101 / 107
12章
100話「その真実の裏では」
しおりを挟む
ランスロット達がバルキット討伐を果たして帰国してから数か月が経過したティクス国の玉座の間ではある儀式が執り行われていた。その儀式は間違いなく秘密裏に行われている為に限られた人間しか入る事は許されなかったが、その中にランスロット、ロゼット、ガーベルが入っているのはどうしてもとロックが熱望していたからだ。
今行われている儀式とはエリッド達、星導きの者達を元の世界へと帰還させる為の帰しの儀式であった。エリッド達は本来の元いるべき世界へと帰らなくてはならない。
その儀式を取り仕切っているのはローレンスであり、ガルド、ロルゾ、ハルウッドも同席している。そして、異世界への門がローレンス達の手により開かれて安定化するとエリッド達は荷物を手に取る。
「色々とお世話になりました。2回目の召喚でしたけれど、こうして皆さんと旅とか出来て良かったです」
「私達も色々と勉強になったし、今回は収穫が多かったわね。ありがとう」
「皆様のお力があったお陰でこうして無事に帰れる事が出来ます。本当にありがとうございます」
「それじゃ俺達は行きます。またいつか再会が出来たらしよう。……ランスロットさん、どうか今後も光と共に」
「あぁ、エリッド達の事はアレスにも伝えていたのでこれを預かっている。1人1人に手紙をアレスが書いていたので渡しておく。どうか、元の世界でも元気で過ごしてくれ」
ランスロットから手紙を受け取ったエリッド達はその手紙を大事そうに荷物と共に持って安定化した門をくぐって行った。こうしてエリッド達は元の世界へと帰還していったのであった。
門が閉じれば玉座の間は静寂に包まれてロックが玉座から立ち上がりランスロットとロゼットが両脇を固める。ガルド、ハルウッド、ロルゾ、ガーベルが後に続いてテラスに出たロックが静かに空を見上げて呟く。
「これで本当の意味で平穏な時が訪れた、とマリージュ達から聞いています。でも、本当の戦いはここからだと私は考えています」
「陛下のお考えでは、これからの平和を維持する為の戦いだとお見受けしますが」
「俺やランスロットが全力でお支えします。どうか迷われても大丈夫です」
「それもありがたいとは思っています。ただ、私も1国の王として国をこれから守り続ける為にも王としての器を広げる事をしようと考えています。ガーベル様、詳細を」
「ロック陛下の留学を計画しております。まずはエドゥル国との同盟がある今でしたらエドゥル国への留学を申請してみようと陛下はお考えであります。我々も同行して留学を補佐する事を考えております」
「留学、でしたら数人の騎士達を選別して護衛としてお連れ下さい」
「陛下の留守中は俺達がしっかりお守り致します。陛下の愛すべき国ですからな」
ロックはテラスで市民からの呼び掛けに手を振りながら静かに微笑む。王としての器を広げたい、その想いを聞いたランスロットとロゼットにはロックの並々ならぬ決意がある事を悟って、サポートする事を考える。
ガーベルや数人の大臣と騎士達が同行するのであればある程度は大丈夫だろうとロゼットに言われたランスロット。ランスロットは同行する騎士の実力を自分が把握している騎士の中で最適な騎士達を選別する事を始める。
その選別作業の間にローレンス達がランスロットの補佐に入るのも、以前の日常が戻ってきたかの様に感じていたランスロットは心地よさも感じていた。そして、選別した騎士達を団長室に呼び出して命令書を読み上げる。
「レイシアル、エンドル、アルフォッド、お前達3名にロック陛下の留学時の護衛騎士としての任を与える」
「僕達で陛下をしっかりお守りしますよ」
「名誉ある任務! 私も騎士団の1人として全力を尽くします!」
「俺はまだまだ実力的に未熟ですけれど、この任務で成長して戻ってきます!」
「しっかり陛下の留学を守り通してくれ。俺が何より信頼している騎士達の中でお前達なら大丈夫だと思って任命している。成長して戻ってくる事を期待しているぞ」
