仏法戦記アミーダシリーズ

F-SORO

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第一章 羅刹団の野望

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第一節  羅刹団の侵攻、仏界の危機

 舞台は、人間界より7億光年離れた架空の世界・仏教世界。そこでは、神々が裕福に、平和に暮らしていた。その一角に、「神仏郷」と呼ばれる華やかな都が存在した。その神仏郷は、黄金で、神々しい大仏が、シンボルマークとしてそびえ立ち、花が咲き乱れ、豊かな山が連なり、交通が発達しており、現代に近い技術都市になっていた。そんな神々の暮らしも、終わりを告げようとしていたのだった。

 とある城の中に。何やら妖怪達がひしめき合っている模様であった。そう。彼らは「羅刹団」。仏教世界を乗っ取り、妖怪のものにしようと企んでいるのだ。そんな羅刹団の指揮をとるのは、白い髪に、頭に二本の角を生やし、黒と紫の髑髏のあしらわれた和服を纏った赤鬼のような大男・獄堂厭魔(ごくどうえんま)と、紫のショートカットに、頭には尖った角、上半身はスーツだが、下半身は紫のパンツに、サイハイブーツといった際どい格好をした女・魔子(まこ)であった。その二人は、配下の妖怪に命令し、仏界の支配に野心を燃やしていたのだ。

「さあ!今こそ我々羅刹団が、天下統一の仏教世界を支配する時なのだ!邪魔な神仏どもは退け、我々妖怪のものとするのだ!これからは我が羅刹団の新時代なのだ!行け!!」

 こうして、悪の組織である羅刹団は、仏界に対し、宣戦布告。神の都・神仏郷を皮切りに全ての仏界を支配しようと、動き出した。こうして、神仏と羅刹団の戦いは、幕を開けたーーー。



そんな中、神仏郷では山奧の一軒家に、この仏教世界の創造主である釈迦如来の孫・仏ナオトが家族共々平凡に暮らしていた。しかし、ナオトの母親は病弱だ。ナオトは、かなりのしっかり者で病弱な母親の看病を、しっかりと行っている。

 母親の看病を行う中、ナオトの元へ、二人の妹、一人の弟の三人がやってくる。「お兄ちゃんは、母さんの看病で手が離せない」と伝えると、弟たちは「お母さんばっかりずるい」と駄々をこねる。しかし、母親はナオトに「いいのよ。遊んであげて」と伝える。そして、ナオトは妹と弟とともに、かくれんぼや鬼ごっこ、かるたなどをしたりして、遊んであげた。

 そして、翌日。ナオトは母親の看病代を稼ぐべく、神の子供たちが集まる法堂へと仕事へ出た。職場へ向かう途中、住人の神々から元気よく挨拶される。ナオトは、品格の良さが故に、神仏郷の神々から慕われているのだ。揺れる路線バスの中、ナオトは祖父の釈迦如来から授かった経典を朗読している。

 職場へ着くナオト。教室の中、神の子供たちがナオトが来るのを待っていた。そして、ナオトは教室へ入ると、子供たちは元気よくナオトに対し「仏先生!おはようございます!」と、挨拶した。そして、ナオトはいつも通り、授業を始めた。神仏郷に住まう神の子供たちはいずれ、人間を救う神にならなければならないということを教える。ナオトが丁寧に授業に講じる中、寝てしまっている子供もいる。休み時間。ナオトに蓮の花の描かれた画用紙を見せに来る子供がいた。「上手だ」と褒めるナオト。他にも、ナオトの周りに集まってくる子供たちがいる。ナオトは、子供たちから、かなり慕われているのだ。

 そして、一日が終わり、ナオトは路線バスで帰路につく。一刻も早く、家族に会いたいと、山を駆け上がっていくナオト。しかし、目の前には思わぬ光景が広がっていた。

 なんと、ナオトの家族を、数十メートルもあろう四体の巨大妖怪が、食い殺していたのだった。辺り一面に、血しぶきが散り、妖怪はむしゃむしゃとナオトの家族を捕食した。その様子に、思わず嘔吐するナオト。そして、妖怪たちがナオトに襲いかかろうとした。

 次の瞬間だった。

 突如として、頭部に二本の角、しなやかに伸びた長い耳を生やし、鮮やかな水色に光るラインが走った純白の機体が現れ、妖怪を殴り飛ばした。またしても驚くナオト。すると、純白の機体は、ナオトに向け手を差し伸べた。機体からは「この機体は味方よ!乗って!」と少女の声が。

 恐る恐る機体に乗るナオト。操縦席は、光る仏像で彩られていた。機体を操縦しているのは、七色に光り輝くセミロングの髪、色白の肌に碧眼の美少女だった。彼女は、羅刹団の妖怪の殲滅を目的とした組織・司隊の隊員で、観音菩薩の孫娘、月泉(つくよみ)カノンと名乗り、この機体は、羅刹団に対抗する為に建立された次世代型兵器・アミーダ初ノ型ブッダリアであると説明する。カノンは、巧みな操縦術でブッダリアを駆り、目の前の敵である妖怪を軽快なパンチ、キック、投げ技、固め技などで翻弄し、更には仏教をイメージした、幻想的に光り輝く光線技などを使い、妖怪を全て殲滅した。ナオトは、カノンの巧みな操縦術に感激し、アミーダに憧れ、司隊への入隊を懇願するのだった。

 そして、カノンはナオトを司隊本部へ連れていき、隊長である漣ゴウに挨拶させる。ゴウは、ナオトに対し、司隊本部へ入隊するためには、鍛錬を受けなければならないとナオトに忠告。ナオトは、覚悟は出来ていると、目標のために威勢よく鍛錬に望む決意をした。早速鍛錬に励むのだった。



 こうして、ナオトはゴウを師範に、司隊入隊の為の鍛錬に励むのだった。この鍛錬は、アミーダのパイロットになる上では、もっとも欠かせないものであるという。それは、この鍛錬で鍛え得た力や、霊力などがアミーダに反映され、より強力な戦闘力を発揮するというのだ。まずは、道着を着込み、拳突きを繰り出した。ゴウの後に続き、気合いを入れ、拳突きを何度も繰り出した。息を切らしながらも、目標の為に全力を尽くしていくナオト。明くる日も、明くる日も、ナオトは尽力を尽くしながら、滝行、司隊本部の外周走り、木刀の素振りなどといった、数々の鍛錬を、汗水垂らしこなしていくのであった。ゴウからは、時には扱かれながらも、サポートをもらいながら、鍛錬を次々とこなしていった。長きに渡る鍛錬の末、ナオトは遂に司隊本部への入隊が決定した。ナオトは、ゴウから青色の羽織と、隊服、そして青色のパイロットスーツに加え、アミーダの操縦系統となる勾玉を渡されるのであった。目標が達成し、ナオトはよろこんだ。

 司隊本部へ正式入隊し、ナオトは司隊の職員たちとも馴染んでいくのであった。司隊の戦闘指揮官・兼ゴウの補佐を務める女性隊員・伊邪那美サヤと、 主力兵器であるアミーダの整備、及び妖怪の研究を担当する頭脳役である須佐之ハクシと出会う。彼らは、以後、アミーダのパイロットとして、仏界を守り抜くために戦うナオトのサポート役として、数々のヒントをナオトに与えるのであった。主に、羅刹団の妖怪は必ず倒さなければならないという事。それは、羅刹団の妖怪は時空移動する能力を持ち、神仏郷を滅ぼせば、次は別の仏界を狙うというのだ。もし、羅刹団の妖怪が時空移動を繰り返した場合、人間界や極楽にも被害が及ぶと推測し、それを防ぐべく、ナオトにアミーダに乗り、羅刹団の妖怪に立ち向かうように忠告するのだった。

 ナオトは司隊戦闘指揮官である伊邪那美サヤの世話を受けながら、司隊の同期のパイロットであるカノンとも次第に仲良くなっていく。ナオトとカノンは、いつも二人で行動していた。色彩豊かな神仏郷を見て回り、花々を眺めたり、寺院を参拝したり、名物料理を食べたりしたりして、他愛もない交流を楽しんだ。こうして、ナオトはカノンの自身を思いやる慈悲の心、そして優しさというものに気づいていくのだった。カノンは言う。

「私たちはいつでも仲間よ。私は慈悲の神。あなたを守るわ。辛いことがあったら、いつでも私を頼って。あなたを癒すから。仏くん。」 



 ナオトとカノンが憩いを過ごす中、神仏郷には数十体にも及ぶ妖怪の群れが、神仏を襲っていた。襲われた住人たちは、妖怪に捕食され、血みどろになるなど、かなり甚大な被害を生み出すのであった。よって、神仏政府から、アミーダの出撃命令が下るのであった。

  司隊本部。ナオトは、ゴウの命令を受け、アミーダの出撃準備を急いだ。パイロットスーツに着替え、アミーダ初ノ型ブッダリアに乗り込む。職員たちが、ブッダリアの発射準備を開始し、隠蔽式の露天風呂がゆっくりと展開。そこから、ゆっくりとせり上がっていき、カタパルトで機体のロックを解除。ゴウは、掛け声を出した。

「アミーダ、ARE、GO!!」

 ゴウの掛け声とともに、アミーダ初ノ型ブッダリアは司隊本部を颯爽と飛び立った。妖怪の舞う神仏郷の街へ、着地し戦闘準備を開始する。
ブッダリアは、手にしている水色の玉の付けられた水蝶仏陀杖(すいちょうぶっだじょう)を武器に、戦闘に挑む。妖怪たちが、牙を剥きながら襲いかかってくる。ブッダリアは、杖を振りかざしたり、光弾を発したりしながら、迫り来る妖怪たちを、次々と蹴散らしていくのだった。神仏を守るために、そして、神仏の未来のためにも、ナオトはブッダリアを駆り、戦いに挑む。

 順調に妖怪の群れを葬っていくブッダリアであるが、次の瞬間、二体の妖怪が、猛突進してきた挙句、しまいには妖怪の群れに寄って集られ、エネルギー切れへと追い込まれてしまう。エネルギーが切れると、ブッダリアの水色のラインは、緑色へと変わる。絶対絶命のナオトであったが、そこへサヤとハクシから、声援が届く。阿弥陀仏像に焦点を当てよと。そして、ブッダリアは神仏郷のシンボルマークである黄金の阿弥陀仏像に、自身の身体を向けた、すると、阿弥陀仏像の目から、神々しい光が出てくる。そう。エネルギー補給だ。神仏郷の阿弥陀仏像は、単なるシンボルではなく、アミーダへのエネルギー補給施設としても利用されるのだ。エネルギーチャージが完了し、ブッダリアは完全復活。全力を上げ、迫り来る妖怪の群れを、次々に葬り去っていくのだった。よって、妖怪達は一掃された。

 ように思われていたが、更に妖怪は現れた。数十体にも及ぶ、先に現れた妖怪よりも一回り巨大な妖怪たちが現れた。この調子だと再び妖怪に攻め入ろうとするナオト。しかし、この妖怪たちは、かなり強大だ。動きが俊敏、かつ一方的な攻撃により、ブッダリアの攻撃の余地がない。折角エネルギーを補給したはずのブッダリアは、またしても妖怪の群れに振り回されることに。そして、次の瞬間であった。妖怪の群れが、ブッダリアを取り囲い、体内から電気を集めた。そこから凄まじい稲妻光線をブッダリアに向け、四方八方から放ってきたのである。ナオトにもそのダメージが反映され、絶叫する。妖怪たちの稲妻攻撃により、ブッダリアは装甲が爛れていき、酷く損傷していく。パイロットの危機に、ゴウら司隊職員たちは、ブッダリアの強制回収、及びナオトの応急処置を急ぐのだった。

 第二波として現れた妖怪群の猛攻撃により、二度目の実戦投入にも関わらずブッダリアは酷く大破してしまった。ハクシは、単独でブッダリアの修理を進める。そこへ、司隊の職員がやってきて、試作機体であるアミーダ弐ノ型カンゼノンの臨時運用について聞きに来るが、ハクシは起動実験が行われていないため、実戦投入は難しいという。

 その頃、ナオトは病室で横たわっていた。自身の不甲斐なさに、悔し涙を流していた。そこへ、カノンがやってきて励ますも、ナオトは、初戦で敗北したことで自身の培ってきたものは全て無意味だったと否定し、更にはアミーダにはもう乗りたくないとまで言い出す。そんなナオトに対し、カノンは優しい言葉で説得するも、ナオトは否定的な言葉を繰り返し出した。そんなナオトに対し、カノンは泣き出してしまう。どんなに説得しても、聞き入れてくれない事を。カノンが泣く姿を見てナオトは考え直したのか、自身の勇気を取り戻すには、カノンの優しい温もりが必要だという。すると、カノンはナオトの願いに答え、ナオトを自身の胸で抱きしめ、更には頭を優しく撫でた。カノンは、慈悲の力を使い、ナオトの心にある悲しみ、辛い気持ち、不安、畏れなどといった、不要なものを取り除き、浄化していくのであった。

 その頃、ブッダリアの修復作業は完了し、アミーダ弐ノ型カンゼノンの整備も順調に進められていた。その間も引き続き、妖怪は活動し、神仏郷を制圧すべく、神々を次々と惨殺していた。そして、ゴウはナオトとカノンに、二人で出撃するように指示を出す。特にカノンはナオトを援護するように伝えた。

 二人はパイロットスーツに着替え、ナオトはアミーダ初ノ型ブッダリア、カノンはアミーダ弐ノ型カンゼノンに搭乗し、出撃した。二機で連携しながら、迫り来る妖怪を、次々と殲滅していく。時には窮地に陥りながらも、力を合わせながら妖怪たちを、次々と蹴散らしていくのだった。激闘の末、妖怪は全て殲滅された。ナオトとカノンは勝利に喜び、握手を交わすのだった。




