探偵はじめました。

砂糖有機

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暇な探偵には事件を

犯人

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 「ええ!でも酒井さん、さっき部屋を荒らした犯人は小嶋夫妻自身だって言ってたじゃないですか!」
「ああ、確かに部屋を荒らしたのは小嶋夫妻だと思うよ。でも、どうして小嶋夫妻はナスなんかを食べたのかな?」
・・・あれ?似たような会話を警部としたような・・・デジャビュかな。そんなことをのほほんと駒木刑事が感じていた時に岡橋警部は声を荒らげた。
「殺人だとッ!?なにをバカな。小嶋夫妻がナスを食べるのがどうして変なんだッ!」
どうやら、自説を思いっきり否定されたことにいらだちを覚えているらしい。まあ、酒井が格好つけさせるのが内心無性に腹がたつのだろう。
「警部さん、覚えていませんか?チエ子さんの言っていたことを」
「・・・ん?あッ!確か、小嶋夫妻はアレルギーがあって食べられないと言っていた・・・」
「そう、チエ子さんいわく、あのナスは観賞用・・・食用じゃない。となると、普通のナスであろうと、毒ナスだろうと、あの小嶋夫妻が自発的に食べるのはおかしい」
「じゃあ誰かが毒ナスを食べるように仕向けたというのか?」
「はい、そうです。そして、それが出来るのは・・・皿洗い、洗濯、掃除、そして庭の手入れを担当し、あの毒ナスを育てている、孫の和弘だ」

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