令嬢は恋に堕ちて、メイドは涙で濡れる  【R18】 アンソロジー

やまたろう

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青銅騎士は花冠の美女を救う〜王女は恋に堕ちない〜

14)廃教会に集いし者達*

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 夕刻前に攫われたメアリーは夜になって目を覚ました、足首を縛られ手首は後ろ手に縛られて、灯りの無い小部屋に転がされていた。

「ここは一体何処なのかしら?」

 首を動かして周りを見るが暗くてよく分からない、夜だからか建物自体が静寂に包まれていた。

 …私を攫った目的は何かしら、それがハッキリするまで下手に騒がない方が良いわ…

 部屋は長い間放置されていたらしく、少し動くと堆積した埃が舞い上がり、それを吸い込んだメアリーが咳込む。

「ゴホゴホッ、小麦の配達人が異変に気付いて、青銅騎士団へ通報してくれてたら良いんだけど」

 …アレンが偶然店に立ち寄ってたら、既に青銅騎士団が動いてる可能性もあるわ…

「助けを待ってるだけじゃ駄目、今必要な行動を取らなくちゃ」

 メアリーは縛られた身体で起き上がろうとしたが上手くいかず、何度か試したが全身が埃塗れになっただけで終わる。

「どうしてこんな事に…ソフィア様……あっ!!」

 女神ソフィア様の名前を口にした私はこの部屋の正体に気付く、これまで何度も目にした何処の教会にもある祈祷室だと。

「埃が凄いし、もう使われてないみたい、廃教会かしら?」

 訪れる者も居ない廃教会は悪人達には絶好の隠れ家だが、住んでないのか今だけ不在なのか生活音は聞こえない。

「別の場所に拠点があるのかも」

 自分を攫った人間もその仲間も今は居ないと判り、メアリーの身体から力が抜ける、しかし絶好の逃亡機会を逃すわけにはいかない。

「逃げる為には、まず足の紐を解かなくちゃ」

 メアリーは手足の拘束を外そうと無理な態勢で頑張ったが、夜が明ける頃には力尽きて再び眠りに落ちた。



 ◆◇◆◇◆



 ダレクがメイヤールの私設騎士を連れて廃教会へ足を運んだのは、メアリーが攫われた翌日だった。

「今回は熱砂の国の女が多いらしい」
「美女が多い国か、ヤリ甲斐がありそうだな」
「久し振りの花祭りだ、俺の逸物も今から暴れる気満々だぜ」

 連れて来た私設騎士の三人は、ダレクの背後で好き勝手に喋っている。

「隊長も熱砂の女を試してみますか?」
「馬鹿、隊長の相手は俺達とは違うだろ」
「隊長は上物専門、俺たちの相手は言わば量産品だからな」

 ダレクはお喋りの止まらない部下と一緒に、火災で屋根の一部が焼け焦げ、廃墟となった教会へ入る。

「俺、隊長が女に溺れてる姿は見た事無い」
「激しめに女を抱いてても冷静だしな」
「やっぱり一流の剣士になると、性欲も制御できるのか?」

 扉を開けた直ぐ先は礼拝堂だった場所で、今は祭壇も椅子も何も無くガランとしている。

 使えそうな備品は新しく建て替えられた教会に移動し、この廃墟には僅かに残る数点の家具以外、だだっ広い空間が有るだけだ。

「お待ちしていました、連絡した通り品物の準備は出来ております」

 礼拝堂の奥に続く廊下から、マントフードと仮面をつけた魔術師が現れた。

「ああ、部下達も楽しみにしてる、早速品物を見せて貰おうか」

 命令し他人を従わせる事に慣れているダレクが魔術師に催促する、歩き出した彼の背を追って騎士達も奥へと向かった。

「今此処にいる女は上物を含めて十人です、その中から騎士様のお相手として厳選した六人を用意しています」

「ウヒャー、そりゃ楽しみだ」
「もう股間がウズウズしてきたぜ」
「へへっ、六人全員をパコってメロメロにしてやるぜ」

 私設騎士達が集められた奴隷達と対面する、集会室に居たのは熱砂の国:旧リドマイム王国から不法入国して来た女達だ。

 異国の美女達は褐色に近い日焼けした肌を持ち、瞳の色も髪の毛も揃って焦茶色だ。

「うーん、全身茶色?、なんか地味だな」
「でもよく見たら美人揃いだぜ?」
「俺達は質より量だから、でかい胸と挿れる穴が有ればOKだろ」

 集会室の隅に固まってオドオドしている女達は、膝丈までの簡素な奴隷服を着て首と両手に枷を付けている、逃亡防止の為か首と手枷は鎖で繋がっている。

 言葉が通じないのをいい事に三人は言いたい放題で、女達の顔や身体を舐めるように見て、一番先に抱きたい女を選んでいる。

「おい、お前はどの女にするんだ?」
「そうだな、どの女も結構良くて迷うな」
「どうせ全部の女とヤルんだ、どれでもいいじゃねえか」

 既に興奮して鼻息も荒い部下達の様子を少し離れた位置から見ていたダレクが魔術師に話しかける。

「おい、凌霄花ノウゼンカズラの乙女はどうした?」

「先程確認した時はまだ眠っていました」

「じゃあ、起こして此処に連れて来てくれ」

「分かりました、暫くお待ちください」

 ダレクの態度は淡々としていて、熱意があるのか無いのか判別が難しいが、部下達を見る目は冷めている。

「決めた、俺はこの女にする」
「俺は、そうだなコイツにしよう」
「お前らいい女を選んだな、後でその女を俺にも回せよ」

 三人の男達は目当ての女の腕を掴むと、集会室に残っていた質素な長椅子の上に押し倒した、こうして今年もメイヤールの騎士達の花祭りが始まった。

「X X X X !!!!」
「X X !!」
「X X X X X X X!!」

 外国語しか話せない女達が何事か叫ぶが、理解できない騎士達は適当に答える。

「へへっ任せろ、天国へ連れてってやる」
「あ~、酷い事はしないから安心しろって」
「一度俺のデカブツを知ったら、もう他の男じゃ満足出来なくなるぞ」

 三人の男達は六人の女を次々と手に掛ける、一人の男が散々抱いてぐったりした女に別の男がまた限界まで挑む、一人で三人の相手をさせられた女達は気力も体力も根こそぎ奪われて、男達に肉体を支配された。

 そして六人全員の女を味わった騎士達は、疲弊して動かない女を相手に二巡目に入る。

 バチュ!!、バチュ!!、バチュ!!、バチュ!!

「X X X X X !!!」
「X X !!」

「何だ?、気持ち良いってか?」
「お前じゃ物足りないって言ってんだよ」
「がははは、イってイってイキ狂うまで突いてやるぞ」

 奴隷女が何を話しても関係無い、今この瞬間の快楽を追うのがメイヤールの花祭りだ。

「X X X X X X !!!!」
「X X X !!」

「参ったな、もっとシテくれって?」
「俺が好きなのか?、熱砂の女は情熱的だな」
「アソコの具合も最高だ、きっと俺のデカブツを褒めてるんだな」

 意味不明な叫び声も男達の気分を高める効果音となり、私設騎士達の性行為は益々激しくなっていった。

 パンッ!!、パンッ!!、パンッ!!、パンッ!!

 奴隷女の花を散らして花園を荒らし、溢れでる蜜を肉棒に絡めて楽しむ。

 メイヤールの私設騎士達の花祭りは、今年も最高に盛り上がっていた。










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