第二節 生まれ変わりし司隊

 ナオトが司隊へ入隊してから、しばらくが経った時のこと。神々と、羅刹団の戦いは依然として続いていた。激化していく羅刹団の勢力に対抗すべく、霊界の各地でアミーダの建立、及びパイロットの派遣が進められていた。司隊には、新たなアミーダ、及びパイロットの情報が入る。それは、狐の国より輸送されてくる最新鋭のアミーダ参ノ型ダーキニー、及びダーキニーのパイロットである、狐の化身である稲荷タケルのことであった。ダーキニーは、狐の国より「炎号」とよばれる貨物旅客船によって、搬送中との事であった。サヤは、パイロットに挨拶すべく、ナオトとカノンを引き連れ、炎号を見学することにするのだった。

 そして、炎号の港へと到着するナオト達。サヤは、ナオトとカノンを引き連れ、乗組員に案内され、炎号へ搭乗。タケルの元へ案内される。そこには、むしゃむしゃと料理を咀嚼するタケルの姿が。乗組員は、タケルにお客さんが来たと伝える。そこで、タケルはナオトたちと対面。客席で会話を始めた。すると、タケルはナオトに対し、パイロットの腕前なら誰にも負ける自身がないとかなり余裕ぶった素振りを見せつけた。しかし、カノンに対しては何かあったら、いつでも俺を頼れと女に対して情に厚い面を見せた。ある程度、話を終えるとタケルは立ち上がり、ナオトに自身の機体であるアミーダ参ノ型ダーキニーを見せようと、貨物室へ案内するのだった。

 絵手紙が多く張り巡らされた通路を進んでいくナオトとタケル。そして、貨物室へ入ると、そこには、真紅の機体・アミーダ参ノ型ダーキニーが眠っていた。タケルは、このダーキニーは、司隊保有の試験型のブッダリア、試作型のカンゼノンとは違い、仏界で建立されたアミーダシリーズにおける最新鋭機体であると自慢げに語る。ダーキニーは、性能がかなり優れており、格闘や剣術、射撃などといった数々の武装を備えているのだという。

 順調に航行していく炎号であった。すると、船内に妖怪が忍び込んでいた。どうやら、羅刹団が障害となる新たなるパイロットのタケル、及びダーキニーの破壊を試みるために、船に妖怪を忍び込ませていたのだった。乗客たちは、怯えた表情をしていた。タケルは、かなり自信満々になり、ナオトに自身の力を見せつけようと、ダーキニーに乗せ、出撃しようとした。結果、ダーキニーは正常に起動、船内に蔓延る妖怪たちの殲滅に乗り出した。

 船内の客船部に、妖怪たちが蔓延る。中には乗客を捕食しようと牙を剥く妖怪もいた。絶対絶命の最中、妖怪たちを前に、ダーキニーが立ちはだかった。「罪のない乗客たちに牙を剥くな!妖怪ども!」と叫ぶタケル。そして、タケルはダーキニーを操縦し、妖怪たちに軽快なパンチやキックなどをお見舞いした。更にはライフルや剣など、武器を応用した技も披露した。タケルの巧みな操縦術で、船内に蔓延る妖怪たちは一掃された。船内の乗客たちは、思わず拍手をするのだった。更に、航行中の炎号を取り囲むように、巨大な妖怪の群れが、立ちはだかった。この調子で、とタケルは勝気になり、ダーキニーを船外に出し、妖怪を相手に次々と翻弄していく。激闘の末、妖怪は全て一掃された。「見ろ!これが俺様、稲荷タケル様の操縦術だ!」と、タケルは叫び笑った。

 戦闘を終え、ダーキニーは司隊本部へ無事に搬入された。タケルは、初戦で妖怪に勝ち抜いたことでゴウから認められ、司隊本部へ迎え入れられる事になった。ナオトともども、アミーダのパイロットとして、羅刹団に立ち向かっていく仲間、になるはずだったのだが。

 タケルは、かなりの勝気で熱血漢で、かつ大食いな上に、司隊の女性職員を独占するほどの大の女好きで、ナオトはそんなタケルとはかなり張り合っている模様だった。炎号で出会った際と同様、アミーダのパイロットとしての腕前は、俺の方が上だ、などとマウントをとってきたり、食事の際は、俺の方がお前よりも食べる量は上だと自慢してきたり、女子の話をすると、すぐに独占するような素振りを見せてきたり。そんな癖の強いタケルとナオトは、かなりちぐはぐな関係で、 新たなアミーダのパイロットとしてやっていけるかどうかは、微妙な関係だった。

 そして、以後からはゴウの指示の元、ナオト、カノン、タケルの三人で出撃し、羅刹団の妖怪に立ち向かうことになった。アミーダで出撃するのは、俺一人で十分だ、と勝気な素振りを見せるタケルであるが、ゴウは冷静に、三人で協力するように、指示が出される。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーのアミーダ三機を戦力に、新たなる羅刹団の脅威に立ち向かっていく事になる。そして、戦闘時。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーの三機は、数十体の妖怪を相手に、激闘を繰り広げるも、タケルの勝気で自己中心的な言動により、ナオトとカノンはうんざりする。ややギスギスした状態で闘う彼らだったが、ある時、ブッダリアとカンゼノンが妖怪の群れにより、窮地に陥る。そして、タケルは自身の危険も顧みず、妖怪をダーキニーの元へ引き付け、ナオトのブッダリア、カノンのカンゼノンを救出する。そして、ナオトとカノンは、自分を犠牲にし、仲間を助けるタケルの正義感に気づくのだった。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーは、三機で力を合わせ、協力し合いながら、次々と迫り来る妖怪を殲滅していく。三機の合体技で、目前の妖怪は全て殲滅された。「やったな!お前たちも凄いぜ!」と言うタケル。ナオトとカノンは、今回の戦いを通して、タケルを司隊の仲間、そしてこの先戦いを共にする仲間として、迎え入れるのだった。

 前回の戦いを通して、ナオトとカノンは、価値観の違いから衝突し合っていたタケルとすっかり仲良くなった。ナオトとカノンは、タケルに神仏郷に馴染んでもらうべく、神仏郷を案内した。タケルは、神仏郷の色彩豊かな自然の風景や、立ち並んでいる古風な街並み、そして交通が行き交う様子を見て、思わず神仏郷の美しさに感激した。三人が神仏郷を歩く中、タケルはどうやらお腹を空かせている模様だ。ナオトとカノンは、タケルを商店街の中にある名物料理店へと案内するのだった。早速、タケルは神仏郷の名物料理を嗜んだ。中でもタケルが好きなのは、錦鯉の海鮮丼であった。三人は、仲良く触れ合いながら、料理を楽しんだ。

 明くる日も、明くる日もナオト、カノン、タケルは三人で司隊本部で過ごし、そして交流を共にした。三人は、神仏郷の名物料理を嗜んだり、神仏郷のランドマークである大仏や、寺院を参拝したり、咲き乱れる花々や、美しい山などといった自然と触れ合ったり、そして、滝の流れる川などで、水遊びをしたりした。四季は移り行き、ナオト、カノン、タケルたちは他愛もない友情を育むのだった。



