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11章
90話「聖なる武器の本当の存在理由」
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ランスロットを追って次なる空間に進んだ筈だったアルボリス達はガルド達と共に謎の異空間に閉じ込められていた。その異空間の中にいるアルボリスはランスロットの気配が遠ざかっている事が気掛りだった。
ランスロットの気配が遠いという事はこの空間はそれ程までに異空間の中でも大きさを誇る事を示す。そして、この異空間の中では死者の塔の事は何も分からないという事実がアルボリスを焦らせる。
「焦っても仕方ない。まずはこの空間から出る事を考える必要がある。まずこの空間は何なんだ?」
「恐らく死者の塔の最上階にいるバルキットの力で生み出された異空間だと思います。この異空間自体に強いロドを感じるので間違いはないかと」
「厄介ですな。このままだとランスロット様の御身が守れない……かと言って私は魔法に関しては無知に近い。皆様のご指示に従うしか出来ません」
「……アルボリス、ボロスリア、ガルダルス、少し力を貸してくれ」
「何をするの?」
「この異空間の壁にヒビを入れてみようと思う。恐らく前回の俺達が人型になった時の記憶と同じなら、球体状になっている異空間の筈だ」
アキュートスが大剣を構えて異空間を見つめる。アルボリス、ボロスリア、ガルダルスも同じ様に武器を構えて力を溜め込む。
ガルド、ガルベルド、エリッド、トールデッドが見守る中で4人のハイパワーが炸裂する。ビキッと音が響き異空間の中にヒビが入っていくのを確認するが、そのヒビはあっという間に修復されてしまう。
これに舌打ちしてアキュートスがヒビが入った箇所に右手で触ってみるが、なんの感じも受けない。ガルド達も壁に手を置いて確かめるが変化は見られなかった。
「修復が早過ぎて私達の力だけじゃ砕けないのね」
「困ったな……これでは手の打ちようがない」
「他の方法を考えよう。アルボリス、そう落ち込まないで」
「……嫌な予感がする」
「これ以上の悪い事が起きるって事か?」
アルボリスの言葉にガルドが不思議そうに問い掛けるとアルボリスは異空間の天井があるだろう上空を見上げる。そこに赤い炎が数個浮かんでいるのが分かってしまった。
その炎が意図的に近付いているのを感じて、アルボリスは警戒をする。ガルド達も武器を手に警戒していると炎が襲い掛かってきた。
身体を燃やしながらダメージを受けると炎を巻き散らす巻き散らし型魔物ガロズ。この魔物に対する効果的攻撃は身体を真ん中から一刀両断するのが最大の効果を発揮する。
ガルベルド、ガルドが1体ずつ担当しエリッドとトールデッドが1体、アルボリス、ボロスリアが1体、ガルダルス、アキュートスがそれぞれ2体ガロズを相手にし始める。確実に1体ずつ仕留めていく方法を取りながらアルボリスは周囲を警戒していた。
「……あれは……」
アルボリスが不意に何かを察する事が出来たのは偶然に近かったと言えるだろう。異空間の隅に白くて小さな存在を認める事が出来たのである。
その存在を確認しにアルボリスは近寄ると、その白い存在はアルボリスを見上げて赤い瞳を丸くしてゆらゆらと揺れている。まるでアルボリスを見ても怯えている姿が見られない事から警戒心が薄いのかも知れない。
「お前は……ルピルピか……?」
『ルーン♪』
「どうしたんだアルボリス? おっ? なんだその白いもんは」
「あら、 ルピルピじゃない。どうしてここにルピルピがいるの??」
「ルピ……? アルボリス達が知っているって事はガハランド大陸に元々いる生物かい?」
「ルピルピはガルディア戦争時に生まれた魔法生物だ。ロドの使い過ぎにより発生したリーズを食べる事を目的に誕生したとも言われている。そのルピルピがここにいるって事は、リーズが発生しているって事か……」
アルボリスがルピルピを抱き上げてそっと肩に乗せると、ルピルピは丸くてフワフワな身体を動かしながらアルボリスに何処かに行け、と伝えてくる。アルボリスがそれに従って異空間の中を歩き回るとルピルピは白い身体に似合わぬ赤い口を大きく開き、パクっと何かを食べ始めた。
ガルド達もアルボリスの後を着いて行くと次第に何かを食べていたルピルピの身体が段々と大きくなっていく。肩に乗っていたサイズから次第に両手で持たないといけない程のサイズになっても食べ続けている。
だが、この”食べる”という行動のお陰か、異空間の壁がやけにハッキリと認識出来る程の存在感になってきているのをガルドが気付く。そして、その認識が出来る壁に手を触れると魔法騎士らしく違和感を感じ取る事が出来た。
「この壁、”薄い”ぞ」
「えっ!?」
「それじゃ壊せるって事かな? でも、どうやって破壊しますか? アルボリスさん達の攻撃でも再生スピードが上回ってダメージが通らなかったのに」
「1点集中、ではダメだろうか?」
「1点集中……それで再生スピードを上回れば行ける可能性はある。アルボリス、ルピルピを一度地面に……!?」
『ルーンルーン!』
アキュートスがルピルピを離す様に告げた瞬間、ルピルピは物凄い大きさにまで成長して壁に体当たりをし始めた。まるで自分も協力すると言いたげに。
アルボリス、ボロスリアがそんなルピルピを落ち着かせてガルダルス、アキュートスが武器を構える。ガルド達も武器を構えて1点集中攻撃の準備は整った。
アルボリス達がルピルピが攻撃していた場所に武器のダメージを通す、そして、次いでガルド達の武器の攻撃が入り……壁はパリンッと音を立てて砕け散った。周囲の壁も同じ様に砕け散り異空間は現実世界へと急激に戻って行く。
死者の塔の踊り場に戻ってきたアルボリス達は周囲を見回す。周囲には変わった様子は見られない。
「戻って、これた……のか?」
「そうだと思います。エリッド、光の力は感じる?」
「遥か上階に感じる。多分ランスロットさんの光の力だと思う。でも、かなり距離が空いているから急いで追い掛けないと」
「走れるか? 一気に上がるぞ」
『ルルーン♪』
「ありがとう、ルピルピ。助かった。お前はここにいろ。危ないから」
アルボリスが優しく大きく成長したルピルピを撫でてここにいる様に告げると、ガルド達と共に階段を駆け上がっていく。階段を駆け上がっていく中で暫くして階段が途切れる。
周囲を見ても階段の様な存在は確認出来ない。どうしたもんかとガルド達が考えているとボロスリアが何もない空間に1歩、足を踏み出した。
落ちる! と思われたがボロスリアは何もない空中に浮いている。つまり、見えない足場がここにはあるのだと分かって全員が息を飲んだ。
ボロスリアが率先して道を確認しながら先に歩いて行く。その後をアキュートス、ガルダルス、アルボリスが続く。
「行くっきゃないか……。度胸いるなこれは」
「辛いですね、でも、アルボリスさん達が行けているんです。僕達も……うわぁ!?」
「トールデッド!! 大丈夫か!?」
「うっう……これ普通に落ちますよ!!」
「ボロスリア殿が通った道でも落ちる……私達には行けない道、って事ですかな」
トールデッドが1歩ボロスリアが通った道を歩こうと足を踏み出した時、身体は垂直に下に落ちたが、寸での所で元々の場所を掴んだ事もあって落下は防げた。これによりガルド達はアルボリス達とは別れてアルボリス達が先に進める状態になってしまった。
ガルド達はトールデッドを引き上げて迂回路が無いか探すが、何処にも見当たらない。これで間違いなくランスロットの元に行けるのはアルボリス達だけとなってしまった。
「どうしてアルボリス殿達だけが行けたのでございましょうか?」
「うーん、俺にもよく分からないですね。考えられるのは光が強いとかかな」
「それだけならエリッドも行ける筈ですよ。でも、僕だって光は強いのに行けなかった」
