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龍は黒百合に魅了される

黒百合の咲き始め②▲

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 次に僕の前に現れた男は護衛騎士だった。その時、僕は18歳で家庭学習をしながら時々王立図書館へ通っていた。その送迎に付き従っていた護衛騎士が僕の体を求めてきた。


 王立図書館の帰りに彼に勧められて人気のバラ庭園へ立ち寄った。そこには恋人達が秘密の時間を過ごせる東屋が有り、護衛騎士はそこへ連れ込むと僕の背中をテーブルの縁に押し付けて退路をたった。


「貴方がいけないんですよ、僕の事をずっと物欲しそうな眼で見てましたよね、僕に抱かれたいんですよね?」


「ちがっ 違う、僕はそんな眼で見ていない」


 騎士は家庭教師と同じような言葉を発して迫ってきた。鍛え上げられた体の騎士に引き篭もりの令息が敵うわけが無く、瞬く間にズボンを太腿まで下ろされる。まだ若くて未熟な雄が男の眼前に晒された。


「あぁ、慎ましくて綺麗な色をしている、美しいサラザール様に相応しい」


 男は僕の前に膝立ちになり、シャツを捲り上げて白い肌を露わにすると、お臍の辺りに所有痕を刻んだ、所有物のように肌に痕をつけられて僕は屈辱に顔をゆがめる。


 男は僕の腰をがっちり掴んで固定すると、股間に顔を埋めてまだ若くて小さな雄をペロペロ と舐め始めた。


「ひゃっ!、やっ、駄目!、そんな事しないで!、やっ、あっ、あっ、あっ」


 初めての体験に衝撃を受けた僕は後手でテーブルを掴んで体を支えた、逃げようとする腰は男の力で痛いほどテーブルに押し付けられて逃れられない。男は僕のものを咥えて口と舌で愛撫し始めた。


 じゅぼっ、じゅぼっ、じゅぼっ、じゅぼっ


「あっ、あっ、や、止め、あっ、止めて、あっ、やっ、ひぃっ!」


 口淫をやめると今度は手で ぬちゅぬちゅ と扱き出した、そして双玉を飴玉のようにしゃぶられて電流のような快感が走り体が小刻みに震える。


「こんなに腰を振って気持ち良さそうなのに止めて良いんですか?、貴方は男が欲しくて抱かれたくて仕方ない筈だ、素直になって下さい、サラザール様」


「ちがっ、あっ、違う、僕はそんなんじゃ、あぁ!、駄目、そこ舐めちゃ駄目、ああっ」


「サラザール様、気持ち良いですか?、僕も貴方と一緒にイきたい」


「ヒィッ!!」


 男が自身の股間のモノを ぼろり と出して僕のヌルヌルした雄にくっ付け擦り合わせてきた、大きくて完全に勃ちあがっている雄はヌメヌメと濡れていて恐怖を感じる。


 男の大きな手が僕と自分の雄を一纏めにして グチュグチュと扱きだす、自慰より大きな快感がサラザールを襲う。


「あっ、あっ、あっ、やっ、だめ、蕩けちゃう、駄目だよ、あっ、あっ、あああっ!!」


 サラザールがイッても男は止めない、イッた後も擦られ続けたサラザールはチカチカとして理性が飛んでいる、半開きの口の端から涎が垂れる。


       「あっ、あっ、や、やめ、も止めて、あっ」


 じゅぼ、じゅぼ、じゅぼ、じゅぼ、じゅぼ


 男はサラザールの震える腰に片手を回して支えて、はぁ はぁ と荒い息を吐いている。もう一方の手は雄を揉みくちゃにしている、男はサラザールの顔をうっとりと見つめて口の涎を舐め取った。


 そして漸く果てると、サラザールと自分の欲望の残滓を拭き取り、服装を整える。


「気持ち良かったですか、サラザール様?、僕は気持ち良かった、貴方に触れて肌を合わせて、貴方の雄も咥えて味わった、僕はまるで幸せな夢を観ているようです」


 男が熱っぽく囁いてくる、イかされて力が入らない僕の体を横抱きにして馬車まで運び体をそっと座面へ下ろす。その後、男が告げた言葉に僕は恐怖した。


「今はここまでにしますが、今夜貴方の部屋へ行きます、嫌なら鍵をかけておいて下さい、鍵が開いていたら僕は貴方にこの続きをします、その時は覚悟しておいて下さい、サラザール様」


 真夜中、確かに部屋の鍵は閉めた筈なのに、男が僕の部屋に入って来た。


「ど、どうして、ちゃんと鍵は掛けておいた筈なのに!、嫌!、来ないで!!」


「鍵が掛かっていないという事は、貴方もこれを望んでいるという事です。つまり、これからする行為は合意の上という事です、サラザール様。やはり貴方は僕に抱かれたいのですね」


「違う!、誰か!、誰か来て!!」 


「サラザール!!」


 兄上に事前相談していたので直ぐに助けに来てくれて、男は捕縛され処罰された。



 ◆◇◆◇◆◇




「18歳ですか、その護衛騎士の事はどう思っていましたか?」


「事件前は筋肉のついた逞しい体が素敵だなと思っていて憧れていました」


「好感度があり、嫌悪感は無かったと言う事ですね」


 ナルシスはまたも自分の考えに没頭している。


「では次の内容を話して下さい」


「はい、次は先程の幼馴染みの男です」






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