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第三十二話 エルドラド
しおりを挟むアリアンの試験も終わり、暁は情報を集めていた。
「なあ、アナさんこの国のダンジョンはどんなダンジョンなんだ?」
アヴァロンにも国の名が付いていたダンジョンがあったのだ、この国にもあるはずだ。
すると、ダイアナはすごく苦い顔をしていた。
「レッドちゃん、この国のダンジョンはね、はっきり言うと性格が悪いわよぉ~。」
「はい?どういうことだ?」
性格が悪いとはなんなのだろうか?
「他のダンジョンも近くにもあるのだけどね、この国のダンジョン、エルドラドは簡単に言うと知恵と力が必要なのよぉ~。」
「知恵と力?」
「そうよぉ~、しかもたちが悪いことにねぇ~、そのダンジョンで出される問題がなぞなぞや計算、歴史など幅広いし、毎回問題が変わるのよぉ~、しかも間違えると神経を逆なでするような出来事が起こったり、魔物との戦闘になったりするのよぉ~。」
ほぉー、興味があるなぁ。
「面白い、行ってみるか。」
そう言うとダイアナはかなり驚いていた。
「ちょっと、本気なの?このダンジョンはまだ一階層も攻略されていないのよぉ~?」
「そうか、そうか、それは好都合だな、じゃあ行ってくるわ。」
「ちょっと、まあ良いわぁ~、気をつけてねぇ~!」
ダイアナに見送られながら俺たちはエルドラドのダンジョンに向かった。
エルドラド
暁たちはダンジョンに着いた、だが
「ここが、エルドラド、なのか?」
「うん、そうみたい。」
「うわぁ、人がいないや。」
(マスター、たしかにここはエルドラドです。)
エルドラドには人が全くいなかったのだ、もうここまで人気が無いとこっちまで悲しくなってきた。
「まあいいや、さっそく入るぞ。」
(わーい、ご主人と冒険だぁー!)
(ご主人様、お気をつけてください。)
相変わらず、オリンは元気だった。
(わかった、気をつけるよラナ。)
とりあえず、オリンは無視した。
エルドラド第一階層
入ってみると道が一本しかなかった。
「なんじゃこりゃ?本当にダンジョンか?」
ちょっとだけ拍子抜けした暁だった。
しばらく進んでみると、
「暁、あそこに扉がある。」
確かにルシの言う通りに扉があった、そこには何か文字が書かれていた。
問題!
五人でかくれんぼをしているよ!
二人見つけたよ!
残りは何人かな?
「…………………何これ馬鹿にしているのか?」
「ん、こんな問題に引っかかる方がおかしい。」
「うんっ!簡単だよね!」
暁たちは一斉に答えた。
「「「二人」」」
ピンポーン!と音が鳴ると扉が開いた。
だけど、何故か虚しかった。
「………さて、先に進むか。」
暁たちはさきに進んだ。
、
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