仏法戦記アミーダシリーズ

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第三章 厭魔の逆襲

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第七節  厭魔の息子・陣魔、消えた魂隊

 ナオト達の活躍によって、轟魔は倒され仏界は救われたように見えていたのだが、厭魔の息子にして、轟魔の甥である獄堂陣魔(ごくどうじんま)が、父親である厭魔の蘇生作業を行っていた。

「お父さん。早く生き返って。お父さんと叔父さんを傷つけた、仏ナオトは僕がやっつけてあげるから。いつの日か、親子ともども、アイツらに復讐しよう。」

 こうして、厭魔の息子である陣魔は、自身の配下である妖怪を送り込み、神仏たちを新たなる悲劇へと追い込もうとしていた。

 そして、神仏郷。夜道を逃げる和服姿の少女。どうやら、新たに仏界侵略に動き出した厭魔の息子・陣魔によって送り込まれた妖怪の群れに追われている模様だ。妖怪の群れに追いかけられ、ひたすら逃げる少女。角を曲がり、敵を撒こうとするが、その瞬間に転倒してしまう。そして、妖怪は少女に牙を剥いた。絶対絶命だと思い、悲鳴を上げる少女。すると、次の瞬間…。

バキューン!

 突如としてレーザー光線が。なんと現れたのは、藤紫色の十三番目の次世代型最新型アミーダの、アミーダ十三号機であった。搭乗していたのは、月の都からやってきた兎の少女・夜兎アズサであった。彼女は、陣魔による羅刹団の新たなる陰謀を阻止するために、仏教世界へ派遣された月の使者である。

「罪もない神の子に牙を剥くなんざ人間くせえ。俺がこいつらを片付けてくれる!」

 男勝りなアズサは、十三号機を巧みに操縦し、迫り来る妖怪たちを殲滅していく。少女は、その姿を見て、かなり感激した。数々の武装を使いこなし、妖怪を一掃していく十三号機。そして、勝負の末、目前の妖怪は全て消え去った。少女は救われた。アズサは「大丈夫か?怪我はないか?」と少女に訊いた上で、少女を十三号機に乗せ、家へ送り届けた。

 更にその頃。光り輝く宇宙空間の中、最新鋭のアミーダが建立されていた。それは、鮮やかで美しいエメラルドグリーンに光り輝く機体・アミーダ・アヴァターラ16であった。ナオト達が見ず知らずのうちに、アミーダシリーズの近代化は進んでいた。建立中のアヴァターラ16の手のひらに座る金髪の少女。少女は、目の前の巨神と対話していた。

「新たなるパイロットよ。羅刹団の新たなる勢力を倒すために、あの釈迦如来の孫に、あなた自身の力を貸しなさい。あなたなら必ずやり遂げます。」
「承知しました。おば様。必ず仏ナオトくんを幸せにします。」

  彼女の名は、天照カンナ。天照大神の孫娘にして、アミーダアヴァターラ16のパイロットであった。以後、ナオトの元へ向かうこととなった、救済の神だ。

 そして、神仏郷では陣魔が妖怪を使い、やりたい放題に振舞っていた。ひたすらに妖怪を放ち、神仏郷を恐怖に陥れる陣魔。更には棺の中で、厭魔がじきに復活を遂げようとしているところであった。陣魔により送り込まれた妖怪たちにより、恐怖と混乱に陥る神々。そこへ、魂隊から、サマンタ、マイトレーヤ、マハスター、ヴァーユのアミーダ四機が出撃し、敵を倒していくのだった。

「まさか、厭魔の息子まで現れるとは!」
「お気の毒に。奴らは正しく下等生物ですわ。」
「親子揃って仏界の支配に野心を燃やすとは。信じられません。」
「まあ、あいつの弟だろうが息子だろうが、かかってこいだわ!」
 
 サマンタ、マイトレーヤ、マハスター、ヴァーユのアミーダ四機が、羅刹団の妖怪の群れと戦いを繰り広げる。そして、戦いの末、妖怪を全て倒した。その間に、陣魔の新たなる魔の手が、彼らに訪れるのだった。

 羅刹城。陣魔は厭魔の復活を前にして、自身の配下に命令を出していた。彼の配下は、零(れい)と暗萌(あんも)の男女二人からなる、闇の使者であった。闇の使者は、魂隊を捕らえた後に、ナオトらを抹殺するために、神仏郷へ出向くのだった。闇の使者の女幹部である暗萌が、自身の使い魔であるナイトメアを使い、魂隊を誘き寄せ用としたのだ。

「さあ、来い!魂隊!」

早速、陣魔による魂隊捕獲作戦は実施された。夜の神仏郷に、黒いずんぐりとした体に、仮面を付け、大きな口が開き、四本の触手を生やした奇怪な妖怪・ナイトメアの軍団を神仏郷へ放った。ナイトメアの軍団が、神仏郷内で事件を起こす。かなり強力な力を持っている敵だと判断し、ナオト達を出撃させる前に、魂隊、及び魂隊桃源支部が出撃する。出撃するは、アミターバ、ジャンペル、サマンタ、マイトレーヤ、マハスター、ヴァーユ、アクショービヤ、プラバ、アカシャガルバの最新鋭のアミーダ九機だ。九機は連携し、迫り来るナイトメアの軍団を攻撃する。ナイトメアは、群れをなしながらも、凄まじい量、そして攻撃力で魂隊の最新鋭のアミーダを苦戦させる。懸命にナイトメアに立ち向かう魂隊のアミーダ。一体一体を、次々と蹴散らしていく。ひたすらナイトメアを葬っていく魂隊のアミーダ九機。そして、最後は合体技を使い、目前のナイトメアを完全に一掃した。一安心する一同。

「ふぅ。手強い奴らだったわ。」と一息つくノエ。「ナオトたちじゃ太刀打ち出来ない奴だった、俺たちが出て正解だった」とトキオ。魂隊たちが、一安心した次の瞬間だった。

「愚かな魂隊どもめ。貴様らは罠に嵌った。」

天から、零(れい)と暗萌(あんも)からなる闇の使者が舞い降りてくる。そして、零と暗萌は互いに額を合わせ、巨大で異形の怪物へと姿を変えていく。それでもなお、九機はその敵へと攻め込んでいく。手分けして、怪物化した闇の使者へと攻め込んでいくアミーダ九機。闇の使者は、紫と黒の稲妻や、竜巻などをイメージした攻撃で、魂隊のアミーダを苦しめていく。闇の使者の一方的な攻撃により、魂隊一同はなかなか攻撃出来なかった。その次の瞬間だった。闇の使者は、下半身の目玉から強力なレーザー光線を放った。魂隊のアミーダ九機は、次々と大破。ついには闇の使者は、魂隊のアミーダを全て戦闘不能へ追い込んでいくのだった。そして、アミーダ九機を生け捕りにし、ある場所へ連れていった。

 その頃。神仏郷ではナオト、カノン、タケルがいつものように三人で触れ合っていた。

「轟魔もかなり手強かったな。ただ、羅刹団との戦いに終止符が打たれるのは、まだまだ先そうだな。」
「そうね。私たちも、いつまで戦う必要があるのか、分からないところだわ。」
「まあ、いざという時は、すぐに出撃して魂隊の皆様方と協力して、羅刹団を倒そうぜ!」

 三人は、戦禍の日常を謳歌していた。いつになれば、羅刹団との戦いに終止符が打たれるのかと不安に感じつつも、魂隊と協力して、新たなる脅威は倒してしまおうと、前向きに捉えるが。

 その間、ゴウはスバルと電話で対話していた。しかし、どうも浮かない会話だった。

「実は、私のパイロット達が、闇の使者との戦いで、全員消息を絶ちまして…。」
「そうですか。それは心配ですね。司隊だけでは、羅刹団の新たなる脅威には立ち向かえないというのに。」
「しかし、ご存知の通りかと思われますが、月の都で新たなる次世代型のアミーダが建立されております。そちらが今、司隊へ向かっているものです。」

 そう。闇の使者との戦いで、魂隊及び桃源支部のパイロット九名が消息を絶ち、現時点では生死不明であるということなのだ。スバルは、以後移送される予定のアミーダ十三号機、及びパイロットの夜兎アズサとともに闇の使者に立ち向かい、そこから魂隊パイロット発見の手がかりを見つけてほしいと、ゴウに伝えた。

 魂隊が消息を絶ってから数日が経って。神仏郷では、数々の異変が起きていた。神仏郷全体に、不気味で異様な虫が徘徊し、住人たちを次々と刺したり、蝕んだりした。咲いている花々や、草木なども次々と枯れていき、次第に神仏郷は、醜い情景へと変わっていくのだった。恐ろしい異変へと見舞われていく神仏郷。神々は、新たなる怪異に恐れおののくのだった。すると、次の瞬間だった。神仏郷の海域から、数百キロはあろう巨大な円盤のような物体が現れる。その円盤が、のしのしと陸へと上がっていく。その様子を、十三号機を搬送する貨物列車から見ていたアズサは言う。

「こいつが事件の黒幕たるものだな。まあいい。俺たちでやっつけてやるわ。」

 神仏郷に無数の怪異が蔓延る。ハクシがその正体を突き止めると、神仏郷海域で姿を現した円盤状の生物兵器・ダークドームが糸を引いていたものだと言う。ダークドームは、神仏郷を進撃していき、その巨体で次々と建物を破壊していった。緊急事態を受け、ゴウはナオト達に、出撃要請を出す。ダークドームを操るは、二人の闇の使者であり、彼らを倒しダークドームを崩壊させるように命じた。更に、闇の使者を倒せば、消息を絶った魂隊捜索の手がかりも分かるという。のちに次世代型最新鋭機・十三号機、及び月の使者であるアズサと合流し、戦闘に臨むように伝えるのだった。ナオト、カノン、タケルはゴウの指示のもと、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーにそれぞれ搭乗し、闇の使者の殲滅、及びダークドームの破壊へと赴いた。

 ダークドームの中。不敵に笑う零と暗萌。

「ふふふ。魂隊さえいなければ、仏ナオトは僕らには勝てない。」
「邪魔な奴らを捕らえておいて、よかったわ。」

第八節 恐怖のダークドーム、恐るべき闇の使者

 ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーがダークドームと会敵した。ダークドームは、凄まじい巨体を誇り、更には数多くの武装を施していた。

「この中に、闇の使者がいるんだな。」
「気をつけて、奴は手強いわ。」
「ああ。あの人を待つんだ。」

 次の瞬間だった。ダークドームが、前面の砲台をアミーダ三機に向けた。弾を幾千も放ってくる。それを交わし続けるアミーダ三機。ひたすらダークドームの攻撃を交わし続ける三機。すると、そこへアズサの乗ったアミーダ十三号機が横槍を入れ、ダークドームを攻撃した。「お待たせ!」「俺は夜兎アズサ!あんたたちを助けにきたぞ!」とアズサ。ナオト達は、自身の機体よりもかなり巨体である十三号機に驚いた。十三号機は、ダークドームに向け、レーザーや光弾などという武装を放った。その攻撃により、ダークドームの主砲が一掃された。十三号機の性能に驚くナオト達。そして、アズサの十三号機とともに、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーは、妖怪などのトラップを掻い潜りながら、ダークドームの内部へと潜入していくのだった。

 ダークドームの中へと潜入するアミーダ四機。ダークドームの内部には、数十メートルはあろう妖怪が、無数に湧いていた。いかにも、零と暗萌との接触を絶つように蠢いていた。妖怪たちは、牙を剥きながら、アミーダ四機に攻めかかってくる。そして、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーはアズサの十三号機と協力しながら、迫り来る妖怪たちを次々と殲滅していく。ダークドームの内部はかなり広く、更には妖怪の群れが徘徊しているため、中枢へはたどり着けない。それでもなお、闇の使者を探り出すために、ナオト達はアミーダともども進んでいく。ひたすら妖怪を蹴散らしていく四機。

 「一段落した。とりあえず妖怪どもはもう攻めてこないだろうな。」

 数々のトラップを掻い潜り、ダークドームの中枢の近くに辿り着くブッダリア、カンゼノン、ダーキニー、十三号機。すると、次の瞬間だった。零と暗萌が姿を現す。

「よく来たな。仏ナオト。仲間も一緒か。」
「あんた達の助人である魂隊は私たちが捕らえたわ。彼らを救いたくば、私たちと戦い、ダークドームを破壊するのよ。」
「お前たちが魂隊の皆さんを捕まえていたのか!今すぐ返せ!」


 そして、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーは構えた。次の瞬間、零と暗萌が生身のまま亜音速でアミーダに攻めかかった。二人は、闇の力のみならず、武術にも炊けていて、自身より巨体であるアミーダをも凌駕する力を持っていた。咄嗟にアズサの十三号機が助けに入ろうとするが、生身の零と暗萌に突き飛ばされる。アミーダを相手に正面から取っ組み合いをし、零と暗萌はアミーダを追い込んでいく。更に、零と暗萌は黒と紫の稲妻を帯びた合体攻撃を繰り出し、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーを遠くへと弾き飛ばし、壁へと叩きつけた。零と暗萌は生身でありながらも、アミーダを戦闘不能に追い込むほど圧倒する力を持っていた。ナオト達のアミーダは戦闘不能に陥った。

「くそっ!何て奴らだ!加減をしらないのかこいつら!」とアズサ。そして、零と暗萌が十三号機に攻めかかった。咄嗟に二人に刃を振るう十三号機。二人は凄まじい力だった。互角にぶつかり合う十三号機と零、暗萌。すると、次の瞬間、十三号機は零と暗萌を吹き飛ばした。辛うじて、生身の闇の使者を退けたアズサ。しかし、ナオト達は、戦闘不能だ。更に最悪なことに、闇の使者は「俺たちを舐めやがって」と零、「まずはあんたをバラバラにしてやるわ。デカブツが。」と暗萌は言い、二人は融合し、巨大な怪物へと姿を変えた。

「へっ!面白え姿してんじゃねえか!まあいい!俺が倒してやるわ!」とアズサ。十三号機は、下半身のタイヤを高速回転させながら、目前の怪物化した闇の使者に攻めかかった。しかし、闇の使者は、巨体ながらも、十三号機の攻撃を素早く交わし、天井に張り付いた。そこからホーミングなどで十三号機を攻撃する。それを交わし、十三号機はぐるりと回り、闇の使者の背中側を攻撃。闇の使者は、怪物化してもなお、機敏な動きだ。十三号機の力では追いつけない。ひたすら闇の使者を追う十三号機。次の瞬間、戦闘不能へと追い込まれているブッダリア、カンゼノン、ダーキニーに向け、闇の使者は攻撃を放ってくる。紫の稲妻を放つ闇の使者。それをガードする十三号機。激しい威力により、アズサは絶叫を上げた。巨大な尾で十三号機を突き飛ばす闇の使者。しかし、十三号機はよろよろと起き上がる。背後から俊敏な動きで、手にしていた光の刃を使い、闇の使者を真っ二つに切り裂いた!闇の使者は、力を使い過ぎたあまり、再生にも時間がかかる。そして、十三号機は、戦闘不能になったブッダリア、カンゼノン、ダーキニーの三機に、エネルギーを分け与えた。そして、三機は回復し、十三号機と手を組んで、闇の使者を攻撃した。アミーダの方が圧倒的に有利だ。激闘の末、闇の使者は倒されるのであった。安堵の顔を浮かべるナオト達。そして、ブッダリアと十三号機は中枢の破壊、カンゼノンとダーキニーは魂隊の救出へと急ぐのだった。

  羅刹城。陣魔は棺の中にいる厭魔の復活を待ちわびる。その中、闇の使者がナオト達に敗れたことを悟る。

「闇の使者め。やはりアミーダ共に負けるか。使えない奴らだ。まあいい。もうじき父さんが蘇る。親子二人で、叔父さんの分まで、あいつらに復讐するんだ。」

 棺の中。厭魔がギロリと目を覚ます。そして、棺が崩壊し、液体の中から姿を現す。陣魔は、「父さん!生き返ってよかった!」と抱きつく。すると、厭魔は、「陣魔…よくぞ私を生き返らせてくれた。闇の使者を失った事は痛いが、あいつらに復讐してやろう。」と言う。こうして、厭魔は完全復活を遂げた。厭魔と陣魔は、親子揃って、ナオト達に復讐しようと企むのだった。

 その間。宇宙では、アミーダアヴァターラ16が完成していた。カンナは、ナオトを助けるべく、アヴァターラ16に乗り、神仏郷へと急ぐのだった。

「待っていてね。仏ナオトくん。」

 ダークドームの中。闇の使者を打倒したナオト達は、守られていたダークドームの中枢を破壊しようとしていた。ナオトのブッダリア、アズサの十三号機が協力し、中枢を破壊しようとする。まずは、ブッダリアが中枢の膜を破り、 十三号機が、中枢に刃を刺そうとした。

 一方、カノンのカンゼノンと、タケルのダーキニーは、魂隊の救出へ向かった。ダークドームの中は、かなり広く、経路も複雑なため、救出作業が難航している。一生懸命、 魂隊が監禁されている部屋を探すカンゼノンとダーキニー。ひたすら探し回った結果、魂隊はダークドームの最上部、即ちドーム部にいると突き止める。ドーム部へと走っていくカンゼノンとダーキニー。辛うじて魂隊を探り出すことに成功する。魂隊のアミーダ九機は発見されたものの、下半身がドロドロした粘液に付け込まれていた。しかも、その粘液は、かなり熱しているもので、下手すれば、魂隊の機体は全て融解してしまう。それを防ぐために、カンゼノン、ダーキニーは魂隊の機体を一機ずつ液体から引きずり出す。しかし、かなりの粘着力がある故に、なかなか引きずり出すことは難しい。一生懸命、力を入れ、魂隊のアミーダを救出していくカンゼノンとダーキニー。熾烈な救出作業の結果、魂隊のアミーダ九機を全て救出することに成功した。しかし、ノエをはじめとしたパイロット達は、皆ハイパースリープ状態となっている。カンゼノンとダーキニーは、球状のカプセルを武装として召喚し、魂隊のアミーダ九機をその中に入れると、ドーム部から脱出した。

 その間、ブッダリアと十三号機が、ダークドームの中枢を破壊したのだが、逆にダークドームは暴走を始めてしまう。このままでは、神仏郷全域に被害が及ぶことになってしまう。被害を最小限に食い止めるべく、ナオト達は、アミーダの力を持って、ダークドームをアミーダ計十三機の力を用いて粉々に砕くという策を思いつく。カンゼノンとダーキニーが、魂隊のアミーダを連れ出し、カノンが恵の霊力を使い、ハイパースリープ状態に陥った魂隊を起こし、全機のシステムを回復させる。そして、計十三機のアミーダは、ダークドームから離脱し、暴走しているダークドームを食い止めるべく、足止めするが、ダークドームは巨体に見合わぬ速さで暴走しているため、なかなか止める事が出来ない。それでもなお、ダークドームを止める為、アミーダ十三機は協力する。そして、十三機はまず、ダークドームの移動手段たる脚部を破壊した。脚を破壊し、ダークドームの移動能力を奪う。そして、十三機は上部から円を囲い、強力な十三色の光の粒子を放った。よってダークドームは爆散、崩壊を遂げ、事態は一件落着した。

第九節 復活した悪魔

 司隊、魂隊、月の使者のアズサのアミーダ計十三機の攻勢により、闇の使者は倒され、ダークドームは破壊された。魂隊一同は、助けてくれたナオト達にお礼を言った。ナオトは、「立場がどうあれ、他者を助けるのは、我々神の定めですから。」と返す。アズサも「まっ。俺はいつでも助けるぜ。神としての自覚を持ちつつな。」と自慢げに言う。ナオト達が魂隊ともども団欒としていた、その時であった。

「ふふふっ。楽しい時もそこまでだ。」

 天からは、陣魔の声が。禍々しいオーラを纏いながら、ナオト達の前へ、陣魔が舞い降りてくる。更には父親である完全復活を遂げた厭魔も現れた。

「久しぶりだな。仏ナオト。そして魂隊ども。」
「厭魔!!」
「知っての通りだが、私は、貴様らにリベンジマッチを挑むために復活した。息子の陣魔の助力でな。言っておくが、我々親子の力を使えば、貴様らなど何人揃おうが消し去る事が可能だ。私の弟を倒したことは褒めるが、まだ、私が残っている。」

 完全復活を遂げた仏界史上最強最悪の仏ナオトをはじめとする神仏の宿敵・獄堂厭魔。彼は、息子である陣魔と手を組み、ナオト達を排除しようと動き出した。そして、厭魔と陣魔は額を合わせ、一体化し黒い巨大な怪物へと姿を変えていくのであった。怪物の姿になり、ナオト達を挑発する。

「さあ!真の戦いはこれからだ!私を倒せれば、今度こそ貴様ら神仏は自由の身としてやろう!しかし、倒せなければ、私の手によって、仏界、人間界、そして宇宙は私の手によって崩壊する!」

 勝負を始めようとした次の瞬間。怪物姿の厭魔は不意打ちに紫色のレーザー光線を放ってきた。それが、ユキノの乗るアクショービヤに直撃。声を上げるユキノ。アクショービヤの周囲に電撃が走り、機体が融解していく。リムのプラバ、サナメのアクショービヤが助けるが、その電撃は、二機にまで広がっていく。そして、次の瞬間だった。アクショービヤ、プラバ、アカシャガルバは、電撃攻撃により、三機とも崩壊してしまった。パイロットも奪われた。すると、厭魔は言う。

「危険な奴は排除してやった。それにしても愚かな奴だ。仲間を助けようとして死ぬとはな。神とはいえ、人間のガキと大して変わらんわ。」

「厭魔…!お前!絶対に許さないぞ!!」

 不意打ちに仲間を三人も奪われたナオトは叫び、アミーダで厭魔に攻めかかった。アクショービヤ、プラバ、アカシャガルバの三機が、先の不意打ちで殺されたことで、アミーダ十機での戦闘となった。手分けして、厭魔に攻めかかるアミーダ十機。激闘が繰り広げられた。アミーダ十機と厭魔がはげしくぶつかり合う。凄まじい攻撃音や、光線音などが、周囲に激しく響き渡った。厭魔は、同能力を持つ息子の陣魔と一体化しているため、攻撃力もかなりシンクロし、アミーダの攻撃を寄せ付けないほどであった。

「くっ!速いやつめ!前に戦ってた時より別物だ!」とツバキ。サマンタで厭魔に攻撃を仕掛けるが、前よりもパワーアップした厭魔に翻弄される。次の瞬間、尾で掴まれているウサの乗るヴァーユを発見。悲鳴を上げるウサ。そして、ツバキは「ウサぴょんに、手を出すな!」と怒り、救出へ向かった。辛うじてヴァーユを救出したサマンタであったが、厭魔に回り込まれ、攻撃口を向けられる。サマンタは、ヴァーユを手にしたまま、背中を向ける。そして、厭魔は下半身の無数の目から、強力なレーザービームを放った。そのレーザーを直に受けてしまうサマンタ。そして、ツバキのサマンタは、厭魔のレーザー光線により、守っていたヴァーユとともに焼失してしまった。こうして、アミーダは更にサマンタとヴァーユをも失い、ツバキとウサまでもが犠牲となった。

「ツバキ!ウサ!」と叫ぶノエ。アミターバで厭魔を攻撃しようとするも、攻撃を吸収されてしまう。更に、ミコのマイトレーヤ、ヒカルのマハスターまで、厭魔の餌食となった。二機は、知らぬ間に、触手に捕まり、身動きが取れずにいた。そして、アミターバとジャンペルが、助けに入ろうとするも、厭魔の攻撃で妨害される。他のアミーダが手出しできない中、マイトレーヤ、マハスターは、厭魔の胴体に開かれた口の中に捕食されてしまった!更にマイトレーヤとマハスターをも失い、ミコとヒカルまで犠牲になった。厭魔はこれまでとは違い、アミーダを圧倒する程までパワーアップを遂げていたというのだ。

 「くそっ!これまでとは別物だ!まさか魂隊を7人も屠るとは!」とトキオ。残されたアミーダ達は、厭魔に懸命に攻め込んでいく。すると、次の瞬間だった。

「ふはははっ。仏ナオト。貴様には最高のショーというものを見せてやろう。まずは、こいつに生贄になってもらう!」

 厭魔は指からレーザー光線を放った。そのレーザー光線が、タケルのダーキニーに直撃。すると、ダーキニーは我を失ったかのように、炎のような姿をした猛獣へと姿を変えていく。猛獣のような姿に変貌したダーキニーは、厭魔の指示通り、ブッダリアを襲った。「タケル!どうした!?」と叫ぶナオト。しかし、厭魔に取り憑かれたタケルは意識がなく、ただただナオトのブッダリアを攻撃するだけであった。ダーキニーの攻撃を防御するブッダリア。

 その間も、アミーダ達は戦闘を続ける。アミターバ、ジャンペルは二機で協力し、厭魔に攻撃を与える。他にもアズサの十三号機も協力し、厭魔を攻撃。しかし、パワーアップした厭魔の攻撃に、アミーダ達も苦戦を強いられる。激戦の中。アミターバが、厭魔の触手に襲われる。それを庇うジャンペル。トキオは、「おらっノエ!だらしない姿を晒すな!」と言い、ノエは「こんな時にまで煽り散らさないで!」と反論。激戦の中、言い合いをしながら立ち向かうノエとトキオ。次の瞬間であった。厭魔は目からビームを放ってきた。かなり高威力だ。ノエを放っておけないと、トキオはジャンペルで、それを防御した。厭魔のレーザーの威力はかなり強力だ。アミーダで随一の屈強な装甲を持つジャンペルでさえも、装甲に亀裂が入っていく。力んでいくトキオ。しかし、それも限界だ。更に攻撃は激しさを増していき、次の瞬間、ジャンペルは弾け飛んだ。更にジャンペルとトキオまで犠牲になり、残る魂隊は、ノエだけとなった。

 アミーダが立て続けに厭魔に葬られていく中、ダーキニーとブッダリアは依然として別で戦いを繰り広げていた。ナオトの呼び掛けに聞く耳を持たないタケル。ひたすら、ダーキニーはブッダリアを襲った。すると、厭魔は笑う。

「さてさて。一番面白いのはここからだ。」

 厭魔はブッダリアに向け、レーザー光線を放った。すると、ブッダリアは武器を取り出した。厭魔に洗脳されたかのように、ブッダリアは襲ってくるダーキニーを武器でメタメタに切り裂いた。凄まじい泣き声を上げるダーキニー。ダーキニーの身体が、次第に裂けていく。ナオトは、「止まれ!止まれ!」と叫ぶが、厭魔の洗脳により、コントロールを失ったブッダリアは暴走し、ダーキニーを引き裂き続ける。そして、次の瞬間、肉片からタケルの乗った阿弥陀ノ座を取り出し、ブッダリアは牙を剥き、それを噛みちぎるのであった。絶叫を上げるナオト。厭魔の策略により、ナオトは絶対な仲間であるタケルまでもを失ったのだ。それを見た厭魔は、「神の殺し合い、見てみたかったものだ」と不敵に笑った。

 凶暴化した厭魔の攻撃により、次々と犠牲になるアミーダとパイロット達。ノエのアミターバが、厭魔と激闘を繰り広げていた。厭魔は、「魂隊も、これで貴様一人だけだ!貴様のような雑魚は、もう必要ない!」と叫ぶ。それを聞いたノエは、怒りと涙に満ち溢れた。アミターバの身体が、突如としてピンク色の強力な光を発出する。アミターバは、むくむくと巨大化していき、巨大な花のような姿に変わっていく。これは、ノエの怒りと涙が、アミーダに反映され、具現化した形態であるのだ。巨大な花の姿に変わっていき、花びらのような頭部から、牙を剥くアミターバ。そして、口を大きく開け、厭魔を頭部から思いっきり食らった!こうして、厭魔は攻撃不能になった。

 …ように思われていた。厭魔の身体の断面から、巨大な赤黒いむくむくした物体が出てくる。そして、そこから巨大な口を開け、花の化け物と化したアミターバを思いっきり食らった。悲鳴を残し、厭魔の中へと消えるノエ。

 そして、ノエは暗闇の空間に閉じ込められた。暗闇の中をひたすらノエは歩んでいく。暗闇を進んでいくと、奥には幻想的に光り輝く花畑が見えてくる。光り輝く花畑のような空間を一人進んでいくノエ。

 花畑の奥。天に伸びる光り輝く階段が現れた。その階段は、果てしなく、無限に続いていた。ノエは、その光の階段を上がっていく。しかし、次の瞬間、階段は次々と下から消えていき、ノエはそれに追われるように、階段を駆け上がっていくのだった。階段を上がりきると、その目前には扉が存在した。その扉をくぐり抜けるノエ。すると、ノエはその扉の風に引き寄せられ、そのまま吸い込まれる。

 色とりどりの雲が広がる不思議な空間。ノエは、悲鳴を上げながら、雲の谷間を落下していく。落下中、ノエの目からは涙が零れ落ちてくる。「一人なんて嫌。ナオトくんでもいいから、私の元へ来て…。」と言う。落下した矢先で目を覚ますノエ。そこには、トキオ、ツバキ、ミコ、ヒカル、ウサ、ユキノ、リム、サナメの先に厭魔の生贄となった魂隊たちが集まっていた。「ここは迷いの間だ。」というトキオ。迷いの間に閉じ込められ、ノエたちは救済を待つことになった。

 その間、厭魔はむくむくと再生を始めようとしていた。残った機体は、ブッダリア、カンゼノン、十三号機の三機だけだ。ノエの攻撃により、厭魔は弱体化したと推測された。しかし、厭魔は醜い赤子のような姿となって復活を遂げた。赤子のように変わった厭魔と激闘を繰り広げる三機。その戦いの様子を、ゴウやサヤをはじめとした司隊の職員たちが見物に来る。しかし、厭魔は炎を噴き出したりなど、多少の力を残していた。三機で協力し、厭魔を攻撃する。しかし、ナオトのブッダリアは、タケルを失ったショックから、適合率が下がっている。それでもなお、懸命に勝負を挑むアミーダ三機。厭魔の攻撃を避けながらも、懸命に攻め込むが、なかなかダメージを受けない厭魔。そこで、アズサは自身の機体を自爆させ、その衝撃で厭魔の首を吹き飛ばそうという作戦に移した。作戦は実行され、アズサの十三号機が厭魔の首に乗り、そこから機体を自爆させた。十三号機の破片とともに、木っ端微塵に吹き飛ぶ厭魔の首。よって厭魔は肉片とともに崩壊した。

 …ように思われていたが、陣魔の魔力により、首を再生。亜音速で、カノンの乗るカンゼノンを噛みちぎるのであった。絶望の表情を浮かべるナオト。そして、厭魔は最後の一体となったブッダリアを握り、ブンブンと叩きつけた。ブッダリアの身体のラインが、緑色に変わっていく。そして、ついにエネルギーが切れてしまった。

「くそっ…くそっ…殺してやる…。」  

 憎しみの言葉を絞り出すナオト。ナオトは、タケルやカノン、ノエをはじめとした仲間たちを全て奪った厭魔に対し、ナオトは凄まじい怒りを爆発させた。特に、優しくしてくれたカノンだけは救いたいと願った。ナオトは、「月泉さんを、返せ!」と叫んだ。

 ナオトの怒りに反応したかのように、ブッダリアの目が赤く光る。ゆっくりと起き上がり出すブッダリア。その様子を見た司隊職員らは、驚愕とする。ブッダリアの身体のラインは、優しさを意味する水色から、怒りを意味する赤色に変わった。攻撃色を発しながら、ブッダリアは厭魔へと攻め込んでいく。更に、背中からは、虹色に光り輝く翼が生えてくる。厭魔は炎を噴き出し、抵抗しようとするが、ブッダリアはそれを払い除けながら厭魔に迫る。そして、目からは強力なビーム光線が放たれ、厭魔をものともしなかった。眼下から、サヤやハクシらがナオトに対し、声援を送った。それに呼応するように、ブッダリアは厭魔の胴体に向け、手のひらを放った。



「月泉さん!出てこい!」

 ナオトは叫ぶ。すると、ブッダリアの頭上から七色の異空間のようなものが現れ、神仏郷の空を包んでいく。宙へと舞い上がるブッダリア。そして、ナオトは、カノンを救うべく、厭魔の中へと入り込んでいく。ナオトは、身体が引き裂かれ、血を噴き出しながらも、カノンに手を差し伸べた。ナオトがカノンの手をとった、その瞬間だった。厭魔は形状崩壊し、カノンの姿へと変わった。その様子を見ていたサヤ達は驚愕する。そして、ナオトとカノンは、光の空間で抱き合う。ナオトは「これからは、僕ら一緒だ。厭魔もいない。ゆとりのある世界で。」と。厭魔は確かに倒された。しかし、ブッダリアの覚醒は常軌を逸していた。なんと、ブッダリアの覚醒により、周囲は火の海に。建物は次々と燃えゆき、仏界に住む住人たちは、その影響を受け、ドロドロに溶けていく。これは、「神」ではなく、まさしく「化け物」だった。この事件は、「第二の乱」として、仏教世界で起きた歴史的事件として、語り継がれることとなった。

 ブッダリアの覚醒により、第二の乱が起き、神々が混乱になる中、ブッダリアはシャムの宝塔で動きを封じられる。宇宙からは、新たなる機体・アミーダアヴァターラ16が飛来した。アヴァターラ16の中。パイロットの少女・天照カンナは言う。

「助けに来たわ。仏ナオトくん。これからあなたは。私のものよ。」
 

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