4 / 23
プロローグ
03 A.R.C.S
しおりを挟む
関所を見ると何者かの襲撃を受けている様であちこちから煙が上がっていた、小さく逃げ惑う人の姿が見える。
「ローラ!馬車を止めろ!様子がおかしい!」
「わかったわ!何かが関所の上を飛んでいる、アレはワイバーン!?」
トビィさんの指示でローラが馬車を止める、関所の上空には大きな鳥の様な影が見えた。
「違う…ワイバーンなんかじゃない、ドラゴンだ!レッドドラゴンが関所を襲っている!馬車を戻せ、気づかれない様に慎重にだ」
馬車を反転させ来た道を急いで戻る、なんとか気づかれずに済んだ様だ。
「レッドドラゴンってそんなにヤバいんですか?関所だから兵士もたくさんいる筈ですよね?」
「ヤバいってもんじゃないわ、関所の兵力でどうにか出来る相手じゃないの、勇者様が4、5人集まって追い払えるかどうかってトコね」
「この前ゼファール帝国の都市がレッドドラゴンに襲われたって聞いたが多分同じ個体だろう…!?何か来るぞ!後ろだ!」
後ろを見ると4頭立ての馬車が俺達の後ろを猛スピードで追いかけてきている、装飾が施された豪華な馬車だ、馬車は直ぐに俺達の隣へ並び窓から男が顔を出した。
「おお!なんといい所に平民がいたものよ!私を逃す犠牲となれ、御者!隣の馬車と馬を切り離せ!」
男が叫ぶと御者の片手から光の刃が放たれた、これが魔法だろうか…って悠長に考えている場合じゃない。
「アイツら何考えてるのよ!?衝撃に備えて!」
全身に衝撃が走る、馬から切り離された馬車はしばらく走った後街道から外れ横転した。
「クソっ、2人とも無事か?本当に何考えてやがる!」
「私は大丈夫よ、何を慌てていたのかしら?…まさか!」
なんとか横転した馬車から逃げ出した俺達のの目にはこちらへと飛んでくるレッドドラゴンの姿が映った。
「アイツ自分がレッドドラゴンに追われていたから俺達を囮にしたんだ…腐ってやがる」
「お父さん!逃げましょう!ヨーグも早く!」
「いや、もう追いつかれる、ヨーグ、ローラを連れて逃げてくれ、俺が時間を稼ぐ」
トビィさんが護身用に腰に付けていた剣を抜く。
「そんな!置いていくなんて出来ません!」
「何言ってる!頼むから逃げてくれ!俺なら少しは時間を稼げる!」
確かに俺は魔力が無い、剣を握った事も無いし喧嘩だってした事がない、だが俺には誰かを守れる力がある。
「嫌よ、3人で逃げるのよ!誰かが死んで生き残るなんて私は嫌なの!」
その通りだ、誰も犠牲になんてさせるものか!
「そうだ、みんなで助かるんだ…『変・身』!!」
俺を銀色の粒子が包み全身に白銀の甲冑が装着されていく。
「ヨーグ….?その姿は?」
「何が起こったの?魔法?」
シルバーを基調に紅のラインが映える、剣と魔法の世界には酷く不釣り合いな近未来的なデザイン、これが神様と2人で創造したぼくたちがかんがた最高のヒーロー、『クロス』、転生した俺の力だ。
「2人は俺が守る、信じてくれ」
『システム起動完了、はじめましてマスター』
ヘルメットの中に機械音声が流れる。
「はじめまして、クロスのAIだよな?」
『肯定します、私はAll Range Combat System、【A・R・C・S】アークス、とお呼び下さい』
「アークス、さっそく初仕事だ、あのドラゴンに有効な攻撃手段はあるか?」
ヘルメット内のモニターには飛翔するドラゴンが映し出されている。
『目標の脅威レベルの仮定を終了、撃墜可能と予想される攻撃は以下の通りです』
モニターの端にいくつかの武装名と撃墜期待値のパーセンテージが表示される。
「失敗する訳にはいかない、『ブラスト』を使う」
リストの1番上にあった撃墜期待値99%が表示された武装を選んだ。
『了解しました、初回の使用ですのでマスターへ直接使用方法をインストールする必要があります、よろしいですか?』
「あぁ、頼むよ」
一瞬で頭の中に情報が雪崩れ込んできた、元々知っていた知識の様に脳と身体が新しい技を理解する。
『警告、この攻撃により活動に必要なエネルギーの12%が消費されます』
「わかった、照準のサポートを頼む」
俺は茫然としている2人を後にして数歩前へと出る。
「少し眩しいと思うんで気をつけて下さい」
「何をする気なの?」
「アイツを始末するのさ、撃ち落とす」
「無茶だ!上級魔法ですら倒せない相手だぞ!」
俺は右手を上空のレッドドラゴンへ向ける、巨大な赤いドラゴンはこちらへと急降下している最中だった。
モニターの照準がレッドドラゴンと重なる、今だ!
「ブラスト!!!」
右の掌から極太のレーザーが放たれたれる、レーザーはレッドドラゴンの身体を飲み込み…光の奔流がおさまった時レッドドラゴンの存在はこの世界から消滅していた。
『目標の消滅を確認、戦闘終了です、お疲れ様でした』
「ありがとうな、アークス、これからよろしく頼むよ」
『変身解除』と頭の中で呟く、次の瞬間先程の様に身体を粒子が包み白銀の鎧は姿を消した。
「嘘だろ…レッドドラゴンが跡形も無く消えた…」
「助かったのよ!私達助かったの!ありがとうヨーグ!」
ローラが俺に抱きついて地面に押し倒される、何か!何か柔らかいものが顔に当たっている!正気に戻っだトビィさんが殺気を放つまで俺は異世界での初戦闘の報酬を堪能した。
「ローラ!馬車を止めろ!様子がおかしい!」
「わかったわ!何かが関所の上を飛んでいる、アレはワイバーン!?」
トビィさんの指示でローラが馬車を止める、関所の上空には大きな鳥の様な影が見えた。
「違う…ワイバーンなんかじゃない、ドラゴンだ!レッドドラゴンが関所を襲っている!馬車を戻せ、気づかれない様に慎重にだ」
馬車を反転させ来た道を急いで戻る、なんとか気づかれずに済んだ様だ。
「レッドドラゴンってそんなにヤバいんですか?関所だから兵士もたくさんいる筈ですよね?」
「ヤバいってもんじゃないわ、関所の兵力でどうにか出来る相手じゃないの、勇者様が4、5人集まって追い払えるかどうかってトコね」
「この前ゼファール帝国の都市がレッドドラゴンに襲われたって聞いたが多分同じ個体だろう…!?何か来るぞ!後ろだ!」
後ろを見ると4頭立ての馬車が俺達の後ろを猛スピードで追いかけてきている、装飾が施された豪華な馬車だ、馬車は直ぐに俺達の隣へ並び窓から男が顔を出した。
「おお!なんといい所に平民がいたものよ!私を逃す犠牲となれ、御者!隣の馬車と馬を切り離せ!」
男が叫ぶと御者の片手から光の刃が放たれた、これが魔法だろうか…って悠長に考えている場合じゃない。
「アイツら何考えてるのよ!?衝撃に備えて!」
全身に衝撃が走る、馬から切り離された馬車はしばらく走った後街道から外れ横転した。
「クソっ、2人とも無事か?本当に何考えてやがる!」
「私は大丈夫よ、何を慌てていたのかしら?…まさか!」
なんとか横転した馬車から逃げ出した俺達のの目にはこちらへと飛んでくるレッドドラゴンの姿が映った。
「アイツ自分がレッドドラゴンに追われていたから俺達を囮にしたんだ…腐ってやがる」
「お父さん!逃げましょう!ヨーグも早く!」
「いや、もう追いつかれる、ヨーグ、ローラを連れて逃げてくれ、俺が時間を稼ぐ」
トビィさんが護身用に腰に付けていた剣を抜く。
「そんな!置いていくなんて出来ません!」
「何言ってる!頼むから逃げてくれ!俺なら少しは時間を稼げる!」
確かに俺は魔力が無い、剣を握った事も無いし喧嘩だってした事がない、だが俺には誰かを守れる力がある。
「嫌よ、3人で逃げるのよ!誰かが死んで生き残るなんて私は嫌なの!」
その通りだ、誰も犠牲になんてさせるものか!
「そうだ、みんなで助かるんだ…『変・身』!!」
俺を銀色の粒子が包み全身に白銀の甲冑が装着されていく。
「ヨーグ….?その姿は?」
「何が起こったの?魔法?」
シルバーを基調に紅のラインが映える、剣と魔法の世界には酷く不釣り合いな近未来的なデザイン、これが神様と2人で創造したぼくたちがかんがた最高のヒーロー、『クロス』、転生した俺の力だ。
「2人は俺が守る、信じてくれ」
『システム起動完了、はじめましてマスター』
ヘルメットの中に機械音声が流れる。
「はじめまして、クロスのAIだよな?」
『肯定します、私はAll Range Combat System、【A・R・C・S】アークス、とお呼び下さい』
「アークス、さっそく初仕事だ、あのドラゴンに有効な攻撃手段はあるか?」
ヘルメット内のモニターには飛翔するドラゴンが映し出されている。
『目標の脅威レベルの仮定を終了、撃墜可能と予想される攻撃は以下の通りです』
モニターの端にいくつかの武装名と撃墜期待値のパーセンテージが表示される。
「失敗する訳にはいかない、『ブラスト』を使う」
リストの1番上にあった撃墜期待値99%が表示された武装を選んだ。
『了解しました、初回の使用ですのでマスターへ直接使用方法をインストールする必要があります、よろしいですか?』
「あぁ、頼むよ」
一瞬で頭の中に情報が雪崩れ込んできた、元々知っていた知識の様に脳と身体が新しい技を理解する。
『警告、この攻撃により活動に必要なエネルギーの12%が消費されます』
「わかった、照準のサポートを頼む」
俺は茫然としている2人を後にして数歩前へと出る。
「少し眩しいと思うんで気をつけて下さい」
「何をする気なの?」
「アイツを始末するのさ、撃ち落とす」
「無茶だ!上級魔法ですら倒せない相手だぞ!」
俺は右手を上空のレッドドラゴンへ向ける、巨大な赤いドラゴンはこちらへと急降下している最中だった。
モニターの照準がレッドドラゴンと重なる、今だ!
「ブラスト!!!」
右の掌から極太のレーザーが放たれたれる、レーザーはレッドドラゴンの身体を飲み込み…光の奔流がおさまった時レッドドラゴンの存在はこの世界から消滅していた。
『目標の消滅を確認、戦闘終了です、お疲れ様でした』
「ありがとうな、アークス、これからよろしく頼むよ」
『変身解除』と頭の中で呟く、次の瞬間先程の様に身体を粒子が包み白銀の鎧は姿を消した。
「嘘だろ…レッドドラゴンが跡形も無く消えた…」
「助かったのよ!私達助かったの!ありがとうヨーグ!」
ローラが俺に抱きついて地面に押し倒される、何か!何か柔らかいものが顔に当たっている!正気に戻っだトビィさんが殺気を放つまで俺は異世界での初戦闘の報酬を堪能した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる