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第三十四話 ダンジョンマスターの性格が悪すぎる件
しおりを挟む6問目からはもう悲惨すぎて泣けてくるようだった。
6問目、パイ投げが来ると警戒していたが、上からタライが落ちてきた。
暁の防御力を貫通して、適度に痛いダメージ。
7問目、パイ投げがされてきたが、避けることに成功する、だが避けた先の落とし穴、中に入っていた水で見事にずぶ濡れに。
8問目、頭上から水が落ちてきた、結果再びずぶ濡れに。
9問目、パイ投げがされてきたが、また避けることに成功する、だが落とし穴を警戒しすぎて正面を見ておらず二投目のパイが見事に顔面にクリーンヒット。
そして10問目、
「はあ、はあ、や、やっと、ここまで、きた。」
「暁たちが間違えすぎ、途中で何もしないでって言ったのに。」
「ルシさん、これは意地なんだよ!舐められたままじゃいられない、ジャパニーズソウルなんだよ!」
アリアンがよくわからないことを言い出したが、たしかに暁たちは間違えすぎていた、わざとやっているのかと思ってしまうくらいに。
「しかし、あのタライおかしいだろ!俺の防御力を貫通してダメージを与えるとか普通は無理だから!」
「泣き言は終わってから言って、最後の問題だよ。」
最終問題!
いつも「ホットケー」と言っている食べ物はなーんだ?
「おお!簡単じゃないか!」
「待ってお兄さん!これは引っ掛けだよ。」
「な、なんだと?」
「安易にホットケーキだと言っちゃダメだよ?」
「絶対にぜーったいに言っちゃダメだからね?」
「おう!わかった、ホットケーキ!」
ブッブー!
「ノォォォォォォォォ!」
「ああ!お兄さん、なんで言っちゃうの!?」
「いやだってさぁ、あんなにダメダメ言われたらさ、振りだって思っちゃうじゃん?」
「お兄さんは芸人さんなの!?」
そうこう言っている間に準備が整い、仕掛けが発動した。
まずは定番のパイ投げ!
暁たちは回避した!
続いて避けた先の落とし穴!
これも回避した!
しかし油断したときのパイ投げ!
これまた回避した。
「ふっ!どうした!それで終わりなのか!」
暁は余裕をかましていたがそれが命取りとなった。
ベチャ。
「ん?ベチャ?」
暁は恐る恐る下を見てみた、すると床に自分の足がべったりと付いて動かなかった。
「こ、これはまさか、」
そう、この強力な粘着力、皆さんはお分かりだろうか?
このシステムはあの全世界の共通の敵である、コードネームGを捕らえることのできる素晴らしい発明だ!
「ゴキブリホイホイかよ!?ていうか俺はゴキブリじゃねぇ!」
そんなツッコミをしていると、暁は突然悪寒を感じた。
そう、今まさにダンジョンマスターが、暁たちの姿を見て笑っているだけではなく、このチャンスを逃すまいとしていたのだ。
「お、おいおい、ちょっと待てよ、な?さすがにこれはひどいんじゃないか?」
暁が色々言っても、問答無用とばかりに、とどめのパイ投げを行った。
ベチャ!
「「………………………」」
「あっ!わかった、答えは存在しない、かな?」
ピンポーンピンポーン!
暁たちはなんとも言えない気持ちになった。
暁はいつも通りに魔法で水を出し、さらに今回は足場を魔法で焼いて脱出した。
「暁、アリアン、行こ?」
ルシファーはなるべく触れずに先に進むことを促した。
先に進むと案の定、宝箱と石版があった。
「すぅー、はぁー、俺は冷静、怒りを抑えろ、ステイ・クールだ。」
暁たちは石版を見た、すると、
ギャハハハハハハハハハハハハ!
あーおっかしい!
やっぱり君は馬鹿だったんだね?
ホットケーなんて言う食べ物なんかあるわけないじゃん!
それとも君の食べ物は全部何かしら喋るのかな?
頭大丈夫かな?医者に診てもらったら?
ていうかそこにいるパートナーに回復魔法かけてもらいなよ!
きっと、そうきっと、頭が悪いのも治るはずさっ!
今回もパイを避けきれなかったね?
もう一度言うね?
パイは美味しかったかな?
美味しいわけないよね?
えっ何故かって?だって味がないもの!
プギャア!あー面白かった。
やっぱり君は人を笑わせる天才だよ!
これからも期待しているよ!
じゃあ頑張ってねー。
by笑いすぎてお腹が痛いダンジョンマスター
読み終わると暁は、
「ふ、ふひ、ふひひ、ふひひひ。」
「あ、暁、大丈夫?」
暁は清々しい笑顔で振り返った。
「ん?なんだい、ルシ?俺には使命ができたんだよ。」
「し、使命?」
「うん!ここのダンジョンマスターを抹殺するっていう、使命がね!」
ルシファーはあっ、もう無理だこれ、と思った。
暁はもう、手の施しようのないほどきれていた。
「さあ、行こうか、あのクソ野郎を抹殺しに。」
暁たちは先に進んだ。
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