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深窓の令嬢と秘密の画家 〜狂った王と囚われた王女〜
5)ある美女の日記❶*
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今日は十八歳の誕生日、ついに私も成人の日を迎えた。お父様やお兄様も喜んでくれて盛大なパーティーを開いてくれた。
貴族達からは沢山の贈り物が届き、王都の有名シェフを招いた料理やスイーツの数々、成人する私の為に作られた最高級のドレスに、お父様からは高価な記録魔導具をプレゼントされた。
私を祝福する人々の笑顔に囲まれて、人生で最高に幸せなひと時だった。
成人したのだからと勧められるままにお酒を飲んで、酔ってフラつく私を心配したお父様に休むようにと別室に連れて行かれた。
お父様から渡された酔い覚ましのお水を飲んでソファでウトウトしていると、侍女達が現れて私の湯浴みと着替えを手早く済ませた。
全てが終わる頃には私は完全に眠りに落ちていた、そして次に目覚めた時には結婚衣装と見紛う純白のドレスを着て見た事もない部屋の中の寝台に寝ていた。
地下室なのか窓は無く四方は壁に囲まれ、今が昼か夜かも分からない、内装はとても豪華であつらえた調度品も最高級品だと分かる。一体私の身に何が起きたのだろうか…
「まさか、誘拐されたの?」
豪華だがそれ程広くない部屋の中を彷徨いて退路を探したが、唯一の扉には鍵が掛かっており、大声で助けを呼んだが人の気配が無い。
「誰か!、誰かいないの?、助けて!」
扉を叩いたり、叫んだり、アレコレ試して諦めかけた頃になって思いがけない方向に事態が進展した。鍵が掛かっていた扉が開いて大好きな父親が部屋に入って来たのだ。
「ルセナ、体調はどうだ?」
普段と変わらぬ落ち着いた様子の父に、私は慌てて走り寄った。
「お父様?!、お父様、助けて下さい。私、知らない間にこの部屋に閉じ込められていたんです!」
私は父の腕を掴むと早口で事情を説明した。
「落ち着けルセナ、私が来たからもう大丈夫だ。ここにはお前に危害を加える者は誰も居ない」
頼もしい父の言葉に安堵して、ルセナは父の逞しい身体に抱き付き、胸に顔を擦り付ける。
「ですがルセナは怖いのです、お父様、早くここから出ましょう!!」
私の肩に置かれた父の手が、ゆっくりと腕を撫で下ろしてウエストに添えられた。
「それは無理だ。愛しいルセナ、お前はもうこの建物から出られないんだ」
ロイヤルブルーの瞳に影が差す。
「えっ?、お父様、何を仰っているのですか」
お父様は私の問いには答えず、腰を抱く手はそのままに、もう片方の手で私の手を取ると何処かへエスコートする。
「ここは地下室だ、おいで地上に出よう」
言われるがままに階段を上るとそこは小さな礼拝堂で、祭壇の前まで連れて行かれる、堂内に差し込む陽の向きを見ると夕方に近い時間らしい。
「今から二人だけの結婚式を挙げよう、綺麗だルセナ、そのドレスがよく似合っているな、お前の母親に生き写しだ」
父の意味不明な発言と現状に混乱していた私は、肉厚な何かに唇を塞がれネットリとした物に口腔内を侵された。
「ヒィッ!、お父様!?」
