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第0731話 大戦!
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月媚が驚愕の呆けた表情を見せるのを見て、蕭炎は笑いながら頷いた。
「月媚統領は覚えておられるか?」
その言葉に反応し、月媚もやっと現実に戻り、顔色が青白く変わる。
彼女は決して想像できなかった——目の前のこの動き一つで二名の斗王を斃す強者が、かつて自分が追跡した狼狽逃亡の少年だったのだ。
「当時初めに見かけた蕭炎はまだただの斗師だったが……短い期間でここまでとは」
月媚の顔色が刻一刻と変わる。
彼女の心の中で、この黒衣青年への驚愕と共に身体も自然と後退り、声にも警戒が滲んだ。
「貴方は何を望むのか?」
かつての蕭炎は自分に追跡され狼狽していたが、途中で古河一党に出逢ったことで捕縛される前に逃げた。
そのため月媚も、この黒衣青年が現れた理由が「秋の清算」を狙っているのではないかと懸念していた。
彼女の警戒的な態度を見ながら、蕭炎は笑いながら手を振った。
「大丈夫だよ、月媚統領。
萧炎はそんな狭量な人間ではない。
あの日のことは全て忘れていたんだ」
その言葉に安堵した月媚が息をつくと、次の瞬間驚きの声を上げた。
「蕭炎?貴方は本当にその名前なのか?」
彼女の目は相手を見詰めながらも、「炎盟」と並ぶ組織の首領であることを知っているため、その名前に違和感を感じていた。
「ええ」
呆然と頷く蕭炎を見て、月媚はしばらく黙っていたがやっと呟いた。
「やはり貴方だったのか……本当に信じられない。
数年前の小さな牛耳者から、加瑪帝国最強勢力の主にまで昇りつめたとは」
「主というより、国内の勢力を統合しただけだよ」蕭炎は笑って軽く言った。
その言葉を聞いた月媚が苦々しく笑う。
「なんて軽い言い方……それこそ弱小勢力が自発的に加入するなど、滅ぼすよりも難しいことなのだが。
でも貴方がこの様子なら……」
彼女の視線が炎盟の首領であることを知りつつも、加瑪帝国と三宗の戦いで長期間不在だった蕭炎への不満を口にした。
「七百三十年代の情勢を見れば分かるだろう」
聞けば月眉も徐々に驚きから回復し、顔色が青白く変化しながらも、彼女は決して想像できなかった。
眼前のこの動き一つで二名の斗王を斃す強者こそ、かつて自分が追跡した狼狽逃亡の少年だったのだ。
当時の初対面時、後者はまだ単なる斗師に過ぎず、しかし今や「炎盟」の若き総帥としてその地位を得た。
短い数年の間にこの地歩を達成するとは、月眉は胸中で驚嘆せずにはならなかった。
彼女の体が自然と二歩後退し、声色に警戒の色を滲ませながら尋ねる。
「貴方の目的は?」
かつての蕭炎は彼女に追跡され狼狽する身分だった。
もし古河一行に出くわさなかったら捕縛されていたかもしれない。
そのため月眉も、この前立つ総帥が秋の果実を狙っているのではないかと警戒していた。
その様子を見た蕭炎は笑みを浮かべ、手を振って告げる。
「大丈夫ですよ、月眉統率。
私は狭量な人間ではありません。
あの日のことは全て忘れています」
その言葉に安堵した月眉が息をついた瞬間、突然声を上げる。
「萧炎?貴方は蕭炎と申すのですか?」
驚きの声と共に彼女は目を見開いて前後に視線を走らせた。
長年「炎盟」と共闘してきた身として、その名は当然知っていた。
しかし「炎盟」の総帥がこの名であるとは!
