二卵性の双子。恋に落ちました。

今宵叫ぶ

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第一章 まさかの同居

第1,5裏話 二人分の荷物

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「どういうことですか?」

母と話が噛み合わないことは今までにも多々あったが、こればかりは本当によくわからない。

「二人で同じ部屋を借りさせる事にしたのよ。」

「ほへ?」

「清くんが一人暮らしするならともかく、鈴ができるわけ無いじゃない。あんなに部屋も汚くて料理もできない貴方が。だったら、清くんと同じ部屋を借りれば、一人頭のお家賃もお安くなるし、鈴君が餓死する心配もなくなるでしょう。」

東希清と東希鈴…二卵性の双子である二人は、性格や、趣味など、様々なものが異なる。が、しかし、数少ない共通点の一つに、両親への絶対的な信頼感がある。そのため今回の引っ越しのすべてを、両者ともに母親へ託したのである。

これ幸いと、鈴の一人暮らしを心配していた母は、少し広めのアパートに兄弟二人で住むと言う、妙案を閃いたのである。

「そうなのね。わかった。じゃあまた電話するよ。バイバイ。」

電話を切った鈴は、その場で飛び跳ねるように喜んだ。もう少しの間大好きなお兄ちゃんといる事ができるのだ。

その内なる思いを秘めながら、鈴は作業に取り掛かることにした。

「ヤッターーーーーー!!」
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