〇〇が無い僕の話

那留

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1.勇気がない

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イライラしてもこの家にはイライラをぶつける物がない。クッションはあるけど大してスッキリしない。僕以外の家族は僕を罵倒したりする事でスッキリしている。僕は、スッキリしないでいる。
1度お皿を投げようと思った事がある。でも、勿体ない気がして出来なかった。だから、リサイクルできる紙皿を細かく刻んだ。
次にしようと思った事は、リスカだ。カッターを手に持ち手首を切ろうとしたけど出来なかった。いつも体痒い時は血が出る程掻きむしるのに出来なかった。
もう、分かっているかもしれないが僕には『勇気が無い』のだ。

勇気が無いで思い出した。僕は、死にたがりだ。何度も死にたいと思い何度も死のうとした。今これを読んでる君が考える程の事をした訳じゃない。カーテンレールの所に紐を掛けて首吊りのような事をしたり自分で苦しくなるまで首を絞めて窒息したりしただけだ。本当は死にたくないんでしょ?と思うかもしれないがその時は凄く死にたいんだ。これはまた後で詳しく説明するとしよう。
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