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12章
95話「熾烈を極める戦いの果てに」
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異界の死者の塔の瓦礫の上でランスロットはバルキットを追い詰めつつあった。光の力が増している事もそうであるが、何よりランスロット自身の光である力がランスロットの身体を強化し、そして、闇の力を相殺して周囲に光を満たしているのが何よりも強かったのである。
ロルゾ達は後方支援のまま戦況を見極めているが、実質何も出来ない状態なのでどうしようもなく見守るだけの状況でしかなかった。ランスロットは背中に装備している天使の羽根を自在に操りつつバルキットの攻撃をいとも簡単に回避しては攻撃を与えている。
ダメージは小さくとも蓄積していけばそれなりの体力を消耗する事は免れないのを、ランスロットは知っているし、バルキットの方もそれを充分に理解してはいる。だが、バルキットはまだ自分が不利になっているとは到底に考えても無かった。
『まだだ。まだこの程度の戦い如きで私を追い詰めたなどど思うでない。私の身体はまだこの異界に完全体として来ている訳ではないが、直に完全体となってお前を追い詰め返すであろう』
「それならば完全体になる前に決着を付けるまで。バルキット、お前の目的も野望も、全て俺が打ち砕き光満ちるガハランド大陸に戻るつもりだ」
『お前はこの私の肉体になって、地獄を支配する魔王として降臨するのだ。決して人の生を全う出来ると思うな。お前だけは絶対に手に入れてガハランド大陸を支配するのだ』
「そんな事が叶うと思うな。俺が決してこの肉体を手放すつもりもないし、ガハランド大陸を守る為にお前を倒すと決めている。その願いが果たされるまで俺は決して諦めるつもりはない」
ラインハッドを構えてバルキットの攻撃を弾き返しつつ、ランスロットは光の魔法をラインハッドに纏わせて攻撃を仕掛けていく。バルキットも光の強さに押され気味ではあるがまだそんなにダメージを食らっている様子は見られない。
光は一定の量が定期的にランスロットの身体の中に満ちていく。これはガハランド大陸に残されたアルディシア達がキーパーとして光の力をガハランド大陸から送っているのもあるが、異界の光を纏めているのはガルド達見守っている騎士達の祈りだと理解している。
ランスロットの身体を求めて派手な攻撃を仕掛けれないバルキットの弱点が自分の身体だと理解しているランスロットは、強気にバルキットの身体に攻撃を仕掛けていく。決して諦めない、それがランスロットの心の中にある強い希望の1つでもある。
ガルド達はガハランド大陸との入口近くで大地にしっかりと両足を付けて、揺れる異界の大地を踏み締めながらランスロットとバルキットの戦いを見守っていた。その戦いはきっと後世に語り継がれるべき死闘の戦闘の様子が見られていた。
「一気に攻め込む!」
『ぐっ、この程度の押され具合など押し返せる! もうすぐだ、もうすぐで完全体の肉体が異界に降臨するのだ!』
「光の力よ。俺の中に流れし天使の血よ。神々の力と共にこの異界でも聖なる光をこの身体に満たして闇を纏う敵を薙ぎ払え!」
『私の体内を流れし覇王の血よ。闇に染まりし私の力。神々の力を打ち砕き、恐怖と絶望に満ちた世界の支配を私に与えたまえ!』
お互いの魔法の詠唱が完成して、攻撃に光と闇の力が乗るとまた大地が裂け目を生み出し、安全なる大地の範囲を狭めていく。そして、ガルド達は次第に足場が崩されていき次第に入口内部に入らないと安全な場所は無くなり掛けていた。
ロルゾが騎士達を先にガハランド大陸に戻して、アルボリス達とエリッド達、ガルドとガルベルドのみが残る様に仕向けてくれた。何が何でもこの面子でランスロットの戦いを見届けるつもりで覚悟を決めている。
仮に足場が崩れて安全じゃなくなったとしても、ランスロットの勝利を信じて、最期の瞬間まで待ち続けていくのが仲間だと、残った面子は何も言わないでもそう考えていた。そして、ランスロットの勝利を最後まで信じているのも仲間達である。