敬愛する父が淫らな口付けを自分にしている、慌てて身体を離したルセナだったが、再び父に抱き寄せられて唇を奪われた。
「ふっ、ふっ、ぁ、んっ!」
お父様の太い舌が私の口の中を蹂躙して溢れる唾液で息が苦しい、逃げたくても太い腕が私の腰をがっちりと抱えていて逃げられない。
「ルセナ、これでお前は私の妻になったんだ」
「お、とうさ、ま?」
現状に理解が追い付かず戸惑う私をお父様が再び地下室へ連れ戻した、内扉に鍵を掛けられて自分をここに閉じ込めたのが父親だと漸く理解した。
「今日から私がお前の夫だ、無邪気な我が娘ルセナよ、私が今までどんな目でお前を見ていたのか話してやろう」
「お父様?」
父が服を脱ぎながら近付いてくる、ルセナはそろそろと後ろに下がった。
「お前が私に抱き付いて胸を押し付けたり、頬をすり寄せたりするその度に私はお前に欲情して、勃起する股間を隠すのに苦労したんだぞ」
父が上半身の服を全て脱ぎ終え、鍛えられた筋肉に覆われた身体が露わになる。
「ヒッ!、いや、来ないで!」
「私が贈った首飾りがお前の胸の谷間に挟まっているのを見た時は、興奮して目が釘付けになったよ、ドレスを引き裂いて乳房にむしゃぶり付きたい欲求を抑えるのが、どれだけ大変だったか分かるか?」
父がズボンを脱いで下着姿になると、股間のモノは形が分かる位大きく盛り上がっていた。
「いや…来ないで…いや、いや」
「私の私室を訪れて小窓から庭園を見るお前が、窓枠に保たれて私に尻を突き出した時、側近がいなかったらその場で犯してやったんだが、限界まで我慢させられたよ」
「………」
そろそろと後退り距離を取っていたルセナだったが、近付いて来る父親に壁際まで追い詰められた。
「お前は本当に私を煽るのが上手い、いずれお前を手に入れた時にどんなお仕置きをしてやろうかと毎日考えていた」
父親だった男は私の頬を優しく撫でると、竦んで固まった身体を抱き上げて寝台へ運んだ。
「お前を抱きたい欲望をずっと我慢してたんだ、愛する父の性欲が治まるまで暫し付き合っておくれ」
「いやぁぁ!、お願い正気に戻って、お父様!」
目の前の父親だった男の行動に恐怖を覚えて悲鳴を上げた、男は怯える私の両手に寝台に付属する革製の拘束具を取り付けた。
「表向きのお前は駆け落ちをした事になっている、お前がここに居るのを知っているのは数人の使用人と私だけだ」
父親だった男がドレスの胸の部分を引き裂いた、ルセナの白くて艶めかしい肌が暴かれる。
「キャァァァ!、イヤ、やめて、お願い」
「お前は私の寵姫となって此処で暮らすのだ、大好きな父と一緒にいられて嬉しいだろう?」
確かにルセナは父親が大好きだった、ずっと一緒に居たいと何度も口にした、でもそれはこの男では無い、この男はもはや父親ではなく実の娘に懸想する悪魔だ。
「この瞬間をどれだけ待ち侘びた事か、さあ初夜を始めよう」
悪魔が私を見下ろし舌舐めずりをする。
「ぁあ…うそ…ぁ…こんなの…ぁ…うそよ…」
愛した父の変貌した姿にルセナは泣いた、頬を濡らす涙をベロリと舐めた悪魔が、引き裂かれたドレスからこぼれ落ちた乳房にしゃぶり付く。
「もう乳首が尖ってるじゃないか、いつもより感じるのが早いな、私との初めての営みに興奮してるのか?」