 三人が触れ合う中、羅刹団は一切攻撃の手を緩めることはなく、新たなる妖怪を送り込んでくるのだった。神仏はパニックになり、逃げ惑う。そして、ゴウはナオト、カノン、タケルの三人に指示を出し、新たに生まれ変わった司隊のチームワークを見せつけよ、と指示を出し、ナオト達三人を、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーのアミーダ三機を勢力に出撃させる。そして、アミーダ三機は、力を合わせ、チームワークと協調性を尊重しつつ、次々と迫り来る妖怪の群れに立ち向かっていく。絶え間なく現れ続ける妖怪の群れ。ナオト達は、互いに協調し合い、時には窮地に陥りながらも、己の力を信じながら戦い抜き、勝利を重ねていくのであった。



第三節 精鋭部隊・魂隊、最強の敵の降臨

 順調に戦ってきたナオト達。そこへ、約六十五キロの巨体、六十四の目、口からは火を吐く奇怪な鬼のような妖怪・ムゲン鬼が現れた。しかも、その数は約十八体だ。ナオトたちは、やってやるとアミーダ三機で立ち向かう。しかし、ムゲン鬼は強靭な身体でアミーダ三機の攻撃を吸収、無効化。更には口から吐き出す炎で、アミーダ三機は苦しめられ、更には戦闘不能へと追い込まれてしまう。その隙をついて、ムゲン鬼の群れは、アミーダのエネルギー補給施設である阿弥陀仏像を一撃で破壊してしまうのだった。アミーダの敗北により、神仏たちは絶望、ただ妖怪によって仏界が滅亡するのを待つだけとなってしまうのである。

 司隊が窮地に陥り、神仏郷をはじめとする仏界が滅亡の危機に陥る中、ゴウの元へ一通の電話が。それは、成仏スバルによるもので、極楽浄土で秘密裏に設立されていた精鋭部隊・魂隊を派遣するとのことであった。スバルは魂隊から、金髪の三つ編みに、ピンクの衣を纏った優秀パイロットであり、阿弥陀如来の孫娘である南無ノエを、神仏郷へ向かわせた。ノエは、愛機である鮮やかなピンク色の機体・アミーダ四ノ型ダーキニーに搭乗し、司隊の救援へと向かった。

「助けに来たわ。仏ナオトくん。」

 最新鋭機・アミーダ四ノ型アミターバが、神仏郷へと到着する。そして、動けなくなった司隊のアミーダ三機に代わり、十八体のムゲン鬼を相手に闘うアミターバ。アミターバは、アミーダシリーズの中でも、かなり優れた機体であり、数々の武装を使いこなし、ムゲン鬼を翻弄していくのであった。ナオトらは、思わずその光景に感激した。助けに来てくれる者がいたと。ひたすらアミターバは、十八体のムゲン鬼を、俊敏な動きで蹴散らしていく。そして、杖を使い、無限の光を解き放つと、目の前のムゲン鬼は全て薙ぎ払われ、消滅へと追い込んでいくのであった。単機で強大なムゲン鬼を倒したアミターバ。ナオト達は、ひたすら拍手をした。そして、アミターバは、特殊武装を使い、破壊された阿弥陀仏像を修復し、壊された街を直していく。そして、エネルギー切れになった上、ボロボロになったアミーダ三機を修復するのであった。「ありがとうございます」と礼を言うナオト。ノエは、「羅刹団の勢力は強くなってきたわ。これからは私をはじめとした魂隊が、あなた達司隊を支援することになったわ。」と言う。こうして、新たなる羅刹団の攻撃に備え、精鋭部隊である魂隊が司隊を支援する事が決まったのだ。



 そんな中、魂隊が現れた事を知った厭魔は、邪魔者として彼らを始末するべく、新たなる刺客を雇っていた。それは、かつての神仏郷の守護神の裏切り達で構成された「五大魔王」であった。五大魔王のメンバーは、赤神大魔王、青神大魔王、黄神大魔王、白神大魔王、黒神大魔王の五人の強大な魔術を持つ者らで構成されている。まずは、一番手として、黒神大魔王が神仏郷へと向かうのだった。

 その頃、司隊本部へは魂隊から初日の支援者として、愛機であるアミーダ四ノ型アミターバを伴い、南無ノエがやってきた。女の子が来たことにより、タケルはかなり鼻の下を伸ばしている。ノエは、ナオトと仲良くしたいらしく、常に一緒にいる模様だった。当然、ナオトは女の子のノエに対しては優しく接している。そこで、ナオトは、司隊本部敷地内の花畑へノエを案内した。本部敷地内の花畑には、色彩豊かな花々が咲いている。その風景を見たノエは、思わず「まあ、可愛い!」と言い、目をキラキラさせていた。ナオトは、親切丁寧にこの花畑は漣隊長の霊力によって作られたものであると教える。ひたすら花を眺め続けるナオトとノエであったが、花の葉に、カエルが乗っていることに気づき、ノエは悲鳴を上げ、ひっくり返ってしまう。そう。ノエはカエルが嫌いなのだ。

 そして、神仏郷には五大魔王の一番手として動き出した、黒神大魔王の魔の手が伸びていた。黒神は夜道を歩く神々の背後から、密かに現れては、自身の拳を使い、神を勢いよく殴り、真っ二つにし、惨殺したのだ。黒神はそれをひたすらに繰り返していたのだ。黒神により、次々と撲殺されていく神々。夜の神仏郷は、たちまち血の海へと変わっていくのだった。こうして、神々は、一日のうちに数万人も惨殺されたのだ。そして、黒神は「よし。あとは奴らを誘き寄せるだけだ」と不敵に笑うと、下半身が蛇とムカデのような脚で構成された、不気味な姿へ巨大化していく。そして、「出てこいアミーダ。俺が相手してやる」と挑発した。

 こうして、一連の事件、及び黒神の暗躍を突き止めた司隊本部。ゴウは、ナオト達にノエと協力し、黒神を倒すように命じるのだった。そして、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニー、ノエのアミターバの計四機で出撃することとなった。荒天の中、黒神と対峙するアミーダ四機。まずは、黒神は先制攻撃を仕掛けてくるのだった。黒神は、自身の蛇のような下半身を武器に、アミーダ四機を苦しめる。ノエの指示のもと、ナオト達はアミーダで、黒神に攻め込もうとするが、なかなか黒神にダメージを与える事ができない。そんな中、黒神は蛇の口から放つ電撃光線などで、アミーダ四機を攻撃していく。どうやら、黒神が有利の模様だ。更に黒神は、蛇のような下半身で、アミーダ四機を振り回し、放り投げ、水辺へ叩きつける。そして、先程の紫色の電撃光線でアミーダ四機をいたぶった。黒神は、「神々と言えども口ほどにもない。最早貴様らはゴミだな。」とナオト達を侮蔑した。そんな黒神の発言に対し、ノエは涙を流しながら、叫ぶ。

「ゴミって言う方が、ゴミなのよ!」

 泣き叫ぶノエ。そんな彼女の叫びに反応したのか、アミターバは全身を発光させ、牙を剥きながら、黒神に襲いかかる。その様を見た司隊本部は驚愕とした。黒神は防御するが、ノエの怒りによって覚醒したアミターバに無効化される。ナオトたちは、そんなノエの様子を見て、「僕たちを守ってくれているんだ…」と気付く。ナオト達に手出しはさせまいと、全力を上げるアミターバ。そして、黒神はアミターバによって、頭から胴体まで思いっきり捕食されてしまった。よって、残された下半身は崩壊する。こうして、黒神は倒された。ナオト達は、司隊本部へ帰還するのだった。

 任務が終わり、司隊本部へ帰還したナオト達。敷地内の池のほとりで、ナオトはノエと向き合っていた。ナオトは、ノエに対し自身が本気を出せなかった事を詫びつつ、自身のために全力を出して戦ってくれた事を感謝した。笑顔でどうってことないと伝えるノエであった。話の途中、ややうとうとしているナオト。そんなナオトに対し膝枕してあげようか?とノエ。迷惑だからと遠慮しようとするナオトだが、ノエのタイツに包まれた太ももに誘惑され、迷わず膝枕してもらうことに。優しくナオトの頭を撫でるノエ。彼女の太ももの温もり、心地よい花の香り、そして彼女の撫でる手。ナオトは、ノエの優しさに触れていくのだった。すると、ナオトの頬にはぽたりと雫が落ちてくる。なんと、ノエが涙を流していた。ナオトは、思わずノエの泣き顔に見蕩れた。そして、別れの時。ナオトはノエに別れの挨拶をした。しかし、ノエはもっとナオトと一緒にいたいと涙する。顔を覆い、すすり泣くノエに、ナオトは優しく寄り添い、アミターバの輸送船へと送った。輸送船が、司隊本部を出港する。それでもノエは、ナオトの事が頭から離れず、ひたすら泣き続けていた。
 


 翌日。魂邸では、当組織の準隊長である文殊トキオが、司隊本部へ出向く準備をしていた。出発前、部屋の中で髪を溶かすノエに対し、トキオは精鋭部隊でありながら、下級組織を前に泣くなどみっともないと言う。そんなトキオに対し、ノエは仕方なかったと反論。そう。ノエとトキオは、価値観の違いから衝突かま絶えない間柄であったのだ。そして、トキオはスバルから指示を受けた後に自身の愛機であるアミーダ伍ノ型ジャンペルを搬送する輸送船に搭乗し、司隊本部へと出港した。

 羅刹城。黒神大魔王が戦死した。五大魔王は、二番手として白神大魔王が神仏郷へ出向くことになった。テレポートで、神仏郷へと移動する白神。

 そして、トキオが司隊本部へ到着した。ナオト達は、トキオに挨拶した。すると、トキオは「声が小さい!」と言い、ナオト達が気合いを入れるまで、挨拶させた。そう。トキオはかなり堅苦しい性格で、曲がった事が大嫌いなかなり厳しい面が目立つのだ。トキオは、かつて誕生から現在に至るまで扱かれながら育ったという経歴があったのだ。よって、他者を甘やかしてはならないと心に誓っていた。ナオト達は、厳格なトキオをやや面倒臭がりながらも、トキオとともに、羅刹団の新たなる刺客・五大魔王に立ち向かっていこうと心に決めた。

 そんな中、神仏郷へ蔓延る怪異。神仏郷の住人たちは、突如として深い眠りに陥れられていた。更には住人たちは、全員悪夢の中に閉じ込められてしまった。悪夢は、彼らの体を蝕んでいく。住人たちを蝕む悪夢は、ムカデのような不気味な虫に食い荒らされ、血みどろになっていくとうものであった。司隊本部は、この事件の黒幕を倒さなければ、住人たちは悪夢に閉じ込められたまま、身体が崩壊し、消滅してしまう。ひいては神仏郷の民が全滅してしまうということを危惧し、調査に入る。そして、調査の結果、この事件の黒幕は羅刹団の五大魔王の二番手である白神大魔王であったと突き止めた。ゴウは、ナオト達にトキオとともにアミーダを駆り、白神を倒すように命じる。そして、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニー、トキオの乗るジャンペルとともに白神の討伐へと出撃した。

 アミーダ四機が、白神と対峙する。白神は、自身の妖術で創り出した特殊なバトルフィールドを展開。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーは、トキオのジャンペルの指示のもと、白神に攻め込んでいく。トキオは、攻め込みの遅いナオト達に対し、かなりのスパルタ振りを見せた。スパルタなトキオの指示にうんざりしつつも、ナオト達は懸命に白神に攻め込む。白神の攻撃方法は、かなり特殊であった。不気味な顔をした小人のような人型の妖怪の群れをアミーダ四機に向かって放った。この人型妖怪は、接触しただけで、アミーダの装甲を蒸発させるほどであった。ジャンペルは自身を囮に、人型を引きつける。しかし、あまりにも量が多いために、ジャンペルはボロボロになってしまう。そこで、ナオトたちは、トキオのジャンペルを救出する作戦を立てた。まず、タケルのダーキニーが敵をひきつけ、カンゼノンとブッダリアが霊力を用いてジャンペルの傷を補修。そして、魔法陣越しから阿弥陀仏と交信させ、ジャンペルにエネルギーを供給。ジャンペルは回復。トキオはナオト達に対し、自ら率先して仲間を救うという勇敢さを働いたと称えた。トキオは初めて、ナオトたちを認めた。ナオトもトキオを受け入れた。そして、連携して攻撃し、ついには白神を撃破へと追い込んだ。よって、神々は悪夢から解放され、滅亡を回避した。アミーダ四機は、司隊本部へと帰っていった。

 任務が終わり、トキオは今一度、ナオトたちの強さを認め、褒め讃えた。そして、じきに闘うことになるであろう厭魔との戦いにおいても、互いに自身の優しさと強さを信じて闘うことが重要だとヒントを与えるのだった。トキオは、夕日越しに笑みを浮かべ、ナオトらの元を去った。



 白神による、悪夢にまつわる事件は、ナオト達とトキオの連携によって収束した。しかし、五大魔王はまだ三人残っている。魂邸では、今回司隊本部へ出向くことになる、普賢ツバキがいびきをかきながらぐっすりと眠っていた。そこで、ツバキの同期である魂隊平パイロットである風神ウサと名乗る女子パイロットがツバキを起こす。毎日寝ぼけているツバキに、ウサはかなり呆れている。ウサに起こされたツバキは、寝ぼけまなこのまま、スバルの元へ向かう。そして、彼の愛機であるアミーダ陸ノ型サマンタを搬送する輸送船に乗り、司隊本部へと出港する。ツバキは、早くナオトに会いたいとウキウキしていた。

