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本編
第三話 ライラックの怒り
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確かに、この国にはツルーネという名の男爵家が存在します。
私の名前はアルメリア・ツルーネ。ええ、同じ名前ですね。
実際、私はそのツルーネ男爵家で育ち、アルメリア・ツルーネと名乗って生きてきました。
それは揺るぎない事実であり、私はツルーネの名にも誇りを持っております。
が、それがこんな誤解を招くとは想像しておりませんでした。
というか、このことは公然の秘密──でもなんでもなく、当たり前のように周知されていることで知らない方がいるなどと考えたことがありませんでした。
それはライラックも同じらしく、信じられないものを見る目でリマリーさんを凝視しています。
「えーと……私が、ツルーネ男爵の娘、とリマリーさんは仰るのですか?」
「そうですよ。それが何ですか?」
「何って──グジル様、リマリーさんは何故、このような誤解をされているのですか?」
人はこうだと信じているものが誤りであった時、それをなかなか認められない生き物です。なので、一旦グジル様に訳を訊くことにしました。
もし、リマリーさんがそのことを知らなくても、グジル様と一緒にいたのであればグジル様が訂正しても良さそうなものですが──そう思っていると、グジル様は更にとんでもないことを言い始めました。
「何を言っている? リマリーの言う通りだろう。父上たちが侯爵家の嫁に男爵令嬢を選んだことは俺もずっと不思議だったが、今日ようやく謎が解けた。お前が父上たちを裏で操っていたんだな、アルメリア・ツルーネ!」
「操ってません! いえ、それより、それ本気で言ってるんですか!?」
「なぁ、アルメリア。あいつ、ホントにお前の婚約者だったのか?」
「そのはず、ですけれど……」
なんだか自信がなくなってきました……。
だって、有り得ないでしょう? 何年も婚約者をやって来て、そのことを知らないなんて──そもそも、婚約の際に一応その辺の事情を説明した記憶があるのですが!?
「つまり、話を纏めるとお二人は私を男爵令嬢だと思っていて、子爵令嬢のリマリーさんの方が実家の爵位は上にも関わらずグジル様との婚約に反対されるのは、私が侯爵夫妻を脅迫しているからと考え、このような場でことに及んだ──ということですか?」
「そうだ。最初からそう言っているだろう。今更理解するなんて、いくらなんでも頭が弱すぎないか?」
「頭が弱いのは貴様だ。この馬鹿者」
「なんだと!? いや、そもそもなんで公爵家の者がここにいるんだ? 部外者は口を挟まないでくれ!」
「…………呆れた」
追い払うように腕を横に振るって言い放ったグジル様に目を細め、ライラックはぼそりと呟きました。
その温度を感じられない無慈悲な響きに、ああ、慈悲が掛けられることはないのでしょうねと思いました。
「いや、待てよ──思えばお前たちはいつもパーティー会場で一緒にいたな……よもや、そういう関係か!」
「どういう関係ですか!?」
「…………ぶっ殺す」
「ライラック! 王宮でそういう発言はよして!」
いや、気持ちはわかりますよ? そう言われるの私たちにとっては地雷中の地雷ですからね。私も今の言葉には正直イラッときましたし。
「ほら見ろ! アルメリアはいつも誰に対しても敬語で話すのに、シアーガーデンの子息には話し方が全く違うじゃないか! それがお前たちがただならぬ関係にある証拠だろう!」
「アルメリア様……貴女って人は……グジル様を無理矢理自分に縛りつけておきながら、ライラック様にまで手を出していたなんて──なんて恐ろしい! やっぱり貴女は悪女──いいえ、売女です!」
「ば、ば、売女!?」
いまだかつてない罵倒を受け、私は卒倒しそうでした。
その衝撃で手の力が弛み、この時を待っていたかのようにするりとライラックの腕がすり抜けていきました。
「あ」
しまったと思った時には時すでに遅しで、ライラックはコツコツと革靴を鳴らしながらグジル様へ近づいていくと、その胸ぐらを掴んで押し進み、壁に勢いよくグジル様を叩きつけました。
「きゃああああああ! グジル様!」
「がはっ! な、何をする!? 離せ!」
ライラックの仕打ちにリマリー様が耳を塞いで悲鳴を上げ、背中を打ちつけたグジル様は顔を痛みに歪ませて訴えます。
「何を? 貴様こそ、何をしているのかわかっているのか? 自分の女も満足にしつけられないような奴が、よくもこの場に来られたものだな。恥を知れ。それに何より、よくもアルメリアを裏切ったな」
「ライラック! 流石にやり過ぎ! 手を放して!」
「ちっ」
ライラックの荒々しい行動に驚いたものの、王宮で暴力沙汰など起こしたらライラックまで処分を受けてしまいます。私は慌ててライラックへ駆け寄り、その腕を引っ張って制止しました。
ライラックの怒りは全く収まっていませんが、舌打ちしつつもグジル様から手を放してくれました。
「げほっ、なんて野蛮な──それでも公爵家の人間か? このことは厳重に抗議するぞ!」
「好きにしたらいい。そんなことをしたところで父上たちが俺を咎めることはないからな。むしろ、よくやったと褒めてくれるだろう」
「なっ、公爵家はどんな教育をしてるんだ!」
「グジル様、ご無事ですか!? なんて酷い──これが貴方たちのやり方ですか?」
苦しげに咳き込むグジル様に駆け寄り、その肩を支えながらリマリーさんが涙を溜めた目でキッと睨んできます。そこには燃えるような怒りの色が見えましたが、業火すら凍らしてしまいそうな凍てつく冷気を纏うライラックの前では風前の灯火同然でした。
「酷いのはどちらだ? 貴様らはこのような場でふざけたことを宣い、散々醜態を曝した挙げ句、それにアルメリアまで巻き込んで好奇の目に曝した。それも陛下の御前でだ。例えアルメリア側に非はなくとも、それでどれだけアルメリアの価値が傷ついたと思っている? 貴様らが露のように消えようがどうでもいいが、アルメリアに傷をつけたことを俺は一生許さない」
「そんなこと──私たちはただ事実を申し上げただけです! 何故、関係のないライラック様にここまで言われなくてはならないのですか?」
泣きそうな顔で訴えるリマリーさんを、ライラックは無感情な目で見下ろしていました。そこに残忍な光が宿り、唇が僅かに開いたのを見て、私は遮るように声を上げました。
「だから誤解! 誤解なんですってば!」
「アルメリア……」
「ライラック、お願い。少し私に喋らせて。そもそもこれは私の問題だから。自分でちゃんと説明するから」
私はライラックが公爵家の跡取りとして徹底的に人心掌握術を叩き込まれていることを知っています。このままライラックに喋らせれば、徹底的にお二人の心を叩き潰すでしょう。
そんなことをライラックに──それも人前でやって欲しくはありません。私の大切なライラックが恐怖の象徴のように見られるのは、私自身が許せません。
必死にお願いすると、ライラックは頷いて私に時間をくれました。
私は場の空気を仕切り直すように咳払いをして、お二人に向き合って言いました。
「グジル様もリマリーさんも誤解をされています。まず、私の話をお聞きください」
「誤解……?」
「俺たちが何を誤解していると言うんだ」
お二人は本当にわかっていないようで、そのことに肩を落としつつ、まずは誰もが知っていて、けれどこの二人が知らないらしいことをお教えしました。
「そもそも、私はツルーネ男爵の娘ではありません」
私の名前はアルメリア・ツルーネ。ええ、同じ名前ですね。
実際、私はそのツルーネ男爵家で育ち、アルメリア・ツルーネと名乗って生きてきました。
それは揺るぎない事実であり、私はツルーネの名にも誇りを持っております。
が、それがこんな誤解を招くとは想像しておりませんでした。
というか、このことは公然の秘密──でもなんでもなく、当たり前のように周知されていることで知らない方がいるなどと考えたことがありませんでした。
それはライラックも同じらしく、信じられないものを見る目でリマリーさんを凝視しています。
「えーと……私が、ツルーネ男爵の娘、とリマリーさんは仰るのですか?」
「そうですよ。それが何ですか?」
「何って──グジル様、リマリーさんは何故、このような誤解をされているのですか?」
人はこうだと信じているものが誤りであった時、それをなかなか認められない生き物です。なので、一旦グジル様に訳を訊くことにしました。
もし、リマリーさんがそのことを知らなくても、グジル様と一緒にいたのであればグジル様が訂正しても良さそうなものですが──そう思っていると、グジル様は更にとんでもないことを言い始めました。
「何を言っている? リマリーの言う通りだろう。父上たちが侯爵家の嫁に男爵令嬢を選んだことは俺もずっと不思議だったが、今日ようやく謎が解けた。お前が父上たちを裏で操っていたんだな、アルメリア・ツルーネ!」
「操ってません! いえ、それより、それ本気で言ってるんですか!?」
「なぁ、アルメリア。あいつ、ホントにお前の婚約者だったのか?」
「そのはず、ですけれど……」
なんだか自信がなくなってきました……。
だって、有り得ないでしょう? 何年も婚約者をやって来て、そのことを知らないなんて──そもそも、婚約の際に一応その辺の事情を説明した記憶があるのですが!?
「つまり、話を纏めるとお二人は私を男爵令嬢だと思っていて、子爵令嬢のリマリーさんの方が実家の爵位は上にも関わらずグジル様との婚約に反対されるのは、私が侯爵夫妻を脅迫しているからと考え、このような場でことに及んだ──ということですか?」
「そうだ。最初からそう言っているだろう。今更理解するなんて、いくらなんでも頭が弱すぎないか?」
「頭が弱いのは貴様だ。この馬鹿者」
「なんだと!? いや、そもそもなんで公爵家の者がここにいるんだ? 部外者は口を挟まないでくれ!」
「…………呆れた」
追い払うように腕を横に振るって言い放ったグジル様に目を細め、ライラックはぼそりと呟きました。
その温度を感じられない無慈悲な響きに、ああ、慈悲が掛けられることはないのでしょうねと思いました。
「いや、待てよ──思えばお前たちはいつもパーティー会場で一緒にいたな……よもや、そういう関係か!」
「どういう関係ですか!?」
「…………ぶっ殺す」
「ライラック! 王宮でそういう発言はよして!」
いや、気持ちはわかりますよ? そう言われるの私たちにとっては地雷中の地雷ですからね。私も今の言葉には正直イラッときましたし。
「ほら見ろ! アルメリアはいつも誰に対しても敬語で話すのに、シアーガーデンの子息には話し方が全く違うじゃないか! それがお前たちがただならぬ関係にある証拠だろう!」
「アルメリア様……貴女って人は……グジル様を無理矢理自分に縛りつけておきながら、ライラック様にまで手を出していたなんて──なんて恐ろしい! やっぱり貴女は悪女──いいえ、売女です!」
「ば、ば、売女!?」
いまだかつてない罵倒を受け、私は卒倒しそうでした。
その衝撃で手の力が弛み、この時を待っていたかのようにするりとライラックの腕がすり抜けていきました。
「あ」
しまったと思った時には時すでに遅しで、ライラックはコツコツと革靴を鳴らしながらグジル様へ近づいていくと、その胸ぐらを掴んで押し進み、壁に勢いよくグジル様を叩きつけました。
「きゃああああああ! グジル様!」
「がはっ! な、何をする!? 離せ!」
ライラックの仕打ちにリマリー様が耳を塞いで悲鳴を上げ、背中を打ちつけたグジル様は顔を痛みに歪ませて訴えます。
「何を? 貴様こそ、何をしているのかわかっているのか? 自分の女も満足にしつけられないような奴が、よくもこの場に来られたものだな。恥を知れ。それに何より、よくもアルメリアを裏切ったな」
「ライラック! 流石にやり過ぎ! 手を放して!」
「ちっ」
ライラックの荒々しい行動に驚いたものの、王宮で暴力沙汰など起こしたらライラックまで処分を受けてしまいます。私は慌ててライラックへ駆け寄り、その腕を引っ張って制止しました。
ライラックの怒りは全く収まっていませんが、舌打ちしつつもグジル様から手を放してくれました。
「げほっ、なんて野蛮な──それでも公爵家の人間か? このことは厳重に抗議するぞ!」
「好きにしたらいい。そんなことをしたところで父上たちが俺を咎めることはないからな。むしろ、よくやったと褒めてくれるだろう」
「なっ、公爵家はどんな教育をしてるんだ!」
「グジル様、ご無事ですか!? なんて酷い──これが貴方たちのやり方ですか?」
苦しげに咳き込むグジル様に駆け寄り、その肩を支えながらリマリーさんが涙を溜めた目でキッと睨んできます。そこには燃えるような怒りの色が見えましたが、業火すら凍らしてしまいそうな凍てつく冷気を纏うライラックの前では風前の灯火同然でした。
「酷いのはどちらだ? 貴様らはこのような場でふざけたことを宣い、散々醜態を曝した挙げ句、それにアルメリアまで巻き込んで好奇の目に曝した。それも陛下の御前でだ。例えアルメリア側に非はなくとも、それでどれだけアルメリアの価値が傷ついたと思っている? 貴様らが露のように消えようがどうでもいいが、アルメリアに傷をつけたことを俺は一生許さない」
「そんなこと──私たちはただ事実を申し上げただけです! 何故、関係のないライラック様にここまで言われなくてはならないのですか?」
泣きそうな顔で訴えるリマリーさんを、ライラックは無感情な目で見下ろしていました。そこに残忍な光が宿り、唇が僅かに開いたのを見て、私は遮るように声を上げました。
「だから誤解! 誤解なんですってば!」
「アルメリア……」
「ライラック、お願い。少し私に喋らせて。そもそもこれは私の問題だから。自分でちゃんと説明するから」
私はライラックが公爵家の跡取りとして徹底的に人心掌握術を叩き込まれていることを知っています。このままライラックに喋らせれば、徹底的にお二人の心を叩き潰すでしょう。
そんなことをライラックに──それも人前でやって欲しくはありません。私の大切なライラックが恐怖の象徴のように見られるのは、私自身が許せません。
必死にお願いすると、ライラックは頷いて私に時間をくれました。
私は場の空気を仕切り直すように咳払いをして、お二人に向き合って言いました。
「グジル様もリマリーさんも誤解をされています。まず、私の話をお聞きください」
「誤解……?」
「俺たちが何を誤解していると言うんだ」
お二人は本当にわかっていないようで、そのことに肩を落としつつ、まずは誰もが知っていて、けれどこの二人が知らないらしいことをお教えしました。
「そもそも、私はツルーネ男爵の娘ではありません」
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