「……聖なる武器だからかも知れないぜ?」
「「聖なる武器だから?」」
ガルドの言葉にエリッドとトールデッドが首を傾げる。そして、その言葉にガルベルドも興味を惹かれてガルドに視線を向ける。
ガルドは親衛騎士としての知識と、元々冒険者としての知識を元に仮説を話し始める。その仮説はある意味考えられなくもない理由ではあった。
「聖なる武器っていうのは本当の存在理由ってのが存在すると言われている。その本当の存在理由は……世界の調和だ」
「世界の調和……」
「つまり、ガハランド大陸に危機が見舞われている今は混沌が支配を強めているのもあって聖なる武器達はその存在意義を見出している。秩序をもたらし、調和する事で世界に光を満たすのが本当の存在理由なんだ」
「それが今回の先に行ける理由になると?」
「聖なる武器は恐らく使い手であるランスロットの元に行ける何かの力を秘めている。それは俺達には分からない何か、なんだろうが。そのお陰でランスロットの元に行けるって可能性もあるって俺は見ている」
ガルドの言葉にエリッド達とガルベルドが納得する。それが事実であるならばアルボリス達しか行けない理由も分かるというものだ。
その頃のアルボリス達は着々とランスロットの元に行く為に道を進んでいたが、全員が全員言葉を出す事もなく黙ったまま歩いている。誰1人今の状況から甘い考えは持てない状態になっていたのである。
それもその筈。いつこの道を歩けなくなるかは分からないからだ。
いくらアルボリス達はランスロットと魂の絆を結んでいるとはいえ、その絆が途切れる事は自分達の力が及ばないという事でもある。それを恐れている訳ではないが、その時にアルボリス達は一体何をすればいいのかと悩む事になる。
「ここで道は完結したわね。普通の螺旋階段に戻っているわ」
「ここまでで軽く50階以上は登っている。これ以上の階数があるのか」
「でも、ランスロット様はまだ上の方にいる。それもまだ上がっている感じがするよ」
「急ごう。俺達が行かないとガルド達の分までランスロットを守る!」
アルボリス達はまた1歩を前に進んでいく。螺旋階段を上がりながらランスロットの元にまで立ち止まらないで向かう。
そして、ランスロットの方は一体何が待ち受けているのだろうか――――?
ランスロットの気配が遠いという事はこの空間はそれ程までに異空間の中でも大きさを誇る事を示す。そして、この異空間の中では死者の塔の事は何も分からないという事実がアルボリスを焦らせる。
「焦っても仕方ない。まずはこの空間から出る事を考える必要がある。まずこの空間は何なんだ?」
「恐らく死者の塔の最上階にいるバルキットの力で生み出された異空間だと思います。この異空間自体に強いロドを感じるので間違いはないかと」
「厄介ですな。このままだとランスロット様の御身が守れない……かと言って私は魔法に関しては無知に近い。皆様のご指示に従うしか出来ません」
「……アルボリス、ボロスリア、ガルダルス、少し力を貸してくれ」
「何をするの?」
「この異空間の壁にヒビを入れてみようと思う。恐らく前回の俺達が人型になった時の記憶と同じなら、球体状になっている異空間の筈だ」
アキュートスが大剣を構えて異空間を見つめる。アルボリス、ボロスリア、ガルダルスも同じ様に武器を構えて力を溜め込む。
ガルド、ガルベルド、エリッド、トールデッドが見守る中で4人のハイパワーが炸裂する。ビキッと音が響き異空間の中にヒビが入っていくのを確認するが、そのヒビはあっという間に修復されてしまう。
これに舌打ちしてアキュートスがヒビが入った箇所に右手で触ってみるが、なんの感じも受けない。ガルド達も壁に手を置いて確かめるが変化は見られなかった。
「修復が早過ぎて私達の力だけじゃ砕けないのね」
「困ったな……これでは手の打ちようがない」
「他の方法を考えよう。アルボリス、そう落ち込まないで」
「……嫌な予感がする」
