないらしい。
ということで、そもそもが一角獣の素材という上等すぎる素材だったので、『いい毛皮』の条件はこれで満たせそうだ。ついでに装飾とかにも使えるかもしれないので、角とか毛とか他の一角獣素材もつけておこう。
サクッと〈我が力を与えん〉を込めて、僕の力を更新して終わりだ。
「毛皮や装飾用の素材はこれを使えるかベイヴィルに確認をとってもらえるか?」
「ああ。……年寄りには刺激が強そうだがな」
「えっ」
それは、どういう意味だろうか。……この素材のせいで、そこそこ高齢に見えたベイヴィルの健康を害したくはないのだが……と思い悩んでいる間に、僕の手から素材を取られてしまった。……上手く伝えて渡して欲しい。
『火属性の魔物はなににするつもりであるか?』
「南東のトカゲ」
『クククッ、まぁ、手近だと其奴しかおらぬか』
「トカゲ?」
『南東の奥地に小規模な飛竜の集団営巣地があるのである』
「ほぅ……って、それはドラゴンじゃないのか?」
『飛竜』と言うからには。
『クククッ、そうとも言うであるが、飛竜など“本当の”ドラゴンに比べたらトカゲも同然よ』
「ふぅん?」
いくつかの有名ゲームでも竜に色々区別があるものはあったように思うので、アルストもそんな感じの設定を採用しているのだろうか。
「僕は……」
「俺一人で行ってくる」
「…………そう、か」
これまでの経験から、戦闘が起こる現場では、僕が足手まといになるのは十分過ぎるほど理解している。理解しているが………………なんか。
「面白くない」
気づけば、心の声を口にしてしまっていた。
「『……』」
「……う」
自分でも子どもっぽいことを言ってしまったな、と自覚しているので、気恥ずかしさから顔に熱が集まるのを感じる。沈黙が余計に羞恥心を煽るので、誰か何か言ってほしい。
「……報告が一段落したようだから、僕は自室で読書してくる」
いたたまれなさに先に僕が降参して、居心地の悪さから逃れようとふたりの返事を待たずに二階へとあがった。
眉間に深い皺を刻んだバラムが低く唸るように言う。
「まぁ、ここまでお膳立てされたら気になるし……」
『クククッ、主殿は素直であるなぁ』
ゲームの道行きにそこまで拘りはないので、指し示されたなら行ってみてもいい。元々少し惹かれていたし。
「……はぁ。あの雪山に行くのにどんな準備がいるのか調べる」
「ああ、ありがとう。僕の方でも調べてみる」
とても大きなため息つきではあったが、雪山行き自体は認めてくれたらしい。この世界で環境的に厳しそうなところは行ったことがないので、慎重に準備をしていこう。
『では、我も何か良さげな素材探しでもするである。あと、山の手前にいるという妖精の様子でも見てくるかのぅ』
シルヴァが雪山の方に首を向けて鼻をひくつかせる。そうだ、雪山の前にはデュラハンが居着いているということだった。
「そうか。……シルヴァは寒さとかの環境の影響は受けるのか?」
ふと、気になって聞いてみる。
『我は寒さ暑さは割と平気であるなぁ。ただ、妖精によっては環境に大きく左右されるものもいるである』
「ふぅん、そうなのか」
少し、妖精それぞれの環境耐性について興味が湧いたが、それはまたやることがなくなった時にでも聞きとってみよう。
ちなみに、指輪から伸びた糸は、僕たちが雪山行きを決めてからいつの間にか視えなくなっていた。
それから借家に戻り、予定を組み立てるが、ほとんどバラムとシルヴァの下調べ待ちとなり、僕だけ手持ち無沙汰になってしまった。
図書館で防寒についての記述はないかと探すが、僕が用意出来るようなものは見つけられず、それならばと《古ルートムンド語》で防寒っぽい秘技を作れないかと試行錯誤してみたが、上手くいかなかった。
やはり、環境や火による熱は精霊やエレメントの領域らしく、僕の力と相性が悪いようだ。
……むぅ。
むしゃくしゃしたので、サバイバルイベントの舞台で得た情報をまとめた資料をジェフとギルに送りつけたり、図書館に寄贈したりしていた。
あとは、バラムかシルヴァ、どちらかが帰ってきているときに同行してもらい、ドゥトワの厩舎にいるアンバーに会いに行ったりした。
そうしている内に、バラムとシルヴァの調べものが終わり、『ドブネズミの洞穴』でテイクアウトさせてもらったものを借家でつつきながら情報交換会をすることとなった。
ちなみに、カトル前のエリアボスの素材が大量に余っていたので、蟹づくしだ。
『我は雪山の麓にいるというデュラハンの様子を見てきたであるが、知り合いではなかったであるな』
「そうなのか」
『知り合いは馬車型であったが、彼奴は騎士型だったである』
「ほぅ?」
よく聞いてみると、馬車型は二頭立ての馬車で、御者が一人いるスタイルらしい。御者にしても騎士にしても首が無いのは共通しているようだ。
『……騎士型は怨念を抱えてるタイプが多いであるから、絡まれると厄介ではあるかもしれぬな』
「ふぅむ。気取られずに通り過ぎられれば一番、ということか」
『であるな』
シルヴァのデュラハン偵察はこんなところのようだ。
次に防寒対策だが……そもそも人ではない僕たちに雪山の寒さは本当に影響があるのかという問題があるが、バラムが試しに入口近くまで行ってみて、対策なしでは厳しいとのことだった。フィジカル面がかなり強いバラムで厳しいなら、僕はもっと厳しいだろう。
防寒対策は必須ということで、話を進めよう。
「質のいい毛皮と火属性の魔物素材か……」
「ああ」
バラムが言うには、素材さえあればユヌの『ベイヴィルの仕立て屋』で防寒着を仕立ててくれるようだ。
そういえば『幻覚除けの札』と『魅了除けの札』を作りたての頃、ほぼ無償でベイヴィルに贈ったのだが、それで大分いい物を作って売ることが出来たようだ。
僕達が行ったときはベイヴィルひとりで切り盛りしているように見えたが、ひとりでは回すことが難しくなってきたようで、各地に散っていた子どもや親戚を呼び寄せ、随分と賑やかになったらしい。
そのことで、感謝のしるしにと防寒着も素材が揃い次第、最優先で仕立ててくれるとのことだ。ありがたい。
ただ、肝心の素材だが……。
「目星はついているのか?」
「火属性の魔物素材はな。だが『いい毛皮』ってのは、こだわれば天井がないな……」
「毛皮ならなんでもいいのか?」
「ああ」
ふぅむ。指定がゆるいと逆に困るものだな、と今まで《解析》や《慧眼》で得てきた情報のなかで、良さげなものがないか色々な条件で検索してみる。
「……ん? ああ、すっかり忘れていたがこれがあったか」
「あん?」
《解析》時代のとある素材の情報を見つけて、ちょうどいいかもしれないとインベントリから取り出す。
「そいつは……一角獣の毛皮か?」
『そういえば、そんなものもあったであるな』
そう、一角獣の素材……と言っていいのか分からないほど元の属性を消して、当時の僕の力に染まっている謎素材となった毛皮だ。
一応、僕が持っている素材の中では最も上等な部類だ。
「毛皮だけじゃなくて、素材一式余っているが」
『ふむ。今の主殿の力を込め直せば、もうこれでいいのでないか?』
「僕の力と火属性は相性が悪くないだろうか?」
むしろ、僕の力もリセットした方が今回の素材としてはいいような気がする。
『だから魔物素材なのであろう。魔物を介した火属性ならそれほど相性が悪くならないはずである』
「ふぅん? そういうものなのか」
『である』
僕の力が付与されていることについては、問題ないらしい。
ということで、そもそもが一角獣の素材という上等すぎる素材だったので、『いい毛皮』の条件はこれで満たせそうだ。ついでに装飾とかにも使えるかもしれないので、角とか毛とか他の一角獣素材もつけておこう。
サクッと〈我が力を与えん〉を込めて、僕の力を更新して終わりだ。
「毛皮や装飾用の素材はこれを使えるかベイヴィルに確認をとってもらえるか?」
「ああ。……年寄りには刺激が強そうだがな」
「えっ」
それは、どういう意味だろうか。……この素材のせいで、そこそこ高齢に見えたベイヴィルの健康を害したくはないのだが……と思い悩んでいる間に、僕の手から素材を取られてしまった。……上手く伝えて渡して欲しい。
『火属性の魔物はなににするつもりであるか?』
「南東のトカゲ」
『クククッ、まぁ、手近だと其奴しかおらぬか』
「トカゲ?」
『南東の奥地に小規模な飛竜の集団営巣地があるのである』
「ほぅ……って、それはドラゴンじゃないのか?」
『飛竜』と言うからには。
『クククッ、そうとも言うであるが、飛竜など“本当の”ドラゴンに比べたらトカゲも同然よ』
「ふぅん?」
いくつかの有名ゲームでも竜に色々区別があるものはあったように思うので、アルストもそんな感じの設定を採用しているのだろうか。
「僕は……」
「俺一人で行ってくる」
「…………そう、か」
これまでの経験から、戦闘が起こる現場では、僕が足手まといになるのは十分過ぎるほど理解している。理解しているが………………なんか。
「面白くない」
気づけば、心の声を口にしてしまっていた。
「『……』」
「……う」
自分でも子どもっぽいことを言ってしまったな、と自覚しているので、気恥ずかしさから顔に熱が集まるのを感じる。沈黙が余計に羞恥心を煽るので、誰か何か言ってほしい。
「……報告が一段落したようだから、僕は自室で読書してくる」
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