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2章
竜神国 ファラディス
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「わぁ!すごい、世界が違いますね…!」
行き交う人々は今僕が着ているような薄手の服を着て、女性はベールも被っている。
窓の小さい土壁の家が並び、大きな街道を荷台を引くラクダが歩いているのが印象的だ。
そしてなんといっても、街の真ん中にある大きなオアシスを前にそびえ立つ王宮。頂上がドーム型になっていて、白と金で統一されたその風貌は圧巻の一言である。
「相変わらず美しい街だ」
「本当に!砂竜様のセンスは素晴らしいですね」
「…俺もこれくらいデザインできるぞ」
「もう、そこ張り合わなくていいですから!」
頼りになると思えば子供みたいなことを言って…
でもそれも可愛いと思ってしまうから、僕もかなり重症かもしれない。
そんな風にルドルフ様がいたらまた突っ込まれそうな会話を続けていると、ついに王城の目の前まで着いた。
御者が門番に話を通して王城まで入ると、砂竜様とその番様が出迎えてくれた。
「砂竜様!この度は突然の訪問をご快諾くださりありがとうございます」
「レオス殿、そのような堅苦しい挨拶は要らぬ。砂竜様などと言わず、以前のようにカリムと呼んでくれ」
「ありがとうございます、カリム様」
迷惑だと思われても仕方ないほど急な訪問だったのに、砂竜様たちは笑顔で出迎えてくれた。
会話を聞くに、レオス様は砂竜様とすごく親しいらしい。友好国であるファラディスとシェルリオンは交流が盛んだから、王族同士も親交があるのだろう。
「カリム様、番様。こちら私の番のカナリエです」
「は、はじめまして。カナリエ=リュードリアと申します」
「うむ、カナリエ殿。私はこのファラディスの国王で竜種が一体、カリムだ。こちらは私の番のシリアス」
「シリアス=ファラディスです。よろしくお願いしますね」
「よろしくお願いします…!」
すごく綺麗なお方だ。
男性なのに身体の線が華奢で、妖艶な感じがする。艶のある黒髪がそう思わせているのかもしれない。
「して、私に頼みたいことがあると聞いているのだが。早速中でその話とやらを聞かせてもらいたい」
「はい、お願いします」
カリム様の促しに従って、王宮内に足を踏み入れた。
(城内はもっとすごい…!金ピカだぁ)
高い天井や壁に施された繊細な装飾。全てが金で出来ているのか、眩しいくらい光っている。
「応接室で話を聞こう。こちらだ」
砂竜様の案内で王宮内を歩き、辿り着いたのはこれまた金ピカな扉。
しかし部屋の中はここまでの雰囲気とは違って、マット調のソファなどが落ち着いていた空気を作っている。
足が短い机とそれを挟むようにして置かれたソファに、僕とレオス様、カリム様とシリアス様が向かい合って座わった。
「カリム様、シリアス様。改めてこの度はお時間を作って下さりありがとうございます」
「気にするな、お主の頼みならいつでも聞くぞ」
「ありがとうございます。それで詳しい話なのですが…カナ」
「は、はい!今回は、冤罪にかけられた私の親友を助けるために、砂竜様のお力を貸していただきたく、お願いに参ったのです」
「ほう?」
そうして僕は、詳しい経緯をお話した。
シアがあられも無い罪で捕まってしまったこと、それは恐らく誰かに仕組まれたものだということ。
そして、このままだとシアの罰は取り返しがつかないほど重くなり、真の黒幕は野放しにされてしまうということ。
「…たしかに、その規模の事件を起こす力がある者を野放しにするのは危険が大きい。しかしそれに私が協力する義理はないとも言えよう」
(やっぱり、そう簡単にはいかないか…)
「…協力してやりたい気持ちは山々なのだ。だが私も一国の王として、手放しで協力してやることは出来ん…だから、交換条件といこう」
「交換条件…?」
カリム様はニヤリと笑って、僅かに声量を下げ話した。
「お主たちが滞在している間に我が国の問題をひとつ解決してくれれば、私はその礼としてお主たちの手助けが出来よう。滞在時間は伸びてしまうかもしれないが…」
「やります!」
僕は即答した。シアを助けるためならどんな問題も解決してやる。
(あ、でも…)
レオス様はどう思うだろうか。
チラリと視線を向けると、レオス様はふわりと笑った。
「カナがそう決めたのなら、俺に文句はない」