 司隊本部へ到着するツバキ。すると、ツバキは「ナオトくーん!今日はよろしくねー!」と、かなり馴れ馴れしい素振りを見せていた。ナオトは、内心「こんな奴と一緒に戦わなければならないのか」と言う。しかし、ツバキは「そう思わないで!僕を頼って!」とナオトに抱きつくなど、かなり異常な言動が目立っていた。そんなツバキの言動に呆れたナオトは、その場を立ち去ってしまう。「うーん、僕の何が気に入らないのかなぁ」と疑問に思うツバキであるが、そこへカノンがやってくる。カノンは、ツバキに対し、「今日来てくれた事は感謝しますが、仏くんは私の友達なので、あまり馴れ馴れしくしないで下さい」と注意した。ツバキは、そんなカノンに対し、「そっかぁ、ごめんね」と誠意のない謝り方をした。ナオトは、ゴウに「ツバキを受け入れられない」と相談するが、「普賢殿は、あのような性格だから仕方がない」と取り合わなかった。

 その頃、羅刹城では、白神大魔王の戦死を受けて、黄神大魔王が三番手として神仏郷に出向こうとしていた。黄神は、赤神と青神から、五大魔王の中で唯一怪異にまつわる個性を持っていないことを理由に、かなり心配されていたが、黄神は威勢よく、必ずやってやるわと言い、神仏郷へテレポート移動した。

 司隊本部。ナオトは座敷の中で、横になっていた。うたた寝しようとしたところを、誰かに唇を奪われる。そう。ツバキだ。ツバキはナオトの気を引こうとキスをしたのだった。ナオトの叫びが、司隊本部の廊下に響き渡る。ナオトは、ツバキに対し、「何をするんですか!?」と抵抗する。しかし、ツバキは「何でそんなに僕のことを嫌がるの!?」と反論。ナオトは、ツバキに対し、はっきりと嫌いと言い、二人はただただ相容れない関係となった。

 そんな中。神仏郷へ舞い降りた黄神は、ひょうきんな笑いを浮かべながら、ナオト達を始末するために誘き寄せるべく、巨大化し、街で暴れ回った。そして、ナオト達はゴウからツバキの指示を受けながら、闘う事ように命じられる。ただただ折り合いの悪いナオトとツバキ出会ったが、仕方がなくアミーダで出撃することに。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニー、そしてツバキの愛機・アミーダ陸ノ型サマンタで黄神の討伐へ向かうのだった。

 黄神と対峙するアミーダ四機。早速戦闘開始だ。ツバキとはかなりギスギスしているナオト達であったが、仕方がなく黄神に攻め込む。黄神は、ひょうきんな言動が目立ちながらも、アミーダを凌駕するほどの戦闘力であった。機敏な動きや、凄まじい攻撃などで、アミーダを翻弄していく。そして、黄神は次の瞬間、「こいつさえいなければ、雑魚どもは皆殺しだ!」と叫び、攻撃の焦点を、ツバキのサマンタに向けたのである。黄神は口から強力な稲妻を帯びた破壊光線を吐き出し、サマンタを吹き飛ばしたのである。更に黄神は、尻尾を振りかざし、サマンタに向け、ガンガンと繰り返し振り下ろした。ツバキは激痛に苦しんだ。更に、サマンタのエネルギーも、減ってしまう。「僕らを、守ってくれているのか」と、ツバキに情が移るナオト達。そして、ナオトは前回の白神との闘いにおけるトキオの時同様、協力してツバキを救出。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーは協力し、サマンタを起こし、阿弥陀仏像に焦点を向けたのである。そして、エネルギーチャージし、サマンタは完全回復。四機で連携して黄神に攻め込む。連携戦の末、黄神は倒された。そして、ツバキはナオト達に対し「助けてくれて、ありがとう!本当にさっきは危なかったよ!」と礼を言った。ナオトもツバキに、「仲間を助けるのは、神の定めですから」と返す。そして、任務を終えた一同は、司隊本部へ帰っていくのだった。

 司隊本部へ帰った一同。ナオトは、ツバキと二人で向き合っていた。二人は、お互いの良い点についてをきめ細かく語り合った。そして、話し合いの後に、二人の目からは涙が溢れてくる。後に、二人は涙しながら抱き合った。こうして、ギスギスしていたナオトとツバキであったが、黄神との戦いを通して、かけがえのない友達となるのであった。



 翌日。ナオト達とツバキの活躍により、黄神による事件は収束した。今回は、交代でミコが司隊本部へ出向くことになった。出発前、ミコは恋仲である男子パイロットの勢至ヒカルから肩を揉んでもらっていた。ヒカルとミコは、かなりラブラブだ。ヒカルは、司隊に出向くミコに対し、頑張ってくださいといい、彼女の健闘を祈るのだった。スバルの指示を受けた後に、ミコは愛機のアミーダ七ノ型マイトレーヤを搭載した輸送船に搭乗し、司隊本部へと向かった。

 羅刹城において。黄神は戦死し、残るは青神と赤神の二人となった。二人は「黄神め、あんだけ威勢が良かったのに口ほどにもない」「個性を持たないが故に敗れ去るなど目に見えていた」と嘆いた。そこで、今回は四番手として、青神が神仏郷の侵略に乗り出した。

 その頃。ミコはマイトレーヤともども司隊本部へ到着。ナオト達に挨拶した。かなりのグラマラスな容姿から、タケルは案の定鼻の下を伸ばしている。ミコは、誘惑的な言動が目立ったり、「お気の毒に」を連呼したりなど、かなり毒舌的な面が目立っていた。更に、ミコは突如としてナオトにキスをするなど、誘惑的な面を見せつけていた。そして、「お気の毒に。かなり興奮していますね。」と笑いながら、ナオトの股間を触る始末だった。それから、ミコは司隊本部の風呂を貸してほしいと言い、カノンは露天風呂を案内した。露天風呂の中。初対面ながら、カノンとミコはすっかり馴染んでいる模様だ。ミコの背中をゴシゴシと洗うカノン。ミコは、カノンの優しさに気付いていく。その一方、座敷の中ではタケルはカノンとミコが風呂に入る様子を考え、かなり嫉妬していた。すると、ミコは秒で上がってくる。なんと、ミコは全裸のまま上がってきたのだ。ナオトは驚き、タケルは鼻血を出す始末だった。

 その間に、神仏郷では事件が起きていた。なんと、神仏郷に暮らしている若い少女たちが、集団失踪したのか、突如としていなくなる事件が起きた。ナオト達がミコと交流している一日のうちに、約三千人もの少女達が、消息を絶っていた。神仏郷内の学校や、会社など、女子がいない事で、かなり混乱に陥っていた。しかし、司隊の調査で、その真相は明らかになる。とてつもなく恐ろしい出来事であった。なんと、羅刹団から二番手として動き出した青神大魔王の暗躍によるものだった。青神は、神仏郷の少女たちを、片っ端から捕え、全裸にして拘束、更にその少女たちを捕食し、自身の力を活性化させていたというのだ。ひたすら、少女たちは青神によって捕食されていく。もがきながら抵抗する少女をも、容赦なく捕食。一瞬にして全て捕食した青神は、少女たちの捕食により活性化し、巨大化。ナオト達を誘き寄せるのだった。青神の存在を突き止めた司隊本部は、 アミーダの出撃準備を開始する。ゴウは、ナオト達に、ミコの指示に従い、青神を倒すように命じる。そして、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニー、ミコのマイトレーヤが出撃した。

