1 / 2
第1話 新人シーフさん御来店♪
しおりを挟む
とある迷宮都市の大通りにその酒場はあった。
「おーい、ルノン置いて行くぞ~!」
「待ってよ!」
「早く来なさいよ!!」
少年二人と少女一人が大声で言い合い大通りを走って行く。遅れて走ってるのは少年である。彼の前を行く男女の兄妹が少年と少女である。
迷宮探索を経てテンションが高い二人に比べ、少し下がり気味のルノン。
彼はシーフで、迷宮探索で大いに活躍するジョブにもかかわらず、兄妹のメイジに活躍の場を奪われてしまった。
薄暗い迷宮を魔法の光で照らし、視覚範囲を広げ魔法の矢で魔物を遠距離から倒されてしまい、短剣が武器のルノンは接近戦ができないため御呼びではなくたまに、投擲用ナイフを投げるぐらいだった。ルノンはこの先のことを思うと、どうなるのか不安で仕方がなかった。
3人が向かっているのは探索者ギルドで、迷宮への入退場管理、入手物の換金を行っている。
「マギー、マリー、ルノン無事に帰還しました!」
「その様ですね。探索者仮免許の返却をお願いします。入手物の換金は左奥のカウンターでお願いします」
「わかりました」
マギーが報告し、3人は探索者仮免許を返却すると左奥のカウンターに向かった。
「換金をお願いします」
「はい、換金したい入手物はカウンターに置いてもらって、大きい物は右のシートが敷かれている床に置いてください」
ルノンがカウンターに小振りの魔石4つと小さい牙6つを置いた。
「小振りの魔石が銀貨4枚で小さい牙は銅貨6枚だよ」
「はい、ありがとうございます」
ルノンはお金を受け取ると、マギーとマリー3人で近くのテーブルを囲んだ。
「お金の分配をするぞ!。僕とマリーで迷宮コウモリを倒したから銀貨2枚ずつで、ルノンは荷物持ちだったから銅貨6枚やるよ」
「え、迷宮コウモリを先に発見したのは僕じゃないか。1階層で魔物を見つけるのは大変なんだよ」
「そうですわね。お兄様、私は銀貨1枚と銅貨6枚で良いのでルノンさんに銀貨1枚を上げてください」
「おお、さすが僕の妹!マリーの優しさに免じてルノンに銀貨1枚やるよ」
「う、うん」
「これで、今日は解散だ。マリー近くに美味しいシチューを出すお店があるんだ。一緒に行かないかい?」
「よろこんで、ご一緒しますわ」
兄妹は食事へ行き、ルノンは手のひらの鈍く光る銀貨を見つめていた。
「どうして、こうなったんだろう?」
兄妹と出会ったのはこの探索者ギルドだ。
ルノンは成人を迎えると、心許無いお金と使い古された短剣を持って迷宮都市にやってきた。
村に残ることも出来たが都会に行ってみたいと思い迷宮探索者になることに決めた。そうして、探索者ギルドの新人講習に参加し適性からシーフのジョブになって、今は新人で組まされた仮パーティーで活動している。
シーフのルノンとメイジの兄妹が組んだのはあまり者どうしだったため、強制的に組まされてしまった。規則上、新人は一人での迷宮探索は許可されない。新人じゃなくても、一人で探索するのは自殺行為だ。ただ、この迷宮都市に3つある迷宮の内、2つを一人で踏破したというシーフの伝説がある。嘘か真は定かではない。
「新人パーティーも後1日か」
明後日には今のパーティーを解散して、先輩探索者のパーティーに入れてもらうかパーティーを結成しなければならない。シーフは迷宮で重要視されるジョブであるが、ルノンは落ちこぼれらしい。
最終日が間近なのにレベルが1つも上がっていなかった。多少、迷宮探索のスキルは上がっていたが魔物を倒せなければお金を稼げない。
「レベルが上がらなかったのは、あの兄妹が悪い」
ルノンは銀貨をポケットに突っ込み、探索者ギルドを後にした。
探索者ギルドから伸びるようにある大通りに、一際目立つ酒場がある。
《トレジャーボックス》、宝箱から財宝が溢れるている絵を看板にするその酒場には色々と噂がある。
店長は面倒見の良さそうな筋肉質ダンディー、な男性で他の店員は全て女性。美女に美少女、美幼女?までそろっているらしい。
噂の一つ、女性店員に対してのボディタッチが許されているらしい。その為か店は賑わっているが、他の酒場では厳禁で触ろうものなら店内に常駐している衛兵にすぐに捕まえられ、安くない賠償金を払わなければならない。ただ、いまだに触ったという話は聞こえてこないらしい。
噂の一つ、同じメニューでも値段が違うことが多々あるらしい。お得な値段で飲食した者に理由を聞いても口を閉ざして語らない。脅そうものなら、全力で逃げていく始末。
噂の一つ、店長が実はあの伝説のシーフらしいという話。迷宮に対して情報豊富で、気に入られれば迷宮踏破間違いなしだとか。
そして最後の噂、その酒場がシーフによる、シーフのための鍛練所であるという話……。それは、新人シーフのルノンが身を持って確かめてくれるだろう。
「すみません。席、空いてますか?」
「御来店、ありがとうございます!。空いてますよ。ようこそ、《トレジャーボックス》へ!!」
「おーい、ルノン置いて行くぞ~!」
「待ってよ!」
「早く来なさいよ!!」
少年二人と少女一人が大声で言い合い大通りを走って行く。遅れて走ってるのは少年である。彼の前を行く男女の兄妹が少年と少女である。
迷宮探索を経てテンションが高い二人に比べ、少し下がり気味のルノン。
彼はシーフで、迷宮探索で大いに活躍するジョブにもかかわらず、兄妹のメイジに活躍の場を奪われてしまった。
薄暗い迷宮を魔法の光で照らし、視覚範囲を広げ魔法の矢で魔物を遠距離から倒されてしまい、短剣が武器のルノンは接近戦ができないため御呼びではなくたまに、投擲用ナイフを投げるぐらいだった。ルノンはこの先のことを思うと、どうなるのか不安で仕方がなかった。
3人が向かっているのは探索者ギルドで、迷宮への入退場管理、入手物の換金を行っている。
「マギー、マリー、ルノン無事に帰還しました!」
「その様ですね。探索者仮免許の返却をお願いします。入手物の換金は左奥のカウンターでお願いします」
「わかりました」
マギーが報告し、3人は探索者仮免許を返却すると左奥のカウンターに向かった。
「換金をお願いします」
「はい、換金したい入手物はカウンターに置いてもらって、大きい物は右のシートが敷かれている床に置いてください」
ルノンがカウンターに小振りの魔石4つと小さい牙6つを置いた。
「小振りの魔石が銀貨4枚で小さい牙は銅貨6枚だよ」
「はい、ありがとうございます」
ルノンはお金を受け取ると、マギーとマリー3人で近くのテーブルを囲んだ。
「お金の分配をするぞ!。僕とマリーで迷宮コウモリを倒したから銀貨2枚ずつで、ルノンは荷物持ちだったから銅貨6枚やるよ」
「え、迷宮コウモリを先に発見したのは僕じゃないか。1階層で魔物を見つけるのは大変なんだよ」
「そうですわね。お兄様、私は銀貨1枚と銅貨6枚で良いのでルノンさんに銀貨1枚を上げてください」
「おお、さすが僕の妹!マリーの優しさに免じてルノンに銀貨1枚やるよ」
「う、うん」
「これで、今日は解散だ。マリー近くに美味しいシチューを出すお店があるんだ。一緒に行かないかい?」
「よろこんで、ご一緒しますわ」
兄妹は食事へ行き、ルノンは手のひらの鈍く光る銀貨を見つめていた。
「どうして、こうなったんだろう?」
兄妹と出会ったのはこの探索者ギルドだ。
ルノンは成人を迎えると、心許無いお金と使い古された短剣を持って迷宮都市にやってきた。
村に残ることも出来たが都会に行ってみたいと思い迷宮探索者になることに決めた。そうして、探索者ギルドの新人講習に参加し適性からシーフのジョブになって、今は新人で組まされた仮パーティーで活動している。
シーフのルノンとメイジの兄妹が組んだのはあまり者どうしだったため、強制的に組まされてしまった。規則上、新人は一人での迷宮探索は許可されない。新人じゃなくても、一人で探索するのは自殺行為だ。ただ、この迷宮都市に3つある迷宮の内、2つを一人で踏破したというシーフの伝説がある。嘘か真は定かではない。
「新人パーティーも後1日か」
明後日には今のパーティーを解散して、先輩探索者のパーティーに入れてもらうかパーティーを結成しなければならない。シーフは迷宮で重要視されるジョブであるが、ルノンは落ちこぼれらしい。
最終日が間近なのにレベルが1つも上がっていなかった。多少、迷宮探索のスキルは上がっていたが魔物を倒せなければお金を稼げない。
「レベルが上がらなかったのは、あの兄妹が悪い」
ルノンは銀貨をポケットに突っ込み、探索者ギルドを後にした。
探索者ギルドから伸びるようにある大通りに、一際目立つ酒場がある。
《トレジャーボックス》、宝箱から財宝が溢れるている絵を看板にするその酒場には色々と噂がある。
店長は面倒見の良さそうな筋肉質ダンディー、な男性で他の店員は全て女性。美女に美少女、美幼女?までそろっているらしい。
噂の一つ、女性店員に対してのボディタッチが許されているらしい。その為か店は賑わっているが、他の酒場では厳禁で触ろうものなら店内に常駐している衛兵にすぐに捕まえられ、安くない賠償金を払わなければならない。ただ、いまだに触ったという話は聞こえてこないらしい。
噂の一つ、同じメニューでも値段が違うことが多々あるらしい。お得な値段で飲食した者に理由を聞いても口を閉ざして語らない。脅そうものなら、全力で逃げていく始末。
噂の一つ、店長が実はあの伝説のシーフらしいという話。迷宮に対して情報豊富で、気に入られれば迷宮踏破間違いなしだとか。
そして最後の噂、その酒場がシーフによる、シーフのための鍛練所であるという話……。それは、新人シーフのルノンが身を持って確かめてくれるだろう。
「すみません。席、空いてますか?」
「御来店、ありがとうございます!。空いてますよ。ようこそ、《トレジャーボックス》へ!!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる