現代兵器で異世界無双

wyvern

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陸編

 15.コンダート女王陛下

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最初に召喚された森からは1日かかる計算だったがエルベ村からは半日かからないそうだ。
ベルによると、この国の首都アルダートは全ての種族が差別なく住んでいて、なおかつ、税率もかなり低く、アルダート都知事の選挙権もこの都市の住民が持っており、かなり民主的な都市である。もちろん他の都市も同じように選挙権も市民権もあるが、財政基盤があまり強くないので若干税は高めであるようだ。
 さらに、このアルダートにはベルやシエルが通っていた王立士官学校をはじめ、王立魔術学校、王立兵学校、王立女学校などの王立学校他国立、都立と幅広い教育機関が存在し教育水準も非常に高い、また地球ほどではないが魔術による医療技術のようなものがあるようだ。
 アルダート城に近付くにつれて農場や住宅街・商店街などが増え、大通りには現代のように車こそないが馬車などが行きかい今が戦争中だと思えないぐらい活気にあふれている
 城門に付くとそこには入城するものや出城するものでごった返している。俺達は混雑している一般の入り口からは入らないで、兵士や貴族・外交官などが入城する専用の門から入った。
すると駅の改札のようになっており、そこで一人一人身分証を提出していく。
 ベル・シルヴィア・キューレ・エレザ・ミレイユ達はすんなりと通り抜けられたがここで俺の番に……
「身分証明書を提出して頂けますか?」
「あ~えっと……」
「ちょっと君、どうしたんだ?早く出したまえ」
「すんません。奥の場所に引っかかってて取れなくて」
(どうすんのよ!身分証提出とか聞いてないし! 肝心のベル達はそのままいちゃったし……ピーンチ!
「そのものの身分はわたくしが保証しますわ!」
すると、後ろから顔を頭巾で隠しさらには大きな外套を着込んだ女性らしき人物に助け船を出された
「誰だ貴様は!もういい!貴様等二人とも事務所へ来い!」
「え!ちょ、なんで~」
「いいわ、連れて行きなさい」
「お姉さんか何だか知らんけどドウイウコト?」
「うるさい。さっさと入らんか!」

 そのまま警備していた兵士(怖いお兄さん風の)にお姉さん?と一緒に事務所(意味深)へと連行される。
「さあ、どう言うことか話してもらおうか」
「ソノですね……」
周りに怖いお兄さん方が固めており、俺はよく刑事物である机に座らされ質問?のようなことがされようとしている。こんな状況下でも先ほどの女性は動じていないようで、むしろ自信があるとでも言うような雰囲気だ。
 俺が質問に対して言い淀んでいると、女性はおもむろに頭巾を外したかと思うと外套も脱ぎ始めた。
 するとそこにはどんな人が見ても“お姫様”と思うような格好をした女性が姿を現す。

「ここまで連れて来ておいて、わたくしを放置とは罪深き奴ね!」
「じょっ、女王陛下!なぜこのようなところに!」
「この国の主がここに来て何がいけなくて?そもそも女性を放置とは本当に失礼だこと」
「大変失礼致しました!メリア様。この罪どのようにして償えばいいのやら」
「もういいわ。ここで働いてくれているだけでも十分だわ。不審者対応もしっかりしているようだし」
「ありがたきお言葉を頂き恐縮でございます!」
「あの~僕はどうなるんですかね?なんか放置気味ですけど」
「お会いできて嬉しいわワタ様!わたくしがこの国の女王にして貴方の召喚主のコンダート・メリアよ」
「おっと、これは失礼しました女王様。こんなクソガキを救って頂いてありがとうございます」
「良いのよ。そもそも私が招いたんだもの……それとメリアで良いわよ“御主人様”」

ん?いつものことだが話が読めない……最後になんかイワレタヨウナ
そう言って話しかけてくれるメリアは、金色のロングヘアで女性の象徴は目測でFぐらいはある。比較的長身な俺(約180cm)の目線に頭が来るほどの背丈である。また、全体をみてもモデルのように引きしまった体をしている。

「失礼致しました、ワタ殿。客人だと知らずにこのような対応になってしまいまして……」
「そういうときもありますから、お気になさらずに」

 今まで強面の兵士達が一転して申し訳なさそうにこちらに頭を下げてくる。

「さて御主人様、私たちの居城まで案内いたしますわ。とその前にそろそろ来るとは思うのだけど?」

「どうかしたんですか?」

 そんな話をしていると事務所の扉がノックされる

「「「失礼します!」」」

中に入ってきたのは、これもまた女王様に勝るとも劣らない美女たちであった。ただ普通と違ったのは皆鎧を着け剣を佩いていた。

「待っていたわ。セレナ、サクラ、ミントこんなところまで御苦労さま。この方が“あの”ワタ様よ、よろしく頼むわよ」
「よろしくお願いしま……」
俺が挨拶しようとすると、セレナと呼ばれた3人の中では上官?に位置する赤毛のショートの美女が挨拶も聞かず開口する。
「こんな優男が召喚者ですか?ハァ……致し方ないですね。まァ……せいぜい女王様に恥をかけないことだな!」
「コラ!セレナ!そんなこと言わないの。失礼でしょう!」
「そうですよ。団長そこまで言わなくても……あの鏡で見ましたでしょう?この方の“実力”を」
メリアや部下と思われるサクラとミントはセレナを諫めようとするがいっこうに収まらない
そんな時にも関わらず俺はサクラとミントに不躾な視線を送っていた
サクラは名前からも想像できるように元いた世界の日本人のようにきれいに手入れされたセミロングの黒髪で、体つきも整っており特に胸は大きく膨らみ時々揺れている。
一方のミントは、目は赤く髪色は黄緑色と今までの自身の思っていた美人とは掛け離れていた。さらにサクラに負けないぐらい胸も大きい。
ただ二人に共通しているのは普通の人間にはないオーラのような“何か”をまとっているように見える……
「フン!知るかそんなこと!私は認めんぞ」
「あらあら、団長ったらそんなに怒ることないじゃないの」
「セレナ、仕事に私情は禁物よ!私たちを早く案内しなさい!」
「ハッ、失礼しました。ただちにご案内致します」
「ワタ殿!こちらへ」

 セレナはメリアに促されると、さっと表情を変え、事務所を出て城までの誘導を始める。
城まで通っているここの道は兵士達が連絡用に使用している地下通路で城壁・城門等の重要軍事施設に通じている。壁と天井にはランプがつけられており意外と明るい。
今、案内してくれている三人は王国近衛師団所属の兵士でセレナがこの師団長を務めており、側にいる二人ともに近衛師団所属の連隊長であるらしい。なぜこの三人が来たのかと言うと、この三人はメリア直属の部下でもあるからだ。

「メリアさんちょっと質問しても良いですか?」
「いいわ、いくらでもして!それと「さん」付けしなくていいから」
「そ、そうかじゃ遠慮なく言わせてもらうけど、そもそもなんで召喚しようとしたの?」
「それはね、ベルも言っていたと思うけど、この国は今強大な国“デスニア帝国”によって侵略されそうなの。そこで貴方のいた世界をたまたま“鏡”で見ていたの。それこそそっちの世界も危機的状況なのかもしれないけれど、この国にはもう頼れるものがいないの。それでなんで貴方を選んだかっていうのは、貴方があの世界でどんな人にも好かれるような、それでいて頼れるところも有って自分の意思を強く持っていたように見えたからよ。そんな性格の貴方をこの国の指揮官として招き入れたかったの。ある程度の知識もあるようだしね。あと、もう気付いたとは思うけど貴方には私が授けた魔法、貴方の世界で言う“チート”があると思うの。それも悪用しない人だとも思ってのことだわ。実際エルベを救ってくれたみたいだし」
「結構呼び出してもらった理由が重いね……正直それに応えられるか分からないよ。しかも今の今まで魔法が使えるなんて知らなかったよ……」
「きっとあなたなら何とかしてくれると思うわ。それと言い忘れていたけど……今日から私は貴方の奥様よ!」
「何ぃ!?」
唐突な物言いで理解できない。しかも嫁って!?
「と言うことでよろしくね!ア・ナ・タ!ウフフッ」
「ちょっと、待ちぃなメリアさん!いくらなんでも唐突過ぎるでしょ!」
「いいじゃない!そして今から国王様になるのよ!どう?素晴らしいでしょ?」
「ウン、ワルクナイネ、デモイミガワカラナイナー」
「ちょっと!!なんで棒読みなのよ!そんなに気に入らないの、こんな美女がいるって言うのに……仕方ないわね、そんなあなたに妹たち二人も嫁がせてあげる」
俺がメリアの要求?に渋っているとどんどんメリアはエスカレートしていく
「とりあえず一旦落ち着こうか。確かに俺は前世ではこんなような事を夢に見てたいし考えていたけど、やっぱり一気に責任が増え過ぎかな……もちろんメリアは綺麗だし嫁にもらって嬉しいし、正直興奮してる?けどね。本当にこんな俺でいいのか?」
「大丈夫、君にはしっかりと付いてきてくれるし、第一私が付いているでしょう?安心して、しかもあなたのことは私は心から“好き”って言える自信もあるもの」
「国王陛下、女王陛下後宮へと到着いたしました」

話をしているうちに目的地にたどり着く。そこには宝石がちりばめられ、まるで首飾りのように美しい扉があった。それをサクラとミントが開けセレナは入り口の脇に立ちお辞儀をしてくる。
「付いたわよここが今から“私達”夫婦の部屋よ」
「“私達”って?」
中に入るとそこには複数人の美女たちがいた
「「「「おかえりなさいませ!御主人様!!」」」」
 目の前にあのメイドが!!やばい興奮しますね。主に下で……ハッ!いかんいかん

「これからお世話してくれるメイドたちよ、あなたの好みに合わせて選んでみたわ。私はもちろんだけどこの子たちにいつでも“お世話”してね?」
「ハイ!カシコマリマシタ!」
「フフッ、反応が可愛いわね。一応紹介しておくけど右からメイド長のレナ、それからイオ・セレーヌ・ミサトよ……ワタ!大丈夫? 気絶しちゃったみたいね、まあいいわ。あなた達、寝室に運んで差し上げなさい!」
「「「「かしこまりました。」」」」 

 長旅と初の戦闘に疲れていたのかそのまま意識を失うようにして倒れてしまった。その前にあんな責任負わされたら誰でもクラっと来るわな。

「おやすみ、ワタ。明日からがんばってもらわないとね」

最後に俺の耳元で何かをささやいたが、その時はすでに意識は闇の中に――
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