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ヴェルコット帝国
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そうこう話している内にヴェルコット帝国へと到着し城へと案内される事に。
当然帝国なだけあり自然豊かで何より警備がしっかりとしており関心してしまう程。
物珍しいものばかりで目移りしたくなるが成人になってはしたなく様々なものに目移りするのはみっともない。
それに今はそれよりも先に優先すべき事がある為後回しにしなければ。
ヴェルコット様が話を通してくださっているとは言え皇帝陛下と皇妃陛下への挨拶は必要である。
「緊張せんでええよ。両親もシャルロットちゃんの事気に入っとるから」
「だと良いのですが」
キィ・・・という音とともに扉が開き両陛下が待ち構えている場へと足を運ぶ。
「・・・この度お世話になりますハルシオン国が第一王女、シャルロット・チェイス・ハルシオンにございます」
「おお~!シャルロットちゃんか!ウーから話は聞いとるでぇ。あ、息子の事末永くよろしゅう頼むわ!」
「威厳の欠片もあらへんがな、オトン。まあ、シャルロットちゃんが嫁に来てくれるんなら大歓迎やで。ウチの息子の顔からして成功したみたいやし。ほら、長旅で疲れたやろ?おばちゃんが飴ちゃんあげたるさかい元気出し?」
「オトンもオカンも威厳もクソもあらへんけどな!??」
この様な歓迎の仕方は初めてで戸惑うが、何処か暖かい。
お父様やお祖母様以外に優しくしてくれた人は居ない私にとってどれだけ暖かな事だろうか。
ポロリと頬を伝う暖かなナニカに気付くのにそう時間は掛からなかった。
意識して出た訳ではなく自然と流れ落ちるそのナニカ。
「シャ、シャルロットちゃん!?大丈夫か!?どっか痛めた?医者に見てもらうか?嗚呼・・・でももし治せへん言われたら・・・せやけど心配やし妹感覚では治らんし前世の知識意味ないやんけ、オカンどないしよ」
「何処か痛いならワシ等に出来ることならなんでも良いや?どないしたんや!??オカン、どないしよ」
「うっさいわ!!二人とも落ち着かんかい!・・・具合が悪いなら今日はもう部屋ウーが案内したるから寝や?」
「・・・・・・・・・いえ、具合は大丈夫です。ヴェルコット様の家族の皆様が優しく接してくださるのがとても暖かくて自然と・・・。驚かせてしまい申し訳ありません」
所持していたハンカチでナニカ基涙を拭きハンカチを仕舞う。
お披露目という場面でもないので化粧をしていなかったのは幸運だった。
必要な時にだけ化粧をしなさいというお祖母様の言葉が役に立つとは・・・まあ、そういう事ではないのだろうけど。
「そうか、そうか!はっはっは!しかしシャルロットちゃん、ワシ等はこれが通常や。せやから涙は大事な時に取っとき。この程度で泣いとったら身が持たへんでぇ」
「せやで、まだ正式な婚約破棄は向こうで処理されてへんけどオトンがさっき国王宛に手紙送ったから1週間後には受理されとる筈や。1週間なんて直ぐやからもう家族も同然やな。折角やしそこに耳立てて隠れとるつもりのウチの娘、息子達も紹介するわ。おーい、バレバレやでアンタ等」
皇妃陛下が人の気配のする方へ声を掛ける、すると黒髪の男女が三人現れる。
「やっぱあかんかぁ。オカン鋭過ぎやろ」
「オカンだけやなくシャルロットちゃんやウーも気付いとったからな」
「はぁーん!!シャルロットちゃんめっちゃ可愛ええ。ウチのお姉ちゃんになるなんて最高や!!ゲームよりめっさ美人さんやん」
「・・・ちゅー訳で兄さん等や。似とるけど見分けやすい目の下にあるほくろが逆と分け目が逆。後口調がワイの方がシャン兄、僕の方がレオ兄。この国では幸福の双子やで。それで妹のエミリア。あのゲームをやり込んで俺等がハマるきっかけになった人物でもある」
「よろしゅうなぁ」
三人の声が揃う。
独特の口調、しかし心地が良い。
「全員が全員ヴェルコットやから俺等の事名前呼びでええし何なら正式に婚約したらタメ口大歓迎やから。寧ろそうして欲しい」
「はい」
「しっかしシャルロットちゃんホンマにウチの弟で良かったんか?何ならこの兄さんに乗り換えてもええんやで?」
「・・・・・・・・・は?」
「わー!!シャルロットちゃん、ちょっと向こうでオカンやオトンと話そなぁ!!!ちょーっとウー兄は双子兄達と話がある様やし!な?な?」
「・・・?」
エミリア様に手を引かれ皇妃陛下と皇帝陛下の元へと赴く。
先程まで割と距離はあったのだが今では目の前の近さまで近付いていた。
「ほな、お喋りしよか。あ、ウー兄について教えたるわ。10年程昔な、ウー兄シャルロットちゃんに惚れ込んで氷の薔薇の種を50袋も購入したんやけどまだどこにも植えてへんらしくて今も保管はしとるけど植えてへんから良かったらもろて植えてええで、一緒に植えて育てたらめっちゃ喜ぶ筈やから」
「・・・そんなに昔からですか?」
「せやで、おもろい話やろ」
「恋煩い治らんて他に婚約者候補すら作らんでシャルロットちゃん一筋でな」
彼がどれだけ本気かやっと少し分かった気がする。
十年間も一目惚れで思い続けてくれているだなんて相当だ。
もしあの出来事が無ければ彼は他の人と婚約し結婚に至ったのだろうか、はたまた生涯独身でいる覚悟だったのかそれは知る由もないが。
ウー様の申し出を受け入れた事を間違いにしない為にも私は彼に尽くしたい。
***
・・・シャン(双子兄)兄今なんて言うた?
シャルロットちゃんに手出すつもりなん?
やとしたら許さへんよ?
人の婚約者になる予定の人にちょっかい出そういうん?
許さへん、そんなん絶対許さへんよ。
彼 女 は 俺 の や、誰にも渡さへん。
「シャン、それ年齢的に危ない人っぽいで。ウーがごっつ怖い顔で睨んできとるからからかうのも程々にしぃ」
「シャルロットちゃんは俺の婚約予定者や、幾ら兄さんでも奪うつもりやったら息の根止めたるさかい覚悟しとき」
「冗談やて。ワイには別嬪なそれもかわええ嫁さんが居るからシャルロットちゃんに手も足も出さんて。マイスイートハニーは嫁で充分や」
「ならええけど」
ちゅーか心臓に悪い、冗談でも彼女に手を出そうやなんて。
彼女には危害加えへんけど他方面には被害出てまうわそんなん。
一番は当然彼女の幸せやけどそれを壊そうとするなら全力で潰すまでや。
手に入れてしまったら二度と手放せんしずっと二人で仲睦まじく過ごす、その為になら勉強も嫌やけどめっちゃ頑張ったし皇太子にすらなった(まあ、この辺は双子とエミリアは全く持って興味無いから必然的に俺になったんやけど)し、敢えてあの場面でちょっと強引に連れ去った。
弁解したっても良かったけどその後残される彼女を放っては置けんかったからしゃーない部分はあったけども。
後々死ぬ程後悔させたるから覚悟しとき、特に公爵子息に侯爵令嬢。
彼女が許しても俺は許さへんからな。
まあまだ時間は有るしそんな事より彼女や。
今頃エミリア達とワイワイお喋りしとるんやろなぁ、羨ましい。
混ざるわそんなん、俺か彼女とお喋りしたい。
***
「シャルロットちゃーんお待たせ。ほなオトン、オカン、部屋案内してくるわ。あ、シャン兄にレオ兄、はよ帰って義姉さん等に甘えや」
「さっきのお返しかい!言われんでもそろそろお暇するわ。ほなまたな」
「ウーもエミリアもオトンもオカンも元気そうで良かったわ。ほなね~」
「じゃあ私は暫くオカンと話・・・「勉強しや?」・・・はい、すんません。部屋戻って勉強しとるわ」
先程の賑やかさは何処へやら一気に静かになり両陛下に一礼をし私達も城の中を移動する。
当然帝国なだけあり自然豊かで何より警備がしっかりとしており関心してしまう程。
物珍しいものばかりで目移りしたくなるが成人になってはしたなく様々なものに目移りするのはみっともない。
それに今はそれよりも先に優先すべき事がある為後回しにしなければ。
ヴェルコット様が話を通してくださっているとは言え皇帝陛下と皇妃陛下への挨拶は必要である。
「緊張せんでええよ。両親もシャルロットちゃんの事気に入っとるから」
「だと良いのですが」
キィ・・・という音とともに扉が開き両陛下が待ち構えている場へと足を運ぶ。
「・・・この度お世話になりますハルシオン国が第一王女、シャルロット・チェイス・ハルシオンにございます」
「おお~!シャルロットちゃんか!ウーから話は聞いとるでぇ。あ、息子の事末永くよろしゅう頼むわ!」
「威厳の欠片もあらへんがな、オトン。まあ、シャルロットちゃんが嫁に来てくれるんなら大歓迎やで。ウチの息子の顔からして成功したみたいやし。ほら、長旅で疲れたやろ?おばちゃんが飴ちゃんあげたるさかい元気出し?」
「オトンもオカンも威厳もクソもあらへんけどな!??」
この様な歓迎の仕方は初めてで戸惑うが、何処か暖かい。
お父様やお祖母様以外に優しくしてくれた人は居ない私にとってどれだけ暖かな事だろうか。
ポロリと頬を伝う暖かなナニカに気付くのにそう時間は掛からなかった。
意識して出た訳ではなく自然と流れ落ちるそのナニカ。
「シャ、シャルロットちゃん!?大丈夫か!?どっか痛めた?医者に見てもらうか?嗚呼・・・でももし治せへん言われたら・・・せやけど心配やし妹感覚では治らんし前世の知識意味ないやんけ、オカンどないしよ」
「何処か痛いならワシ等に出来ることならなんでも良いや?どないしたんや!??オカン、どないしよ」
「うっさいわ!!二人とも落ち着かんかい!・・・具合が悪いなら今日はもう部屋ウーが案内したるから寝や?」
「・・・・・・・・・いえ、具合は大丈夫です。ヴェルコット様の家族の皆様が優しく接してくださるのがとても暖かくて自然と・・・。驚かせてしまい申し訳ありません」
所持していたハンカチでナニカ基涙を拭きハンカチを仕舞う。
お披露目という場面でもないので化粧をしていなかったのは幸運だった。
必要な時にだけ化粧をしなさいというお祖母様の言葉が役に立つとは・・・まあ、そういう事ではないのだろうけど。
「そうか、そうか!はっはっは!しかしシャルロットちゃん、ワシ等はこれが通常や。せやから涙は大事な時に取っとき。この程度で泣いとったら身が持たへんでぇ」
「せやで、まだ正式な婚約破棄は向こうで処理されてへんけどオトンがさっき国王宛に手紙送ったから1週間後には受理されとる筈や。1週間なんて直ぐやからもう家族も同然やな。折角やしそこに耳立てて隠れとるつもりのウチの娘、息子達も紹介するわ。おーい、バレバレやでアンタ等」
皇妃陛下が人の気配のする方へ声を掛ける、すると黒髪の男女が三人現れる。
「やっぱあかんかぁ。オカン鋭過ぎやろ」
「オカンだけやなくシャルロットちゃんやウーも気付いとったからな」
「はぁーん!!シャルロットちゃんめっちゃ可愛ええ。ウチのお姉ちゃんになるなんて最高や!!ゲームよりめっさ美人さんやん」
「・・・ちゅー訳で兄さん等や。似とるけど見分けやすい目の下にあるほくろが逆と分け目が逆。後口調がワイの方がシャン兄、僕の方がレオ兄。この国では幸福の双子やで。それで妹のエミリア。あのゲームをやり込んで俺等がハマるきっかけになった人物でもある」
「よろしゅうなぁ」
三人の声が揃う。
独特の口調、しかし心地が良い。
「全員が全員ヴェルコットやから俺等の事名前呼びでええし何なら正式に婚約したらタメ口大歓迎やから。寧ろそうして欲しい」
「はい」
「しっかしシャルロットちゃんホンマにウチの弟で良かったんか?何ならこの兄さんに乗り換えてもええんやで?」
「・・・・・・・・・は?」
「わー!!シャルロットちゃん、ちょっと向こうでオカンやオトンと話そなぁ!!!ちょーっとウー兄は双子兄達と話がある様やし!な?な?」
「・・・?」
エミリア様に手を引かれ皇妃陛下と皇帝陛下の元へと赴く。
先程まで割と距離はあったのだが今では目の前の近さまで近付いていた。
「ほな、お喋りしよか。あ、ウー兄について教えたるわ。10年程昔な、ウー兄シャルロットちゃんに惚れ込んで氷の薔薇の種を50袋も購入したんやけどまだどこにも植えてへんらしくて今も保管はしとるけど植えてへんから良かったらもろて植えてええで、一緒に植えて育てたらめっちゃ喜ぶ筈やから」
「・・・そんなに昔からですか?」
「せやで、おもろい話やろ」
「恋煩い治らんて他に婚約者候補すら作らんでシャルロットちゃん一筋でな」
彼がどれだけ本気かやっと少し分かった気がする。
十年間も一目惚れで思い続けてくれているだなんて相当だ。
もしあの出来事が無ければ彼は他の人と婚約し結婚に至ったのだろうか、はたまた生涯独身でいる覚悟だったのかそれは知る由もないが。
ウー様の申し出を受け入れた事を間違いにしない為にも私は彼に尽くしたい。
***
・・・シャン(双子兄)兄今なんて言うた?
シャルロットちゃんに手出すつもりなん?
やとしたら許さへんよ?
人の婚約者になる予定の人にちょっかい出そういうん?
許さへん、そんなん絶対許さへんよ。
彼 女 は 俺 の や、誰にも渡さへん。
「シャン、それ年齢的に危ない人っぽいで。ウーがごっつ怖い顔で睨んできとるからからかうのも程々にしぃ」
「シャルロットちゃんは俺の婚約予定者や、幾ら兄さんでも奪うつもりやったら息の根止めたるさかい覚悟しとき」
「冗談やて。ワイには別嬪なそれもかわええ嫁さんが居るからシャルロットちゃんに手も足も出さんて。マイスイートハニーは嫁で充分や」
「ならええけど」
ちゅーか心臓に悪い、冗談でも彼女に手を出そうやなんて。
彼女には危害加えへんけど他方面には被害出てまうわそんなん。
一番は当然彼女の幸せやけどそれを壊そうとするなら全力で潰すまでや。
手に入れてしまったら二度と手放せんしずっと二人で仲睦まじく過ごす、その為になら勉強も嫌やけどめっちゃ頑張ったし皇太子にすらなった(まあ、この辺は双子とエミリアは全く持って興味無いから必然的に俺になったんやけど)し、敢えてあの場面でちょっと強引に連れ去った。
弁解したっても良かったけどその後残される彼女を放っては置けんかったからしゃーない部分はあったけども。
後々死ぬ程後悔させたるから覚悟しとき、特に公爵子息に侯爵令嬢。
彼女が許しても俺は許さへんからな。
まあまだ時間は有るしそんな事より彼女や。
今頃エミリア達とワイワイお喋りしとるんやろなぁ、羨ましい。
混ざるわそんなん、俺か彼女とお喋りしたい。
***
「シャルロットちゃーんお待たせ。ほなオトン、オカン、部屋案内してくるわ。あ、シャン兄にレオ兄、はよ帰って義姉さん等に甘えや」
「さっきのお返しかい!言われんでもそろそろお暇するわ。ほなまたな」
「ウーもエミリアもオトンもオカンも元気そうで良かったわ。ほなね~」
「じゃあ私は暫くオカンと話・・・「勉強しや?」・・・はい、すんません。部屋戻って勉強しとるわ」
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