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6章
47話「敵の内情を知る事」
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アレス奪還を果たしたランスロット達は一路ティクスへと急いで戻っていた。ディズ国の玉座の間に復活したアルシッドの王は何者かの手により消滅した、それをローレンスから聞いたランスロットはアレスを助けてくれたエリッドと言う人間だろうと考えていた。
いつかはアレスを救ってくれたお礼をしなくては、と考えていたがティクスのガルドからケンベルトの身体が持たないと連絡が入って帰国を急いだ。アレスにはケンベルトの容体を話して涙を流すアレスをランスロットはただ抱き締めるしか出来ない。
ティクスに帰国すると市民達は騎士団の帰国を祝っていたが、殆どの市民達はケンベルトの死期が近い事に無理矢理国を盛り上げようとしている心優しき姿を見せていたのである。王城に入ったランスロットはアレスを伴ってケンベルトの部屋に向かう。
「どうぞ……」
「ケンベルトっ」
「陛下っ」
「……戻ったか……思っていた以上に早くガタが来てしまったよ……」
ケンベルトの傍には数人の医者達が揃い、ロゼットは1人の少年をケンベルトの真横に立たせていた。少年はケンベルトの手を握り締めてひたすらに涙を耐えているのが伺える。
「ロック……お前には……無理を言うが……国を、ティクスを頼む……」
「兄上っ、必ず、必ず兄上の目指された神々の自慢になるティクスにしてみせます! だから……だから、母上達と僕達をお見守り下さいっ」
ロックはケンベルトの手に涙を落としながらも自分の決意を伝える。この幼いながらもケンベルトの意思を継ごうとする心があるからこそケンベルトが後継者に任命したのだろう。
ロックはロゼットと共に静かに辞する。ランスロットがケンベルトの傍に寄るとケンベルトはランスロットにまるで昔話をするかの様な穏やかな声で話し掛ける。
「お前とは……長い付き合いになった……懐かしいな……お前と初めて剣を交えた事が昨日の様に思い出せる……」
「結局、俺はお前に1回も勝ててないぞ……お前が手加減しないで全力で挑むから……」
「ははっ……それだけお前が俺の剣を苦手にしていただけだろう……だが……最後にもう一度だけ……お前と剣を交えておきたかった……」
「ケンベルト……」
「ランスロット……約束を覚えているか……あの夜に交わした約束を……」
「……あぁ」
「ならいい……これで心置きなく逝ける……お前なら必ず果たしてくれる……」
「お前が安心出来る様にちゃんと報告に行く……」
「ランスロットとアレスの式に出れない俺を許してくれ……あの世から見守るよ……」
「陛下っ……」
「迎えが……来たようだ……」
「ケンベルト!」
「幸せ……だよ……」
「っ! いやぁぁぁ!」
その日、名君と言われたケンベルトは息を引き取った。国民はケンベルトの死に深い悲しみを覚え、国を挙げてケンベルトの葬儀は行われた。
国民はケンベルトの実弟であるロック王子の事もケンベルトの名で後継者として指名されている事に心から歓迎を示す。だが、友を失ったランスロットは1人ケンベルトの埋葬された墓地で墓標に華を置いていた。
騎士団長として葬儀をし切ったロゼットと共に気丈な姿を見せていたランスロットは、今日エルンシア家の主として墓地に来てからは墓標を見つめて無言だった。共に来たアレスはランスロットのその背中に何も言葉を掛けれない。
涙を流す事も出来ないままで最後の別れをしてしまったランスロットの背中には悲しみがある。だが、こうして墓地に来て華を置いている中でもランスロットの瞳には涙はない。
アレスはそっとランスロットの左手を握り締める、今は泣けなくとも心は泣いていると知っている。そんな愛する者を支えるだけの存在でありたい、アレスの手にランスロットの言葉が漏れる。
「いつか……2人で同じ世界を見ようと……約束した……まだ王になる前のケンベルトと騎士団長になる前の俺は……そんな約束を交わした……それを果たせないで逝ってしまったケンベルトの夢を俺は叶えたい……分かっている筈なのに……涙が出てこないんだ……」
