貴方へ愛を伝え続けてきましたが、もう限界です。

あおい

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本編

見応えのあるもの2

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舞台の内容は簡単に言えば、古代ギリシャを背景に姫様が隣国の有力者の男に浮気され、捨てられた後、幼馴染の騎士と幸せになる話。

姫様は凄く憐れに見え、有力者の男は凄く憎たらしく見える。

すごい、凄い。演技というのはこんなに私に感情移入させてくれるのか。


姫様が有力者の男と奴隷の浮気シーンを見つけるところには、胸がギュッと締められたわね。あの愛犬や妹を亡くしたかのような悲しみと動揺の表情は経験してないと出来ないぐらいクオリティが高かった。

そして、姫様は泣きながら幼馴染の騎士へ向かう。実は彼等は両思いだったらしい。まあ、ドロドロね。

有力者の男は騎士を殺そうと向かうが、返り討ちにされ死亡。

騎士は実は王子だったらしく、彼等は幸せに暮らしたとのこと。



姫様や騎士、奴隷、有力者の男達がお辞儀をしながら去っていく。

私は今までにしたことの無いほどの大きい拍手で彼等を送った。ああ、涙が止まらない。最後の姫様ったら本当に幸せそうな顔をして。キスをして花びらが舞うシーンは本当に良かった。

ずっと、幸せにして欲しい。


…カナタ様、舞台というのは貴女の言う通り、本当に素晴らしいものでしたわ。

そして…姫様には共感できる事が多かった。私にも、いつか騎士様の様な方が現れてくれるだろうか。…私は何を考えているんだ。そんな事、願っていては悲しくなるだけだというのに。

…やけに、隣が静かだ。私はふと、横を見る

ああ、貴方にも刺さりましたか。


隣にいたケイリー様も、静かに一筋の涙をすうー…と流していた。
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