世界が終わってしまうから、俺に本気を出させないでくれ

桐山じゃろ

文字の大きさ
8 / 22

しおりを挟む
「アンナ・プルナに会ったのですか? 彼女は入学直前に病を患ってしまって、休学しているはずです。本当に本人ですか?」

 職員室でそう教えてくれたのは、学年主任のモーネ・ヴェロッテという女性の先生だ。
 入学式のスピーチ騒動の時に、会話をしたことがある。
「プラチナブロンドにピンク色の瞳で、小柄な女の子が確かにアンナ・プルナと名乗りました」
「間違いなさそうですね。一体どういう事でしょう……と、あなた達に言っても仕方ありませんね。彼女は何をしたのですか?」
 僕が彼女にクッキーを貰ったことと、クッキーに過剰な魔力が込められていたことを掻い摘んで話した。
 ヴェロッテ先生は話を聞き終わると、苦渋に満ちた顔で眉間を揉んだ。
「先程も言いましたが、彼女は休学中で、自宅で療養しています。今朝も、まだこちらへ移るだけの体力がついていないと連絡がありました。あなた達から見て、彼女はどういう具合でしたか?」
 僕とシャールは顔を見合わせた。
「病気だなんて思いもしなかったです。元気そうでした」
「彼女、寮の僕の部屋にやってきて、僕の侍女に僕のことを聞き出そうとして、『授業は?』と問われたら泣きだしたそうです」
 ヴェロッテ先生の眉間のシワが更に深まった。
「食物に過剰な魔力を、しかも悪意あるものを込めるなど、言語道断です。プルナ家に確認を取っておきますね」
 記憶を掘り起こす魔術は「悪意あるもの」と認定されるようだ。



 ヴェロッテ先生と話をした次の日、教室へ行こうとすると、手前にある2組がなんだか騒がしかった。
 2組と言えば……。

「ローツェ君!」

 騒ぎの中心にいたプラチナブロンドが、僕の名前を叫んだせいで、その場に居た全員に注目された。

「お、おはよう?」
 曖昧に挨拶すると、アンナは僕に駆け寄ってきた。
「クッキー食べてくれた?」
 アンナの表情は無垢で無邪気で、それがどこか怖かった。
「ああ、うん、その……」
 またしても曖昧に答えると、アンナはぱあっと笑顔を輝かせた。
 周囲の男子の視線が超痛い。
「よかった! また作ってくるね!」
 アンナは笑顔を振りまくと、2組に入っていった。浮ついた様子の男子がぞろぞろついていき、女子がやや呆れた顔で続いた。

「おはよう、ローツェ。こんなところに突っ立ってどうしたんだ」
 後ろから僕の肩を叩いたのはシャールだ。
「アンナ・プルナがいる」
 見たことをそのまま伝えるしかなかった。
「は? え、昨日の今日で復学したってのか?」
「僕にもよくわからないよ」
「そうだよな……。で、何かあったのか」
「アンナから話しかけられて『クッキーを食べたか』って聞かれたから、うん」
「なるほど」
 濁した返事をしたことを、シャールは正確に読み取ってくれた。

 1組の騒ぎは、アンナが教室へ入ったことですっかり落ち着いている。
 僕とシャールが教室へ入ると、クラスメイト達に囲まれた。
「さっきの美少女誰!?」
「知り合いなんだろう? 紹介してくれよ」
「クッキーって、手作り?」
 矢継ぎ早に質問された。
「知り合いっていうか、向こうが一方的に僕を知ってるみたいで、僕もよくわかってない。クッキーは確かに受け取った」
 僕が返答をまとめると、クラスメイトからは悲鳴やため息が上がった。
「ずっと狙ってたのに」
「先を越されたわ……」
「2組の子可愛かったなぁ」
「やっぱり美少年と美少女は運命の赤い糸で」
 皆好き勝手言いたい放題だ。
 確かにアンナは美少女と呼ばれる部類に入るだろう。
 だけど、カンジュから聞いた会話の内容や、例のクッキーの件を知っている僕としては、彼女だけはやめとけと強く思った。あれはきっとヤンデレ彼女になる。
 皆との会話を適当にかわしているうちに授業の時間になり、一限目を終えた頃には騒ぎの余韻もすっかり消えていた。
 さすが優等生の集う1組。みんな切り替えが早い。

「やあローツェ。先程の子を紹介してくれないか? どうやって知り合ったんだい?」
 こいつのことを忘れていた。
 奴――そろそろ名前で呼んでやろう――フォート・ベン・ネビス公爵令息が、下心を隠さない下卑た笑みを浮かべながら、僕に擦り寄ってきた。
 若干十歳にしてその好色オヤジフェイスができるのもどうなんだ、お前。
「向こうが僕のことを一方的に知っているってだけだ。こちらから話しかけたことはないし、縁もゆかりもない。アタックしたいなら自力でなんとかしろ」
 僕がきっぱりはっきり言うと、フォートは目をぱちぱちさせて、それから笑みを深めた。
「そうか、そうなのか。よくわかった。ありがとう親友!」
 だから、僕とお前は親友じゃないっての。
 そして何がわかったのかは、この後判明した。

「俺はフォート・ベン・ネビス公爵令息だ。俺と付き合ってくれないか?」

 フォートのやつは昼休みのラウンジのど真ん中で、クラスメイトと共に「初めての学食」に訪れたアンナの正面に立ち、真紅のバラの花束を差し出しながら言い放った。

「はぁ? お断りです」
 アンナの反応が予想より更に冷たいと感じたのは、他の人も同様だったようだ。
 アンナの周囲にいた女の子たちも、若干引いている。
「お、俺は公爵令息で……」
「学院内で貴族階級を持ち出されても、意味ないです。邪魔だからどいてくれませんか」
 美少女の背後に、猛烈なブリザードの幻影が見える。
「いい……踏まれたい……」
 誰かの性癖が歪む声がしたが、どうか僕の関係者じゃありませんように。
 それにしても、可愛い顔して……いや、顔どうこうは関係なしに、フォートにあそこまで言えるとは。かなり気が強いか、世間知らずか、シャールみたく実は高位貴族だったりするのか。
「こ、後悔しても遅いんだからな!」
 フォートの方はアンナの態度に、目に涙を溜めて青ざめ、捨て台詞を残してラウンジから逃げ去った。
 アンナはというと、フォートなんて初めから居なかったかのように、周囲の女子たちに「おすすめは何かな?」などと呑気なことを訊いている。
「強いな、彼女」
「うん」
 僕とシャールはいつもの日当たりの良いテーブルで一部始終を見ていた。
 アンナは、今は僕に気づいていない。
「昼休み、彼女がここを毎日使うようなら、別の場所を探したほうがいいな」
「いつもの練習室はどうだ」
「いいのかな」
「いいんじゃないか? 駄目って言われたらその時考えよう」
 謎の言動をする彼女とは、できれば関わりたくない。
 クッキーの件を問い詰めたいという気持ちも失せて、今はただただ、僕にクッキーを渡したことをなにかの間違いであってほしいと願うだけだった。



 そんな願いも虚しく、僕はまたアンナと関わることになった。

 アンナが病気だというのは本当だった。
 普段は健康そうに見えるが、時折血液が逆流するような症状が起き、しょっちゅう気を失ってしまうのだとか。
 ようやく貴族学院に、しかも2組に入れることになったというのに、両親からは「学院の寮では心配だから家庭教師を」と言われてしまった。
 それでも学院に通いたかった彼女は、時折家を抜け出しては学院に潜り込み、あちこち見て回っていたのだそうだ。

「1組でトップの人ってどんな人かなーって、話を聞いて見に行ったら……もう、びっくりしちゃって」
 以上の話をしてくれたのは、昼休憩に練習室を使うことは認められなかったため、中庭のベンチでシャールと昼食をとっていたところへ現れたアンナ本人だ。
 今も、僕のすぐ右隣に陣取り、お弁当のサンドイッチを広げて寛いでいる。
 シャールやシャールの侍女は彼女にだけ紅茶を振る舞わないが、お構いなしだ。
「何がびっくりしたの?」
「だって……ええと、ほら、かっこいいから」
 かっこいいだけで、こんなにグイグイくるものなのだろうか。
「あのクッキーはどういう意図があったの? 実は手を付ける前に鑑定させて貰って、食べてないんだ」
「そ、そんなぁ……ふえぇ……」
 ピンク色の瞳から大粒の涙がぽろぽろと溢れる。
 被害者はこちらのはずなのに、何故泣くんだ。情緒不安定かな?
「なあ、あんた、えっと……」
 シャールが面倒くさそうな声で、名前くらいもう知っているはずなのに興味ない、邪魔だと言わんばかりの素振りで話を振った。
「ぐすっ……アンナ、プルナです」
「プルナ嬢。どういう意図があってあんな魔力をクッキーに込めたのか知らないが、あんたが泣くのは筋違いだろう。謝罪や弁明はないのか?」
 アンナは顔を上げ、真っ赤な目でシャールを睨みつけた。
「あなたには関係ない話です!」
「いいや、あるね。ローツェは俺の親友だ。親友が毒を盛られて黙って見てるなんてできない」
「ど、毒って、そんな、私、そんなつもりじゃ……」
「じゃあどういうつもりだったんだ」
 アンナは今度は口をつぐみ、下を向き、しばらくそのまま動かなかった。
 もうじき昼休みが終わる。
 僕はシャールに目配せして、早めに切り上げようと立ち上がった時だった。
「た……」
 か細い声が、僕たちを引き止めた。
「た?」

「食べてくれたら、よかったのに!」
 アンナは立ち上がって叫ぶと、テーブルに置いたサンドイッチの残りもそのままに、走って何処かへ行ってしまった。

「支離滅裂、無茶苦茶だな。シルビア、これを片付けて彼女の部屋へ」
「畏まりました」
 シャールの侍女のひとりがアンナの食べ残しをささっと片付け、女子寮の方へ向かった。
「クッキーを食べさせて、僕の記憶を掘り起こして、何がしたいんだろ」
 アンナが走り去っていった方を何となしに見ながら呟いた。
「向こうが言わない限り、こっちが知る由もないし、どうせ碌なことじゃないだろ。もし面倒ならあいつを退学させようか」
「え、それができるなら」
「奴はだめだ。公爵は難しい」
「そっかぁ……」

 アンナを退学させることはしなかったが、アンナは学院内で徐々に孤立していった。

 まず、シャールが「毒クッキー事件」の話をそれとなく流したのだ。
 食べても記憶が掘り返されるだけで死にはしないのだから「毒」は言い過ぎだと思うのだが、自白剤も毒のようなものだからと説得された。
 次に、僕自身が「親しくもないのにまとわりつかれて困っている」と周囲に漏らした。
 これは本音だった。僕は学業に専念したいのに、アンナは僕とイチャイチャしたいご様子なのだ。
 休み時間は居場所をあちこち転々としても見つかってしまうし、「邪魔だ」と追い返しても挫けず話に割り込んでくる。勉強のことや実のある話なら良かったが、彼女の脳内は端的に言ってお花畑で、よく2組に入れたなというレベルだ。

 先に堪忍袋の緒が切れたのは、シャールだった。
「お前、いい加減にしろよ」
 シャールが右手を上げると、騎士団のような制服を着た大人の男性が数人、音もなく現れた。
「シャール、誰この人たち」
「俺の護衛。王宮騎士団と同じ権限を持ってる。いいか、今すぐ俺達の視界から消えろ。次に俺たちに理由なく接触を図ろうとしてきたら、こいつらがお前を学院からつまみ出す。そして二度と学院に入れないと思え」
 椅子から立ち上がったシャールがいつにない剣幕で静かにアンナを怒鳴りつけると、アンナは唇をぎゅっと噛み、顔を真っ青にして逃げていった。

 アンナが遠くへ行ったのを見届けてから、シャールは椅子にドスンと座り直した。
 護衛の皆さんはいつの間にか気配すらなくなっている。
「ありがとう、シャール」
 僕が見様見真似でシャールの空いたカップに紅茶を注ぎ入れると、シャールは閉じていた目を半分開けて、にっと笑った。

 そしてようやく僕たちは平穏を取り戻した。


 そんなアンナも、ひとつだけ良いことをもたらしてくれた。
 フォートが僕に構わなくなったのだ。
 今度は僕を「恋敵」と認定した様子で、僕と無理矢理仲良くしようとする前の関係に戻った。
 厭らしい笑みを浮かべて擦り寄ってくるよりだいぶマシだ。



 こういった小さな騒動がいくつかありつつも、僕たちは学期末の長期休暇を目前に迎えた。
「ローツェはどうするんだ?」
 長期休暇は実家へ帰省する生徒が多い。
「帰らないよ。往復だけで半分以上潰れるし」
 長期休暇と言っても十日間だ。僕は比較的遠方からこの学院へ来ているから、移動時間が勿体ない。
「両親は寂しがらないのか?」
「予め了承済みだよ。手紙はこまめに書いてるし」
「そっか。俺は帰省するよ。シルビアを置いていくから、何かあったら彼女に伝えてくれ」
 シャールから数歩下がって後ろについているシルビアが、丁寧に頭を下げた。
「何かあったらって……ありそうだもんな」
「俺が想定していた事態とは少し違うが、あるだろうからな」
 僕とシャールはお互いに苦笑いを浮かべた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~

Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」 病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。 気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた! これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。 だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。 皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。 その結果、 うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。 慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。 「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。 僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに! 行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。 そんな僕が、ついに魔法学園へ入学! 当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート! しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。 魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。 この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――! 勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる! 腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀
ファンタジー
 ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。  しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。  そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。  対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた

砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。 彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。 そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。 死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。 その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。 しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、 主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。 自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、 寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。 結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、 自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……? 更新は昼頃になります。

念願の異世界転生できましたが、滅亡寸前の辺境伯家の長男、魔力なしでした。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリーです。

悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~

蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。 情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。 アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。 物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。 それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。 その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。 そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。 それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。 これが、悪役転生ってことか。 特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。 あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。 これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは? そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。 偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。 一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。 そう思っていたんだけど、俺、弱くない? 希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。 剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。 おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!? 俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。 ※カクヨム、なろうでも掲載しています。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

処理中です...