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第3話
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帰宅早々に、僕は風呂へと駆け込んだ。「最近、こんなのばっかだなぁ」湯船に浸かって体が火照ってくるのを感じると同時に今日の昼休みを思い出していた。「最悪だった」ポチャンと水滴が滴る音に耳が慣れてくる頃には僕の回想は小学三年生にまで遡っていた。夏休みの宿題をやったのに登校日に忘れて先生にサボリ魔の汚名を着せられてクラスメイトから笑われたあの日。「そうだ、あの時からだ。僕が作り笑いや人を信じられなくなったのは。自分の過去のトラウマを未来のトラウマになりかねない今日のことで思い出すなんて」ダブルパンチを喰らって僕の心はノックアウト寸前だった。僕はすぐさま風呂を上がって、体全体を床屋さんで髪を拭かれる様に身体をグシャグシャと荒く拭いてからすぐに台所にある冷蔵庫へ駆け寄って、中から牛乳パックを一本まるごと取り出して、脇腹に手を当ててから一気飲みした。「ぷはっ」普段、僕はこんな事はしない。そんな僕を心配したのか母さんは得体の知れない物を見る目でこっちを見ていた。「あんた、牛乳それで最後よ。明日の朝どうすんのさ」「えっ」まさか、そんなはずは無い。なぜなら冷蔵庫を開けてから牛乳パックを取り出す瞬間、確かに同じデザインのパックが横にあったのを見ていたから。「母さん、何言ってんだよここにあるじゃないか」
僕はおもむろに目当ての物を印籠のようにして母さんの目の前に突きつけた。「それ、中身違うわよ。白いのは白いけどカルピスだから」「なるほど。原液から割って作っておいておいたんだ……ははっは」なんて仲の良い親子だろう。他人が見たらそういうに決まってる。それくらい、和やかな時間だったから。「それじゃ、コンビニダッシュね明日の朝までには帰っておいで」和やかなひと時も母のこの一言であっけなく砕け散ったけど。そんな訳で僕は今コンビニへ向かっている。途中で喉が渇いてきたので、自販機のある場所へ寄り道をしてしまった。我ながら、卑しい性根をしていると思うけど、渇いたのだから仕方がない。目当ての自販機コーナーへ足を向けていると型落ちの白いセダンタイプの車が横を大音量で音楽を流しながら通り過ぎていった。「ズンズンズンズン」ウーハーを効かせながらお洒落なつもりなのか、とにかくやかましい。何故彼らはあんな、大音量の中で平気なのだろうかと、他人ごとながらに心配を寄せていると目の前に突然自販機が現れた。「集中しすぎると周りが見えなくなるのは悪い癖だな」自嘲気味に僕はそう言うと、自販機へ目をやった。「あれがない」僕はあまりジュースを飲まない。だけど、一つだけ飲むものがあるのだけれど、あいにく売り切れだったから諦めてコンビニへ向かう事にした。「ついてないなぁ、まぁこんな日もあるか」能天気を装ったけど、頭の隅ではまだ、今日の昼休みの事がチラついていた。僕自身あの後から自分でもわかるくらい様子がおかしい。原因は分かってるけど理由が分からない。頭のモヤモヤが晴れるわけもなく気づけば早足でコンビニへ向かって歩いていた。
コンビニへ着くと、さっきの白い車が停めてあった。どんなヤンキーが居るのかと、店内へ入るのを躊躇していると彼らがガヤガヤとうるさい声で話しながら自動ドアを開けて出てきた。「ついてねぇ、竜田揚げ売り切れだったっす」「そんなことは無い、僕なんかお気に入りのジュースが売り切れだった」「ははっ。マジでウケるな竜田揚げってジジイかよ」「そんなことは無い、僕は大好きだ」「まぁ一服付けてから車のるべ、禁煙車だからよ」「タバコを吸わない選択をする前にバカうるさいウーハーを外す選択をするべき」僕は、癖で人の会話に参加をしているわけでもないのに、いちいち心の中でツッコミを入れてしまう。僕も彼らの様に仲間や友達に恵まれていればあんな風に笑い合っていたのだろうか。いるじゃないか輪や春が。自問自答を自動ドアの真横に突っ立ってしている僕を店内へ入る人全てが横目で見ながら店内へと入っていった。僕は気づいていたけど、慌てて様相をチェンジするのも怪しく思われるかなと思い気づかないふりをしていた。頃合いを見て、店内へ入ろうとすると後ろから肩をガシッと掴まれた。「えっ」僕が言葉を発する前に彼女は語りかけてくる。「なにしとんの?買い物? 」「何だ、春か」「何だって何よ。遠くから見かけてせっかく声をかけとるのに」春はいつものように僕の目をジッと見つめながら話しかけてくる。その大きな瞳に見つめられていると、吸い込まれていくような感覚を覚える。「いや、まさか春がいるなんて思わなかったからさ、というか春こそこんな時間に何してんのさ」
「うちは、部活の帰り。ほら冬の大会の練習があって、それで帰りにアイス食べようと思ってさ」確かに、春の格好を見るとジャージ姿だった。普通の人は、人に会うと何故か足元や格好に目が行くけど、不思議とこの時は、春の目力に圧倒されていたのかそうでないのか、気にすることもなくて気づかなかった。春は続けて言う。「それはそうとコンビニで何か買うんじゃないん? 」そうだった。春に見とれていてすっかり忘れていたが母から仰せつかった牛乳購入の命を果たさねばならない。「そうだ、牛乳買いに来たんだよ。かくかくしかじかで」僕は今置かれている状況を余すことなく春に伝えた、すると意外な反応が返ってきた。「面白いね、てか牛乳一気飲みなんてするんじゃね」クスクスとお腹を抱えて笑う少し頬が赤らんでいる春はやっぱり可愛い。今すぐにでも抱きしめたいくらいに愛おしくもある。そんな僕の心のうちを知ってか知らずか春はニヤニヤしながら言う。「何か悩み事があるんじゃろ。聞きたいけえ待っとるね」そうだよ。君の事で悩んでる。いや、正確には輪との事も。そう、言えればなんて楽なんだろうかと思い一瞬、口から言葉がこぼれ落ちそうになった。何とかせき止めた僕は春へ向かって言う。「悩みなんてないけど、春と話したいから待ってて」僕はそう言うと店内へと入った。少し店内を歩いてはっとして気づく。「まるで、僕が春の事を好きみたいじゃないか。というか告白に近い感じもするし」告白では無いにしろ好意を持っているというのは伝わっているかもしれないが考えている余裕はなくて、どんな顔をして店を出れば良いかそれを考えるのに僕は執心していた。しばらく店内を物色していると、そういえば春はアイスを食べたがっていたのを思い出し、学校で本当はダメなのに放課後によく買い食いしていた商品をアイスボックスを見下ろしながら探す。「あった。これこれ」青いパッケージに角刈りの年齢不詳の男が描かれている当たり付き棒アイスを二つ手に持ち近くにあった牛乳パックも手に取り、レジへと向かう。ふと、春の様子が気になり自動ドアへと目を向けるとさきほどのウーハーを響かせ騒音を撒き散らしていた彼らが春に馴れ馴れしく話しかけているのが目に入る。遠目からでもわかるくらいに春は明らかに嫌がっていた。僕は既にレジへと商品を差し出していた。それを店員はぎこちない手つきであーでもないこーでもないともたついている。そんな店員の様子に僕は苛立ちを覚えて貧乏ゆすりが止まらずいた。今思えば、ちょっとした地震程度には店内を揺らしていたはずだ。しかし遅い。こうしている間にも春は大変なのにふと、店員の名札を見ると研修中の文字。「ははっ神様、あんまりだよ」若干、天を仰ぎながら僕が愚痴をこぼしていると、店員は自分ではどうしようもないと、やっと分かったのか店長をスタッフルームと書かれた部屋のドアを開けて呼びつけていた。「店長ーーレジ分かんないっす」少ししてから店長と思わしき中年男性が額に汗をしながら僕へ話しかけてくる。「すいません、お待たせしています。すぐに会計しますんで」「チッ」自分でも驚くくらいにイライラしてしまい思わず舌打ちをしてしまった。店長は本当に申し訳なさそうに頭を下げレジの操作をテキパキとこなす。「レシートはご入用ですか」「大丈夫」店長の反応を待たずに僕は自動ドアへと走った。
僕はおもむろに目当ての物を印籠のようにして母さんの目の前に突きつけた。「それ、中身違うわよ。白いのは白いけどカルピスだから」「なるほど。原液から割って作っておいておいたんだ……ははっは」なんて仲の良い親子だろう。他人が見たらそういうに決まってる。それくらい、和やかな時間だったから。「それじゃ、コンビニダッシュね明日の朝までには帰っておいで」和やかなひと時も母のこの一言であっけなく砕け散ったけど。そんな訳で僕は今コンビニへ向かっている。途中で喉が渇いてきたので、自販機のある場所へ寄り道をしてしまった。我ながら、卑しい性根をしていると思うけど、渇いたのだから仕方がない。目当ての自販機コーナーへ足を向けていると型落ちの白いセダンタイプの車が横を大音量で音楽を流しながら通り過ぎていった。「ズンズンズンズン」ウーハーを効かせながらお洒落なつもりなのか、とにかくやかましい。何故彼らはあんな、大音量の中で平気なのだろうかと、他人ごとながらに心配を寄せていると目の前に突然自販機が現れた。「集中しすぎると周りが見えなくなるのは悪い癖だな」自嘲気味に僕はそう言うと、自販機へ目をやった。「あれがない」僕はあまりジュースを飲まない。だけど、一つだけ飲むものがあるのだけれど、あいにく売り切れだったから諦めてコンビニへ向かう事にした。「ついてないなぁ、まぁこんな日もあるか」能天気を装ったけど、頭の隅ではまだ、今日の昼休みの事がチラついていた。僕自身あの後から自分でもわかるくらい様子がおかしい。原因は分かってるけど理由が分からない。頭のモヤモヤが晴れるわけもなく気づけば早足でコンビニへ向かって歩いていた。
コンビニへ着くと、さっきの白い車が停めてあった。どんなヤンキーが居るのかと、店内へ入るのを躊躇していると彼らがガヤガヤとうるさい声で話しながら自動ドアを開けて出てきた。「ついてねぇ、竜田揚げ売り切れだったっす」「そんなことは無い、僕なんかお気に入りのジュースが売り切れだった」「ははっ。マジでウケるな竜田揚げってジジイかよ」「そんなことは無い、僕は大好きだ」「まぁ一服付けてから車のるべ、禁煙車だからよ」「タバコを吸わない選択をする前にバカうるさいウーハーを外す選択をするべき」僕は、癖で人の会話に参加をしているわけでもないのに、いちいち心の中でツッコミを入れてしまう。僕も彼らの様に仲間や友達に恵まれていればあんな風に笑い合っていたのだろうか。いるじゃないか輪や春が。自問自答を自動ドアの真横に突っ立ってしている僕を店内へ入る人全てが横目で見ながら店内へと入っていった。僕は気づいていたけど、慌てて様相をチェンジするのも怪しく思われるかなと思い気づかないふりをしていた。頃合いを見て、店内へ入ろうとすると後ろから肩をガシッと掴まれた。「えっ」僕が言葉を発する前に彼女は語りかけてくる。「なにしとんの?買い物? 」「何だ、春か」「何だって何よ。遠くから見かけてせっかく声をかけとるのに」春はいつものように僕の目をジッと見つめながら話しかけてくる。その大きな瞳に見つめられていると、吸い込まれていくような感覚を覚える。「いや、まさか春がいるなんて思わなかったからさ、というか春こそこんな時間に何してんのさ」
「うちは、部活の帰り。ほら冬の大会の練習があって、それで帰りにアイス食べようと思ってさ」確かに、春の格好を見るとジャージ姿だった。普通の人は、人に会うと何故か足元や格好に目が行くけど、不思議とこの時は、春の目力に圧倒されていたのかそうでないのか、気にすることもなくて気づかなかった。春は続けて言う。「それはそうとコンビニで何か買うんじゃないん? 」そうだった。春に見とれていてすっかり忘れていたが母から仰せつかった牛乳購入の命を果たさねばならない。「そうだ、牛乳買いに来たんだよ。かくかくしかじかで」僕は今置かれている状況を余すことなく春に伝えた、すると意外な反応が返ってきた。「面白いね、てか牛乳一気飲みなんてするんじゃね」クスクスとお腹を抱えて笑う少し頬が赤らんでいる春はやっぱり可愛い。今すぐにでも抱きしめたいくらいに愛おしくもある。そんな僕の心のうちを知ってか知らずか春はニヤニヤしながら言う。「何か悩み事があるんじゃろ。聞きたいけえ待っとるね」そうだよ。君の事で悩んでる。いや、正確には輪との事も。そう、言えればなんて楽なんだろうかと思い一瞬、口から言葉がこぼれ落ちそうになった。何とかせき止めた僕は春へ向かって言う。「悩みなんてないけど、春と話したいから待ってて」僕はそう言うと店内へと入った。少し店内を歩いてはっとして気づく。「まるで、僕が春の事を好きみたいじゃないか。というか告白に近い感じもするし」告白では無いにしろ好意を持っているというのは伝わっているかもしれないが考えている余裕はなくて、どんな顔をして店を出れば良いかそれを考えるのに僕は執心していた。しばらく店内を物色していると、そういえば春はアイスを食べたがっていたのを思い出し、学校で本当はダメなのに放課後によく買い食いしていた商品をアイスボックスを見下ろしながら探す。「あった。これこれ」青いパッケージに角刈りの年齢不詳の男が描かれている当たり付き棒アイスを二つ手に持ち近くにあった牛乳パックも手に取り、レジへと向かう。ふと、春の様子が気になり自動ドアへと目を向けるとさきほどのウーハーを響かせ騒音を撒き散らしていた彼らが春に馴れ馴れしく話しかけているのが目に入る。遠目からでもわかるくらいに春は明らかに嫌がっていた。僕は既にレジへと商品を差し出していた。それを店員はぎこちない手つきであーでもないこーでもないともたついている。そんな店員の様子に僕は苛立ちを覚えて貧乏ゆすりが止まらずいた。今思えば、ちょっとした地震程度には店内を揺らしていたはずだ。しかし遅い。こうしている間にも春は大変なのにふと、店員の名札を見ると研修中の文字。「ははっ神様、あんまりだよ」若干、天を仰ぎながら僕が愚痴をこぼしていると、店員は自分ではどうしようもないと、やっと分かったのか店長をスタッフルームと書かれた部屋のドアを開けて呼びつけていた。「店長ーーレジ分かんないっす」少ししてから店長と思わしき中年男性が額に汗をしながら僕へ話しかけてくる。「すいません、お待たせしています。すぐに会計しますんで」「チッ」自分でも驚くくらいにイライラしてしまい思わず舌打ちをしてしまった。店長は本当に申し訳なさそうに頭を下げレジの操作をテキパキとこなす。「レシートはご入用ですか」「大丈夫」店長の反応を待たずに僕は自動ドアへと走った。
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