「負けるなランスロット! そのままバルキットの奴を打ち負かせ!」
「ランスロットさん! 貴方なら行ける! 頑張れ!」
「ランスロット! 頑張れっ!」
仲間達の声援がランスロットの背中に力を与えていく。最後までどんな状態になったとしても見届ける意思を感じて、それがランスロットの力により輝きを生み出すのは間違いなかった。
バルキットは闇の力を最大にまで引き出して、異世界に置き去りにしていた肉体を召喚させる。そして、最終的に完全体として肉体を異界のこの空間に降臨させたバルキットは肉体の存在をランスロットの力に負けない様に闇で包み込んで異界に召喚させた。
バルキットの完全なる肉体はランスロットの力に負けないで、大きさもランスロットの肉体と大差ない大きさの人型を維持している。だが、その身体には覇王と言われても納得の行く装備を身に付けているのが伺えた。
『これこそ、私の真なる肉体のあるべき姿。ランスロット、お前の肉体を手に入れれなくてもこの肉体を召喚出来た今、身体など欲する必要も無くなった! いざ最終決戦と行こうか』
「望むところだ。この場でお前に片道切符のあの世行きを与えてやろう」
『「はぁぁぁぁぁぁ!!!」』
お互いの魔法が纏った武器を重ね合って火花をバチバチに散らす。そして、押し鍔迫り合いをしながら一進一退の攻防戦が繰り広げられていく。
最初に仕掛けたのはバルキットで、闇の力でランスロットの視界を闇で覆い隠して攻撃の命中率を下げていく。だが、ランスロットの光魔法がすぐに闇を除去して視界を取り戻すとバルキットの目の前で光が弾け飛んだ。
それによりバルキットの両目に光が焼き付き視界を白く染めてしまう。バルキットは片手で視界を覆い、視力の回復を計り始めるがそれを見逃すランスロットではない。
ラインハッドに纏わせていた光を強めて振り翳し、バルキットよりも高い位置に飛び上がったランスロットの身体が垂直になってバルキットへと落ちていく。その落下スピードをラインハッドに乗せてバルキットの身体目掛けて降りていく。
「これで、最期だ!」
『うぬぬっ! まだだ! まだ私は、私はぁぁぁ!!!』
バルキットは力の全てを解放して、光を中和しようとしたがそれよりも先にランスロットのラインハッドがバルキットの額に突き刺さる。痛みに悶絶するバルキットはラインハッドを掴んで折ろうとしながら暴れ始める。
だが、ランスロットの光魔法がその手足を拘束し、動きを封じてから額に差したラインハッドをより深くにまで差し込んでいく。そのラインハッドが額を貫き、脳に突き刺さるとバルキットの瞳からは血の涙が流れ始める。
痛みでもなく、悲しみでもなく、脳を貫かれた衝撃で瞳から脳から溢れ出た血が涙の様になって流れ落ちているのである。ランスロットの全体重を掛けてラインハッドは脳を突き破り顎にまで貫通する。
『ぐはっ! こ、このまま……私は死ぬのか……。まだ、まだ私は……死ねぬというのに……死ねぬというのにぃ!』
「光の力に包まれて安らかな死を迎えろ。そして、お前は2度とこのガハランド大陸にて目覚める事のない永遠の眠りへと落ちて行け!」
『わ、たしは……はお、う……ばるき、っとだぞ……わたし、こそが……しん、なる……しはいしゃ……! ゴフッ!』
口から鮮血を吐き出してバルキットの命は消えつつあった。その様子はガルド達にもハッキリと確認される。
アルボリス達とエリッド達、ガルドとガルベルド、ロルゾはランスロットの勝利を確信した。その勝利を確実な物にするのは光の力を満たすランスロットの剣であるラインハッドであった。
バルキットの額からラインハッドを引き抜き、そのままバルキットの左胸を貫く。そして、光の力をラインハッドから体内に流し込まれたバルキットは意識も心も魂も、光に包まれて次第に消え始めていく。
ランスロットの目の前で消滅していくバルキットは最期にニヤリと笑って、静かに消えて行った。この時にバルキットは何かを察していたのだろうと後のランスロットの脳裏には浮かんでいた。
「これで……ガハランド大陸に迫る危機の一部は取り除けた。これで、俺達の戦いは終わったんだな……」
「ランスロットー!!」
「ランスロット様ー!」
「おーい、生きているかー?」
ガルド達の声が聞こえて下の大地を見ろしながら羽根を動かして降りていくランスロットは、大地の割れ目を器用に移動してくる仲間達を見て微笑みを無意識に浮かべていた。仲間達もランスロットの微笑みを見ては安心した様に手を大きく振りながら出迎える。
異界での戦闘が終わって、入口まで移動してきたランスロット達は一度異界の光景を振り返る。大地は裂けまくり安全なる場所は殆ど無くなっていると言ってもおかしくない状態であった。
ルピルピ達がそんな大地を回復させるかの様に発生しているリーズを食べて、消化していくのを見てからランスロットは静かに仲間達に言葉を伝える。それは仲間達の待ち侘びた言葉。
「さぁ、俺達も帰ろう。待つべき人が待っているガハランド大陸に」
「これでひと段落だな。安心して帰れる」
「同盟の絆を強める事も出来てようございました。ランスロット様の武勇は私の口からカナディルダ国でも伝えて行きましょう」
「僕達もアルディシア達に今回の戦いの様子を語りたいなと思います。ね、エリッド?」
「あぁ、こんなに手に汗握る戦いを間近で見れたのはいい経験だった。そして、僕達の旅もこれで終わりだと思うから最期の魂の記憶の共有をしたいなと思うよ」
「ランスロットは本当に団長としてやり遂げたんだ。胸を張ってアレスの元に帰って抱き締めてやれよ? 双子の出産が終わっているかも知れないが」
「そう言えばランスロットの子供そろそろ産まれる?」
「それじゃ急いで帰らないとね。子供の顔を見たいでしょうから」
「僕達も本来の姿に戻らないといけないしね」
「ランスロット様、いつかまたこの様な時が訪れたら共にまた戦える事を願っています」
仲間達と入口を抜けてガハランド大陸に戻って行く中で、ランスロットは静かに願った。2度とこんな闇との戦いが無くなって、子供達が幸せに暮らせる時代を築ける様になってほしいとの願いを祈った。
ガハランド大陸に光が満ち始めて、ティクスの人々はガハランド大陸の危機が取り敢えず去った事を知るのであった――――。
ロルゾ達は後方支援のまま戦況を見極めているが、実質何も出来ない状態なのでどうしようもなく見守るだけの状況でしかなかった。ランスロットは背中に装備している天使の羽根を自在に操りつつバルキットの攻撃をいとも簡単に回避しては攻撃を与えている。
ダメージは小さくとも蓄積していけばそれなりの体力を消耗する事は免れないのを、ランスロットは知っているし、バルキットの方もそれを充分に理解してはいる。だが、バルキットはまだ自分が不利になっているとは到底に考えても無かった。
『まだだ。まだこの程度の戦い如きで私を追い詰めたなどど思うでない。私の身体はまだこの異界に完全体として来ている訳ではないが、直に完全体となってお前を追い詰め返すであろう』
「それならば完全体になる前に決着を付けるまで。バルキット、お前の目的も野望も、全て俺が打ち砕き光満ちるガハランド大陸に戻るつもりだ」
『お前はこの私の肉体になって、地獄を支配する魔王として降臨するのだ。決して人の生を全う出来ると思うな。お前だけは絶対に手に入れてガハランド大陸を支配するのだ』
「そんな事が叶うと思うな。俺が決してこの肉体を手放すつもりもないし、ガハランド大陸を守る為にお前を倒すと決めている。その願いが果たされるまで俺は決して諦めるつもりはない」
ラインハッドを構えてバルキットの攻撃を弾き返しつつ、ランスロットは光の魔法をラインハッドに纏わせて攻撃を仕掛けていく。バルキットも光の強さに押され気味ではあるがまだそんなにダメージを食らっている様子は見られない。
光は一定の量が定期的にランスロットの身体の中に満ちていく。これはガハランド大陸に残されたアルディシア達がキーパーとして光の力をガハランド大陸から送っているのもあるが、異界の光を纏めているのはガルド達見守っている騎士達の祈りだと理解している。
ランスロットの身体を求めて派手な攻撃を仕掛けれないバルキットの弱点が自分の身体だと理解しているランスロットは、強気にバルキットの身体に攻撃を仕掛けていく。決して諦めない、それがランスロットの心の中にある強い希望の1つでもある。
ガルド達はガハランド大陸との入口近くで大地にしっかりと両足を付けて、揺れる異界の大地を踏み締めながらランスロットとバルキットの戦いを見守っていた。その戦いはきっと後世に語り継がれるべき死闘の戦闘の様子が見られていた。
「一気に攻め込む!」
『ぐっ、この程度の押され具合など押し返せる! もうすぐだ、もうすぐで完全体の肉体が異界に降臨するのだ!』
「光の力よ。俺の中に流れし天使の血よ。神々の力と共にこの異界でも聖なる光をこの身体に満たして闇を纏う敵を薙ぎ払え!」
『私の体内を流れし覇王の血よ。闇に染まりし私の力。神々の力を打ち砕き、恐怖と絶望に満ちた世界の支配を私に与えたまえ!』
お互いの魔法の詠唱が完成して、攻撃に光と闇の力が乗るとまた大地が裂け目を生み出し、安全なる大地の範囲を狭めていく。そして、ガルド達は次第に足場が崩されていき次第に入口内部に入らないと安全な場所は無くなり掛けていた。
ロルゾが騎士達を先にガハランド大陸に戻して、アルボリス達とエリッド達、ガルドとガルベルドのみが残る様に仕向けてくれた。何が何でもこの面子でランスロットの戦いを見届けるつもりで覚悟を決めている。
仮に足場が崩れて安全じゃなくなったとしても、ランスロットの勝利を信じて、最期の瞬間まで待ち続けていくのが仲間だと、残った面子は何も言わないでもそう考えていた。そして、ランスロットの勝利を最後まで信じているのも仲間達である。
「負けるなランスロット! そのままバルキットの奴を打ち負かせ!」
「ランスロットさん! 貴方なら行ける! 頑張れ!」
「ランスロット! 頑張れっ!」
仲間達の声援がランスロットの背中に力を与えていく。最後までどんな状態になったとしても見届ける意思を感じて、それがランスロットの力により輝きを生み出すのは間違いなかった。
バルキットは闇の力を最大にまで引き出して、異世界に置き去りにしていた肉体を召喚させる。そして、最終的に完全体として肉体を異界のこの空間に降臨させたバルキットは肉体の存在をランスロットの力に負けない様に闇で包み込んで異界に召喚させた。
バルキットの完全なる肉体はランスロットの力に負けないで、大きさもランスロットの肉体と大差ない大きさの人型を維持している。だが、その身体には覇王と言われても納得の行く装備を身に付けているのが伺えた。
『これこそ、私の真なる肉体のあるべき姿。ランスロット、お前の肉体を手に入れれなくてもこの肉体を召喚出来た今、身体など欲する必要も無くなった! いざ最終決戦と行こうか』
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『「はぁぁぁぁぁぁ!!!」』
お互いの魔法が纏った武器を重ね合って火花をバチバチに散らす。そして、押し鍔迫り合いをしながら一進一退の攻防戦が繰り広げられていく。
最初に仕掛けたのはバルキットで、闇の力でランスロットの視界を闇で覆い隠して攻撃の命中率を下げていく。だが、ランスロットの光魔法がすぐに闇を除去して視界を取り戻すとバルキットの目の前で光が弾け飛んだ。
それによりバルキットの両目に光が焼き付き視界を白く染めてしまう。バルキットは片手で視界を覆い、視力の回復を計り始めるがそれを見逃すランスロットではない。
ラインハッドに纏わせていた光を強めて振り翳し、バルキットよりも高い位置に飛び上がったランスロットの身体が垂直になってバルキットへと落ちていく。その落下スピードをラインハッドに乗せてバルキットの身体目掛けて降りていく。
「これで、最期だ!」
『うぬぬっ! まだだ! まだ私は、私はぁぁぁ!!!』
バルキットは力の全てを解放して、光を中和しようとしたがそれよりも先にランスロットのラインハッドがバルキットの額に突き刺さる。痛みに悶絶するバルキットはラインハッドを掴んで折ろうとしながら暴れ始める。
だが、ランスロットの光魔法がその手足を拘束し、動きを封じてから額に差したラインハッドをより深くにまで差し込んでいく。そのラインハッドが額を貫き、脳に突き刺さるとバルキットの瞳からは血の涙が流れ始める。
痛みでもなく、悲しみでもなく、脳を貫かれた衝撃で瞳から脳から溢れ出た血が涙の様になって流れ落ちているのである。ランスロットの全体重を掛けてラインハッドは脳を突き破り顎にまで貫通する。
『ぐはっ! こ、このまま……私は死ぬのか……。まだ、まだ私は……死ねぬというのに……死ねぬというのにぃ!』
「光の力に包まれて安らかな死を迎えろ。そして、お前は2度とこのガハランド大陸にて目覚める事のない永遠の眠りへと落ちて行け!」
『わ、たしは……はお、う……ばるき、っとだぞ……わたし、こそが……しん、なる……しはいしゃ……! ゴフッ!』
口から鮮血を吐き出してバルキットの命は消えつつあった。その様子はガルド達にもハッキリと確認される。
アルボリス達とエリッド達、ガルドとガルベルド、ロルゾはランスロットの勝利を確信した。その勝利を確実な物にするのは光の力を満たすランスロットの剣であるラインハッドであった。
バルキットの額からラインハッドを引き抜き、そのままバルキットの左胸を貫く。そして、光の力をラインハッドから体内に流し込まれたバルキットは意識も心も魂も、光に包まれて次第に消え始めていく。
ランスロットの目の前で消滅していくバルキットは最期にニヤリと笑って、静かに消えて行った。この時にバルキットは何かを察していたのだろうと後のランスロットの脳裏には浮かんでいた。
「これで……ガハランド大陸に迫る危機の一部は取り除けた。これで、俺達の戦いは終わったんだな……」
「ランスロットー!!」
「ランスロット様ー!」
「おーい、生きているかー?」
ガルド達の声が聞こえて下の大地を見ろしながら羽根を動かして降りていくランスロットは、大地の割れ目を器用に移動してくる仲間達を見て微笑みを無意識に浮かべていた。仲間達もランスロットの微笑みを見ては安心した様に手を大きく振りながら出迎える。
異界での戦闘が終わって、入口まで移動してきたランスロット達は一度異界の光景を振り返る。大地は裂けまくり安全なる場所は殆ど無くなっていると言ってもおかしくない状態であった。
ルピルピ達がそんな大地を回復させるかの様に発生しているリーズを食べて、消化していくのを見てからランスロットは静かに仲間達に言葉を伝える。それは仲間達の待ち侘びた言葉。
「さぁ、俺達も帰ろう。待つべき人が待っているガハランド大陸に」
「これでひと段落だな。安心して帰れる」
「同盟の絆を強める事も出来てようございました。ランスロット様の武勇は私の口からカナディルダ国でも伝えて行きましょう」
「僕達もアルディシア達に今回の戦いの様子を語りたいなと思います。ね、エリッド?」
「あぁ、こんなに手に汗握る戦いを間近で見れたのはいい経験だった。そして、僕達の旅もこれで終わりだと思うから最期の魂の記憶の共有をしたいなと思うよ」
「ランスロットは本当に団長としてやり遂げたんだ。胸を張ってアレスの元に帰って抱き締めてやれよ? 双子の出産が終わっているかも知れないが」
「そう言えばランスロットの子供そろそろ産まれる?」
「それじゃ急いで帰らないとね。子供の顔を見たいでしょうから」
「僕達も本来の姿に戻らないといけないしね」
「ランスロット様、いつかまたこの様な時が訪れたら共にまた戦える事を願っています」
仲間達と入口を抜けてガハランド大陸に戻って行く中で、ランスロットは静かに願った。2度とこんな闇との戦いが無くなって、子供達が幸せに暮らせる時代を築ける様になってほしいとの願いを祈った。
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