「やめて!、そんな言葉聞きたくない!」
咄嗟に反応したルセナだったが、悪魔の言葉を訝しく思う。
…どういう事、今、いつもよりって言った?…
「可愛いルセナ、私にこんな風に乳首を弄られ舐められるのは今日が初めてだと思うか?」
「ひっ!、そんな、ま、まさか?」
悪魔がルセナの乳首を摘んでギュッと潰す。
「長く療養していたお前の母が死去した後、寂しくて私の寝室によく潜り込んできただろう?、眠るお前に悪戯するのはとても楽しかったよ」
父と一緒に寝ていたのは、かなり前の事だ。
…この悪魔が生まれたのは一体いつなのだろう…
少なくともかなり前から準備をしていた事は確かだ、こんな地下室が簡単に作れる筈がない。
「あう!、あああ?」
悪魔の起源に気を取られていると、ドレスの下から太くてゴツい指がルセナの蕾みに差し込まれた。
「ルセナ、優しくしたいが我慢出来ないんだ、今日は許してくれ」
若い頃に騎士団で修行した父の指には剣だこが有り、それが突起物となって膣内を刺激する、初めての筈なのに下腹部がジワって熱い。
「あっ、あっ、んっ」
「ああ、ここも普段より感じてるな。指は何度も入れたが安心しなさい、まだ処女だ」
「この悪魔!」
ルセナは自分が知らない間に、父に身体を弄ばれていた事を知った。
「ああ、娘と番うんだ、私は悪魔に違いない」
お父様がドレスの裾をお腹まで引き裂いて下着を破り、私の下半身が剥き出しになった。
「イィヤァァー!!」
私は革製の拘束具がついた腕を引っ張り、脚をバタ着かせて抵抗したが、悪魔はニヤリと笑って暴れる私の太腿を押さえてその上に乗り、体重を掛けて抵抗を封じた。
「落ち着くんだルセナ、言っただろ初めてじゃない、お前の裸は何度も見ているし、挿れる以外は全てしてるんだ」
父だった男の言葉にルセナの中で何がプツンと切れた、動かなくなったルセナの下腹部に悪魔が顔を埋める、乙女の秘密の場所に舌が触れ蕾みを舐められて、じゅるっと愛液を啜られた。
「ひぃっ…あ…ぁ…あっ…あ」
「ここもいつもより甘いな、お前も私に抱かれる日を待っていた様だな」
…いつもより?、この男はこんな事まで私に…
父が過去にしてきた行為を知った衝撃でルセナの思考が停止するが、悪魔は構わず尖った舌でルセナの花弁をなぞり唾液を塗して潤していく。
「ルセナ、ルセナ、私を見るんだ」
父との思い出が崩壊して放心していた私は軽く頬を叩かれた、正気に戻った私の瞳にヌラヌラと濡れた男性器が映る。
「ギャァァァ!!」
「随分と待ったよ、ルセナ、漸くこの時が来た」
まるで邪悪な蛇のようなソレに私は悲鳴をあげて暴れたが、悪魔は私を力で押さえつけて舐め解されて潤んだ蕾みに、男性器を突き挿れた。
ズブブブヂュュッ!!!!
「いやああぁぁ!、痛い!、お父様、痛い」
「その痛みはお前が私の物になった証しだ、忘れるなよ、ルセナ、これでもう娘ではなく私の女だ」
背徳の象徴でもある邪悪な蛇が清純な乙女を喰い破り、飢えた蛇頭は貪欲に中を喰らい続けて純白のドレスを血で染めた。
ぱん!、ぱん!、ぱん!、ぱん!、ぱん!
「ああルセナ、良いぞ、天にも昇る心地良さだ、うっ、そんなにギュウギュウに締め付けるな、直ぐに出しては勿体ない」
ぱん!、ぱん!、ぱん!、ぱん!、ぱん!
