8 / 9
第漆話 少女
しおりを挟む
ぼっ、僕はまずスライムとかを相手にして少しずつ強くなってコツコツランクを上げていく予定だったのになんでこんなことに・・・
「帰ってきたぞぉ!!」
「お帰りゲンジ!リク!」
「リクくんAランク入りおめでとぉー!!」
ギルドのみんなが僕のAランク昇格を祝ってくれているのだ。
「いやぁー!まさかこの区域の中で3体しかいないAランクの内2体をすぐに倒しちゃんなんて本当に凄いな!」
「ありがとうございます!泣」
「なんだリク?嬉し泣きか?笑」
みんなに嘘ついてることへの罪悪感とどうしてこうなってしまったんだ?っていう後悔からの涙です・・・泣
「あっ、そういえばリク宛てにラック街の会長から依頼がきてたぞ?」
「依頼ですか?」
なんだか嫌な予感である・・・
「おう、なんでもこの区域の最後のAランクの魔物のホーンラビットを倒して欲しいらしいぞ?」
「え?ホーンラビットって確かEランクの魔物じゃなかったでしたっけ?」
ホーンラビットとは名前の通り角が生えているウサギのことであり角が鉄のように硬い、そして肉はとっても柔らかいので食料としても有名である。
「おう、でもこの区域のホーンラビットの長は別格でな?目で追えないほど素早くてしかも角を使った突進は鉄製の盾を貫くほどらしいぞ?」
それ僕1人だと確実に貫かれるんですけど…?
「まぁリクなら大丈夫だろ!」
「そうだな、リクなら安心だ」
「頑張れよリク!」
ギルドのみんなが応援してくれてるのに全然嬉しくない…
なんでかな?
目からまた涙が出そうだよ…泣
「あっ、そうだあとホーンラビットの長は他のホーンラビットと見た目があんまり変わらないらしいから気をつけろよ?角が唯一違いがあって長はピカピカらしいんだけど最近この区域は雨が続いてたから汚れてて分かりにくいらしいから。」
なんで僕が闘うことになった時に限って分かりにくくなってるの!?泣
「あとリクにはギルドからシルバーウルフの毛皮で作った軽鎧とキングスライムの核の欠片を集めて作ったネックレスがプレゼントされるからぜひつけていってくれ!キングスライムのネックレスには魔法防御耐性を上げる効果があってシルバーウルフの軽鎧は鉄以上の硬度なのに羽のように軽いからとても便利だぞ」
シルバーウルフの軽鎧は持ってみるとホントに軽い
羽とまではギリギリ言えないくらいだけどポンポンと僕でも余裕で投げれるくらいだった。
キングスライムのネックレスは青く艶やかで綺麗だった。
あのブニョブニョした気持ち悪い体から取れたものとは思えないものだった。
「ホーンラビットの討伐は明日からだから今日はゆっくりと休んでおけよ?」
「わっ、分かりました!これで失礼します!」
僕は急いで宿屋に行って部屋を準備してもらった。
お金はキングスライムとシルバーウルフを退治した(おじいちゃんが)お陰で沢山持っていた。
「ねぇおじいちゃん?僕でも通常のホーンラビットなら勝てるかな?」
「うーむ、りっくんはまだ実践経験が少ないからのぉ。魔法はワシが多少教えてやったから使えるだろうがりっくんは怖がって上手く使えないからのぉ」
そうなのだ。
僕は多少なりとも魔法が使えるのだがいざ戦闘となると緊張したり怖くなったりで魔法を中断してしまうのだ。
「魔法を使えるだけでそこそこのランクをもらえるはずじゃからなぁ。りっくんが本当の実力を出せればホーンラビットなんかけちょんけちょんじゃわい」
「本当に!?じゃあ僕明日頑張るよ!」
「ホーンラビットの長に出会ったらどうするのじゃ?」
「全力で逃げるに決まってるよ!」
りっくん…満面の笑みで逃走宣言しちゃあかんじゃろ・・・
「じゃあ明日に備えて寝るね?」
「そうじゃな、お休みりっくん」
「お休みおじいちゃん!」
こうして僕はホーンラビットとの戦闘に備えて早めに寝たのだった。
翌日…
「あっ、おはようゲンジさん!」
「ん?あぁおはようリク!今からギルドのやつを数人連れてホーンラビット狩りを始めるぞ!準備は出来たか?」
「出来ました!」
「それではホーンラビット狩り作戦を始める!目標はホーンラビットの長!通称は《デスラビット》!!これを討伐するのが目的だ!」
デスラビット!?なんか危ない感じしかしないんですけど!?
