闘破蒼穹(とうはそうきゅう)

きりしま つかさ

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第0443話 白幫の実力

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軽く熏えの頭を叩いた蕭炎はゆっくりと顔を向け、頬に浮かんでいた陰気な表情が一瞬で消えた。

対面の付敖を見つめながら薄く笑み、「始めるか?」

と静かに尋ねた。

「へっ、やるもんだな」

蕭炎が本当に戦うことを受け入れると、付敖は驚きを隠せない様子で叫び声を上げ、すぐにニヤリと笑った。

「よし、今日はこの内院で噂の絶えない新入生のリーダーに、そのほどの強さがあるのか見てやる」

場中で始まる戦いを見ようと周囲の見物人が一歩後退した。

蕭炎に関する噂話を聞いたことも多々あるが、ようやく自分の目で確かめられるのは楽しみだった。

「あの蕭炎は付敖とどうなるかしら?負けていたら大恥をかいてしまうわ」

「ふふ、付敖は一ヶ月前から三段の斗霊に達しているんだって。

蕭炎がロ侯を倒したことは知っているけど、彼との戦いは危険そうよ」

「もし負けたら、顔だけじゃなくて自分の女も失うかもしれないわね。

それこそ大変なことになるわ」

周囲のささやきに耳を向けないまま、蕭炎がゆっくりと前に一歩進み出した。

手早く奇妙な印を作りながら、体内の気旋で青い炎が猛然と暴発し、不思議なルートを高速で回転した。

その炎が不気味なルートを一周終えると、青炎は沸き立ったようにエネルギーを放出し、蕭炎の全身に侵入していった。

「天火三玄変:青蓮変!」

「ドン!」

という爆発音と共に、手印が突然止まった。

雄々しい青い炎が蕭炎を包み込み、彼は青い人間のように見えた。

炎が数秒間昇り上がった後、再び体内に戻ると、人々は驚愕の目で蕭炎を見つめた。

彼の気質が段々と上昇し続け、ついに斗霊強者の域に近づいていたのだ。

「ああ、強制的に実力を上げたのか。

ロ侯を倒すのも無理ないわね。

でもその方法は下品で持続不可能だし、身体にも大ダメージを与えるんだよ。

蕭炎、これが君の底力か」

付敖が冷ややかな目で観察していると、蕭炎は黙って一歩横に移動し、隣にある玄重尺の柄を握った。

首を傾げて昊に向かい、「白山たちを見張ってくれ」と静かに指示した。

「任せておけよ。

その野郎は私がやる」昊が頷きながら、少し躊躇してから低く言った。

「気をつけろ、付敖はロ侯よりずっと強いんだ」

「うん」

蕭炎が小さく頷いたのち、対面で冷たい笑みを浮かべている付敖を見つめ、ゆっくりと足を上げた。

そして一気に踏み込み、その瞬間床から爆発音が響き、彼は黒い影となって相手に突進した。

「ふん、今日こそ正真正銘の斗霊強者を見せつけよう!奇技淫巧は本道ではないんだよ」付敖の目の中で黒い影が急速に拡大し、彼は鼻を鳴らしてから掌を握った。

そこには半丈近くもある青白い三股槍が光り輝きながら現れた。



槍先に幽藍の光を宿し、敖が影に向かって突き出されたように突進した。

その槍は空間すら染め上げるほどに輝く青い光を放ち、影は突然動きを止めた。

「ドン!」

巨大な黒尺が振り回され、槍と鉄の衝突で火花が飛び散った。

敖は息を吐きながら後退し、炎も同様に一歩下がり、再び槍を構えた。

槍身には海賊のような凶暴さが宿り、青い光が渦巻く。

「力があるね」

炎の顔が引き締まり、黒尺を構える手が震えた。

敖は笑みを浮かべながら再び攻撃を仕掛けた。

槍は海中で泳ぐ巨大な鮫のように蠢き、青い光が四方八方に広がる。

炎の顔は険しくなり、黒尺を構える手が震えた。

敖も同じように後退し、再び槍を構えた。

槍身には海賊のような凶暴さが宿り、青い光が渦巻く。

空に藍と緑の光が交差し、白い霧が立ち上る。

その中で二人は高速で動き回り、観客からは僅かに火花と金属音しか聞こえない。

「バチバチ!」

突然爆発的な衝撃音が響き、二人の影が霧の中から飛び出した。

地面を突っ切りながら後退り、ようやく止まった。

「ふん、確かに腕があるね。

こんなに強くなるなんて」

敖は槍を地面に突き立て、息を荒げながら冷笑道した。

炎も重尺を地面に刺し、呼吸が乱れていた。

天火三玄変で一時的に強化された力で敖と互角だったが、その効果は時間と共に衰える。

「弱点を見つけてやる」

敖の槍がブルーに染まり、彼自身も青い光を放ち始めた。

炎はその異様な光を見て顔色を変えた。

「一撃で終わらせよう」

敖は槍を構え、突然地面を蹴り飛ばして疾走した。

槍先から巨大な鮫が形成され、炎に向かって襲い掛かった。



青いエネルギークジラザメが巨大な口を開け、鋭利な歯が青い気を反射して冷たい光を放ち、その威圧感は疑う余地のないものだった。

もしもその牙に咬まれたら死を覚悟するしかないだろう。

気を凝縮した武器は斗霊以上の強者の特権だ。

例えば斗士の気のサクラ衣や大斗師の気の鎧のように、この気の凝縮物は単なる殺傷だけでなく、技と組み合わせれば圧倒的な効果を発揮する。

丈(約3メートル)にも及ぶ気のクジラザメが蕭炎に猛スピードで突進してくる。

透明度の高い気のクジラザメを通して、腹部に隠された鋭い三叉戟が確認できた。

目の前の急速に拡大するクジラザメを見詰めながら、鼻孔を刺す腥味(しんみ)で蕭炎の表情はさらに険しくなった。

腕を震わせると青色の炎が経絡を伝わり、漆黒の尺を完全に包み込む。

この動作を終えると、蕭炎は両手で尺を握り、頭上高く掲げた。

その瞬間、体内の気は極限まで高まった。

「破!」

目を見開いた叫びが轟き、濃い青色の炎に包まれた重い斧が山岳を裂くように劈き落とされた。

斧の一撃で空間自体が歪み、灼熱の温度が地面の水滴を全て蒸発させた。

周囲の視線の中で、気のクジラザメと青色の炎に包まれた斧が激突した。

「轟!」

接触点から水霧が爆発的に広がり、その中には青い炎の波紋が渦を描きながら四方八方に拡散。

経路上の全ての物体は洗浄された。

水蒸気の中では敖付(ふうあ)が重い斧で架けられた三叉戟を見つめている。

三叉戟から発せられる青色の炎は、気で形成されたクジラザメを瞬時に蒸散させたが、その突然な展開は敖付の予想外だった。

両手で三叉戟の柄を握りしめると、斧から伝わる力に敖付の腕が震えた。

蕭炎の顔は頬が赤くなり、力を極限まで発揮していることが見て取れた。

彼の視線はわずか二メートル先の敖付に向いていた。

その間、蕭炎の口元には冷たい笑みが浮かんだ。

喉を動かすと、奇妙な音が彼の口の中で練り上げられ始めた。

しばらくすると、彼は首を後ろに反らせて閉じた口を開き、獣のような咆哮(ほうこう)を発した。

「ドン!」

拳肉同士の衝撃音で周囲が一瞬息を吞んだ。

次の瞬間には敖付が糸のように宙を舞い、数メートル先に転倒して動かなくなった。

生死は不明だった。



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