「あっ、いやっ、ダメ、やめて!、ああっ、やっ」
父が激しく身体を打ち付ける痛みと、私の中でドクドクと脈打ち荒々しく動く男根の存在が、嫌でも近親相姦の罪を犯している事を意識させる。
…なんて事なの信じられない……お父様のモノが私の中に苦しい……神様、どうかお許し下さい…
「いやぁ、抜いて!こんなの間違ってる」
心も身体も苦しくて泣き叫ぶ私に悪魔が答える。
「そうだお前は正しい、だが私はお前を一人の女として狂おしい程愛しているんだ、ルセナ、お前も私を男として愛してくれ」
悪魔の言葉はルセナの理性を完全に打ち砕いた、心の均衡を失った身体はぐったりと力無く横たわり、快楽に溺れる悪魔の意のままに弄ばれた。
「い、痛い、お父様、いや、止めて、んっ、あっ」
お父様の太い男性器が私の小さな蕾みを限界まで拡げて、硬い陰茎が絶え間なく動いて柔らかい子宮を何度も突き刺した、深い絶望の中にいた私は次第に痛みとは違うものを感じ始めた。
「止め、やっ、あっ、うっ、あっ、あっ、あっ」
バチュ、ズチュ、バチュ、グチュ、バチュ
「いい声だ、こんな風に啼くお前を見たかった、夜は長い存分に啼いて私を楽しませてくれ」
焦がれた娘の白い裸体を狂った父の欲望が飲み込む、染み一つない白肌に吸い付いて紅痕を散らし、指の跡が黒く付くほど強く乳房を握り、華奢な腰が砕ける勢いで逞しい腰を打ちつけた。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ
「ルセナ、お前は私の物だ、誰にも渡さない」
「あっ、あっ、いや、やめて、いやぁ!」
悪魔はルセナの身体を心ゆくまで堪能して、精液を何度も注いで狂気的な愛をルセナに捧げた。無垢だった自分の娘を父ではなく男として穢して最愛の女に作り変える。
「お前が欲しくて欲しくて気が狂いそうだった、私が狂ったら国民が困るだろう?、だからお前を私の物にする事にしたのだ」
父のロイヤルブルーの瞳は狂気に満ちていた。
悪魔の名前はスタイン、この国の国王だ。
ルセナの名前はアルセルナ、この国の王女だ。
狂った父はこの日娘の身体を喰らい尽くした。
アルセルナ王女は成人したその日に、臣下と駆け落ちをして国外へ出奔したと発表された。
この国では成人後は本人の意思が何より尊重される、王女であるアルセルナには王位継承権がなくスタイン国王の強い後押しもあって、王女から連絡が有るまでは関与しない事が国議会で承認された。
王国内の人々からアルセルナ王女の記憶が徐々に薄れて、一部の人を除いて出奔した王女を気にかける者はいなくなった。
アルセルナ王女が出奔した後からスタイン国王が祈祷をする為に礼拝堂に通いはじめた。
城内では王女の平穏無事を祈る心優しき国王だと話題になり、城下でもスタイン国王に好意的な噂が飛び交った。
アルセルナ王女が表舞台に戻る事は無く、消えた王女としてそのまま歴史に刻まれた。
貴族達からは沢山の贈り物が届き、王都の有名シェフを招いた料理やスイーツの数々、成人する私の為に作られた最高級のドレスに、お父様からは高価な記録魔導具をプレゼントされた。
私を祝福する人々の笑顔に囲まれて、人生で最高に幸せなひと時だった。
成人したのだからと勧められるままにお酒を飲んで、酔ってフラつく私を心配したお父様に休むようにと別室に連れて行かれた。
お父様から渡された酔い覚ましのお水を飲んでソファでウトウトしていると、侍女達が現れて私の湯浴みと着替えを手早く済ませた。
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地下室なのか窓は無く四方は壁に囲まれ、今が昼か夜かも分からない、内装はとても豪華であつらえた調度品も最高級品だと分かる。一体私の身に何が起きたのだろうか…
「まさか、誘拐されたの?」