「こいつはその名の通り闘えば死者が続出することからつけられた名前だ!この区域ではまだ被害者は出てないがラック街の会長が安全のため退治して欲しいとのことだ!お前達!気合いをいれていくぞ!」
「「うおぉぉぉぉ!!」」
ギルドの人達は高々に叫んでいる。
「すみません?」
いつの間にか気がつくとそこに金髪の女の子が立っていた。
続く
「帰ってきたぞぉ!!」
「お帰りゲンジ!リク!」
「リクくんAランク入りおめでとぉー!!」
ギルドのみんなが僕のAランク昇格を祝ってくれているのだ。
「いやぁー!まさかこの区域の中で3体しかいないAランクの内2体をすぐに倒しちゃんなんて本当に凄いな!」
「ありがとうございます!泣」
「なんだリク?嬉し泣きか?笑」
みんなに嘘ついてることへの罪悪感とどうしてこうなってしまったんだ?っていう後悔からの涙です・・・泣
「あっ、そういえばリク宛てにラック街の会長から依頼がきてたぞ?」
「依頼ですか?」
なんだか嫌な予感である・・・
「おう、なんでもこの区域の最後のAランクの魔物のホーンラビットを倒して欲しいらしいぞ?」
「え?ホーンラビットって確かEランクの魔物じゃなかったでしたっけ?」
ホーンラビットとは名前の通り角が生えているウサギのことであり角が鉄のように硬い、そして肉はとっても柔らかいので食料としても有名である。
「おう、でもこの区域のホーンラビットの長は別格でな?目で追えないほど素早くてしかも角を使った突進は鉄製の盾を貫くほどらしいぞ?」
それ僕1人だと確実に貫かれるんですけど…?
「まぁリクなら大丈夫だろ!」
「そうだな、リクなら安心だ」
「頑張れよリク!」
ギルドのみんなが応援してくれてるのに全然嬉しくない…
なんでかな?
目からまた涙が出そうだよ…泣
「あっ、そうだあとホーンラビットの長は他のホーンラビットと見た目があんまり変わらないらしいから気をつけろよ?角が唯一違いがあって長はピカピカらしいんだけど最近この区域は雨が続いてたから汚れてて分かりにくいらしいから。」
なんで僕が闘うことになった時に限って分かりにくくなってるの!?泣
「あとリクにはギルドからシルバーウルフの毛皮で作った軽鎧とキングスライムの核の欠片を集めて作ったネックレスがプレゼントされるからぜひつけていってくれ!キングスライムのネックレスには魔法防御耐性を上げる効果があってシルバーウルフの軽鎧は鉄以上の硬度なのに羽のように軽いからとても便利だぞ」
シルバーウルフの軽鎧は持ってみるとホントに軽い
羽とまではギリギリ言えないくらいだけどポンポンと僕でも余裕で投げれるくらいだった。
キングスライムのネックレスは青く艶やかで綺麗だった。
あのブニョブニョした気持ち悪い体から取れたものとは思えないものだった。
「ホーンラビットの討伐は明日からだから今日はゆっくりと休んでおけよ?」
「わっ、分かりました!これで失礼します!」
僕は急いで宿屋に行って部屋を準備してもらった。
お金はキングスライムとシルバーウルフを退治した(おじいちゃんが)お陰で沢山持っていた。
「ねぇおじいちゃん?僕でも通常のホーンラビットなら勝てるかな?」
「うーむ、りっくんはまだ実践経験が少ないからのぉ。魔法はワシが多少教えてやったから使えるだろうがりっくんは怖がって上手く使えないからのぉ」
そうなのだ。
僕は多少なりとも魔法が使えるのだがいざ戦闘となると緊張したり怖くなったりで魔法を中断してしまうのだ。
「魔法を使えるだけでそこそこのランクをもらえるはずじゃからなぁ。りっくんが本当の実力を出せればホーンラビットなんかけちょんけちょんじゃわい」
「本当に!?じゃあ僕明日頑張るよ!」
「ホーンラビットの長に出会ったらどうするのじゃ?」
「全力で逃げるに決まってるよ!」
りっくん…満面の笑みで逃走宣言しちゃあかんじゃろ・・・
「じゃあ明日に備えて寝るね?」
「そうじゃな、お休みりっくん」
「お休みおじいちゃん!」
こうして僕はホーンラビットとの戦闘に備えて早めに寝たのだった。
翌日…
「あっ、おはようゲンジさん!」
「ん?あぁおはようリク!今からギルドのやつを数人連れてホーンラビット狩りを始めるぞ!準備は出来たか?」
「出来ました!」
「それではホーンラビット狩り作戦を始める!目標はホーンラビットの長!通称は《デスラビット》!!これを討伐するのが目的だ!」
デスラビット!?なんか危ない感じしかしないんですけど!?
「こいつはその名の通り闘えば死者が続出することからつけられた名前だ!この区域ではまだ被害者は出てないがラック街の会長が安全のため退治して欲しいとのことだ!お前達!気合いをいれていくぞ!」
「「うおぉぉぉぉ!!」」
ギルドの人達は高々に叫んでいる。
「すみません?」
いつの間にか気がつくとそこに金髪の女の子が立っていた。
続く
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる