シリーズ 愉快なQちゃん －わが母の記ー

歌集で絶叫 Qちゃん 限界を超える

　お風呂から出ると夕飯までの間はＱちゃんの歌の時間です。　　　
　最初は我が長女からプレゼントされた美空ひばりのＤＶＤをテレビでみて、歌っていました。他にも歌えそうなので、本人からのリクエストにもとづき、三橋美智也集、島倉千代子集・・・戦前集、昭和２０年代・・・と、インターネットから集めた曲を纏めて歌集を作りました。Qちゃんは何でも歌います。ほんとに歌が好きなんです。
　私はそのうちに調子に乗って、森昌子の「せんせい」とか、山本リンダの「ねらいうち」とかを入れました。
　あわい　はつこい　消えた日は・・・せんせい　せんせい　それは　せんせい　
　うらら　うらら　うらうらら　うらら　うらら　うらうらよー
　こまっちゃうなー　デートに誘われて
　曲がかかれば、何でも歌います。勿論、歌えればですが。しかし、これは１０２歳が歌う歌ではないなあ。
　更に調子に乗って、限りなく限界に近い歌を用意。「天城越え」
　
　くらくら　燃える　　地をはってー　
　肩の向こうにーあなたー　山が燃えるー　
　なにがあっても　もう　いいのー

　Qちゃんは声を裏返して絶叫している。ここまできたら、ただ凄いとしか言いようがない。

　閑話休題　　
　去年の年忘れ歌の祭典の山本リンダの歌を聞いていたＱちゃん。
　　かわいそうだね　このうたじゃあ　年取ったら　歌えないねえ　と一言。

　テレビで歌っている山本リンダは十分若くない。しかし、Qちゃんは若いころの山本リンダさんが歌っていると思っているらしい。

　でもね　Qちゃん。

　Qちゃん、その一言おかしいでしょ。
　Ｑちゃん、　１０２歳で　歌ってるよ。

　　　　　　　ブログ「Qちゃん　１０３歳　おでかけですよー」より　改稿