騎士アレフと透明な剣

トウセ

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第九章

透明な剣の力 (6)

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黒龍が去った後の花畑には、どこかに隠れていたのか、幻視蝶やペンギンのような見た目をした灰色の毛のムーンカーラーンといった、教科書でしか出会えない生き物たちが現れ、花畑を静かに賑わせていた。

アレフはぐったりしているエトナに肩を貸し、その光景を座って眺めていた。

「それで、どうしてそんなにぐったりしてるんだ。ここに来るまでに疲れたってわけじゃなさそうだし。それに、なんだか黒龍と意思疎通が取れているようにも思えたんだが……」

アレフは疑問になっていることをエトナに聞く。

遠くで一匹のムーンカーラーンが「キキキ」と甲高い声を発して小さな翼をパタパタとばたつかせる。

その一連の仕草が終わるころ、エトナは口を開いた。

「黒龍に呪いがかけられてた。黒龍の言葉が分かったから、呪いを解いた。疲れた。以上」

「なんだか、色々と過程が抜けてるし、どうやって呪いを解いたか知りたいけど……。まぁ、無事ならなにより、動けそう?」

「無理。何だったら少し気持ち悪い」

エトナの顔色は蒼白で、本人の言う通りあまり良い状態とは、見ているアレフからでも分かるほどだった。

アレフはエトナの体を抱え、大木の傍に寝かせた。

「何か探してくるよ。ニシバレル花とかあればいいけど」

エトナはけだるそうに頷くと、険しい顔をしながら目を閉じた。

アレフはエトナを置いて花畑へと入り、見知った薬草があるか探し始めた。

青皮膚の呪いを解く薬草、しゃっくり止めのヒックリ草、不老不死になると言われるセシリアの花……、と見知った物は少なく、アレフは頭を悩ませた。

「もういっそのこと、おんぶして連れ帰るか。でも、せめて走れるくらいまで回復してもらわないと……」

アレフは膝元まで伸びた花や草に視線を次々に変えながら、帰りの方法を模索していた。

「アレフ君! エトナ様! ここにおられたのですか!」

アレフはその声に素早く剣を持ち直すと、剣先を声のする方へ向けた。

アレフの視線の先には、カンテラを持ってこちらに歩いて来るケテルの姿だった。

「ケテル先生?」
アレフは構えていた剣を下ろし鞘にしまうと、近づいてくるケテルに安心を覚える。

「先生、どうしてここに」

「あなたたちがロストフォレストに迷い込んだという話を聞きつけて、駆け付けたのですよ。はぁー、なんということをしてくれたのか。あなたたちの処分は相当重いものになるでしょうね」