「……無理しなくていい……ランスロットの心が泣いているのは……陛下も分かってくれている筈だから……今は……今だけは陛下の事だけを考えてあげて……」
隣のアレスの言葉にランスロットは瞳を伏せる。そして、幼い頃のケンベルトとの記憶に少しの間だけ彷徨う。
雨が……ランスロットの頬に落ちて涙の様に流れ落ちた――――。
――――
「それではディズ国の研究成果と言うべき禁呪は見付かっていないのか?」
「えぇ、ランスロット様もそれには懸念を示されており、騎士達に捜索を命じています」
「ランスロット様も禁呪の力がどれほどのものかを存じているからこそ、捜索も慎重にされておいでです」
「……ローレンス、ハルウッド。今はランスロットの心身共に時間が必要だ。お前達が出来る限り支えてやってくれ。俺の方でロック王子の事はなんとかしよう」
「ロゼット様、ロック王子の後見人は如何されるおつもりで?」
「ランスロット様の方でも色々と調べていた様ではございますが」
「そのランスロットに任せるつもりだ」
ロゼットはそこまで話をしてローレンスとハルウッドに真っ直ぐに視線を向ける。その視線で2人は察してしまう、ロック王子の後見人になるという事は王城の中でもそれなりの立場を持つ事に。
それをランスロットが望むとは思わない。だが、ロック王子の後見人ともなればいつ如何なる時も状況に対応出来る人間でなくてはロック王子の身が危うくなる。
「まさかランスロット様にその様なご試練が来るとは……」
「より一層お身体とお心が削られるか」
「だが、今の状況下でランスロット以外の適任はいない。それにランスロットも受け入れるだろう……陛下の意思を継がれる実弟の王子の事を守りたいのはランスロットの心にもあるだろうからな」
ロゼットは窓から外を見つめて溜め息を吐き出す。そして、ランスロットの心を考えればあの真面目な男の事だからアレスの事も自分の責任だと背負いこんだのを考えれば、あまり今の状況で背負わせる事は酷な事だとも。
ローレンスとハルウッドはロゼットの言葉を詰所に戻る途中で思い返す。自分達は今でもランスロットの心が傷付く事を知っている。
だが、それはランスロットの心がいつだって光に愛されているからこその傷付く事だとも。だが、今回は政治的な意味でもランスロットの心が疲弊に苛まれるのは否めない。
「私達に出来る事は何があるでしょうか……」
「少なくとも、団長としてのランスロット様のご負担を減らす事しか……」
「自分の無力さに怒りを覚えます」
「ハルウッドの気持ちも分かりますが、一番の無力さに苦しむのは私達ではありませんよ」
「……アレス嬢ですね」
「あの子は誰よりもランスロット様の傍にいる。そして、だからこそ力になれない事に心を痛める。私達はそんなアレス嬢を守ってさしあげる事がランスロット様のお力になれるのではないでしょうか」
「……アレス嬢の心を誰かが癒せればいいのですが……」
ハルウッドとローレンスは廊下を歩きながらそんな心配をしていた。団長室にはロルゾとガルドが控えている。
2人にもロゼットからの言葉を伝えるとやはりランスロットとアレスの事に話題は持って行く。4人で色々と考えていたが結局のところ問題が起きる前に動いてもそれがどう動くかは起きないと分からないのである。
そして、それは思っていた以上に早い段階で起き始める。ランスロットはアレスと共に登城してきて団長室に来る前にロゼットの元に向かった。
ローレンス達の元に来たアレスにはローレンス達からランスロットがロック王子の後見人になる事が伝わる。アレスは少し考えてロック王子の世話係を申し出る事を伝えた。
「それは……確かに騎士の誰かが王子の世話役になればランスロット様の心労も少し減るかとは思いますが……そうなればアレス嬢は家に戻れないのですよ?」
「それは承知の上です。でも、今は王子の身辺にも気を配らないといけない時期だと思うんです。ランスロットが……団長としてちゃんと考えてくれると信じています。私は私のやり方で団長を支えます」