僕とレオス様の返事を聞いたカリム様は、僕らの覚悟を量るように交互に僕らの目を見た。
「そうか…では仔細を話そう」
行き交う人々は今僕が着ているような薄手の服を着て、女性はベールも被っている。
窓の小さい土壁の家が並び、大きな街道を荷台を引くラクダが歩いているのが印象的だ。
そしてなんといっても、街の真ん中にある大きなオアシスを前にそびえ立つ王宮。頂上がドーム型になっていて、白と金で統一されたその風貌は圧巻の一言である。
「相変わらず美しい街だ」
「本当に!砂竜様のセンスは素晴らしいですね」
「…俺もこれくらいデザインできるぞ」
「もう、そこ張り合わなくていいですから!」
頼りになると思えば子供みたいなことを言って…
でもそれも可愛いと思ってしまうから、僕もかなり重症かもしれない。
そんな風にルドルフ様がいたらまた突っ込まれそうな会話を続けていると、ついに王城の目の前まで着いた。
御者が門番に話を通して王城まで入ると、砂竜様とその番様が出迎えてくれた。
「砂竜様!この度は突然の訪問をご快諾くださりありがとうございます」
「レオス殿、そのような堅苦しい挨拶は要らぬ。砂竜様などと言わず、以前のようにカリムと呼んでくれ」
「ありがとうございます、カリム様」
迷惑だと思われても仕方ないほど急な訪問だったのに、砂竜様たちは笑顔で出迎えてくれた。
会話を聞くに、レオス様は砂竜様とすごく親しいらしい。友好国であるファラディスとシェルリオンは交流が盛んだから、王族同士も親交があるのだろう。
「カリム様、番様。こちら私の番のカナリエです」
「は、はじめまして。カナリエ=リュードリアと申します」
「うむ、カナリエ殿。私はこのファラディスの国王で竜種が一体、カリムだ。こちらは私の番のシリアス」
「シリアス=ファラディスです。よろしくお願いしますね」
「よろしくお願いします…!」
すごく綺麗なお方だ。
男性なのに身体の線が華奢で、妖艶な感じがする。艶のある黒髪がそう思わせているのかもしれない。
「して、私に頼みたいことがあると聞いているのだが。早速中でその話とやらを聞かせてもらいたい」
「はい、お願いします」
カリム様の促しに従って、王宮内に足を踏み入れた。
(城内はもっとすごい…!金ピカだぁ)
高い天井や壁に施された繊細な装飾。全てが金で出来ているのか、眩しいくらい光っている。
「応接室で話を聞こう。こちらだ」
砂竜様の案内で王宮内を歩き、辿り着いたのはこれまた金ピカな扉。
しかし部屋の中はここまでの雰囲気とは違って、マット調のソファなどが落ち着いていた空気を作っている。
足が短い机とそれを挟むようにして置かれたソファに、僕とレオス様、カリム様とシリアス様が向かい合って座わった。
「カリム様、シリアス様。改めてこの度はお時間を作って下さりありがとうございます」
「気にするな、お主の頼みならいつでも聞くぞ」
「ありがとうございます。それで詳しい話なのですが…カナ」
「は、はい!今回は、冤罪にかけられた私の親友を助けるために、砂竜様のお力を貸していただきたく、お願いに参ったのです」
「ほう?」
そうして僕は、詳しい経緯をお話した。
シアがあられも無い罪で捕まってしまったこと、それは恐らく誰かに仕組まれたものだということ。
そして、このままだとシアの罰は取り返しがつかないほど重くなり、真の黒幕は野放しにされてしまうということ。
「…たしかに、その規模の事件を起こす力がある者を野放しにするのは危険が大きい。しかしそれに私が協力する義理はないとも言えよう」
(やっぱり、そう簡単にはいかないか…)
「…協力してやりたい気持ちは山々なのだ。だが私も一国の王として、手放しで協力してやることは出来ん…だから、交換条件といこう」
「交換条件…?」
カリム様はニヤリと笑って、僅かに声量を下げ話した。
「お主たちが滞在している間に我が国の問題をひとつ解決してくれれば、私はその礼としてお主たちの手助けが出来よう。滞在時間は伸びてしまうかもしれないが…」
「やります!」
僕は即答した。シアを助けるためならどんな問題も解決してやる。
(あ、でも…)
レオス様はどう思うだろうか。
チラリと視線を向けると、レオス様はふわりと笑った。
「カナがそう決めたのなら、俺に文句はない」
僕とレオス様の返事を聞いたカリム様は、僕らの覚悟を量るように交互に僕らの目を見た。
「そうか…では仔細を話そう」
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