豪華だがそれ程広くない部屋の中を彷徨いて退路を探したが、唯一の扉には鍵が掛かっており、大声で助けを呼んだが人の気配が無い。
「誰か!、誰かいないの?、助けて!」
扉を叩いたり、叫んだり、アレコレ試して諦めかけた頃になって思いがけない方向に事態が進展した。鍵が掛かっていた扉が開いて大好きな父親が部屋に入って来たのだ。
「ルセナ、体調はどうだ?」
普段と変わらぬ落ち着いた様子の父に、私は慌てて走り寄った。
「お父様?!、お父様、助けて下さい。私、知らない間にこの部屋に閉じ込められていたんです!」
私は父の腕を掴むと早口で事情を説明した。
「落ち着けルセナ、私が来たからもう大丈夫だ。ここにはお前に危害を加える者は誰も居ない」
頼もしい父の言葉に安堵して、ルセナは父の逞しい身体に抱き付き、胸に顔を擦り付ける。
「ですがルセナは怖いのです、お父様、早くここから出ましょう!!」
私の肩に置かれた父の手が、ゆっくりと腕を撫で下ろしてウエストに添えられた。
「それは無理だ。愛しいルセナ、お前はもうこの建物から出られないんだ」
ロイヤルブルーの瞳に影が差す。
「えっ?、お父様、何を仰っているのですか」
お父様は私の問いには答えず、腰を抱く手はそのままに、もう片方の手で私の手を取ると何処かへエスコートする。
「ここは地下室だ、おいで地上に出よう」
言われるがままに階段を上るとそこは小さな礼拝堂で、祭壇の前まで連れて行かれる、堂内に差し込む陽の向きを見ると夕方に近い時間らしい。
「今から二人だけの結婚式を挙げよう、綺麗だルセナ、そのドレスがよく似合っているな、お前の母親に生き写しだ」
父の意味不明な発言と現状に混乱していた私は、肉厚な何かに唇を塞がれネットリとした物に口腔内を侵された。
「ヒィッ!、お父様!?」
敬愛する父が淫らな口付けを自分にしている、慌てて身体を離したルセナだったが、再び父に抱き寄せられて唇を奪われた。
「ふっ、ふっ、ぁ、んっ!」
お父様の太い舌が私の口の中を蹂躙して溢れる唾液で息が苦しい、逃げたくても太い腕が私の腰をがっちりと抱えていて逃げられない。
「ルセナ、これでお前は私の妻になったんだ」
「お、とうさ、ま?」
現状に理解が追い付かず戸惑う私をお父様が再び地下室へ連れ戻した、内扉に鍵を掛けられて自分をここに閉じ込めたのが父親だと漸く理解した。
「今日から私がお前の夫だ、無邪気な我が娘ルセナよ、私が今までどんな目でお前を見ていたのか話してやろう」
「お父様?」
父が服を脱ぎながら近付いてくる、ルセナはそろそろと後ろに下がった。
「お前が私に抱き付いて胸を押し付けたり、頬をすり寄せたりするその度に私はお前に欲情して、勃起する股間を隠すのに苦労したんだぞ」
父が上半身の服を全て脱ぎ終え、鍛えられた筋肉に覆われた身体が露わになる。
「ヒッ!、いや、来ないで!」
「私が贈った首飾りがお前の胸の谷間に挟まっているのを見た時は、興奮して目が釘付けになったよ、ドレスを引き裂いて乳房にむしゃぶり付きたい欲求を抑えるのが、どれだけ大変だったか分かるか?」
父がズボンを脱いで下着姿になると、股間のモノは形が分かる位大きく盛り上がっていた。
「いや…来ないで…いや、いや」
「私の私室を訪れて小窓から庭園を見るお前が、窓枠に保たれて私に尻を突き出した時、側近がいなかったらその場で犯してやったんだが、限界まで我慢させられたよ」
「………」
そろそろと後退り距離を取っていたルセナだったが、近付いて来る父親に壁際まで追い詰められた。
「お前は本当に私を煽るのが上手い、いずれお前を手に入れた時にどんなお仕置きをしてやろうかと毎日考えていた」
父親だった男は私の頬を優しく撫でると、竦んで固まった身体を抱き上げて寝台へ運んだ。
「お前を抱きたい欲望をずっと我慢してたんだ、愛する父の性欲が治まるまで暫し付き合っておくれ」
「いやぁぁ!、お願い正気に戻って、お父様!」
