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「すまないが...婚約破棄してくれ。」
......それは、突然のことでした。
「.........理由を、聞いても良いですか?」
すると彼は恍惚とした瞳で言った。
「君の妹君に......惚れてしまったんだ。
これは運命の恋だ!!愛なんだ!!!」
「...はぁ??」
「だから、僕はこれから君の妹にプロポーズをする。
早く婚約破棄してくれ!!」
「......何言ってるの?
昨日まで、私たちは愛してると言いあっていたじゃない。
なのに...そんな急に?」
「あぁ、これは運命の愛なんだ...!
もうこの気持ちは止められないよ!!」
「...わかりました......けど、後悔しないで下さいね?」
_____
あの後、義妹にも会って話をした。
「...なんで、私の婚約者を奪ったの?」
「え~? お姉さまには勿体ないぐらいの良い男性だわ、あの人。
だから、釣り合う私がもらってあげたの! 喜んでよね?」
.........はぁ。
...元々義妹は、我儘だと思ってはいたけれど...。
ここまでとは思っていなかったわ......。
「分かったわ。
このことは...お父様とお母様には伝えてあるの?」
「えぇ、もちろん。 二人とも喜んでくれたわ。」
「...はぁ。 じゃあ、お父様とお母様に言っておいて。
『私はもう貴方たちと会うことはありません。家計の援助もしません。』とね?」
_____
あの後、私は遠くの地で暮らしている。
......実は、私の家...ほとんど私が家計の援助をして成り立っていたような家でした。
もちろん、私の支援がなくなり、家が成り立つわけもなく...。
婚約者、義妹...両親ともども、破滅してしまったようです。
両親はちょっと可哀想ですが...まぁ、そこはとばっちりを受けたということで。
私は、夫と幸せに暮らしています。
愛し合っていて、毎日が幸せです!
......義妹とは、もうこりごりだわ.........。
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