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第2話『いつの間にか高級品らしいです』
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『いつの間にか高級品らしいです』
リビングで、母がテレビを見ながらポテトチップスを食べていた。
袋をガサゴソ揺らしながら、幸せそうに「うふふ」と笑っている。
「お母さん、なに食べてるの?」
帰宅したみさきが背後から顔をのぞかせた。
「ん? あ、ポテチよ、ポテチ。うふふ~♡」
母は袋を抱えたまま、頬を緩ませている。
「……テレビ、見てるの?」
みさきが画面をちらりと見ると、スーパーの牛肉価格が映っていた。
「そうよ! ほらほら、牛肉100グラム400円って……最近なんでも値上がりして、こんなのとても買えないわ!」
母は驚きのあまり声を張り上げた。
「で、そのポテチはいくらだったの?」
みさきは冷静に尋ねる。
「え、えっと……198円……」
母は目をそらしつつ答えた。
みさきがポテトチップスの袋を手に取り、表記を指さす。
「55グラムしか入ってないじゃん。100グラム換算すると……大体400円だね」
「ええっ!? な、なんですって!? 私、騙されたの!? 騙されてるの!?」
母は大げさに頭を抱える。
「“お買い得品”って書いてあったから、2袋も買っちゃったのに……!」
みさきはにやりと笑い、ソファに座り直した。
「高級品、意外と身近にあったみたいだね」
母は慌ててポテチ袋を抱え直し、そのままやけ食いを始めた。
「ちょっとお母さん、私にも一口ちょうだいよ」
リビングには、母の大げさな驚きと、娘の冷静なツッコミが、今日もシュールに混ざり合っていた。
リビングで、母がテレビを見ながらポテトチップスを食べていた。
袋をガサゴソ揺らしながら、幸せそうに「うふふ」と笑っている。
「お母さん、なに食べてるの?」
帰宅したみさきが背後から顔をのぞかせた。
「ん? あ、ポテチよ、ポテチ。うふふ~♡」
母は袋を抱えたまま、頬を緩ませている。
「……テレビ、見てるの?」
みさきが画面をちらりと見ると、スーパーの牛肉価格が映っていた。
「そうよ! ほらほら、牛肉100グラム400円って……最近なんでも値上がりして、こんなのとても買えないわ!」
母は驚きのあまり声を張り上げた。
「で、そのポテチはいくらだったの?」
みさきは冷静に尋ねる。
「え、えっと……198円……」
母は目をそらしつつ答えた。
みさきがポテトチップスの袋を手に取り、表記を指さす。
「55グラムしか入ってないじゃん。100グラム換算すると……大体400円だね」
「ええっ!? な、なんですって!? 私、騙されたの!? 騙されてるの!?」
母は大げさに頭を抱える。
「“お買い得品”って書いてあったから、2袋も買っちゃったのに……!」
みさきはにやりと笑い、ソファに座り直した。
「高級品、意外と身近にあったみたいだね」
母は慌ててポテチ袋を抱え直し、そのままやけ食いを始めた。
「ちょっとお母さん、私にも一口ちょうだいよ」
リビングには、母の大げさな驚きと、娘の冷静なツッコミが、今日もシュールに混ざり合っていた。
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