 ブッダリア、カンゼノン、ダーキニー、マイトレーヤが青神と対峙する。青神は、捕食した少女たちの力を用いて、高度な戦闘力を発揮する。アミーダ四機には、攻撃の余地を与えないほどであった。今の盛況で行けば、青神が有利だ。そこで、青神は霊力を展開する。すると、周囲のビルから、青く光り輝く水が勢いよく流れてくる。その中で、戦闘を繰り広げるナオト達。ミコの指示の元、アミーダで青神に攻め込む。そして、次の瞬間だった。青神は「この観音菩薩の血を引く小娘を喰らえば、わしは最強の力を発揮できる」と言い、カンゼノンを捕え、捕食しようとした。カンゼノンを救出すべく、ブッダリア、ダーキニーは、マイトレーヤと協力し、青神の尻尾を切断するのである。そして、尻尾を再生させる青神。ミコは、青神の弱点を突き止めた。青神に捕食された少女たちは体内でまだ生き残ったいると言う。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニー、マイトレーヤは力を合わせ、捕食された少女たちを全員救出する。力づくで、少女たちを救出し、アミーダに保護するナオト達。そして、少女の力を失った青神は、ゆっくりと萎んでいくのであった。こうして、青神は倒された。ナオト達は任務を終え、司隊本部へと帰っていった。

 青神を倒し、司隊本部へ帰還したナオト。ナオトとミコは、縁側で向き合っていた。まず、今回の闘いで、力を貸してくれたミコに、きちんと礼を言うナオト。そして、互いに話し合いをした。話し合いの最中、ミコはナオトの腕を、自身の豊満な胸に寄せ付けた。ナオトの股間が立ってしまい、ミコは、それを触る。それに対するように、ナオトもミコの股間を触る。ひたすら触れ合う二人。ミコは、大きなあくびをした。そして、戦い疲れた二人は背中を合わせ、寝てしまった。カノンとタケルは、その様子を、微笑ましく見つめていた。



 翌日。ナオト達の活躍で青神は倒され、行方不明になった少女たちはナオト達の手で戻り、事件は収束した。魂邸へ帰還したミコは、部屋で寛いでいた。そこを通りかかるヒカル。ヒカルは、昨日活躍したミコに、「お疲れ様です。」と声をかけた。ミコも、ヒカルに対し、「本日は、あなたの番ですね。ナオトさん達をよろしくお願いします。」と伝えた。そして、ヒカルはスバルの指示を受けた後に、愛機のアミーダ八ノ型マハスターを搭載した輸送船に乗り、司隊本部へ向かった。

 そして、青神が戦死したことを受け、五大魔王は赤神の一人となった。赤神は、単独で神仏郷へ降り立ち、黒い不気味な影のような風貌をした使い魔を神仏郷へ送り込んだ。

 司隊本部へ到着したヒカル。ナオト、カノン、タケルと対面した。ヒカルは、爽やかな性格柄、ナオト達から大いに信頼を集めていた。そこで、ナオトはヒカルと話がしたいという事で、ヒカルを神仏郷の街へ案内させる。神仏郷の街を歩くナオト、カノン、タケル、ヒカル。ヒカルは、神仏郷の街並みを見て、かなり圧巻される。ひたすら、神仏郷の街を進んでいく四人。すると、ナオトの知り合いで、友人である少女が、メイド姿で客引きをしていた。ナオトは思わず、彼女に誘われるように、彼女の働いているメイド喫茶へ入店した。恐る恐る、ヒカルも入店する。ナオトの知り合いのメイドの少女は、料理を振舞った。ヒカルが、その料理を口にすると、「これが、神仏郷の文化なのですね」と思わず感激した。そして、ナオト、カノン、タケル、ヒカルは知り合いのメイド喫茶での一時を楽しむのだった。

 そして、ナオトが帰った後の事。そのメイドの少女はちょうど上がるところだった。しかし、彼女の中で異変が起きていた。同僚のメイドに声をかけられても返事をしないなど、かなりおかしくなっていた。同僚メイドが疑問に思っていた次の瞬間、店内が暗く入歪み出し、周囲からは不気味な黒い影が蠢き始めた。同僚メイドが、ナオトの知り合いであるメイドの背中に手を置いた次の瞬間、緑色のドロドロした液体が出てくる。更に、その液体により、同僚メイドの手は腐敗し、血が爛れ出てくる。更に、その液体は、メイド喫茶全体に広がっていき、周囲のものを腐らせていくのであった。

 更に、その異変は神仏郷全体に広がっていた。黒い影が、神仏郷の街を伝っていき、そして住居へ侵入。神仏郷の住人たちに憑依し、さらに緑色の液体で溶解させていく事件が後を経たなかった。ナオトたちが見ず知らずのまま、その事件は数十件に登った。司隊本部で、その異変を調査するハクシ。彼の懸命な研究のもと、今回の怪異の正体は、赤神が糸を引いていたもので、カゲドーと呼ばれる使い魔、そしてカゲドーに憑依されたものは、腐緑液(ふりょくえき)と呼ばれる、対象物を腐らせる液体を放出するのだと言う。そして、ゴウはナオト、カノン、タケルに、ヒカルの指示を仰ぎながら赤神を倒すように命じる。ゴウの指令ののち四人はそれぞれの機体に搭乗し、出撃した。

 ブッダリア、カンゼノン、ダーキニー、マハスターのアミーダ四機が、赤神と対峙する。そして、赤神は怪物化形態のままでも、使い魔であるカゲドーを召喚し、ナオト達のアミーダを苦しめるのだった。ヒカルの指示のもと、ナオト達は、赤神に攻め込んでいく。しかし、赤神の猛攻撃により、アミーダ四機は翻弄される。終いには、赤神は数々の攻撃を放ち、アミーダ四機を苦しめるのだった。更に、赤神はブッダリア、カンゼノン、ダーキニーを尻尾で捕まえ、弱者から排除しようと企んだ。それを阻止しようと、ヒカルの乗ったマハスターが、尻尾を切断し、救出した。それでも尚、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーを執拗に狙う赤神。そして、マハスターが表へ出て、自身を犠牲に、ナオト達を守ろうとした。「勢至さん!」と叫ぶナオト。ヒカルは、「仏さんたちを守るのが、私の使命です!」と伝え、赤神の攻撃を引き受けた。マハスターは、ひたすら赤神の猛攻撃を受けた。機体は激しく損傷していき、装甲が爛れていく。絶叫を上げるヒカル。かなり苦しそうだ。ナオト達も助けに行かなければと動き出そうとするが、三機とも赤神の尻尾に弾き飛ばされる。自身が犠牲になったことで、マハスターはズタズタのボロボロになってしまう。「口ほどにもない奴だ」と嘲笑う赤神。すると、ヒカルは「殺してやる…!殺してやる…!お前なんか、殺してやる!」と絶叫。すると、マハスターは、強力な光を放ちながら覚醒。雄叫びを上げながら、赤神に攻めかかった。驚愕する赤神。倒れながら見ていたナオト達も、思わず目を奪われた。ひたすら、赤神に攻めかかるマハスター。普段冷静で、爽やかな性格だったヒカルは一変。怒りを爆発させ、赤神を容赦なく攻撃するのだった。マハスターの凄まじい光により、赤神は幻惑。その隙をついて、マハスターは自身を光の矢に変え、赤神を貫いた。よって、赤神は崩壊、消滅した。こうして、ナオト達は、五大魔王を全て倒した。



 五大魔王が全て倒されたことにより、全ての黒幕である厭魔と魔子が神仏郷へ舞い降りようとしていた。「やはり、妖怪どもも五大魔王も駄目であった、使えない配下どもだ」と。厭魔と魔子は、自身らが神仏郷を襲撃する前の尖兵として、ブッダリアと瓜二つの見た目をし、身体には不気味に光り輝く紫のラインに、闇に紛れる黒にカラーリングされた、暗黒の機体「ダークアミーダ」を神仏郷へ送り込むのだった。

 神仏郷では、神々が戦禍の日常を謳歌していた。そんな中、街の中に、黒い不気味な蝶々が飛んでくる。その蝶は、神仏に取り憑いては、彼らを食い荒らすなど凶暴な姿を見せていた。次第に不気味な蝶々たちは、神仏郷全域を覆い尽くすように、群れを成して飛んでくる。司隊本部が、異変を調査する中、神仏郷の上空全体を、黒い不気味な雲が覆っていく。暗闇に包まれていく神仏郷。神仏たちは、怯えた表情で暗い空を見上げた。すると、次の瞬間であった。雲がゆっくりと開いていき、異様な紫色の光を放った。その妖しい光の中から、無数の蝶が舞ってくる。神仏郷の住人たちが恐怖と混乱に陥る中、黒い不気味な人型の影が降りてくる。雲から降り立ったのは、周囲に黒い蝶を纏い、身体のラインを不気味に紫色に光輝かせたダークアミーダであった。神々しく、不気味な姿で現れるダークアミーダ。すると、ダークアミーダは手にしている杖を光らせた。すると、神仏郷に灯る光が次々と吸収されていき、たちまち神仏郷は暗闇に染まっていく。闇の中で暴れ回るダークアミーダ。ひたすら、神仏郷の光を吸収しようとした。緊急事態を受け、ナオト達は、ゴウからアミーダで出撃するように命じられる。そして、今回の敵はかなりの強敵が故に、魂隊全員とともに出撃する事となった。

神仏郷上空。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニー、アミターバ、ジャンペル、サマンタ、マイトレーヤ、マハスター、ヴァーユのアミーダ計九機と、ダークアミーダが対峙する。そして、ノエとトキオの指示を仰ぎ、ナオト達はダークアミーダに攻め込んでいく。ダークアミーダは、闇の力以外でも、氷や炎、プラズマなどといった様々な技を使い、ナオト達のアミーダを苦しめる。アミーダ九機は、懸命にダークアミーダに攻め込むが、ダークアミーダの俊敏な動きや、強烈な攻撃法で、なかなかダメージを与えることができない。ひたすら、ダークアミーダは、様々な攻撃法を繰り出し続ける。ダークアミーダの攻撃により耐えられる事なく、ナオト達のアミーダ九機は、エネルギー切れへと追い込まれてしまう。窮地に陥る中、ダークアミーダは九機を相手に、黒と紫の稲妻を放った。よって、アミーダ九機は、単機のダークアミーダに屈してしまう。しかし、ノエとトキオは、決して諦めてはいけないと呼びかける。阿弥陀仏像からエネルギーをチャージした。よって、アミーダ全機は回復。トキオは、ダークアミーダが先の攻撃により、エネルギーが大幅に減っている事に気づく。ダークアミーダの弱点を突き、ひたすら攻め込み、ダークアミーダにダメージを与えていくアミーダ九機。そして、敵をエネルギーダウンへ追い込んだ!アミーダ九機は、手を繋ぎ、全身を光らせ、九色の光をダークアミーダに浴びせた。光が弱点のダークアミーダは、力を維持できずに、そのまま爆散、消失するのであった。

「ふはははは。ダークアミーダを倒すとはな。次は私たちだ。」

 そこへ、厭魔の声が。全ての妖怪を操っていた黒幕の厭魔と魔子が、ナオト達の目の前に姿を現したのだ。すると、厭魔と魔子は、額を合わせた。同時に、紫色の凄まじい稲妻が二人の頭上に落ち、厭魔は、約三百メートルはあろう黒い身体に無数の目、翼と尾を生やし、蟹のような足をした禍々しく、不気味な怪物の姿へと変貌を遂げるのだった。そして、アミーダ九は散らばり、怪物化した厭魔へと攻め込んでいく。しかし、厭魔は光線を放ったり、尻尾や触手などを振り回したりして、アミーダ九機に攻撃の余地を与えることすら無かった。ひたすら、手分けして厭魔に攻め込んでいくアミーダ九機だが、厭魔の強靭な身体に攻撃が吸収される。協力して戦うナオト達であるが、ついにアミーダ九機のエネルギーが減ってしまう。厭魔は「雑魚どもめ!私に刃向かった罰だ!」とアミーダ九機をまとめて、前面の無数の目玉から金縛り光線を放ち、アミーダ九機を空中に磔にしてしまった。こうして、アミーダは敗北してしまった。神々は絶望した。救済主の敗北に。神々は、ただ、厭魔に仏界を破壊されるのを待つだけだった。  

「ナオトが、負けてしまうとは。」

 ナオト達の敗北に息を飲むゴウ。しかし、一同は諦めなかった。ナオト達を救出すべく、司隊職員、及び魂隊職員と協力し、使い古しであった旧型飛行戦艦・イザナギを使い、ナオト達の救出を急ぐのであった。ゴウとスバルを首席に、イザナギが発射する。厭魔の足止めをしたと同時に、特殊武装を使い、アミーダ九機の封印を解く事に成功する。そして、アミーダ九機とゴウやスバルをはじめとした司隊職員・魂隊職員の乗るイザナギは、一心同体となり、厭魔に懸命に攻め込むのであった。厭魔の攻撃を掻い潜る一同。厭魔は、先の攻撃で体力を大幅に消耗していた。今が攻撃のチャンスだ。そして、アミーダ九機とイザナギは合体技を放った。放たれた技は「超超超超超超超阿弥陀光超超超超超超合体無限光」と呼ばれる、強力な十二色の光を放つ必殺技だ。その技を直に浴びた厭魔は、勢いよく貫かれ、絶叫を上げながら、全ての妖怪とともに散るのであった。そして、神仏郷を覆っていた空は晴れ、神仏郷に光が戻った。

 厭魔はいなくなり、神仏郷には平和が戻った。ナオト達は、活動を終え、平穏な生活を取り戻すのであった。




そんな中。羅刹城では、厭魔と似た青い肌の男の影が。




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