「これ以上の悪い事が起きるって事か?」
アルボリスの言葉にガルドが不思議そうに問い掛けるとアルボリスは異空間の天井があるだろう上空を見上げる。そこに赤い炎が数個浮かんでいるのが分かってしまった。
その炎が意図的に近付いているのを感じて、アルボリスは警戒をする。ガルド達も武器を手に警戒していると炎が襲い掛かってきた。
身体を燃やしながらダメージを受けると炎を巻き散らす巻き散らし型魔物ガロズ。この魔物に対する効果的攻撃は身体を真ん中から一刀両断するのが最大の効果を発揮する。
ガルベルド、ガルドが1体ずつ担当しエリッドとトールデッドが1体、アルボリス、ボロスリアが1体、ガルダルス、アキュートスがそれぞれ2体ガロズを相手にし始める。確実に1体ずつ仕留めていく方法を取りながらアルボリスは周囲を警戒していた。
「……あれは……」
アルボリスが不意に何かを察する事が出来たのは偶然に近かったと言えるだろう。異空間の隅に白くて小さな存在を認める事が出来たのである。
その存在を確認しにアルボリスは近寄ると、その白い存在はアルボリスを見上げて赤い瞳を丸くしてゆらゆらと揺れている。まるでアルボリスを見ても怯えている姿が見られない事から警戒心が薄いのかも知れない。
「お前は……ルピルピか……?」
『ルーン♪』
「どうしたんだアルボリス? おっ? なんだその白いもんは」
「あら、 ルピルピじゃない。どうしてここにルピルピがいるの??」
「ルピ……? アルボリス達が知っているって事はガハランド大陸に元々いる生物かい?」
「ルピルピはガルディア戦争時に生まれた魔法生物だ。ロドの使い過ぎにより発生したリーズを食べる事を目的に誕生したとも言われている。そのルピルピがここにいるって事は、リーズが発生しているって事か……」
アルボリスがルピルピを抱き上げてそっと肩に乗せると、ルピルピは丸くてフワフワな身体を動かしながらアルボリスに何処かに行け、と伝えてくる。アルボリスがそれに従って異空間の中を歩き回るとルピルピは白い身体に似合わぬ赤い口を大きく開き、パクっと何かを食べ始めた。
ガルド達もアルボリスの後を着いて行くと次第に何かを食べていたルピルピの身体が段々と大きくなっていく。肩に乗っていたサイズから次第に両手で持たないといけない程のサイズになっても食べ続けている。
だが、この”食べる”という行動のお陰か、異空間の壁がやけにハッキリと認識出来る程の存在感になってきているのをガルドが気付く。そして、その認識が出来る壁に手を触れると魔法騎士らしく違和感を感じ取る事が出来た。
「この壁、”薄い”ぞ」
「えっ!?」
「それじゃ壊せるって事かな? でも、どうやって破壊しますか? アルボリスさん達の攻撃でも再生スピードが上回ってダメージが通らなかったのに」
「1点集中、ではダメだろうか?」
「1点集中……それで再生スピードを上回れば行ける可能性はある。アルボリス、ルピルピを一度地面に……!?」
『ルーンルーン!』
アキュートスがルピルピを離す様に告げた瞬間、ルピルピは物凄い大きさにまで成長して壁に体当たりをし始めた。まるで自分も協力すると言いたげに。
アルボリス、ボロスリアがそんなルピルピを落ち着かせてガルダルス、アキュートスが武器を構える。ガルド達も武器を構えて1点集中攻撃の準備は整った。
アルボリス達がルピルピが攻撃していた場所に武器のダメージを通す、そして、次いでガルド達の武器の攻撃が入り……壁はパリンッと音を立てて砕け散った。周囲の壁も同じ様に砕け散り異空間は現実世界へと急激に戻って行く。
死者の塔の踊り場に戻ってきたアルボリス達は周囲を見回す。周囲には変わった様子は見られない。
「戻って、これた……のか?」
「そうだと思います。エリッド、光の力は感じる?」
「遥か上階に感じる。多分ランスロットさんの光の力だと思う。でも、かなり距離が空いているから急いで追い掛けないと」
「走れるか? 一気に上がるぞ」
『ルルーン♪』
「ありがとう、ルピルピ。助かった。お前はここにいろ。危ないから」
アルボリスが優しく大きく成長したルピルピを撫でてここにいる様に告げると、ガルド達と共に階段を駆け上がっていく。階段を駆け上がっていく中で暫くして階段が途切れる。
周囲を見ても階段の様な存在は確認出来ない。どうしたもんかとガルド達が考えているとボロスリアが何もない空間に1歩、足を踏み出した。
落ちる! と思われたがボロスリアは何もない空中に浮いている。つまり、見えない足場がここにはあるのだと分かって全員が息を飲んだ。
ボロスリアが率先して道を確認しながら先に歩いて行く。その後をアキュートス、ガルダルス、アルボリスが続く。
「行くっきゃないか……。度胸いるなこれは」
「辛いですね、でも、アルボリスさん達が行けているんです。僕達も……うわぁ!?」
「トールデッド!! 大丈夫か!?」
「うっう……これ普通に落ちますよ!!」
「ボロスリア殿が通った道でも落ちる……私達には行けない道、って事ですかな」
トールデッドが1歩ボロスリアが通った道を歩こうと足を踏み出した時、身体は垂直に下に落ちたが、寸での所で元々の場所を掴んだ事もあって落下は防げた。これによりガルド達はアルボリス達とは別れてアルボリス達が先に進める状態になってしまった。
ガルド達はトールデッドを引き上げて迂回路が無いか探すが、何処にも見当たらない。これで間違いなくランスロットの元に行けるのはアルボリス達だけとなってしまった。
「どうしてアルボリス殿達だけが行けたのでございましょうか?」
「うーん、俺にもよく分からないですね。考えられるのは光が強いとかかな」
「それだけならエリッドも行ける筈ですよ。でも、僕だって光は強いのに行けなかった」
「……聖なる武器だからかも知れないぜ?」
「「聖なる武器だから?」」
ガルドの言葉にエリッドとトールデッドが首を傾げる。そして、その言葉にガルベルドも興味を惹かれてガルドに視線を向ける。
ガルドは親衛騎士としての知識と、元々冒険者としての知識を元に仮説を話し始める。その仮説はある意味考えられなくもない理由ではあった。
「聖なる武器っていうのは本当の存在理由ってのが存在すると言われている。その本当の存在理由は……世界の調和だ」
「世界の調和……」
「つまり、ガハランド大陸に危機が見舞われている今は混沌が支配を強めているのもあって聖なる武器達はその存在意義を見出している。秩序をもたらし、調和する事で世界に光を満たすのが本当の存在理由なんだ」
「それが今回の先に行ける理由になると?」
「聖なる武器は恐らく使い手であるランスロットの元に行ける何かの力を秘めている。それは俺達には分からない何か、なんだろうが。そのお陰でランスロットの元に行けるって可能性もあるって俺は見ている」
ガルドの言葉にエリッド達とガルベルドが納得する。それが事実であるならばアルボリス達しか行けない理由も分かるというものだ。
その頃のアルボリス達は着々とランスロットの元に行く為に道を進んでいたが、全員が全員言葉を出す事もなく黙ったまま歩いている。誰1人今の状況から甘い考えは持てない状態になっていたのである。
それもその筈。いつこの道を歩けなくなるかは分からないからだ。
いくらアルボリス達はランスロットと魂の絆を結んでいるとはいえ、その絆が途切れる事は自分達の力が及ばないという事でもある。それを恐れている訳ではないが、その時にアルボリス達は一体何をすればいいのかと悩む事になる。
「ここで道は完結したわね。普通の螺旋階段に戻っているわ」
「ここまでで軽く50階以上は登っている。これ以上の階数があるのか」
「でも、ランスロット様はまだ上の方にいる。それもまだ上がっている感じがするよ」
「急ごう。俺達が行かないとガルド達の分までランスロットを守る!」
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