いつも優しく接してくれいたケテルもこればっかりは呆れた顔でアレフを見ていた。

「ごめんなさい。そ、それよりも、エトナの容態があんまりよくなくて……」

アレフは不安な顔つきでエトナの方を見た。

エトナは依然ぐったりと大木に寄りかかって目を閉じていた。

呼吸も落ち着いているが、額から流れる汗と青白い顔色を見て、アレフはどうすればいいのか俯いてしまう。

「随分ぐったりしていますか……。まさか、毒にでも侵されましたか」

ケテルはエトナの方を見ると、手に持っているカンテラをアレフに渡し、エトナに近づいて行く。

アレフも一緒に付いて行き、エトナの傍まで寄っていった。

ケテルはエトナの傍で膝を突くと、エトナの額や首に触診をした。

「エトナ様、力は入りますか? 強く握りますが、痛かったらすぐに言ってください」

ケテルはエトナの手を握り診察を行うが、エトナは「出来ない。分からない」と話した。

「ふむ。神経毒の関係か。汚染された物に少し触れたと言った所か……。しかし……」

ケテルは一通り触診が終わると、右ポケットに手を突っ込み、中の物をかき混ぜるように探っていた。

その姿を見て、アレフは先ほどエトナが話してくれたことをケテルにも伝えた。

「多分、ドラゴンにかけられていた呪いの影響です。エトナ、呪いを解いてあげたみたいで、それでそんな風に」

「呪いを解いた? そんなの……」

と言いかけたところで、ケテルは手に顎を乗せて考え始めた。

すると、ケテルは一つの答えに辿り着いたのか、驚いた様に口を開いた。

「特別な力ですか……」

「かもしれないです」

アレフはケテルにそう伝えると、ケテルはまたもや考え始めた。

「正直なところ、エトナ様にかかっている呪いを現段階で解くことは出来ません。今から連れ帰っても、間に合わないかもしれません」

ケテルは落ち着きながらアレフに説明した。

アレフはケテルの言葉を受けて、背筋が凍った。

「間に合わないって、つまり……」

「死ぬかもしれません」

アレフはケテルの言葉を受けて、頭の中が真っ白になった。
アレフは一瞬、心臓が止まったかと思うほどの不安に襲われ、呼吸が荒くなる。

アレフは後頭部を掴むように掻くと、エトナを見続けながらケテルに質問した。

「どうすれば助かるの?」

「透明の剣……。私が今思いつくのがそれです」

なおも平然と答えるケテルに少し苛立ちを覚えたアレフは、ケテルが視界に入らないように後ろを向いた。

頭の掻き、髪の毛が擦れる音を聞きながら、アレフはこれが夢であってくれと懇願した。

「でも大丈夫です。ローレンス学院長が今、透明の剣を持ってきてくれます。実はですね。今日、透明の剣を持ち出して私の左手を、元に戻してくれる約束ですので」

ケテルは落ち着いた態度で、アレフの肩に手を置いた。ケテルの言葉にアレフは眉をひそめた。

「ど、どういうことです?」

「一週間前にローレンス学院長と話し合いをしまして。以前、七年前の事件の時に、私の左手がなくなったという話をしたと思います。実のところ、その無
くなった原因が、透明の剣で切られたからなのです。まぁ、私のせいというか、仕方がないことでしたが……」

ケテルは少し恥ずかしそうに左腕をさすった。

「反省の意味も込めて怪我は残しておくつもりでしたが、黒龍の件もあって、やはりある方がいいなと思いまして……。それで所有者であるローレンス学院長に透明の剣を取りにお願いしたところなんです」

「じゃあもしかして、日中にグレイアロウズ先生とお話ししていたのは……」

アレフの問いかけにケテルは嬉しそうに答えた。

「そうです。このことです」

アレフは日中に少し薄気味悪い笑顔を見せていたケテルを思い出しては、「なるほど」と相槌を打った。

それと同時に、アレフはエトナが失踪する前に話していた内容を思い出した。

「エトナにロストフォレストに行けと言ったのはこのためですか?」

「あー、そのことも知っていましたか。ええ、ええ。もし、今日この日に黒龍がエトナ様を狙うようなことがあれば、唯一黒龍と戦えるローレンス学院長の元に行かせるのがベストだと思いまして。他の教師の皆様の実力を疑うわけではありませんが……」

「それでエトナをこんな危険な目に?」

アレフの声は少し強かった。

その声色を察したケテルはなだめるように話す。

「気持ちは分かりますが、それでも、全校生徒と一人を天秤にかけたとき、どちらの命が重いとお考えで?」

「それは……」

ケテルの言葉にアレフは言葉を詰まらせた。

その姿を見たケテルは諭すように語った。

「アレフ君。人の命は、数で天秤に賭けられるものです。どれだけその人が特別であろうと、何億人のうちの一人でしかないのですよ。確かにエトナ様には危険な道ですが、ローレンス学院長という方の元に行けば、その安全は守られます。谷底に突き落とすようなことではありませんよ」

ケテルの言葉にアレフは何も言えず、ただただ花畑を見つめていた。

「まぁ、理解には難しいと思います。あなたも大人になれば分かります」

ケテルはその場で地に座り、アレフと同じように花畑を見つめた。

「そういえば、ローレンス学院長も透明の剣を隠した場所は、こんな風に綺麗なお花畑が咲いている所だと聞きました。そこにある旧王の台座に刺してあると、既に抜き取られた跡に見えますが……」

ケテルは石の台座に指を差した。

アレフも刺された方向に振り向き、石の台座を見た。

「刺してあったんですか?」

「聞くところによるとですが」

ケテルの言葉に、アレフはダァトに言われた言葉を思い出した。

「君に渡した剣の柄があったろ? あれは台座に刺してあった物でね。この王様の物なんだ。死んで誰も使わないなら、いっそ誰かに使ってもらった方がいいなと思って君に上げた」と確かにダァトは言っていた。

「もしかして……!」

アレフは急いで自身の剣柄を取りだし、手に持っていたリィンの剣を地面に置くと、少し傷の入った剣柄をまじまじと見つめた。

「〝クラウディア(剣よ)〟」

アレフの言葉に反応し、剣柄は少しだけ震えるが、白銀の刀身が姿を見せるわけではなく、ましてや木剣が姿を見せるわけでもなく、普段と変わらない剣柄が姿を見せるだけだった。

だが、アレフは刀身の無い状態のまま、剣柄を逆手に持ち直し、両手で強く握った。

そして、地面に向かって勢い良く剣柄を下ろした。

ザッ、という音とともに、透明な何かに地面は少し抉られ、剣柄はアレフのみぞおち付近で動きを止めた。

「やっぱり、僕がずっと持っていたんだ。透明の剣を」

アレフは驚きながらも納得した表情で呟いた。

すぐ傍にいたケテルは、剣を突き立てる仕草をしたアレフをぎょっと見つめると、抉れた地面を見て唇を下で濡らした。

「どういうことです……」

抉れた地面とアレフを交互に見るケテルだったが、状況を整理する前にアレフはエトナの元に歩み寄る。

ケテルは歩みを制すようにアレフに言葉をかける。

「アレフ君! どうして君がそれを持っているのです!」

「そんなこと、今はどうだっていいでしょう。それよりも、エトナの呪いを解くのが先です」

「そんなこと……。ああ、騎士協会が聞いたら、どれだけ驚くことか……」

ケテルは頭を抱えながらアレフの元に寄る。

アレフは透明の剣を持っているのは僥倖だったものの、使い方が分からず、エトナの前で立ち尽くしてしまう。

「……先生、使い方分かります? 確か透明の剣の禁書本書いてましたよね?」

「それとこれとは別です! 分かるわけないでしょ! ですが、ローレンス学院長が使っているところは見てましたから……、形だけでも真似てみましょう。えっと、直接切ってはいけませんよ。言葉や物を消す際は、刀身を対象にかざしていました。……とりあえずやってみましょう」

アレフはケテルに言われるがまま、エトナに刀身をかざした。

アレフはどうにかエトナの呪いを解いて欲しいと透明の剣に懇願するよう祈りをささげた。

透明の剣はそれに応えるように刀身から白い炎がたゆたうように溢れ出る。

その炎がエトナを包み込むと、やがて拳くらいの大きさの白い球状がエトナの体から生まれ出てくる。

アレフは一連の状況に口を開いて傍観していると、ケテルが慌てて反応する。

「アレフ君! それです! それを切るのです!」

ケテルは白い球体に指を差し、アレフに訴えた。

アレフは開いていた口を閉じ、剣を握り直すと、透明で何も見えない刀身を木剣に見立てて、白い球体に切り込んだ。

白い球体は真っ二つに上下に別れると、そのまま霧散した。

「驚いた……。本物の透明な剣だ……」

アレフとケテルは全く目に映らない剣に感心する。

白い球体を切ったあと、エトナの血色はたちまち元に戻っていき、ケテルが近寄り首元で脈を測ると「脈拍も徐々に戻ってきています」とアレフに伝えた。

アレフは今までの緊張からか、力が抜けた様にその場から崩れ落ちる。

アレフはすやすやと寝ているエトナを横目に、大きなため息を吐いた。

「お疲れ様です、アレフ君」

「先生こそ、いてくれて助かりました」

アレフはケテルの言葉に頷きながら、ケテルに感謝の言葉を伝えた。

座り込んだアレフに対して、ケテルは微笑みながら手を差し出した。

アレフも疲れ切った表情で、その握手を握り返す。

「ところで、お願いがあるのですが……」

ケテルはアレフと手を握ったまま、アレフを立たせるよう引き上げた。

力強く引き上げられたせいか、はたまた疲れているせいか、大きくふらつきながら立ち上がったアレフは、ケテルに支えられながらも体勢を立て直した。

「私の手も、元に戻して下さい」

ケテルなにこやかに、失った左手をアレフの目の前に見せた。

アレフはくたびれた表情で何とか笑顔を作ると、「ああ、ならどうぞ」と剣をケテルに差し出した。

「駄目なのですよ、君ではなきゃ。透明の剣は持ち主を選びます。君じゃなきゃ使えないのです」

ケテルはアレフの反応に関係なしに左腕を突き出した。

早くやってくれと言わんばかりの表情で、ケテルは「さぁ!」とアレフに催促した。

アレフも「分かりました」と答えると、透明の剣を握り直し、ケテルの失った左手に向けて剣をかざした。

「剣をかざすだけで良いんですよね?」

「ええ、そうです。剣をかざして、先ほどのエトナ様を治すときの様に、治れと祈ってください」

アレフは剣を握りながら、ケテルの手が元に戻りますようにと祈った。

先ほどと同じように、刀身から白い炎がたゆたうように溢れ出ると、ケテルの左手を包み込んだ。

その光景を見ていたケテルはまるで少年の様に、「わお!」と目を輝かせながらはしゃいでいた。

先ほどと違って、球体は現れなかったが、代わりに、何かを握った形で元に戻った状態でケテルの左手は現れた。

「ああ、ありがとう、アレフ君」

「いいえ、お安い御用ですよ」

ケテルの子供染みた笑顔に、アレフは少しひきつった笑顔で対応すると、アレフは疑問を口にした。

「なんで拳を握ったままなんです?」

アレフは不思議にケテルの握られた左手を見た。

ケテルは子供染みた笑顔のまま、アレフに答えた。

「ああ、これはですね。こういうことなんですよ」

ケテルは握っていた左手を開いた。

その左手には青黒い塊が、ケテルの手のひらで鎮座していた。

「それは?」

「これはですね。〝ヴォ―ティガーン様の魂〟ですよ」

ケテルの子供染みた笑顔は、ニヒルな笑顔に変わっていった。
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