8 / 44
第8話 時代に取り残されても腕力で解決する時代人
しおりを挟む
「うッぎゃあぁあぁぁあぁッ!」
悲鳴を上げた。走った。息が切れた。必至だった。左腕がズキズキと痛む。だが、少しでも奴から距離を取らなくては、殺されてしまう。
「はあ、はあ……。くそっ! くそっ!」
秋野和奏の苦渋に満ちた声が、夕闇の麻思馬市に染みこんだ。
「あ、ああ……あんのクソ親父!」
数分前のことである。
自宅に戻った和奏は、芸能活動の許可をもらうため、父である秋野大和に、包み隠さず事情を話した。どうせバレるし、コソコソやるのも性に合わないと思った。
古い人間なら、熱い意思をぶつけることで理解してくれるのではないかと、ほんのわずかな期待を抱いていた。けど、それは幻想だった。真剣な瞳で親父に気持ちを伝えた次の瞬間、ちゃぶ台が派手にひっくり返された。
そこから言葉はいらなかった。お互い感情をぶちまけてはいたが、そのお互いが聞く耳を持たず、暴力での語らいが始まったのである。いや、あれは暴力というよりも一方的な虐めだ。殺意の波動に目覚めた秋野大和が、これほどまでに強いとは思わなかった。
「はあ、はあ、う……らぁッ!」
ハズされた左肩の関節を、電柱にぶつけて自力で治す。
「いってぇ……ぐ……。仕切り直しだ。見てろよクソ親父。ここからはサバイバルだ。日付が変わるのを待って、寝込みを襲ってやる……もう、殺るしかねえ……」
「――おまえに明日があるのならな」
ふと、和奏の進行方向の曲がり角から、秋野大和がぬらりと現れる。
「な、なんで先回りできんだよ……」
「おまえの行き先など気配でわかる。若さで振り切ったつもりだろうが、その程度の脚でわしから逃げられると思ったか」
秋野大和。五十八歳。和奏は、かなり歳を取ってからの子供だ。
和装と空手着を好み、茶道と武道をたしなむ。身長170の体重は80。外見からはサイズほどのガタイの良さは見られないが、その内に秘めたる筋力はバケモノの類い。技術は疑う余地もない。
白髪が増えてきたので、おじいちゃんに見えなくもないが、実力は日本どころか世界レベルで通用する。穂織から聞いたが、この地域での最強は京史郎か大和かといわれているそうだ。クソッ、京史郎を連れてくるんだった!
「和奏。おまえが道場を継がねば、秋野家はどうなる」
「知るか! 滅びちまえ、こんな暴力クソ道場ッ……おうわッ!」
言い切るまえに、親父が間合いを詰めた。二十歩はあった距離が一瞬にして消えた。そして正拳突き。和奏はかろうじて防いだが、ギャリギャリと靴底を擦らせながら、三メートルは後退した。いや、あえて防げるように打ち込んだのだろう。恐怖を与えるために。
ガチガチと、歯が鳴る和奏。
――あたしは、ここで死ぬかもしれない。
「アイドルなど、動物園のパンダにすぎん。ファンから金を巻き上げ、社会のために身を売る恥ずべき仕事だ。そこに尊敬などなく、あるのは虚構のみ。秋野家の人間がやるべきことではない。己が立場と才能は、正しきことに使え」
「うるせえッ! 親父の自己満足のために、娘の人生を潰すのは正しいってのかよ!」
「空手とは伝統だ。伝統は国のためにある。国と民に尽くすのが秋野家のあるべき姿だ」
「アイドルだって同じだろうが!」
「芸は欲望の世界。脚光を浴びているうちはいいだろう。だが、旬が過ぎた時、己の過ちに気づく。その時、失ったものは戻ってこない。いや……旬がすぎるもなにも、旬もなく散っていく者もいるのだ。そもそも、おまえにアイドルが勤まるとは思えん」
――うっわ、思ったよりも正論で攻めてきた。
「だいたい、女に道場主が勤まると思うのかよ!」
「男女平等の時代だろう。そもそもLGBT(性同一障害や同一性への好みのこと)がもてはやされる昨今、おまえが男らしく生きることは、なんら問題ない」
こういう時だけ、時代を反映しやがって!
「親父。一度きりの人生なんだ、自分の生き方は、自分で決めたいと思わねえか?」
「わしも母さんも、おまえの周囲の人間も、すべてが己の欲望のままに生きたらどうなる? 社会は終わるぞ。それはもはや原始の人間以下。動物と変わらん」
「じゃあ、親父は明日死ぬとしても、好きなことはしねえのかよ!」
「せんな。明日死ぬとしても、いつものように朝食を食べ、いつものように稽古をする。そして、これまでやってきたことを誇りに思いながら眠りにつく」
「面白くねえ人生ッ! だったら、今すぐ誇り高く死んじまえバーカ! おがッ!」
眉間に一本拳を食らった。視界が一瞬真っ白になる。仰け反ったところを、胸ぐらを掴まれ引き寄せられる。
「和奏。親に向かって、死ねとはなんだ? バカとはなんだ?」
大和は右の拳を固める。背筋が凍った。全身が冷たくなった。脳裏に浮かんだのは『死』の一文字。そして穂織の顔だった。
頭の悪い親友の夢につきあってくれてありがとう。夢を見させてくれてありがとう。穂織が一緒に事務所へ行ってくれなかったら、和奏は受け入れてもらえなかっただろう。
「……ごめん、穂織……」
――あたし、もう死ぬみたい。先にあの世で待ってるね。
大和の右腕が動いた。
その時だった。
「なにをやっているんだい?」
おぼろげな視線で声のする方向を見やる。すると、そこには夏川穂織の姿があった。
「穂……織……?」
「夏川の……?」
「おじさん、和奏ちゃんが死んじゃうよ?」
「これは躾だ、殺すつもりはない」
「まあまあ、こんな住宅街のど真ん中で喧嘩してたらさ。警察が来ちゃうよ」
さりげなく近寄ってきて、和奏と大和を引きはがす。さすがの大和も、よそ様の娘には強く出られないのか、表情をしかめていた。
「げほっ……おまえ、なんでここに……」
「喧嘩していないか心配だったんだ。家に行ったらいなかったしね。おばさんに聞いたら、ふたりで出て行ったって。そしたら、和奏ちゃんの悲鳴が聞こえたわけさ」
本当に、頼りになる親友だ。子供の頃からそうだった。和奏の方が空手もできるし勉強もできる。けど、絶対に頭の上がらない相手。お互い、足りないところはあるけど、それを補いあえる最高のパートナー。
「夏川くん。よその家庭の事情に口を挟むな」
「すまないね。けど、和奏ちゃんがかわいそうだったから」
「子育ては、時として手荒になることもある」
「これ以上続けるなら、私が相手になるよ」
チンピラにさえ怯えていた穂織。目の前の相手は、それ以上の強さを誇るというのに、まったく怯える様子がない。むしろ使命感に満ちあふれているようだった。うん。顔はね。首から下はぷるぷる震えているけど。
「やめろ、穂織。殺されるぞ」
「大丈夫だよ。私だって、黒帯なんだから」
和奏が手も足も出ないのだ。京史郎の事務所で重火器でもくすねてこなければ勝てないだろう。あの事務所にならたぶんある。この親父なら、弾丸ぐらい避けるかもしれないけど。
構える穂織。直立不動の大和。ふたりからはオーラすら漂っているかのように見える。
「……ふん。よそのお嬢さんと、殺し合いをする気はない」
踵を返す大和。ゆっくりと歩を進め、背中を向けたまま語る。
「誰もが、望んだ境遇で生まれることなどできん。恵まれた家に生まれた子。貧しい家庭に生まれた子。政治家の子。老舗の子。親のない子。人生とは運命によっても定められている。アイドルなど許さん。絶対にだ。己の立場をわきまえろ」
「へっ。アイドルに親でも殺されたのかってんだ、バーカ――って、ふぇぇっ?」
再び一瞬で距離が詰まる。そして、顔面への正拳。派手に吹っ飛ぶ和奏。
嗚呼! 余計なことを言ったよ! くそッ! 京史郎と出会って性格悪くなっちまったのかなぁ。
混濁する意識の中、穂織の心配そうな声が聞こえた。
「和奏ちゃーん! 和奏ちゃーん!」
悲鳴を上げた。走った。息が切れた。必至だった。左腕がズキズキと痛む。だが、少しでも奴から距離を取らなくては、殺されてしまう。
「はあ、はあ……。くそっ! くそっ!」
秋野和奏の苦渋に満ちた声が、夕闇の麻思馬市に染みこんだ。
「あ、ああ……あんのクソ親父!」
数分前のことである。
自宅に戻った和奏は、芸能活動の許可をもらうため、父である秋野大和に、包み隠さず事情を話した。どうせバレるし、コソコソやるのも性に合わないと思った。
古い人間なら、熱い意思をぶつけることで理解してくれるのではないかと、ほんのわずかな期待を抱いていた。けど、それは幻想だった。真剣な瞳で親父に気持ちを伝えた次の瞬間、ちゃぶ台が派手にひっくり返された。
そこから言葉はいらなかった。お互い感情をぶちまけてはいたが、そのお互いが聞く耳を持たず、暴力での語らいが始まったのである。いや、あれは暴力というよりも一方的な虐めだ。殺意の波動に目覚めた秋野大和が、これほどまでに強いとは思わなかった。
「はあ、はあ、う……らぁッ!」
ハズされた左肩の関節を、電柱にぶつけて自力で治す。
「いってぇ……ぐ……。仕切り直しだ。見てろよクソ親父。ここからはサバイバルだ。日付が変わるのを待って、寝込みを襲ってやる……もう、殺るしかねえ……」
「――おまえに明日があるのならな」
ふと、和奏の進行方向の曲がり角から、秋野大和がぬらりと現れる。
「な、なんで先回りできんだよ……」
「おまえの行き先など気配でわかる。若さで振り切ったつもりだろうが、その程度の脚でわしから逃げられると思ったか」
秋野大和。五十八歳。和奏は、かなり歳を取ってからの子供だ。
和装と空手着を好み、茶道と武道をたしなむ。身長170の体重は80。外見からはサイズほどのガタイの良さは見られないが、その内に秘めたる筋力はバケモノの類い。技術は疑う余地もない。
白髪が増えてきたので、おじいちゃんに見えなくもないが、実力は日本どころか世界レベルで通用する。穂織から聞いたが、この地域での最強は京史郎か大和かといわれているそうだ。クソッ、京史郎を連れてくるんだった!
「和奏。おまえが道場を継がねば、秋野家はどうなる」
「知るか! 滅びちまえ、こんな暴力クソ道場ッ……おうわッ!」
言い切るまえに、親父が間合いを詰めた。二十歩はあった距離が一瞬にして消えた。そして正拳突き。和奏はかろうじて防いだが、ギャリギャリと靴底を擦らせながら、三メートルは後退した。いや、あえて防げるように打ち込んだのだろう。恐怖を与えるために。
ガチガチと、歯が鳴る和奏。
――あたしは、ここで死ぬかもしれない。
「アイドルなど、動物園のパンダにすぎん。ファンから金を巻き上げ、社会のために身を売る恥ずべき仕事だ。そこに尊敬などなく、あるのは虚構のみ。秋野家の人間がやるべきことではない。己が立場と才能は、正しきことに使え」
「うるせえッ! 親父の自己満足のために、娘の人生を潰すのは正しいってのかよ!」
「空手とは伝統だ。伝統は国のためにある。国と民に尽くすのが秋野家のあるべき姿だ」
「アイドルだって同じだろうが!」
「芸は欲望の世界。脚光を浴びているうちはいいだろう。だが、旬が過ぎた時、己の過ちに気づく。その時、失ったものは戻ってこない。いや……旬がすぎるもなにも、旬もなく散っていく者もいるのだ。そもそも、おまえにアイドルが勤まるとは思えん」
――うっわ、思ったよりも正論で攻めてきた。
「だいたい、女に道場主が勤まると思うのかよ!」
「男女平等の時代だろう。そもそもLGBT(性同一障害や同一性への好みのこと)がもてはやされる昨今、おまえが男らしく生きることは、なんら問題ない」
こういう時だけ、時代を反映しやがって!
「親父。一度きりの人生なんだ、自分の生き方は、自分で決めたいと思わねえか?」
「わしも母さんも、おまえの周囲の人間も、すべてが己の欲望のままに生きたらどうなる? 社会は終わるぞ。それはもはや原始の人間以下。動物と変わらん」
「じゃあ、親父は明日死ぬとしても、好きなことはしねえのかよ!」
「せんな。明日死ぬとしても、いつものように朝食を食べ、いつものように稽古をする。そして、これまでやってきたことを誇りに思いながら眠りにつく」
「面白くねえ人生ッ! だったら、今すぐ誇り高く死んじまえバーカ! おがッ!」
眉間に一本拳を食らった。視界が一瞬真っ白になる。仰け反ったところを、胸ぐらを掴まれ引き寄せられる。
「和奏。親に向かって、死ねとはなんだ? バカとはなんだ?」
大和は右の拳を固める。背筋が凍った。全身が冷たくなった。脳裏に浮かんだのは『死』の一文字。そして穂織の顔だった。
頭の悪い親友の夢につきあってくれてありがとう。夢を見させてくれてありがとう。穂織が一緒に事務所へ行ってくれなかったら、和奏は受け入れてもらえなかっただろう。
「……ごめん、穂織……」
――あたし、もう死ぬみたい。先にあの世で待ってるね。
大和の右腕が動いた。
その時だった。
「なにをやっているんだい?」
おぼろげな視線で声のする方向を見やる。すると、そこには夏川穂織の姿があった。
「穂……織……?」
「夏川の……?」
「おじさん、和奏ちゃんが死んじゃうよ?」
「これは躾だ、殺すつもりはない」
「まあまあ、こんな住宅街のど真ん中で喧嘩してたらさ。警察が来ちゃうよ」
さりげなく近寄ってきて、和奏と大和を引きはがす。さすがの大和も、よそ様の娘には強く出られないのか、表情をしかめていた。
「げほっ……おまえ、なんでここに……」
「喧嘩していないか心配だったんだ。家に行ったらいなかったしね。おばさんに聞いたら、ふたりで出て行ったって。そしたら、和奏ちゃんの悲鳴が聞こえたわけさ」
本当に、頼りになる親友だ。子供の頃からそうだった。和奏の方が空手もできるし勉強もできる。けど、絶対に頭の上がらない相手。お互い、足りないところはあるけど、それを補いあえる最高のパートナー。
「夏川くん。よその家庭の事情に口を挟むな」
「すまないね。けど、和奏ちゃんがかわいそうだったから」
「子育ては、時として手荒になることもある」
「これ以上続けるなら、私が相手になるよ」
チンピラにさえ怯えていた穂織。目の前の相手は、それ以上の強さを誇るというのに、まったく怯える様子がない。むしろ使命感に満ちあふれているようだった。うん。顔はね。首から下はぷるぷる震えているけど。
「やめろ、穂織。殺されるぞ」
「大丈夫だよ。私だって、黒帯なんだから」
和奏が手も足も出ないのだ。京史郎の事務所で重火器でもくすねてこなければ勝てないだろう。あの事務所にならたぶんある。この親父なら、弾丸ぐらい避けるかもしれないけど。
構える穂織。直立不動の大和。ふたりからはオーラすら漂っているかのように見える。
「……ふん。よそのお嬢さんと、殺し合いをする気はない」
踵を返す大和。ゆっくりと歩を進め、背中を向けたまま語る。
「誰もが、望んだ境遇で生まれることなどできん。恵まれた家に生まれた子。貧しい家庭に生まれた子。政治家の子。老舗の子。親のない子。人生とは運命によっても定められている。アイドルなど許さん。絶対にだ。己の立場をわきまえろ」
「へっ。アイドルに親でも殺されたのかってんだ、バーカ――って、ふぇぇっ?」
再び一瞬で距離が詰まる。そして、顔面への正拳。派手に吹っ飛ぶ和奏。
嗚呼! 余計なことを言ったよ! くそッ! 京史郎と出会って性格悪くなっちまったのかなぁ。
混濁する意識の中、穂織の心配そうな声が聞こえた。
「和奏ちゃーん! 和奏ちゃーん!」
0
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
後宮なりきり夫婦録
石田空
キャラ文芸
「月鈴、ちょっと嫁に来るか?」
「はあ……?」
雲仙国では、皇帝が三代続いて謎の昏睡状態に陥る事態が続いていた。
あまりにも不可解なために、新しい皇帝を立てる訳にもいかない国は、急遽皇帝の「影武者」として跡継ぎ騒動を防ぐために寺院に入れられていた皇子の空燕を呼び戻すことに決める。
空燕の国の声に応える条件は、同じく寺院で方士修行をしていた方士の月鈴を妃として後宮に入れること。
かくしてふたりは片や皇帝の影武者として、片や皇帝の偽りの愛妃として、後宮と言う名の魔窟に潜入捜査をすることとなった。
影武者夫婦は、後宮内で起こる事件の謎を解けるのか。そしてふたりの想いの行方はいったい。
サイトより転載になります。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~
杵築しゅん
ファンタジー
戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。
3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。
家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。
そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。
こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。
身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。
【完結】結界守護者の憂鬱なあやかし幻境譚 ~平凡な男子高校生、今日から結界を繕います~
御崎菟翔
キャラ文芸
【平凡な高校生 × 妖従者たちが紡ぐ、絆と成長の主従現代和風ファンタジー!】
★第9回キャラ文芸大賞エントリー中!
「選ぶのはお前だ」
――そう言われても、もう引き返せない。
ごく普通の高校生・奏太(そうた)は、夏休みのある日、本家から奇妙な呼び出しを受ける。
そこで待っていたのは、人の言葉を話す蝶・汐(うしお)と、大鷲・亘(わたり)。
彼らに告げられたのは、人界と異界を隔てる結界を修復する「守り手」という、一族に伝わる秘密の役目だった。
「嫌なら断ってもいい」と言われたものの、放置すれば友人が、家族が、町が危険に晒される。
なし崩し的に役目を引き受けた奏太は、夜な夜な大鷲の背に乗り、廃校や心霊スポットへ「出勤」することに!
小生意気な妖たちに絡まれ、毒を吐く蛙と戦い、ついには異世界「妖界」での政変にまで巻き込まれていく奏太。
その過程で彼は、一族が隠し続けてきた「残酷な真実」と、従姉・結(ゆい)の悲しい運命を知ることになる――
これは、後に「秩序の神」と呼ばれる青年が、まだ「ただの人間」だった頃の、始まりの物語。
★新作『蜻蛉商会のヒトガミ様』
この物語から300年後……神様になった奏太の物語も公開中!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/174241108/158016858
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる