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第捌話 ルリエーラ
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誰だろうこの子?
「ん?君は誰だい?」
「私は会長から命令を受けて助っ人にきたルリエーラです。私もデスラビット狩りに同行させていただきます」
「ルリエーラって言えばもしかして12歳で《炎銃》の二つ名をもらった天才児か!?」
「そのルリエーラです」
炎銃?
「炎銃ってなんですか?」
「ん?あぁリクはライム村にいたから知らないのか。まず銃っては知ってるか?」
「知ってます!でも確か銃はとても高価だと聞いています!」
「そうだなとても高価だ。特に弾を打ち出す火薬がとても高値なのだがこの子はそれを魔法によって代用しているんだ。」
「魔法でですか?」
「そうだ。魔法によって弾や魔法弾を撃つことによって通常の銃よりも威力が高いしお金がかからないんだ。」
「じゃあなんでみんなそうしないんですか?」
「魔法弾は高等技術で扱いが難しいんだよ。ミスをすると暴発して腕が吹っ飛ぶしな」
「そうなのですか!?ルリエーラさん凄いですね!!!」
「当たり前じゃない。私は名門のヴァルフレアの一族の次期当主ですからね」
「ヴァルフレア一族ってなんですか?」
「なっ!?あなたヴァルフレア一族を知らないの!?」
「知りませんよ?」
「あなたどこの人間よ?」
「僕ですか?僕はライム町の桜坂リクです。」
「ライム町?あぁあの農村ね。あそこはまぁ田舎だからヴァルフレア一族を知らなくても仕方ないわね。特別にヴァルフレア一族のことを教えてあげるわ!」
「あっ、知りたいですけど残念ながらこれから任務なので後で聞きますね?」
「え?まさかあなたもデスラビット狩りにくるんですか?」
「そうですよ?」
「ふーん、まぁ足を引っ張らないように頑張りなさい」
「わかりましたルリエーラさん!」
ルリエーラさんは口調は強いけど実は優しそうです。
こういう人は本で読んだことがあります。
確かツンデレというやつです。
「じゃあリクは森の北側を探してくれ。俺らは西を探す。ルリエーラさんは東を頼んでもいいかい?」
「別にいいですけどあなたたちは大丈夫なの?」
「おう!任せとけ!俺らとてBランクの端くれだ!集まればAランクにだって劣らないぜ!」
「じゃあ西は任せたわね。北はこの子だけで大丈夫なの?」
「僕も内心おじいちゃんが憑いてるとはいえ1人は不安だなぁ…」
「りっくん?ワシのことまるで悪霊みたいな感じに表現してない?憑いてるってなんじゃ?付いてるじゃろ?…憑いてるじゃまるで悪霊みたいじゃろう?泣」
「守護霊でも幽霊なんだから憑いてるでいいと思う!」
りっ、りっくん(泣)…
「なにがついてるんだリク?」
「何でもないですゲンジさん!」
「北は任せたぞリク!」
あっ、この人は…
「えっと…ハゲルさん?」
「誰がハゲルだ!!?俺はダリルだ!!ちょっ、お前何俺の頭ガン見してるんだよ!?」
っという会話をしていると一人の男が走ってきた
「みんな!さっきホーンラビットの群れがすぐそこにいたらしいぞ!」
「何!?本当か!?よしみんな行くぞ!!」
「「うぉぉぉぉぉぉ!」」
その少し離れたところでルリエーラさんが一人で考え込んでいた
「東側に群れが行ったなら北側から回り込めば…、リクくんだっけ?悪いけど西を担当してもらってもいい?一人で行動することを許されてるってことはそこそこ強いんでしょ?頼むわね」
全然強くないんですけど…
あっ、でも西ならホーンラビットの群れはいないからきっと長もいないだろうし安全かな?
「はい!僕は西側に向かいます!!任せといてください!」
「きゅ、急に元気になったわね、じゃあ頼んだわよ?」
「頑張ります!!」
10分後・・・
「さてと、まず普通のホーンラビットを探さないと」
森の中を探索しているとガサガサ、っという音が聞こえてきた。
「ん?なんだろう?」
続く
「ん?君は誰だい?」
「私は会長から命令を受けて助っ人にきたルリエーラです。私もデスラビット狩りに同行させていただきます」
「ルリエーラって言えばもしかして12歳で《炎銃》の二つ名をもらった天才児か!?」
「そのルリエーラです」
炎銃?
「炎銃ってなんですか?」
「ん?あぁリクはライム村にいたから知らないのか。まず銃っては知ってるか?」
「知ってます!でも確か銃はとても高価だと聞いています!」
「そうだなとても高価だ。特に弾を打ち出す火薬がとても高値なのだがこの子はそれを魔法によって代用しているんだ。」
「魔法でですか?」
「そうだ。魔法によって弾や魔法弾を撃つことによって通常の銃よりも威力が高いしお金がかからないんだ。」
「じゃあなんでみんなそうしないんですか?」
「魔法弾は高等技術で扱いが難しいんだよ。ミスをすると暴発して腕が吹っ飛ぶしな」
「そうなのですか!?ルリエーラさん凄いですね!!!」
「当たり前じゃない。私は名門のヴァルフレアの一族の次期当主ですからね」
「ヴァルフレア一族ってなんですか?」
「なっ!?あなたヴァルフレア一族を知らないの!?」
「知りませんよ?」
「あなたどこの人間よ?」
「僕ですか?僕はライム町の桜坂リクです。」
「ライム町?あぁあの農村ね。あそこはまぁ田舎だからヴァルフレア一族を知らなくても仕方ないわね。特別にヴァルフレア一族のことを教えてあげるわ!」
「あっ、知りたいですけど残念ながらこれから任務なので後で聞きますね?」
「え?まさかあなたもデスラビット狩りにくるんですか?」
「そうですよ?」
「ふーん、まぁ足を引っ張らないように頑張りなさい」
「わかりましたルリエーラさん!」
ルリエーラさんは口調は強いけど実は優しそうです。
こういう人は本で読んだことがあります。
確かツンデレというやつです。
「じゃあリクは森の北側を探してくれ。俺らは西を探す。ルリエーラさんは東を頼んでもいいかい?」
「別にいいですけどあなたたちは大丈夫なの?」
「おう!任せとけ!俺らとてBランクの端くれだ!集まればAランクにだって劣らないぜ!」
「じゃあ西は任せたわね。北はこの子だけで大丈夫なの?」
「僕も内心おじいちゃんが憑いてるとはいえ1人は不安だなぁ…」
「りっくん?ワシのことまるで悪霊みたいな感じに表現してない?憑いてるってなんじゃ?付いてるじゃろ?…憑いてるじゃまるで悪霊みたいじゃろう?泣」
「守護霊でも幽霊なんだから憑いてるでいいと思う!」
りっ、りっくん(泣)…
「なにがついてるんだリク?」
「何でもないですゲンジさん!」
「北は任せたぞリク!」
あっ、この人は…
「えっと…ハゲルさん?」
「誰がハゲルだ!!?俺はダリルだ!!ちょっ、お前何俺の頭ガン見してるんだよ!?」
っという会話をしていると一人の男が走ってきた
「みんな!さっきホーンラビットの群れがすぐそこにいたらしいぞ!」
「何!?本当か!?よしみんな行くぞ!!」
「「うぉぉぉぉぉぉ!」」
その少し離れたところでルリエーラさんが一人で考え込んでいた
「東側に群れが行ったなら北側から回り込めば…、リクくんだっけ?悪いけど西を担当してもらってもいい?一人で行動することを許されてるってことはそこそこ強いんでしょ?頼むわね」
全然強くないんですけど…
あっ、でも西ならホーンラビットの群れはいないからきっと長もいないだろうし安全かな?
「はい!僕は西側に向かいます!!任せといてください!」
「きゅ、急に元気になったわね、じゃあ頼んだわよ?」
「頑張ります!!」
10分後・・・
「さてと、まず普通のホーンラビットを探さないと」
森の中を探索しているとガサガサ、っという音が聞こえてきた。
「ん?なんだろう?」
続く
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