アレスは以前よりもランスロットの事を名で呼ばなくなった。それは自分の存在がランスロットの心に思っている以上に大きな存在として刻まれている事を攫われて知ったから。
そして、それはランスロットの心にも大きな変化をもたらす。アレスが王子の身辺を守る為にも世話役になると申し出たのをすんなり許可したのである。
これにはローレンス達も驚いていたが、ランスロットは団長としての顔でアレスに任命書を書いて言い聞かせて手渡す。これで正式にアレスは王子の親衛騎士として世話をしながら守る事になる。
「それでは行って参ります」
「しっかり勤めを果たす様に」
アレスの姿を見送ったランスロットはカリカリと書類にペンを走らせている。ローレンス達はそんなランスロットを見るのを戸惑った。
あの妹で恋人でもある大事にしていたアレスを戸惑う事もなく手放した。それがランスロットの心に生れた変化でもあった。
だが、これは2人の間で決めた決意でもあった。あの日、墓地でケンベルトの死を受け入れようとしていたランスロットの心にアレスは寄り添った。
そして、屋敷に戻って2人はしっかり向き合って話をした。自分達の運命と役目と向き合う事をしたのである。
「私はランスロットの為に自分に出来る事をする。それで離れても……私にはランスロットの心があると信じて前を向く」
「離れても俺はいつだってアレスを愛している。だから……俺達は向き合わないといけない。自分達の運命と役目に」
そして、ランスロットはアレスにある物を贈った。エルンシア家の人間である証であるリングをアレスの右手に贈った。
ランスロットの右手の薬指にも同じリングが。ランスロットもアレスも恋人である前に騎士団団長と騎士の立場ある。
自分達の心を優先してはケンベルトが願った世界を生み出す事は出来ない。ちゃんと自分達の存在を理解して向き合って、そして、全てが終わってから2人の時間を過ごせばいい。
そう話し合って離れる事も覚悟したのである。少しの苦しみも、寂しさも、その先に待っている時間を、未来を考えれば耐えれると判断したのである。
聖騎士団団長ランスロット、親衛騎士アレス、この2人の未来は一体どんな運命が渦巻いているのだろうか。そして、新生ティクス国の誕生が迫る――――。
いつかはアレスを救ってくれたお礼をしなくては、と考えていたがティクスのガルドからケンベルトの身体が持たないと連絡が入って帰国を急いだ。アレスにはケンベルトの容体を話して涙を流すアレスをランスロットはただ抱き締めるしか出来ない。
ティクスに帰国すると市民達は騎士団の帰国を祝っていたが、殆どの市民達はケンベルトの死期が近い事に無理矢理国を盛り上げようとしている心優しき姿を見せていたのである。王城に入ったランスロットはアレスを伴ってケンベルトの部屋に向かう。
「どうぞ……」
「ケンベルトっ」
「陛下っ」
「……戻ったか……思っていた以上に早くガタが来てしまったよ……」
ケンベルトの傍には数人の医者達が揃い、ロゼットは1人の少年をケンベルトの真横に立たせていた。少年はケンベルトの手を握り締めてひたすらに涙を耐えているのが伺える。
「ロック……お前には……無理を言うが……国を、ティクスを頼む……」
「兄上っ、必ず、必ず兄上の目指された神々の自慢になるティクスにしてみせます! だから……だから、母上達と僕達をお見守り下さいっ」
ロックはケンベルトの手に涙を落としながらも自分の決意を伝える。この幼いながらもケンベルトの意思を継ごうとする心があるからこそケンベルトが後継者に任命したのだろう。
ロックはロゼットと共に静かに辞する。ランスロットがケンベルトの傍に寄るとケンベルトはランスロットにまるで昔話をするかの様な穏やかな声で話し掛ける。
「お前とは……長い付き合いになった……懐かしいな……お前と初めて剣を交えた事が昨日の様に思い出せる……」
「結局、俺はお前に1回も勝ててないぞ……お前が手加減しないで全力で挑むから……」
「ははっ……それだけお前が俺の剣を苦手にしていただけだろう……だが……最後にもう一度だけ……お前と剣を交えておきたかった……」
「ケンベルト……」
「ランスロット……約束を覚えているか……あの夜に交わした約束を……」
「……あぁ」
「ならいい……これで心置きなく逝ける……お前なら必ず果たしてくれる……」
「お前が安心出来る様にちゃんと報告に行く……」
「ランスロットとアレスの式に出れない俺を許してくれ……あの世から見守るよ……」
「陛下っ……」
「迎えが……来たようだ……」
「ケンベルト!」
「幸せ……だよ……」
「っ! いやぁぁぁ!」
その日、名君と言われたケンベルトは息を引き取った。国民はケンベルトの死に深い悲しみを覚え、国を挙げてケンベルトの葬儀は行われた。
国民はケンベルトの実弟であるロック王子の事もケンベルトの名で後継者として指名されている事に心から歓迎を示す。だが、友を失ったランスロットは1人ケンベルトの埋葬された墓地で墓標に華を置いていた。
騎士団長として葬儀をし切ったロゼットと共に気丈な姿を見せていたランスロットは、今日エルンシア家の主として墓地に来てからは墓標を見つめて無言だった。共に来たアレスはランスロットのその背中に何も言葉を掛けれない。
涙を流す事も出来ないままで最後の別れをしてしまったランスロットの背中には悲しみがある。だが、こうして墓地に来て華を置いている中でもランスロットの瞳には涙はない。
アレスはそっとランスロットの左手を握り締める、今は泣けなくとも心は泣いていると知っている。そんな愛する者を支えるだけの存在でありたい、アレスの手にランスロットの言葉が漏れる。
「いつか……2人で同じ世界を見ようと……約束した……まだ王になる前のケンベルトと騎士団長になる前の俺は……そんな約束を交わした……それを果たせないで逝ってしまったケンベルトの夢を俺は叶えたい……分かっている筈なのに……涙が出てこないんだ……」
「……無理しなくていい……ランスロットの心が泣いているのは……陛下も分かってくれている筈だから……今は……今だけは陛下の事だけを考えてあげて……」
隣のアレスの言葉にランスロットは瞳を伏せる。そして、幼い頃のケンベルトとの記憶に少しの間だけ彷徨う。
雨が……ランスロットの頬に落ちて涙の様に流れ落ちた――――。
――――
「それではディズ国の研究成果と言うべき禁呪は見付かっていないのか?」
「えぇ、ランスロット様もそれには懸念を示されており、騎士達に捜索を命じています」
「ランスロット様も禁呪の力がどれほどのものかを存じているからこそ、捜索も慎重にされておいでです」
「……ローレンス、ハルウッド。今はランスロットの心身共に時間が必要だ。お前達が出来る限り支えてやってくれ。俺の方でロック王子の事はなんとかしよう」
「ロゼット様、ロック王子の後見人は如何されるおつもりで?」
「ランスロット様の方でも色々と調べていた様ではございますが」
「そのランスロットに任せるつもりだ」
ロゼットはそこまで話をしてローレンスとハルウッドに真っ直ぐに視線を向ける。その視線で2人は察してしまう、ロック王子の後見人になるという事は王城の中でもそれなりの立場を持つ事に。
それをランスロットが望むとは思わない。だが、ロック王子の後見人ともなればいつ如何なる時も状況に対応出来る人間でなくてはロック王子の身が危うくなる。
「まさかランスロット様にその様なご試練が来るとは……」
「より一層お身体とお心が削られるか」
「だが、今の状況下でランスロット以外の適任はいない。それにランスロットも受け入れるだろう……陛下の意思を継がれる実弟の王子の事を守りたいのはランスロットの心にもあるだろうからな」
ロゼットは窓から外を見つめて溜め息を吐き出す。そして、ランスロットの心を考えればあの真面目な男の事だからアレスの事も自分の責任だと背負いこんだのを考えれば、あまり今の状況で背負わせる事は酷な事だとも。
ローレンスとハルウッドはロゼットの言葉を詰所に戻る途中で思い返す。自分達は今でもランスロットの心が傷付く事を知っている。
だが、それはランスロットの心がいつだって光に愛されているからこその傷付く事だとも。だが、今回は政治的な意味でもランスロットの心が疲弊に苛まれるのは否めない。
「私達に出来る事は何があるでしょうか……」
「少なくとも、団長としてのランスロット様のご負担を減らす事しか……」
「自分の無力さに怒りを覚えます」
「ハルウッドの気持ちも分かりますが、一番の無力さに苦しむのは私達ではありませんよ」
「……アレス嬢ですね」
「あの子は誰よりもランスロット様の傍にいる。そして、だからこそ力になれない事に心を痛める。私達はそんなアレス嬢を守ってさしあげる事がランスロット様のお力になれるのではないでしょうか」
「……アレス嬢の心を誰かが癒せればいいのですが……」
ハルウッドとローレンスは廊下を歩きながらそんな心配をしていた。団長室にはロルゾとガルドが控えている。
2人にもロゼットからの言葉を伝えるとやはりランスロットとアレスの事に話題は持って行く。4人で色々と考えていたが結局のところ問題が起きる前に動いてもそれがどう動くかは起きないと分からないのである。
そして、それは思っていた以上に早い段階で起き始める。ランスロットはアレスと共に登城してきて団長室に来る前にロゼットの元に向かった。
ローレンス達の元に来たアレスにはローレンス達からランスロットがロック王子の後見人になる事が伝わる。アレスは少し考えてロック王子の世話係を申し出る事を伝えた。
「それは……確かに騎士の誰かが王子の世話役になればランスロット様の心労も少し減るかとは思いますが……そうなればアレス嬢は家に戻れないのですよ?」
「それは承知の上です。でも、今は王子の身辺にも気を配らないといけない時期だと思うんです。ランスロットが……団長としてちゃんと考えてくれると信じています。私は私のやり方で団長を支えます」
アレスは以前よりもランスロットの事を名で呼ばなくなった。それは自分の存在がランスロットの心に思っている以上に大きな存在として刻まれている事を攫われて知ったから。
そして、それはランスロットの心にも大きな変化をもたらす。アレスが王子の身辺を守る為にも世話役になると申し出たのをすんなり許可したのである。
これにはローレンス達も驚いていたが、ランスロットは団長としての顔でアレスに任命書を書いて言い聞かせて手渡す。これで正式にアレスは王子の親衛騎士として世話をしながら守る事になる。
「それでは行って参ります」
「しっかり勤めを果たす様に」
アレスの姿を見送ったランスロットはカリカリと書類にペンを走らせている。ローレンス達はそんなランスロットを見るのを戸惑った。
あの妹で恋人でもある大事にしていたアレスを戸惑う事もなく手放した。それがランスロットの心に生れた変化でもあった。
だが、これは2人の間で決めた決意でもあった。あの日、墓地でケンベルトの死を受け入れようとしていたランスロットの心にアレスは寄り添った。
そして、屋敷に戻って2人はしっかり向き合って話をした。自分達の運命と役目と向き合う事をしたのである。
「私はランスロットの為に自分に出来る事をする。それで離れても……私にはランスロットの心があると信じて前を向く」
「離れても俺はいつだってアレスを愛している。だから……俺達は向き合わないといけない。自分達の運命と役目に」
そして、ランスロットはアレスにある物を贈った。エルンシア家の人間である証であるリングをアレスの右手に贈った。
ランスロットの右手の薬指にも同じリングが。ランスロットもアレスも恋人である前に騎士団団長と騎士の立場ある。
自分達の心を優先してはケンベルトが願った世界を生み出す事は出来ない。ちゃんと自分達の存在を理解して向き合って、そして、全てが終わってから2人の時間を過ごせばいい。
そう話し合って離れる事も覚悟したのである。少しの苦しみも、寂しさも、その先に待っている時間を、未来を考えれば耐えれると判断したのである。
聖騎士団団長ランスロット、親衛騎士アレス、この2人の未来は一体どんな運命が渦巻いているのだろうか。そして、新生ティクス国の誕生が迫る――――。
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