出来損ないの王女と呼ばれた私は、冷血騎士様と幸せになります！！…え？騎士様は女嫌い？それでも溺愛されてみせます！！

幸せ

…あの手料理サプライズ（？）のあとから、何故かギルベール様が毎日のように「可愛いね」とか言ってくるんですけど！？！？
これは、ギルベール様も私のことを好きってことでいいんでしょうか…？
…でも、これで私の勘違いとか、ギルベール様の冗談だったら恥ずかしいですし…！
あぁもう、ドキドキしすぎて心臓が持ちません！

～朝～
「お、アンジュだ～、おはよう。」
「ギルベール様、おはようございます～！！」
「あ、今日も元気だ。可愛い。」

～昼～
「アンジュ。お昼ご飯もう食べた？」
「まだ食べてません～！」
「じゃあ一緒に食べよ～
可愛いアンジュも見たいし。」

今…夕方ですが、もしかしてまた夕方も言うつもりなのでは！？ギルベール様！
…心臓が持たないのでやめてほしいのですが～！？
と一人で悶えていると、名案が思い浮かんだ。
（もしかして、言われる前にこちらから言えば良いのでは…？？
そうしたら、照れてるギルベール様も見れて、一石二鳥だわ！）

「あ、アンジュ。今から夜ご飯だって。一緒に食べよ。」
「え、えぇ。
格好良いギルベール様と一緒にご飯食べようと思ってたところです！
今日も格好良いですね！！」

「あはは、ありがとう。じゃあ行こっか。」
…！？！？
言われる前に言ったのに…照れていない！？
なんか…ショックだ…。

私がショックを受けながらとぼとぼと歩いていると、ギルベール様から話しかけてきた。
「…なんか今元気ないね。どうしたの？」

「…ギルベール様が照れてくれないから…、。」
しまった、つい言ってしまった。
私がはっとなって見ると、

「…かわいい。」
とボソッと言葉をギルベール様は言った。
顔を隠してしまってあまり照れているのかわからないけれど…多分、照れてる？
耳がとても赤い。
「…はわわ…。」

…結局は、私が照れてばかりだったけれど！
まぁ、ギルベール様も照れていたから！
良かった…のかな？
最初、形だけの婚約、なんて言っていたけれど、今になってはすっごく愛し合っています！
きっと、これからも私達なら大丈夫。
幸せだなぁ…。