「「「はいっ!」」」
3人が準備の為に団長室から出て行くと、ローレンスとガルドがハルウッドに肘で突いているロルゾが腹に1発殴られているのを眺めていたが、ロルゾが撃沈してからハルウッドはさも何も無かった様に仕事を始めていく。そんな仲間達を見てランスロットは微笑みを浮かべていたが、自分も仕事を始めようと書類を整理し始める。
その日の仕事を終えた面々は久々に早く下城出来る事でロルゾは酒場へ、ガルドとローレンスは自宅へ、ハルウッドはアレスが呼んでいるとランスロットが知らせてくれたのでランスロットと共にエルンシア家に訪れていた。イシュタルとパーシヴァルが寝ている時間にランスロットとハルウッドが来たのでアレスがエントランスに降りて来て出迎えてくれた。
「お久しぶりです、アレス嬢」
「ご無沙汰しておりますハルウッド様。今日お呼び立てしたのはティナへある物を届けて欲しくて。お屋敷に贈る前にハルウッド様のご判断をしてもらいたいとランスロットに相談してお呼び立てしたんです」
「確か、ティナ嬢ももうティクスの社交界には出られないのだろう? それでアレスがある物を趣味に出来るんじゃないかとその道具を用意したんだ」
「そうでしたか、お気遣い感謝します。ティナも社交界に出なくなってからは基本的に部屋にいる事が増えてしまって、心配はしていたのですが……」
アレスとランスロットに連れられて用意していた物を置いている部屋にハルウッドを招く。そこに用意されていたのは今ティクスのご令嬢や市民の女性達が趣味として取り入れている、布を織る為の織り機であった。
それでも部屋の中に置けるサイズの物なのでそこまで大きくもなく、取り入れやすい簡単に織れる物をアレスはチョイスしてくれていた。ハルウッドがその織り機を見て驚いた様にアレスとランスロットに視線を向ける。
「これは最近品切れている織り機ではありませんか?」
「えぇ、それでエルンシア家の人脈を活用して手に入れました。ティナの器用さならすぐに使いこなせると思いますし、ティナの誕生日プレゼントに贈りたくて」
「アレスとお婆様も織り機を手に入れたいと前々から言っていたので3台纏めて手に入れておいたのだ。ハルウッド、これでティナ嬢に趣味として布を織らせてみたらどうだ?」
「本当にありがとうございます。実は私も織り機を探していたのですが、誰に聞いても人気らしく手に入らないと聞いていて諦めていたのです。これでティナも喜びます」
「良かった。ティナにお伝え下さい。子供達がある程度落ち着いたら一緒にお茶をしよう、って」
「必ずお伝えします。お2人も良かったら家に来てください。ティナと2人でお待ちしております」
「あぁ、必ず伺おう」
ハルウッドに織り機を持って帰らせて、アレスは微笑みながらランスロットに視線を向ける。ランスロットはアレスの視線に気付けばアレスのブルーの髪の毛を優しく撫でていく、その手の触れ方にアレスは嬉しくてランスロットの腰に腕を回して抱き着く。
「今日はご機嫌だな?」
「だって、イシュタルとパーシヴァルが産まれてから初めてだよ? ハルウッド様に会えたの。いつもはお屋敷の中でしか過ごせてないから久々に外の方とお話出来たのが何気に嬉しいの」
「それじゃそろそろお婆様のご意見を貰って外に出ていいか聞いてみよう。散歩程度ならお婆様も誰かと一緒ならお許し下さるかもしれない」
「そうだね。そう言えば今日からお婆様はルトと一緒にお城の礼拝堂のお手伝いしているんだっけ?」
「あぁ、もうお帰りになられる。ルトの本来の姿も意外と猫に近いから他の人間達は驚きはしないと思うが」
ランスロットの言葉にアレスは微笑んで頷く。ルトは天上界の情報を持ち込んでくれるので度々天上界から戻ってきてはアレスの話し相手になってくれていた。
アレスもそろそろ外に出たいとは考えていたが、イシュタルとパーシヴァルがまだ首の据わっていない事もあって、連れて行けないからと我慢していたのである。そんな我慢をさせているランスロットも色々と考えていたがアレスの散歩ぐらいならばとローレンスとオルベにたまに護衛として傍に付いてもらってもいいかもしれない、と考える。
「あら、ランスロットにアレス。どうしたのですか?」
「あ、お婆様! お帰りなさいませ。どうでした?」
「お帰りなさいお婆様。お疲れ様です」
「ありがとう。えぇ、ルトの姿を見た騎士達がルトの身体に触れて嬉しそうにしているのを眺めていたので微笑ましかったですよ。アレス、あれは治りましたか?」
「あれ?」
「あ、うん。治りました。まさかイシュタルがあんなに強く胸を掴んでいたのが傷になるとは思わなくて」
「どうしたんだ?」
「イシュタルが母乳を飲む時にアレスの乳房を力一杯掴んでいたので、その掴んでいた場所に小さな傷が出来てしまったのです。でも、治癒魔法を朝に掛けていたのでもう治ったかなと思いまして」
フィンの説明に苦笑するアレスにランスロットはイシュタルがそこまで母乳を飲みたい欲があるのだろうかと、つい考えて微笑ましくなってしまう。パーシヴァルはどちらかというと控え目ではあるが飲む量はまだまだイシュタルのが少ないと言えるらしい。
子供達の成長も楽しみではあるが、アレスとフィンの存在もあってランスロットは比較的に子供達の育児をしっかり出来るのはありがたいと思ってしまう。ランスロットはおむつ替えや、子供達をあやす事も積極的に行っている。
全ては母親のアレスに負担が全部行かない様にしたいと心から考えているからだ。ガルドの妻からも色々とレクチャーを受けているのはフィンしか知らない。
「あ、起きたかな?」
「泣いていますね。そろそろ母乳の時間でしょう」
「行こう、我が子達が俺達の事を待ってくれている。俺が出来る事は何でもするから頼ってくれアレス」
「うん、ありがとうランスロット」
微笑みながら3人はアレスの部屋に向かう。そして、大声で泣いているイシュタルと控え目に泣いているパーシヴァルを見てランスロットは心からこの平和な時間を勝ち取れた事を心から味わう。
神々の加護を受けているエルンシア家の面々は、神々と共に歩んでいく事を忘れない。幸せな時間の元には温かい時間があるのを、戦いに赴いていた者達は強く感じ取るのであった――――。
今行われている儀式とはエリッド達、星導きの者達を元の世界へと帰還させる為の帰しの儀式であった。エリッド達は本来の元いるべき世界へと帰らなくてはならない。
その儀式を取り仕切っているのはローレンスであり、ガルド、ロルゾ、ハルウッドも同席している。そして、異世界への門がローレンス達の手により開かれて安定化するとエリッド達は荷物を手に取る。
「色々とお世話になりました。2回目の召喚でしたけれど、こうして皆さんと旅とか出来て良かったです」
「私達も色々と勉強になったし、今回は収穫が多かったわね。ありがとう」
「皆様のお力があったお陰でこうして無事に帰れる事が出来ます。本当にありがとうございます」
「それじゃ俺達は行きます。またいつか再会が出来たらしよう。……ランスロットさん、どうか今後も光と共に」
「あぁ、エリッド達の事はアレスにも伝えていたのでこれを預かっている。1人1人に手紙をアレスが書いていたので渡しておく。どうか、元の世界でも元気で過ごしてくれ」
ランスロットから手紙を受け取ったエリッド達はその手紙を大事そうに荷物と共に持って安定化した門をくぐって行った。こうしてエリッド達は元の世界へと帰還していったのであった。
門が閉じれば玉座の間は静寂に包まれてロックが玉座から立ち上がりランスロットとロゼットが両脇を固める。ガルド、ハルウッド、ロルゾ、ガーベルが後に続いてテラスに出たロックが静かに空を見上げて呟く。
「これで本当の意味で平穏な時が訪れた、とマリージュ達から聞いています。でも、本当の戦いはここからだと私は考えています」
「陛下のお考えでは、これからの平和を維持する為の戦いだとお見受けしますが」
「俺やランスロットが全力でお支えします。どうか迷われても大丈夫です」
「それもありがたいとは思っています。ただ、私も1国の王として国をこれから守り続ける為にも王としての器を広げる事をしようと考えています。ガーベル様、詳細を」
「ロック陛下の留学を計画しております。まずはエドゥル国との同盟がある今でしたらエドゥル国への留学を申請してみようと陛下はお考えであります。我々も同行して留学を補佐する事を考えております」
「留学、でしたら数人の騎士達を選別して護衛としてお連れ下さい」
「陛下の留守中は俺達がしっかりお守り致します。陛下の愛すべき国ですからな」
ロックはテラスで市民からの呼び掛けに手を振りながら静かに微笑む。王としての器を広げたい、その想いを聞いたランスロットとロゼットにはロックの並々ならぬ決意がある事を悟って、サポートする事を考える。
ガーベルや数人の大臣と騎士達が同行するのであればある程度は大丈夫だろうとロゼットに言われたランスロット。ランスロットは同行する騎士の実力を自分が把握している騎士の中で最適な騎士達を選別する事を始める。
その選別作業の間にローレンス達がランスロットの補佐に入るのも、以前の日常が戻ってきたかの様に感じていたランスロットは心地よさも感じていた。そして、選別した騎士達を団長室に呼び出して命令書を読み上げる。
「レイシアル、エンドル、アルフォッド、お前達3名にロック陛下の留学時の護衛騎士としての任を与える」
「僕達で陛下をしっかりお守りしますよ」
「名誉ある任務! 私も騎士団の1人として全力を尽くします!」
「俺はまだまだ実力的に未熟ですけれど、この任務で成長して戻ってきます!」
「しっかり陛下の留学を守り通してくれ。俺が何より信頼している騎士達の中でお前達なら大丈夫だと思って任命している。成長して戻ってくる事を期待しているぞ」
「「「はいっ!」」」
3人が準備の為に団長室から出て行くと、ローレンスとガルドがハルウッドに肘で突いているロルゾが腹に1発殴られているのを眺めていたが、ロルゾが撃沈してからハルウッドはさも何も無かった様に仕事を始めていく。そんな仲間達を見てランスロットは微笑みを浮かべていたが、自分も仕事を始めようと書類を整理し始める。
その日の仕事を終えた面々は久々に早く下城出来る事でロルゾは酒場へ、ガルドとローレンスは自宅へ、ハルウッドはアレスが呼んでいるとランスロットが知らせてくれたのでランスロットと共にエルンシア家に訪れていた。イシュタルとパーシヴァルが寝ている時間にランスロットとハルウッドが来たのでアレスがエントランスに降りて来て出迎えてくれた。
「お久しぶりです、アレス嬢」
「ご無沙汰しておりますハルウッド様。今日お呼び立てしたのはティナへある物を届けて欲しくて。お屋敷に贈る前にハルウッド様のご判断をしてもらいたいとランスロットに相談してお呼び立てしたんです」
「確か、ティナ嬢ももうティクスの社交界には出られないのだろう? それでアレスがある物を趣味に出来るんじゃないかとその道具を用意したんだ」
「そうでしたか、お気遣い感謝します。ティナも社交界に出なくなってからは基本的に部屋にいる事が増えてしまって、心配はしていたのですが……」
アレスとランスロットに連れられて用意していた物を置いている部屋にハルウッドを招く。そこに用意されていたのは今ティクスのご令嬢や市民の女性達が趣味として取り入れている、布を織る為の織り機であった。
それでも部屋の中に置けるサイズの物なのでそこまで大きくもなく、取り入れやすい簡単に織れる物をアレスはチョイスしてくれていた。ハルウッドがその織り機を見て驚いた様にアレスとランスロットに視線を向ける。
「これは最近品切れている織り機ではありませんか?」
「えぇ、それでエルンシア家の人脈を活用して手に入れました。ティナの器用さならすぐに使いこなせると思いますし、ティナの誕生日プレゼントに贈りたくて」
「アレスとお婆様も織り機を手に入れたいと前々から言っていたので3台纏めて手に入れておいたのだ。ハルウッド、これでティナ嬢に趣味として布を織らせてみたらどうだ?」
「本当にありがとうございます。実は私も織り機を探していたのですが、誰に聞いても人気らしく手に入らないと聞いていて諦めていたのです。これでティナも喜びます」
「良かった。ティナにお伝え下さい。子供達がある程度落ち着いたら一緒にお茶をしよう、って」
「必ずお伝えします。お2人も良かったら家に来てください。ティナと2人でお待ちしております」
「あぁ、必ず伺おう」
ハルウッドに織り機を持って帰らせて、アレスは微笑みながらランスロットに視線を向ける。ランスロットはアレスの視線に気付けばアレスのブルーの髪の毛を優しく撫でていく、その手の触れ方にアレスは嬉しくてランスロットの腰に腕を回して抱き着く。
「今日はご機嫌だな?」
「だって、イシュタルとパーシヴァルが産まれてから初めてだよ? ハルウッド様に会えたの。いつもはお屋敷の中でしか過ごせてないから久々に外の方とお話出来たのが何気に嬉しいの」
「それじゃそろそろお婆様のご意見を貰って外に出ていいか聞いてみよう。散歩程度ならお婆様も誰かと一緒ならお許し下さるかもしれない」
「そうだね。そう言えば今日からお婆様はルトと一緒にお城の礼拝堂のお手伝いしているんだっけ?」
「あぁ、もうお帰りになられる。ルトの本来の姿も意外と猫に近いから他の人間達は驚きはしないと思うが」
ランスロットの言葉にアレスは微笑んで頷く。ルトは天上界の情報を持ち込んでくれるので度々天上界から戻ってきてはアレスの話し相手になってくれていた。
アレスもそろそろ外に出たいとは考えていたが、イシュタルとパーシヴァルがまだ首の据わっていない事もあって、連れて行けないからと我慢していたのである。そんな我慢をさせているランスロットも色々と考えていたがアレスの散歩ぐらいならばとローレンスとオルベにたまに護衛として傍に付いてもらってもいいかもしれない、と考える。
「あら、ランスロットにアレス。どうしたのですか?」
「あ、お婆様! お帰りなさいませ。どうでした?」
「お帰りなさいお婆様。お疲れ様です」
「ありがとう。えぇ、ルトの姿を見た騎士達がルトの身体に触れて嬉しそうにしているのを眺めていたので微笑ましかったですよ。アレス、あれは治りましたか?」
「あれ?」
「あ、うん。治りました。まさかイシュタルがあんなに強く胸を掴んでいたのが傷になるとは思わなくて」
「どうしたんだ?」
「イシュタルが母乳を飲む時にアレスの乳房を力一杯掴んでいたので、その掴んでいた場所に小さな傷が出来てしまったのです。でも、治癒魔法を朝に掛けていたのでもう治ったかなと思いまして」
フィンの説明に苦笑するアレスにランスロットはイシュタルがそこまで母乳を飲みたい欲があるのだろうかと、つい考えて微笑ましくなってしまう。パーシヴァルはどちらかというと控え目ではあるが飲む量はまだまだイシュタルのが少ないと言えるらしい。
子供達の成長も楽しみではあるが、アレスとフィンの存在もあってランスロットは比較的に子供達の育児をしっかり出来るのはありがたいと思ってしまう。ランスロットはおむつ替えや、子供達をあやす事も積極的に行っている。
全ては母親のアレスに負担が全部行かない様にしたいと心から考えているからだ。ガルドの妻からも色々とレクチャーを受けているのはフィンしか知らない。
「あ、起きたかな?」
「泣いていますね。そろそろ母乳の時間でしょう」
「行こう、我が子達が俺達の事を待ってくれている。俺が出来る事は何でもするから頼ってくれアレス」
「うん、ありがとうランスロット」
微笑みながら3人はアレスの部屋に向かう。そして、大声で泣いているイシュタルと控え目に泣いているパーシヴァルを見てランスロットは心からこの平和な時間を勝ち取れた事を心から味わう。
神々の加護を受けているエルンシア家の面々は、神々と共に歩んでいく事を忘れない。幸せな時間の元には温かい時間があるのを、戦いに赴いていた者達は強く感じ取るのであった――――。
0
あなたにおすすめの小説
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる