【奨励賞感謝】媚薬専門店を開いたら、ED騎士が釣れました。

金時ジュゴン

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18瓶目:初夜ってこんなに激しいんでしたっけ

 バトラー邸から無事に帰ってきて数か月が経った頃。
 …ついに、その日が来た。
 王都内で一番大きい大聖堂の庭園で、アシェルとヴァネッサはウェディングパレードの馬車に並んで座っていた。
 ヴァネッサはカーラ達から贈られたウェディングドレスに身を包み、アシェルは白と金の軍服の上に床に着きそうなほどの長さのある外套を羽織っている。瞳の色と同じ碧の布地にグリフィス家の紋章の刺繡が施されたそれは、絹糸を金や銀の金箔で包んで仕立てられた最高級品であり、グリフィス家から男児が婚姻する際に持ち出される。
 そしてヴァネッサは義姉サマンサからヴァレンタイン家の特産物であるプラチナとパールの首飾りを贈られ、おっかなびっくり身に着けながらぶるぶる震えていた。 

(緊張し過ぎて、吐きそう…っ)

 膝の上に置いた手の汗が尋常じゃない。幸い床を引きずる程の長いベールが顔周りから掛けられており表情はあまり見えないが、小刻みに肩が震えているのはバレる。
 これからこの大聖堂の庭園からスタートして凱旋していき、最終的には王城内の謁見の間でお互いの瞳の色の耳飾りを両耳に着けて終了となる流れなのだ。左耳に着けていたアシェルのサファイアの耳飾りはヴァネッサの両耳へ着けられ、ヴァネッサが選んだ蜂蜜色の宝石―トパーズが埋め込まれた耳飾りがアシェルへ贈られる。
 そして謁見の間はつまり、国王陛下に謁見するという事。
 貴族同士の結婚式では国王から直々に耳飾りを賜るのだ。
 ヴァネッサの極度の緊張の原因は主にそれである。
 対してアシェルは場慣れしているのか涼しい顔。
 やっとこの日を迎えられたとばかりに感慨深く思っており、隣でガクブルのヴァネッサの背中をさすってやる。

「なっ、なんでアシェルさんは緊張してないんですか…っ」

 本当に19歳だろうかと思える落ち着きっぷりに一応年上としてのプライドが崩れ落ちる。本来の中身である高岡優里の年齢も鑑みれば自分は9歳も年上のはずなのに。
 アシェルは変わらず爽やかな顔でにっこり微笑む。

「緊張より、やっとヴァネッサと式を挙げられる喜びの方が勝ってしまったな」
(~っ!!このッ…イケメンがぁぁ…!!)

 ベール越しでも分かるぐらい顔が真っ赤になる。
 また好きが天元突破しそうになっているので握り拳を作って耐えると、アシェルは子供のような笑顔を浮かべる。

「はは!普段ではなかなか見られないヴァネッサが見られて面白いなっ」

 年相応のフレッシュな笑顔に心臓を撃ち抜かれ、緊張がだいぶ解れてきた。
 違う意味で鼓動が速くなっていると、仕度を手伝ってくれたエリアナが駆け寄る。

「よく似合ってるわ…本当におめでとう!ヴァネッサ!」

 ヴァネッサは瞳を潤ませて屈み、ハグをする。
 そしてエリアナの手を両手で包むように握り、零れそうな涙をこらえて告げる。

「エリアナおば様。家族を失ってからの4年間、私にとっては貴女が親代わりのようでした。本当に、ありがとうございました」
「おやぁ何言ってんだい!これからもあたしはあんたの親みたいなもんさ!いつでも頼りな!」

 身分が変わっても変わらず接してくれる、かけがえのない人に精一杯の感謝を込めて微笑む。その後ろでは妖精の隠れ家の従業員一同が祝福の花束を持って手を振っている。
 その日の妖精の隠れ家は、扉に『家族の結婚式なので本日は終日お休みさせて頂きます』と張り紙がされていた。
 逆サイドにはアシェルが呼んだ王国騎士団が集まっており、マシューが部下たちに得意げに話している。

「だから言っただろう?アシェルは男が好きなわけじゃない」
「あの副団長が…本当に女性と結婚するんですね…」

 部下たちはアシェルがゲイではなかったことに心底驚いている。
 これまで様々なご令嬢があの手この手でアプローチしてもさらりとかわして全く相手にしなかったアシェルが、とんでもなくスタイルの良い年上の妻を娶ったという衝撃。それによりアシェルの女の趣味が誤解されそうにはなっているが、その誤解が解けるのも時間の問題だろう。
 そして皆一様にヴァネッサの隠し切れない胸部のボリュームに目が釘付けである。レース越しにうっすら見える深い谷間や二つのホクロが秘匿されたエロスを感じさせてより妖艶さを増させてしまっているが、ヴァネッサはその事に気づいていない。
 出発の準備が整った御者が乗り込み、二人を振り返る。
 ヴァネッサは深呼吸をして、アシェルはヴァネッサの手を握る。
 お互いの顔を見合わせて、御者に頷くと、バシンと手綱を引く音と共に馬車が走り出す。
 それを騎士団員達と妖精の隠れ家一同が歓声で送り出す。

「おめでとう~!!お幸せにね~!!」
「副団長~!馴れ初め聞かせてくださいね~!!」
「しばらくは休暇にしてやるから二人でゆっくりしろよ~!」

 晴れ晴れとした青空の下、大聖堂の庭園の花々に包まれながら結婚式がスタートした。
 王都の大聖堂から王城までは日本で言うと2キロ程の距離がある。それを馬車でゆっくり凱旋し、王城に入る時は馬車から下りて徒歩で赴く。
 凱旋中にヴァネッサは色とりどりの花の花弁を風に乗せて撒いていく。馬車の後ろの席にはたくさんの花弁が集められており、それを両手いっぱいに掲げて幸せのお裾分けをするのだ。
 そして、ヴァネッサの事は王都に引っ越してから数日であっという間に広まっていた。
 いつの間にか新聞に取り上げられ、『フリーデン国の後継を救った性の魔女』とその名が知れ渡っている。その豊富で革新的な性知識で店を一人で経営し、第一王子夫妻の閨を成功させた功労者。平民から侯爵家の養子に成り上がったサクセスストーリーが綴られ、あのペイリー商会の事件で行方不明だと思われた娘だったというのもあってすっかり有名人になった。
 新装開店の準備中も通りすがりの見知らぬ貴族に声を掛けられることがあり、『開店を楽しみにしている』と言われる。
 皆特殊な商品を取り扱うヴァニィ薬店に興味津々なのだ。その度にヴァネッサはおっかなびっくり失礼のないように気を付けて対応していた。
 馬車が通ると皆一様にお祝いの言葉をかけてくれ、元平民である事が枷になるのではと憂慮していたが、今のところその心配は無さそうだ。
 そしてヴァネッサは感謝の気持ちを込めて花弁にある仕掛けをしていた。
 ふわりと風に乗って舞う花びらをキャッチしたご婦人が、鼻を近づけて目を輝かせる。

「まぁ!とてもいい香りがするわ!」
「どれどれ?おぉ…これはなんと薔薇の芳醇な…」
「こっちはベリーのようなさっぱりした香りだ!」

 ヴァネッサは花弁に様々な香りを仕込んでいた。媚薬作りで会得した特殊な方法で、その香りは数日間消えることなく香り続ける。
 ヴァネッサは花弁を手に取ってくれる人々に笑顔で声を掛けていく。

「是非お風呂で花弁を浮かべて使ってみてください!少ない枚数でも十分香りますので、華やかなバスタイムになりますよ!」

 それを聞いて皆我先にと花びらを掴み取っていく。
 アシェルは可笑しそうに笑い、「なるほど、後ろからすごい良い匂いがしてたのはそういうことか」と自分も手の平に花弁を集めて香る。
 馬車が通ったあとは良い香りに包まれる現象を起こしながら着々と王城に近づき、ついに門で馬の足が止まる。
 すっかり解れていた緊張が再びぶり返してきたヴァネッサを、アシェルが手を差し伸べて馬車から下ろす。
 一歩歩くごとに緊張が倍増していくが、隣のアシェルが腕を貸してエスコートしてくれるのでなんとか深呼吸を繰り返して心を落ち着ける。
 前世も含め人生で一番緊張している時間に等しかった。
 これまでの思い出が走馬灯のように脳裏を過ぎ去り、反芻されていく。
 縁と夢のような奇跡の連続で辿り着いた今日という日に、胸が詰まる想いで長い息を吐く。
 そうこうしているうちに辿り着いてしまった、謁見の間の扉の前。
 大きな龍を模った、今まで見た扉の彫刻の中で一番芸が細かく、その前に立つだけで圧倒される迫力。ごくりと唾を飲み込んで、もう少し心の準備をしたいのに使用人が勝手に扉を開けてしまう。
 しかし一歩足を踏み入れた瞬間、緊張どころではなくなった。
 謁見の間にはリティーシャとポール、カーラとウェイド、そしてグリフィス家が並び、皆一様に盛大な拍手で祝ってくれていたからだ。
 リティーシャとウェイドが既にハンカチをびしょびしょに濡らし、「じあ"わ"せ"に"な"っでね"‼‼」と号泣状態である。それが可笑しくて、ヴァネッサは緊張の糸が切れてしまった。
 楽歌隊が祝福の音楽を奏で、それに合わせて足を踏み出していく。
 天井へ伸びる高窓から差し込む午後の柔らかな光が、絢爛たる旗や金刺繍を施された赤い絨毯、そしてその中央に立つ二人を淡く照らす。
 ふとヴァネッサが隣のアシェルを見上げると、黄金の髪が陽光に照らされて光り輝いていた。その姿はオリンポスの神々に例えられてもおかしくない程神々しいもので、なびく外套の刺繡がキラキラと角度を変えて煌めく。
 見惚れたヴァネッサは、あっという間に謁見の間の最奥―国王陛下の目の前に着いている事に気づくのが遅れた。
 眼前のこの国の王、コンラッド・エバンズ・フリーデンは真っ白な髪を後ろに纏め、金の大冠を被っていた。今まで見た事が無いほど大きな宝石がいくつも嵌められた王冠は権威と地位の象徴を現し、ヴァネッサは一気に身体が固まる。その玉座の隣には、王妃であるキャサリン・エバンズ妃が淑やかに座っている。
 唇を一文字に引き締めて跪くと、王は厳かに手を挙げ、二人の頭上にかざす。

「神と国と血統の前に、この結婚を認めん」

 低く告げた後、横に控える第一王子ルーカスが、耳飾りが入ったアンティーク調のルースケースを持ってくる。
 新郎新婦二人分の耳飾りが入ったルースケースから、サファイアが嵌められた耳飾りが取り出され、アシェルが丁重にコンラッド王から受け取る。
 立ち上がったアシェルがゆっくりとヴァネッサのベールを外し、その両耳に着ける。
 両の耳朶じだに碧い輝きを纏った愛しい妻の姿に目を細め、アシェルは万感の思いで微笑みかける。
 そして今度はヴァネッサが、コンラッド王からトパーズが嵌められた耳飾りを受け取る番である。
 王から直接手渡されるなど耐えられないと震えまくっていたヴァネッサは、これから戦場へ向かうような面持ちで跪こうとすると、アシェルがそっと背中を支える。
 頼もしく頷くアシェルの口元が、微かに『大丈夫だ』と動く。
 励まされたヴァネッサは、震えが止まった手で無事にコンラッド王から耳飾りを受け取る。
 陽光に煌めく黄金の輝きを噛み締めて、アシェルが屈んでヴァネッサが若干背伸びをする形で両耳に着けられる。
 ヴァネッサの瞳の色である蜂蜜色―トパーズが、愛しい人の耳朶で輝いている。
 そして計ったように鳴り響く、どこかの鐘の音と歓声の拍手。
 それは、二人の契りを永遠のものにする。
 ヴァネッサは泣きそうになるのを堪えて、アシェルと共に深く一礼した。






***






 結婚式を終え祝杯を挙げ、その次に待っているのはそう…初夜である。
 ヴァネッサはリティーシャから贈られた"結婚祝い"を身に着け、寝室の姿見の前で震えていた。

(これはっ…日本で見たものと遜色ないぐらい過激だわ…!!)

 見事な薄桃色のレースとシルクでできた肌触りの良い生地、防御力皆無でどこもほぼ隠すことができていないそれは、透け透けのベビードールだった。
 採寸されてただけあって胸部はぴったりだが、乳首まで透けて見えるので正直あまり意味がない。胸下で切り替わってふわりとAラインに広がるレースも可愛らしいが、前が開いていて臍が丸見えである。しかも胸の中心にリボンが結ばれているのだが、それを解くと前が全て開いてしまう。ものすごく脱がせやすい設計である。
 そしてショーツに至っては前が申し訳程度にレースで覆われているだけで、後ろはTバックだった。ヴァネッサは異世界でもTバックがある事に驚愕した。

(こんなの着て寝室で待ち構えてたら、さすがのアシェルさんもドン引き―…)

―ゴトォッ!!

 思った矢先に、果物が入った籠を落としてしまったアシェルが扉の前で立っていた。
 夜食として持ってきたらしい果物がゴロゴロと籠からこぼれ落ちていく。

「なっ…なんッ…!!」

 夜着で現れたアシェルは、首元まで真っ赤にして唇を戦慄かせる。
 女性のこんな過激な下着の存在など知らなかったのだろう。扉を開いたらほぼ尻丸出しというかほぼ全裸の新妻が立っていたら取り乱すのは当然である。
 そして取り乱しているのはアシェルだけではなく。

「こ、こここれはリティーシャ様からの結婚祝いの品です!!決して私が進んで着たわけでは…!!」
「わ、分かっている!なんとなくそんな気はした!」

 二人の脳裏で舌を出してしてやった感を出すリティーシャの姿が思い浮かぶ。もれなくその隣には呆れたように眉間を押さえるポールがいる。
 ヴァネッサは今更恥ずかしくなって腕で透け透けの胸を隠し、悩まし気に睫毛を伏せる。
 しかしその仕草は男を煽ること他ならない。
 アシェルはごくりと生唾を飲み込むと、落とした果物には目もくれず艶めかしい妻の元へ歩み寄る。
 目を伏せていたヴァネッサは、気づけば目前に夜着の隙間から覗く逞しい胸板が迫っていて慌てた。

「は、恥ずかしいのであんまり見ないでください…!」

 咄嗟にくるりと背を向けてしまう。背を向けたところでほぼ丸出しの尻が見られるだけなのだが、乳首まで透けた豊満な胸を見られるよりはマシらしい。
 アシェルはそんなヴァネッサの肩をそっと後ろから抱き、リンゴのように赤く染まった耳に唇を寄せる。

「君はどこまで俺を夢中にさせれば気が済むんだ…」
「ぁぅ…っ」

 吐息を吹き込みながらねろりと耳をなぶり、震える肩をゆっくり撫でる。首筋に吸い付いて大胆な跡をつけながら、骨張った大きな手で包むように肩や腕を擦り、ヴァネッサは気持ち良さが全身に痺れ渡るような感覚を覚える。
 身じろぎするヴァネッサの腕の力が緩むと、擦っていた手が下着越しに豊かな胸を捏ね始める。
 いつも以上に熱い手が両胸を内側に寄せてより深い谷間を作り、かと思えば外側に広げてふにゅりと揉み転がしていく。

「んっ…あしぇ…るさん…」

 豊かな胸に食い込む指が気持ち良くて後ろを振り向けば、待っていたかのように唇を塞がれる。
 同時に乳房を捏ねていた指がシルクの生地の上からスリスリと頂を擦り、一気に官能の火が燃え上がる。

「んッ…♡」

 鼻にかかった声を漏らしながら、お互いの舌を絡める。
 くち…っくちゅ…と唾液の水音が寝室で甘く響き、その間にも豊満な乳房は頂もろとも熱い手の中で愛されていく。
 下着越しなのがもどかしくてむずむずするヴァネッサは、身体を向かい合わせようと身を捩るがアシェルがそれを許さない。どころか、片手で乳房を愛でながら今度はレースで覆われたショーツの上から恥丘を擦る。
 レースの上からの刺激は予想以上に気持ち良くて、ヴァネッサはもどかしい刺激から逃げようと傍の壁に手を付くが、勿論逃がしては貰えない。その間にも乳房は先端ごと丹念に捏ねられ、ぬかるみはどんどん粘度を増してショーツから滲み出していく。

「やぁっ…♡アシェルさん…いつの間にこんな焦らしプレイするようになったんですか…っ」

 しとどに濡れているそこにヌルヌルと長い指を滑らせながら、アシェルが堪えるように漏らす。

「何言ってるんだ…せっかくヴァネッサがこんな淫らな下着を着てくれたんだから…すぐには脱がしたくないだけだ…」

 言いながら、情欲に満ちた碧い瞳は『本当はすぐにでも暴いてやりたい』と飢えた欲望を訴えてくる。
 初心だったはずの夫の昂る雄みに興奮したヴァネッサは、直接触って欲しくて自ら下着を脱ごうとショーツに手をかける。
 しかしその手はアシェルの手に取られ阻まれてしまう。ヴァネッサはもどかしくて、熱に浮かされたように甘い息を漏らして腰をくの字に曲げている。
 そのせいで突き出した豊かな胸がふるんと揺れ、下着越しにピンと勃ち上がった桃色の頂が透けて見える。
 そして微妙にずり下がったショーツにはいやらしい蜜の糸も伸び…

「―ッくそ…なんで君はそんなに…っ破廉恥なんだ…」

 耐えられなくなったアシェルは唐突にしゃがむと、尻の割れ目にあるTバックの紐をずらしてあろうことか後ろから蜜壺を舐め始めた。

「~うそっ!?あッあっダメそれだめ!だめぇ…っ♡」

 じゅるるるっ♡と肉厚な舌で舐め啜られては一溜りもなく、ヴァネッサは一気に絶頂に向かって駆け上らされる。
 ねっとりと淫蜜が溢れ出るそこを舐め続け、緩急をつけて陰核から肉芽を上下に嬲って悦楽の波をとめどなく送り続ける。柔らかくて熱いものがずっと気持ちいいところをじゅぶじゅぶ攻めてきて、ヴァネッサは身体中が甘く蕩かされる感覚に襲われる。
 気持ち良すぎて立っているのが辛いヴァネッサは、なんとかこの悦楽から脱しようと腰をくねらせるがアシェルの手はがっしりとヴァネッサの尻を掴んで離さない。どころかスリ…と尻から内腿を艶めかしく擦って更なる愉悦で翻弄してくる。その間にも肉芽を吸いながら舐めて激しく攻め立てる。
 ついに肉芽を剥かれて鋭敏なところを舌先でくすぐられ、視界が白んできたヴァネッサは立っていられず脚がガクガク痙攣する。

「はあぁぁっ…♡立てなくなっちゃ…ッ♡」
「あぁ…どんどん溢れてくるな…かわいい…」

 涙目で訴えるヴァネッサをよそにアシェルは恍惚とした表情でとろ…と腿を伝っていく卑猥な蜜を舐め取り、美味しそうに飲み込んでしまう。
 それを見てまたさらにドロリと蜜が溢れてしまい、陰核がヒクヒク戦慄き雄を求めてしまう。
 アシェルはそれに全力で応えようとするので容赦なく濡れ光る花弁を啜り、鋭敏な秘玉を熱い舌で舐め転がして追い詰めていく。
 ヴァネッサは壁に胸を押し付けるように寄りかかってなんとか体勢を保つが、パンパンに充血しきったそこを美味しそうにぢゅぅぅっ♡と吸われ、さらに舌でヂュクヂュクと扱かれ─…

「ぁ"ぁぁぁぁんらめぇぇぇぇぇッ─…♡」

 ついに深い絶頂と共に膝から崩れ落ちる。
 気持ち良すぎて身体中が蕩け、ずるずると座り込みながらビクン!ビクン!と大きく身体をしならせる。溢れ出た淫蜜が床に艶めかしい糸を引いてぬと…と滴り落ち、ヴァネッサは漏らしてしまった気分で恥ずかしいのに脚ががくがく震えてどうにもできない。
 それを後ろから眺めていたアシェルは興奮のあまり脱げかけていたショーツを膝まで下ろし、猛りきった熱塊をヴァネッサの尻に押し当てる。

「やッ♡だめっ…♡まだイッて―…」
「っヴァネッサ…我慢できない…今すぐ繋がりたい…」

 耳裏に口付けながら掠れた声が吹き込まれ、それだけで更に身体がしなる。大きな両手が逃がさないとばかりに上からヴァネッサの手を壁に押さえつけて縫い留め、上背のあるアシェルが後ろから覆い被さるとヴァネッサはすっぽりと収まってしまう。
 こんな状態で挿れられたらおかしくなってしまう気しかしないヴァネッサは、身を震わせながら後ろを振り返ってなんとか懇願する。

「べっ…ベッドがすぐ側にあるんですから…ベッドでしましょう…?」

 そう、新居の寝室には拘り抜いた豪奢な天蓋つきのベッドがあった。
 それがあるのに何故か壁際で激しく愛し合っているのはおかしな事である。
 そう言ってベッドまで移動しようと、ヴァネッサが震える脚でゆっくり立ち上がった瞬間。

ドプンッ─…

「あっ!?あぁぁぁぁぁぁッ♡」
「はぁ…っヴァネッサ…っ」

 後ろから、立ったまま貫かれてしまった。
 ヴァネッサの視界に数多の星が散り、脳内が明滅する。
 そのまま立ちバックで猛然と抽挿が始まってしまい、ヴァネッサは気が狂いそうな思いで壁に肘をついて髪を振り乱す。

「あぁッ♡はぁッ♡やぁっ♡ひぁぁんっ♡」
「はッ、ぁっ、くっ…ヴァネッサ…っ」

 ごぷ!どちゅッ!じゅぷッ!ばちゅッ!と淫欲の音を響かせながら激しく性が交わり、接合部からはとめどなく粘度の高い液体が飛び散っていく。
 きゅうきゅう絡みついてくる蜜襞が気持ち良くてアシェルは夢中で腰を振りたくり、ヴァネッサはしとどに濡れた淫道を擦られながら奥を抉られる快楽で視界が明滅し続ける。子宮が歓喜して打ち震え、身体がびくびく跳ねるのがずっと止められない。後ろからされることによって特に気持ちいいところが張り出した嵩で容赦なくこそげられ、立ちバックという過激な体位の卑猥さも相乗してヴァネッサを絶頂から下ろすことを許さない。あのアシェルがこんな淫乱な体位で攻めてくるとは夢にも思っておらず、無意識下でその頭角を現してきた性の本能に翻弄される。
 やがて腰を密着させたアシェルはベビードールの中に手を潜り込ませ、ぶるんぶるんと大きく揺さぶられていた豊満な乳房を下から直接鷲掴みにする。

「やぁぁぁぁッ♡もう…ッしんじゃうっ…♡」

 待ち侘びていた直の刺激が一番気持ちいいタイミングで与えられ、ゴチュ!ドチュ!と子宮を激しく突いてくる熱杭も追い打ちをかけて身体中が熱く蕩けていく。
 さらに追い詰めるように胸の頂をコリコリと指で転がされて、上も下も何もかも気持ち良すぎてヴァネッサはぎゅぅぅぅっ♡と今までで一番激しく肉襞を収縮させた。

「あッ…出る…っ」

 搾り尽くさんとする蜜襞の猛攻により限界がきた雄芯を、アシェルは愛しい妻の最奥にゴリッ…!と強く突き上げる。
 そのままグリグリと擦り付け、迸る白濁を大量に吐き出した。

「あ"ぁ"ァァァァァァっ…♡」

 全身の熱が弾け飛んでビクビクンッ…!と一際大きく身を震わせたヴァネッサが、白い喉を晒して注ぎ込まれた子種を受け入れる。最奥が熱く蕩ける感覚が気持ち良くて、びゅくびゅく出続ける白濁を逃さないように腰を密着させる。
 気持ちいいのを終わらせたくなくてお互いになかなか抽挿を止めず、漸く腰を離した時には、どろどろに蕩けた接合部から粘液がぼたぼたと床を濡らしていた。

「…はぁっ♡…あ、しぇるさん…」

 潤みきった瞳でこちらを振り返るヴァネッサは、その淫猥な蜜口がまだひくひくと雄を求めて口を開けている。勿論本人にその自覚は無い。

「~っヴァネッサ…君の肢体からだはなんでそんなにいやらしいんだ…!」

 堪らずヴァネッサを横抱きにしてやっと出番が訪れた天蓋ベッドへと運ぶ。
 背中を支えながらそっと下ろすと、のっしと覆いかぶさって夜着を脱ぎ去り、産まれたままの姿になる。
 その体躯は興奮のあまり赤みがかっており、滝のように流れる汗がより匂い立つ色気を放つ。見事な胸板と割れた腹筋が騎士である事を思い知らせ、臍の下には既に再びみなぎってしまった熱杭がそそり勃っていた。その後ろには長い金髪がはらはらと靡き、黄金の滝のように背中から腰まで垂れている。
 そして顔を真っ赤に染めて悩まし気に眉根を寄せるその表情(かお)は、どう見ても性に覚醒していて。
 ヴァネッサはその絶景に見惚れてまた腰の奥が疼いてしまう。その間にアシェルはショーツを白い脚から抜き取り、ベビードールの前のリボンを解いてしまう。アシェルにしてはなかなか性急な脱がせ方で、相当欲しがっているのが察せられる。
 リボンを解いた瞬間締め付けから解放された大きすぎる二つの果実がふるんと零れ、天蓋ベッドの影の中で艶めかしく光る頂と二つのホクロがふるふると波打つ。
 その光景があまりにも煽情的で淫乱で、アシェルは飢えた獣のようにはーっはーっと碧く光る瞳を細めて凝視する。
 そして暑そうに長い金髪を掻き上げ、猛禽類のような捕食者の顔で告げるのである。
 
「ヴァネッサ…覚悟してくれ…今日からしばらく君は寝不足になるし、喉は枯れるし、身体は怠くなる…」
(―ひぇっ⁉)

 雄がMaxに漲った攻め顔を見せつけられたヴァネッサは、ようやく理解した。
 初心で不能だった夫は、完全に性に目覚めてしまったのだと。

「辛いかもしれないが、もう我慢したくないんだ…がんばってついてきてくれ…」

 彫刻のように美しい造形の体躯が迫る。
 金色の檻がゆっくり下りていき、はらりとヴァネッサを覆っていく。
 完全に性に覚醒した19歳の騎士の体力は、如何ほどのものなのか。
 ヴァネッサはこれから起きる無限の悦楽の予感で身体が打ち震えた。
 アシェルは眉をハの字にして、やっと食べられる大好物の餌を目の前にした猛犬のように、うっとりとその唇を重ねる。

「ヴァネッサ…永遠に愛している…」
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数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041