目の前の父親だった男の行動に恐怖を覚えて悲鳴を上げた、男は怯える私の両手に寝台に付属する革製の拘束具を取り付けた。
「表向きのお前は駆け落ちをした事になっている、お前がここに居るのを知っているのは数人の使用人と私だけだ」
父親だった男がドレスの胸の部分を引き裂いた、ルセナの白くて艶めかしい肌が暴かれる。
「キャァァァ!、イヤ、やめて、お願い」
「お前は私の寵姫となって此処で暮らすのだ、大好きな父と一緒にいられて嬉しいだろう?」
確かにルセナは父親が大好きだった、ずっと一緒に居たいと何度も口にした、でもそれはこの男では無い、この男はもはや父親ではなく実の娘に懸想する悪魔だ。
「この瞬間をどれだけ待ち侘びた事か、さあ初夜を始めよう」
悪魔が私を見下ろし舌舐めずりをする。
「ぁあ…うそ…ぁ…こんなの…ぁ…うそよ…」
愛した父の変貌した姿にルセナは泣いた、頬を濡らす涙をベロリと舐めた悪魔が、引き裂かれたドレスからこぼれ落ちた乳房にしゃぶり付く。
「もう乳首が尖ってるじゃないか、いつもより感じるのが早いな、私との初めての営みに興奮してるのか?」
「やめて!、そんな言葉聞きたくない!」
咄嗟に反応したルセナだったが、悪魔の言葉を訝しく思う。
…どういう事、今、いつもよりって言った?…
「可愛いルセナ、私にこんな風に乳首を弄られ舐められるのは今日が初めてだと思うか?」
「ひっ!、そんな、ま、まさか?」
悪魔がルセナの乳首を摘んでギュッと潰す。
「長く療養していたお前の母が死去した後、寂しくて私の寝室によく潜り込んできただろう?、眠るお前に悪戯するのはとても楽しかったよ」
父と一緒に寝ていたのは、かなり前の事だ。
…この悪魔が生まれたのは一体いつなのだろう…
少なくともかなり前から準備をしていた事は確かだ、こんな地下室が簡単に作れる筈がない。
「あう!、あああ?」
悪魔の起源に気を取られていると、ドレスの下から太くてゴツい指がルセナの蕾みに差し込まれた。
「ルセナ、優しくしたいが我慢出来ないんだ、今日は許してくれ」
若い頃に騎士団で修行した父の指には剣だこが有り、それが突起物となって膣内を刺激する、初めての筈なのに下腹部がジワって熱い。
「あっ、あっ、んっ」
「ああ、ここも普段より感じてるな。指は何度も入れたが安心しなさい、まだ処女だ」
「この悪魔!」
ルセナは自分が知らない間に、父に身体を弄ばれていた事を知った。
「ああ、娘と番うんだ、私は悪魔に違いない」
お父様がドレスの裾をお腹まで引き裂いて下着を破り、私の下半身が剥き出しになった。
「イィヤァァー!!」
私は革製の拘束具がついた腕を引っ張り、脚をバタ着かせて抵抗したが、悪魔はニヤリと笑って暴れる私の太腿を押さえてその上に乗り、体重を掛けて抵抗を封じた。
「落ち着くんだルセナ、言っただろ初めてじゃない、お前の裸は何度も見ているし、挿れる以外は全てしてるんだ」
父だった男の言葉にルセナの中で何がプツンと切れた、動かなくなったルセナの下腹部に悪魔が顔を埋める、乙女の秘密の場所に舌が触れ蕾みを舐められて、じゅるっと愛液を啜られた。
「ひぃっ…あ…ぁ…あっ…あ」
「ここもいつもより甘いな、お前も私に抱かれる日を待っていた様だな」
…いつもより?、この男はこんな事まで私に…
父が過去にしてきた行為を知った衝撃でルセナの思考が停止するが、悪魔は構わず尖った舌でルセナの花弁をなぞり唾液を塗して潤していく。
「ルセナ、ルセナ、私を見るんだ」
父との思い出が崩壊して放心していた私は軽く頬を叩かれた、正気に戻った私の瞳にヌラヌラと濡れた男性器が映る。
「ギャァァァ!!」
「随分と待ったよ、ルセナ、漸くこの時が来た」
まるで邪悪な蛇のようなソレに私は悲鳴をあげて暴れたが、悪魔は私を力で押さえつけて舐め解されて潤んだ蕾みに、男性器を突き挿れた。
ズブブブヂュュッ!!!!
「いやああぁぁ!、痛い!、お父様、痛い」
「その痛みはお前が私の物になった証しだ、忘れるなよ、ルセナ、これでもう娘ではなく私の女だ」
背徳の象徴でもある邪悪な蛇が清純な乙女を喰い破り、飢えた蛇頭は貪欲に中を喰らい続けて純白のドレスを血で染めた。
ぱん!、ぱん!、ぱん!、ぱん!、ぱん!
「ああルセナ、良いぞ、天にも昇る心地良さだ、うっ、そんなにギュウギュウに締め付けるな、直ぐに出しては勿体ない」
ぱん!、ぱん!、ぱん!、ぱん!、ぱん!
「あっ、いやっ、ダメ、やめて!、ああっ、やっ」
父が激しく身体を打ち付ける痛みと、私の中でドクドクと脈打ち荒々しく動く男根の存在が、嫌でも近親相姦の罪を犯している事を意識させる。
…なんて事なの信じられない……お父様のモノが私の中に苦しい……神様、どうかお許し下さい…
「いやぁ、抜いて!こんなの間違ってる」
心も身体も苦しくて泣き叫ぶ私に悪魔が答える。
「そうだお前は正しい、だが私はお前を一人の女として狂おしい程愛しているんだ、ルセナ、お前も私を男として愛してくれ」
悪魔の言葉はルセナの理性を完全に打ち砕いた、心の均衡を失った身体はぐったりと力無く横たわり、快楽に溺れる悪魔の意のままに弄ばれた。
「い、痛い、お父様、いや、止めて、んっ、あっ」
お父様の太い男性器が私の小さな蕾みを限界まで拡げて、硬い陰茎が絶え間なく動いて柔らかい子宮を何度も突き刺した、深い絶望の中にいた私は次第に痛みとは違うものを感じ始めた。
「止め、やっ、あっ、うっ、あっ、あっ、あっ」
バチュ、ズチュ、バチュ、グチュ、バチュ
「いい声だ、こんな風に啼くお前を見たかった、夜は長い存分に啼いて私を楽しませてくれ」
焦がれた娘の白い裸体を狂った父の欲望が飲み込む、染み一つない白肌に吸い付いて紅痕を散らし、指の跡が黒く付くほど強く乳房を握り、華奢な腰が砕ける勢いで逞しい腰を打ちつけた。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ
「ルセナ、お前は私の物だ、誰にも渡さない」
「あっ、あっ、いや、やめて、いやぁ!」
悪魔はルセナの身体を心ゆくまで堪能して、精液を何度も注いで狂気的な愛をルセナに捧げた。無垢だった自分の娘を父ではなく男として穢して最愛の女に作り変える。
「お前が欲しくて欲しくて気が狂いそうだった、私が狂ったら国民が困るだろう?、だからお前を私の物にする事にしたのだ」
父のロイヤルブルーの瞳は狂気に満ちていた。
悪魔の名前はスタイン、この国の国王だ。
ルセナの名前はアルセルナ、この国の王女だ。
狂った父はこの日娘の身体を喰らい尽くした。
アルセルナ王女は成人したその日に、臣下と駆け落ちをして国外へ出奔したと発表された。
この国では成人後は本人の意思が何より尊重される、王女であるアルセルナには王位継承権がなくスタイン国王の強い後押しもあって、王女から連絡が有るまでは関与しない事が国議会で承認された。
王国内の人々からアルセルナ王女の記憶が徐々に薄れて、一部の人を除いて出奔した王女を気にかける者はいなくなった。
アルセルナ王女が出奔した後からスタイン国王が祈祷をする為に礼拝堂に通いはじめた。
城内では王女の平穏無事を祈る心優しき国王だと話題になり、城下でもスタイン国王に好意的な噂が飛び交った。
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優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
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翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
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