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第0687話 火蓮爆発
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巨大なエネルギー手印が、無数の驚愕の視線の中で浮かび上がった。
ややあって、異様に強い圧力とエネルギー波動を帯びたその手印は、突進してくるエネルギー長剣へと猛撃を加えた。
「ドン!」
瞬時に、両者の驚異的な攻撃が空中で衝突し、雷鳴のような爆発音が響き渡った。
準備していたとはいえ、多くの人々の耳は鈍くなり、視界もわずかに曖昧になった。
その激突点から、実体化したようなエネルギー波紋が四方八方に広がり、空間自体が歪んでしまった。
この光景こそが、二人の凄まじい攻撃力を物語っていた。
歪んだ空間は、蕭炎と雲山の位置を包み込み、彼らが互角に見えるのかどうか、地上の視線からは判然としなかった。
やがてエネルギー波紋が消え、遥かな空の彼方に二つの人影が再び現れた。
人々がその姿を見た瞬間、皆が息を呑んだ。
蕭炎は袖ごと裂けた衣服で腕が露わになり、細かい傷跡が刻まれていた。
顔には蒼白さが残り、口元に血の痕もあった。
彼の雄々しい気迫は以前ほどではなかった。
明らかに、先ほどの驚異的な衝突は彼を反動で負かしたようだ。
しかし雲山もまた、破れた衣装の手首から血が滴り落ちていた。
その震える掌を見た人々は、思わず息を吞んだ。
誰もが想像していなかった——この黒袍青年が雲山の凄まじい一撃を受け止めただけでなく、相手にも傷を与えたのだ。
加刑天や海波東ら戦闘中の人物たちも、雲山の震える手と険しい表情を見つめながら驚愕を隠せなかった。
彼らは蕭炎に信頼していたが、彼が雲山の凄まじい攻撃を受け止めることを目撃した瞬間、胸中で揺らぎを感じた。
観戦席では、蕭炎が雲山に殺される前に云韻がほっと息をついた。
しかし雲山の手から血が滴るのを見て、彼女は複雑な表情になった。
彼女は蕭炎が雲山に死なないように願いながらも、同時に雲山が蕭炎に倒されても好ましくない。
しかし今や、ただ静かに結果を待つしかない。
「野郎めし、最後まで本尊はお前を小見たとは知らなんだ」雲山の顔が曇り、衣袖で手首に付いた血を拭った。
相対する息も絶えずの蕭炎を見上げると、冷然と告げた。
「先ほどの術法は階級も高く、必要な斗気(とうき)量も相当なものだろう。
今のお前が何度でも使えるか?」
「十分だ」血を拭いながら淡々と言った。
「重傷を教えるのに」
「そうか?」
雲山が冷ややかな笑みを浮かべた。
「先ほどの術法は確かに強力で、本尊も侮れなかった。
だがそれを以てお前が勝てると思うなら、まだ足りないだろう」
拳を握る蕭炎の目が細まる。
雲山の言葉は嫌味ではあるが虚偽ではない。
自身の実力を考慮した開山印(かんざんいん)で雲山のような同等の強敵の攻撃を相殺できたのは、既に驚異的なものだ。
それを以て勝つには、無防備な姿勢で一撃受ける以外に手段がない
薬老の方の戦況にも目をやる蕭炎は眉根を寄せた。
警護法(けいごほう)との激しい攻防が続く中、双方の殺気は限りなく接近していた。
表面上では薬老が優位だが、魂魄(こんぱく)であるため持久力に欠ける。
この膠着状態が続くほど、警護法が衰弱すれば逆転する
視線を戦場から離し、遠方の混戦地帯を見やる。
そこでは強者同士の死闘が繰り広げられ、時折重傷者が倒れる光景があった。
雲嵐宗(うんらんしょう)は精鋭を尽くして連合軍の猛攻を食い止めようとしている
海波東(かいぱどう)ら重要人物の戦況を視界に取り込むと、蕭炎はほっと息を吐いた。
頂点級の対決ではこちら側が優位で、それぞれの敵に対し十分な余裕がある。
彼らが勝負を決めれば、混乱した戦場も落ち着くだろう
雲嵐山(うんらんざん)全体を見渡すと、至る所で殺伐たる戦いが続いている。
かつては静かだった宗門が今や血雨の地獄となった
炎の視線が四方八方に走り、すぐに収束した。
深呼吸を一つし、眼前に牙を剥く雲山を見据える。
指先に光る蒼白い戒玉をちらりと見やると、僅かに躊躇った。
云山を真に打ち破るには、この秘技を使うしかない——
決意を固めた瞬間、掌が動いた。
手のひらに現れた薬品を一気に口に詰め込む。
融合した二種類の異火で消費される斗気は山印と遜色ないが、三種類の異火となると倍増するため、現在の彼には絶対に充実させる必要があった。
狼吞虎咽と薬を飲み下す炎。
煉化は一切気にせず、瑠璃蓮心火という異火を持つ者にとって、呑み込んだ薬は自動的に最純粋な斗気へと変換される。
広大な経絡に流れ込むその力——
雲山の顔が微かに震えた。
彼もまた斗宗級だが、炎ほどではない丹薬所持量があるため、ただ呆然と見守るしかない。
炎の消耗する斗気が薬で回復していく様を。
当然、雲山は単純に待機するわけにはいかない。
炎が薬を飲み終えたその瞬間、身を一気に引き締めると炎の前に現れた。
掌を咽喉めがけ斬りつけた——深青色の斗気で覆われた爪先は鋭利な刃と同等だ。
炎の身体が僅かに反った。
雲山の掌が顔面を掠め、その冷たい風が肌を凍えるほど刺す。
後退りながら銀光を放つ足元を見やると、瞬時に暴走する炎——屈指して重尺が現れ、柄を蹴飛ばした。
凶猛な力で雲山の顔面めがけて直撃する。
重尺が迫るその時、雲山は拳を振り上げてそれを砕いた。
その隙に炎の指先が震えた。
蒼白い戒玉が爆裂し、熊々しい森白色の炎が現れた——
同時に炎は瑠璃蓮心火を引き裂き、青と無形の炎へと変換した。
躊躇うことなく掌を叩くと、その炎に地蓮心火と隕落心炎を押し込んだ。
空間が激しく震える中——雲山の顔色が一変した。
彼は三色の炎から発せられる極度のエネルギーを感じ取った——
「!」
同時に雲山の姿が消えた。
炎の一撃を阻止するためには、今すぐ行動に移らねば——
黒影のように瞬時に迫る雲山が、蕭炎の顔をわずかに引き締めさせた。
墨色の双翼を羽ばたく彼は掌に収めた三色の炎を握りしめながら急いで後退し、その間に指先で玉瓶を一振りした。
すると納戒から数個の小瓶が飛び出し、雲山の近辺で花火のように爆発した。
「ドン!ドン!ドン!」
これらの炎の蓮は雲山に傷害を与えることはできなかったが、その追跡速度をわずかに遅らせるのに成功した。
雲山が連続する炎の爆発を突破した瞬間、蕭炎は逃走を止め、彼の手のひらには直径一尺にも満たない三色の蓮が浮かんでいた。
雲山の視線が蕭炎の蒼白で疲労した顔から掌に移ると、その目が猛然と縮まった。
空高く、墨色の翼を羽ばたく蕭炎は顔色を失い息も絶え間なく、彼の掌には三色の蓮が静かに浮かび上がり、その周囲に広がる圧倒的なエネルギーが場を凍りつかせるほどだった。
ややあって、異様に強い圧力とエネルギー波動を帯びたその手印は、突進してくるエネルギー長剣へと猛撃を加えた。
「ドン!」
瞬時に、両者の驚異的な攻撃が空中で衝突し、雷鳴のような爆発音が響き渡った。
準備していたとはいえ、多くの人々の耳は鈍くなり、視界もわずかに曖昧になった。
その激突点から、実体化したようなエネルギー波紋が四方八方に広がり、空間自体が歪んでしまった。
この光景こそが、二人の凄まじい攻撃力を物語っていた。
歪んだ空間は、蕭炎と雲山の位置を包み込み、彼らが互角に見えるのかどうか、地上の視線からは判然としなかった。
やがてエネルギー波紋が消え、遥かな空の彼方に二つの人影が再び現れた。
人々がその姿を見た瞬間、皆が息を呑んだ。
蕭炎は袖ごと裂けた衣服で腕が露わになり、細かい傷跡が刻まれていた。
顔には蒼白さが残り、口元に血の痕もあった。
彼の雄々しい気迫は以前ほどではなかった。
明らかに、先ほどの驚異的な衝突は彼を反動で負かしたようだ。
しかし雲山もまた、破れた衣装の手首から血が滴り落ちていた。
その震える掌を見た人々は、思わず息を吞んだ。
誰もが想像していなかった——この黒袍青年が雲山の凄まじい一撃を受け止めただけでなく、相手にも傷を与えたのだ。
加刑天や海波東ら戦闘中の人物たちも、雲山の震える手と険しい表情を見つめながら驚愕を隠せなかった。
彼らは蕭炎に信頼していたが、彼が雲山の凄まじい攻撃を受け止めることを目撃した瞬間、胸中で揺らぎを感じた。
観戦席では、蕭炎が雲山に殺される前に云韻がほっと息をついた。
しかし雲山の手から血が滴るのを見て、彼女は複雑な表情になった。
彼女は蕭炎が雲山に死なないように願いながらも、同時に雲山が蕭炎に倒されても好ましくない。
しかし今や、ただ静かに結果を待つしかない。
「野郎めし、最後まで本尊はお前を小見たとは知らなんだ」雲山の顔が曇り、衣袖で手首に付いた血を拭った。
相対する息も絶えずの蕭炎を見上げると、冷然と告げた。
「先ほどの術法は階級も高く、必要な斗気(とうき)量も相当なものだろう。
今のお前が何度でも使えるか?」
「十分だ」血を拭いながら淡々と言った。
「重傷を教えるのに」
「そうか?」
雲山が冷ややかな笑みを浮かべた。
「先ほどの術法は確かに強力で、本尊も侮れなかった。
だがそれを以てお前が勝てると思うなら、まだ足りないだろう」
拳を握る蕭炎の目が細まる。
雲山の言葉は嫌味ではあるが虚偽ではない。
自身の実力を考慮した開山印(かんざんいん)で雲山のような同等の強敵の攻撃を相殺できたのは、既に驚異的なものだ。
それを以て勝つには、無防備な姿勢で一撃受ける以外に手段がない
薬老の方の戦況にも目をやる蕭炎は眉根を寄せた。
警護法(けいごほう)との激しい攻防が続く中、双方の殺気は限りなく接近していた。
表面上では薬老が優位だが、魂魄(こんぱく)であるため持久力に欠ける。
この膠着状態が続くほど、警護法が衰弱すれば逆転する
視線を戦場から離し、遠方の混戦地帯を見やる。
そこでは強者同士の死闘が繰り広げられ、時折重傷者が倒れる光景があった。
雲嵐宗(うんらんしょう)は精鋭を尽くして連合軍の猛攻を食い止めようとしている
海波東(かいぱどう)ら重要人物の戦況を視界に取り込むと、蕭炎はほっと息を吐いた。
頂点級の対決ではこちら側が優位で、それぞれの敵に対し十分な余裕がある。
彼らが勝負を決めれば、混乱した戦場も落ち着くだろう
雲嵐山(うんらんざん)全体を見渡すと、至る所で殺伐たる戦いが続いている。
かつては静かだった宗門が今や血雨の地獄となった
炎の視線が四方八方に走り、すぐに収束した。
深呼吸を一つし、眼前に牙を剥く雲山を見据える。
指先に光る蒼白い戒玉をちらりと見やると、僅かに躊躇った。
云山を真に打ち破るには、この秘技を使うしかない——
決意を固めた瞬間、掌が動いた。
手のひらに現れた薬品を一気に口に詰め込む。
融合した二種類の異火で消費される斗気は山印と遜色ないが、三種類の異火となると倍増するため、現在の彼には絶対に充実させる必要があった。
狼吞虎咽と薬を飲み下す炎。
煉化は一切気にせず、瑠璃蓮心火という異火を持つ者にとって、呑み込んだ薬は自動的に最純粋な斗気へと変換される。
広大な経絡に流れ込むその力——
雲山の顔が微かに震えた。
彼もまた斗宗級だが、炎ほどではない丹薬所持量があるため、ただ呆然と見守るしかない。
炎の消耗する斗気が薬で回復していく様を。
当然、雲山は単純に待機するわけにはいかない。
炎が薬を飲み終えたその瞬間、身を一気に引き締めると炎の前に現れた。
掌を咽喉めがけ斬りつけた——深青色の斗気で覆われた爪先は鋭利な刃と同等だ。
炎の身体が僅かに反った。
雲山の掌が顔面を掠め、その冷たい風が肌を凍えるほど刺す。
後退りながら銀光を放つ足元を見やると、瞬時に暴走する炎——屈指して重尺が現れ、柄を蹴飛ばした。
凶猛な力で雲山の顔面めがけて直撃する。
重尺が迫るその時、雲山は拳を振り上げてそれを砕いた。
その隙に炎の指先が震えた。
蒼白い戒玉が爆裂し、熊々しい森白色の炎が現れた——
同時に炎は瑠璃蓮心火を引き裂き、青と無形の炎へと変換した。
躊躇うことなく掌を叩くと、その炎に地蓮心火と隕落心炎を押し込んだ。
空間が激しく震える中——雲山の顔色が一変した。
彼は三色の炎から発せられる極度のエネルギーを感じ取った——
「!」
同時に雲山の姿が消えた。
炎の一撃を阻止するためには、今すぐ行動に移らねば——
黒影のように瞬時に迫る雲山が、蕭炎の顔をわずかに引き締めさせた。
墨色の双翼を羽ばたく彼は掌に収めた三色の炎を握りしめながら急いで後退し、その間に指先で玉瓶を一振りした。
すると納戒から数個の小瓶が飛び出し、雲山の近辺で花火のように爆発した。
「ドン!ドン!ドン!」
これらの炎の蓮は雲山に傷害を与えることはできなかったが、その追跡速度をわずかに遅らせるのに成功した。
雲山が連続する炎の爆発を突破した瞬間、蕭炎は逃走を止め、彼の手のひらには直径一尺にも満たない三色の蓮が浮かんでいた。
雲山の視線が蕭炎の蒼白で疲労した顔から掌に移ると、その目が猛然と縮まった。
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