蕭炎は笑みを保ちながら頷いた。
呆然と彼の首肯を見つめる月眉はしばらく経てから呟く。
「やはり貴方だったか……」
加瑪帝国最強勢力の主となったとは驚き以外の何物でもなかった。
かつて自分が揉みに揉んだ小さな子供が、今や自分を揉み返す立場になったという事実が現実味を持たない。
「主人と云う程のものではありませんよ。
単に国内勢力を統合しただけです」
その軽い口調に月眉は苦々しい表情を浮かべる。
弱い勢力が自発的に同盟する難易度は、直接滅ぼすより容易ではない。
しかし蕭炎の態度を見て彼女もようやく落ち着きを取り戻し、視線を向けながら眉をひそめる。
「貴方の統率として責任感が欠けていると云うべきでしょう。
炎盟にこれほどの大事件が発生したにもかかわらず、貴方が一切現れなかったのですから……」
もし王陛下が斗宗級に昇進していなければ、炎盟は加瑪帝国と共に三派の手で滅ぼされていたかもしれない。
その表情を見た蕭炎も苦笑を浮かべ、「私は閉門修業中でした。
出る頃にはこんな重大な出来事が発生していたのです……ところで最近の情勢はどうですか?」
最後に真剣な顔つきになる。
「大変だわ」月媚の顔色が次第に暗くなりながらも、静かに告げた。
「先ごろ女王陛下と毒宗宗主が再び対決した際、双方とも傷ついた。
その後毒宗宗主は姿を消し療養しているようだが、女王陛下にも負傷があったはず。
しかし休む時間などなく、三宗の連合がその隙に攻勢をかけた。
黒山要塞への圧力が極限まで高まっているわ。
今回の戦いでは毒宗宗主は参加していないものの、金雁宗の落雁天と慕蘭谷の三兽蛮美決修得した三位長老が連携して攻撃に来ている。
彼らは斗宗級の実力者で、今や女王陛下も負傷しているため、三人の連合に対抗するのは難しいわ」
その状況を聞いた蕭炎は眉根を寄せた。
「メデューサ様は現在ガーマ帝国最強の存在よ。
彼女が敗れれば士気は一気に低下するでしょう。
それにより今まで揺らめきながらも戦っていた人々まで逃亡に走るかもしれない。
そうなればガーマ帝国滅亡のはず」
「頂点級の実力者層では我々も劣勢です。
相手側は三つの強大な宗門から来ているので、こちらが苦しい状況です。
しかし総体的にはまだ耐えられる範囲でしょう。
この戦いの鍵は頂点級の対決にありましょう」
「ただ……」月媚は重々しく続けた。
「我々には女王陛下だけが斗宗級の実力者です。
相手側は三名もいます。
もし今度の戦いで落雁天と慕蘭谷の三位長老を抑えられれば、まだ何とか持ちこたえられるでしょう。
しかし……」
「おそらく完膚なきまでにやられるわ」彼女の顔が暗く沈んだ。
「蛇人族はガーマ帝国と共に這い上がってきたのです。
もしガーマ帝国が滅亡すれば、我々も三宗連合の前に抗えないでしょう。
多くの族人が奴隷としてさらわれることを考えると……」月媚の拳が握りしめられた。
「その惨状は死よりも辛い」
蕭炎は頷きながら天を仰ぎ見た。
「三名の斗宗……やはり厳しいわね」
「行こう 黒山要塞へと」
月媚は特に驚かず、小さく頷いた。
「ならば行きましょう。
でも貴方に行っても無駄でしょう。
斗宗級の戦いに貴方は関与できないから。
慕蘭谷の三位長老のように合戦術を修得している必要があるのですよ」
彼女にとって現在の蕭炎は確かに強力な存在ではあるが、頂点級との距離は依然として巨大だった。
月媚の言葉を聞いた蕭炎は笑みを浮かべた。
「小娘、まだ下りてこないのか?」
月眉も一瞬ためらった。
彼女はその場に他の気配を感じていないと確信していたのだが、紫研が突然高空から降りてくるのを見て目を丸くした。
小さな少女だと気づいた瞬間、彼女の視線は少女の背後に広がる双翼へと移動し、呆然とした表情になった。
「彼女も斗王級なの?」
月眉が驚愕に陥っている中、紫研は半空から優越感を滲ませて愚かなを見下ろした。
その声には若さの余韻が残っていた。
「数日前にようやく斗皇級になったわ。
ありがとうね。
」
紫研の言葉に月眉が呆然とし、炎がため息をつくのが聞こえた。
「この子は本体が魔獣だからこそそう見えるんだよ。
実際はもっと大きいんだ。
早く進まないと黒山要塞の状況がさらに悪化するわ」
月眉がようやく回復した頃、彼女の心の中で疑問が湧き上がった。
「この子がその年齢で斗皇級になったなら、長年の修練を経てまだ斗王級に留まっている人間は恥ずかしくて死にたいほどだわ。
でも魔獣が人間の姿になるには化形丹が必要で、七段階までしかできないはずよ」
月眉は疑問を胸に秘めつつも、先程炎が与えた薬品で回復した斗気を翼に宿し、黒山要塞へと向かって飛び出した。
炎の視線が遠く彩鱗を見つめるように拳を握りながら囁いた。
「頑張れ、すぐ来る」
黒山要塞は加マ帝国東北辺境に位置する巨大な要塞で、建立以来百年以上経過しても傷一つついていない。
幾度かの大戦があってもその堅固さは変わらず、その防御性能の凄まじさが窺えた。
現在の黒山要塞は炎盟・蛇人族と三宗の激突ポイントとして機能していた。
ここでの戦いが戦局を左右するほど重要な場所だった。
今や、これまでにない危機的な戦いが迫っている。
メデューサが金雁宗の落雁天と慕蘭谷の三位長老の連合軍に敗れれば加マ帝国は滅亡し、炎盟・蛇人族も同様に抹殺される運命だった。
この一戦は加マ帝国の生死を分けたのだ。
(第XXXX章 黒山要塞の危機)
「月媚統領は覚えておられるか?」
その言葉に反応し、月媚もやっと現実に戻り、顔色が青白く変わる。
彼女は決して想像できなかった——目の前のこの動き一つで二名の斗王を斃す強者が、かつて自分が追跡した狼狽逃亡の少年だったのだ。
「当時初めに見かけた蕭炎はまだただの斗師だったが……短い期間でここまでとは」
月媚の顔色が刻一刻と変わる。
彼女の心の中で、この黒衣青年への驚愕と共に身体も自然と後退り、声にも警戒が滲んだ。
「貴方は何を望むのか?」
かつての蕭炎は自分に追跡され狼狽していたが、途中で古河一党に出逢ったことで捕縛される前に逃げた。
そのため月媚も、この黒衣青年が現れた理由が「秋の清算」を狙っているのではないかと懸念していた。
彼女の警戒的な態度を見ながら、蕭炎は笑いながら手を振った。
「大丈夫だよ、月媚統領。
萧炎はそんな狭量な人間ではない。
あの日のことは全て忘れていたんだ」
その言葉に安堵した月媚が息をつくと、次の瞬間驚きの声を上げた。
「蕭炎?貴方は本当にその名前なのか?」
彼女の目は相手を見詰めながらも、「炎盟」と並ぶ組織の首領であることを知っているため、その名前に違和感を感じていた。
「ええ」
呆然と頷く蕭炎を見て、月媚はしばらく黙っていたがやっと呟いた。
「やはり貴方だったのか……本当に信じられない。
数年前の小さな牛耳者から、加瑪帝国最強勢力の主にまで昇りつめたとは」
「主というより、国内の勢力を統合しただけだよ」蕭炎は笑って軽く言った。
その言葉を聞いた月媚が苦々しく笑う。
「なんて軽い言い方……それこそ弱小勢力が自発的に加入するなど、滅ぼすよりも難しいことなのだが。
でも貴方がこの様子なら……」
彼女の視線が炎盟の首領であることを知りつつも、加瑪帝国と三宗の戦いで長期間不在だった蕭炎への不満を口にした。
「七百三十年代の情勢を見れば分かるだろう」
聞けば月眉も徐々に驚きから回復し、顔色が青白く変化しながらも、彼女は決して想像できなかった。
眼前のこの動き一つで二名の斗王を斃す強者こそ、かつて自分が追跡した狼狽逃亡の少年だったのだ。
当時の初対面時、後者はまだ単なる斗師に過ぎず、しかし今や「炎盟」の若き総帥としてその地位を得た。
短い数年の間にこの地歩を達成するとは、月眉は胸中で驚嘆せずにはならなかった。
彼女の体が自然と二歩後退し、声色に警戒の色を滲ませながら尋ねる。
「貴方の目的は?」
かつての蕭炎は彼女に追跡され狼狽する身分だった。
もし古河一行に出くわさなかったら捕縛されていたかもしれない。
そのため月眉も、この前立つ総帥が秋の果実を狙っているのではないかと警戒していた。
その様子を見た蕭炎は笑みを浮かべ、手を振って告げる。
「大丈夫ですよ、月眉統率。
私は狭量な人間ではありません。
あの日のことは全て忘れています」
その言葉に安堵した月眉が息をついた瞬間、突然声を上げる。
「萧炎?貴方は蕭炎と申すのですか?」
驚きの声と共に彼女は目を見開いて前後に視線を走らせた。
長年「炎盟」と共闘してきた身として、その名は当然知っていた。
しかし「炎盟」の総帥がこの名であるとは!
蕭炎は笑みを保ちながら頷いた。
呆然と彼の首肯を見つめる月眉はしばらく経てから呟く。
「やはり貴方だったか……」
加瑪帝国最強勢力の主となったとは驚き以外の何物でもなかった。
かつて自分が揉みに揉んだ小さな子供が、今や自分を揉み返す立場になったという事実が現実味を持たない。
「主人と云う程のものではありませんよ。
単に国内勢力を統合しただけです」
その軽い口調に月眉は苦々しい表情を浮かべる。
弱い勢力が自発的に同盟する難易度は、直接滅ぼすより容易ではない。
しかし蕭炎の態度を見て彼女もようやく落ち着きを取り戻し、視線を向けながら眉をひそめる。
「貴方の統率として責任感が欠けていると云うべきでしょう。
炎盟にこれほどの大事件が発生したにもかかわらず、貴方が一切現れなかったのですから……」
もし王陛下が斗宗級に昇進していなければ、炎盟は加瑪帝国と共に三派の手で滅ぼされていたかもしれない。
その表情を見た蕭炎も苦笑を浮かべ、「私は閉門修業中でした。
出る頃にはこんな重大な出来事が発生していたのです……ところで最近の情勢はどうですか?」
最後に真剣な顔つきになる。
「大変だわ」月媚の顔色が次第に暗くなりながらも、静かに告げた。
「先ごろ女王陛下と毒宗宗主が再び対決した際、双方とも傷ついた。
その後毒宗宗主は姿を消し療養しているようだが、女王陛下にも負傷があったはず。
しかし休む時間などなく、三宗の連合がその隙に攻勢をかけた。
黒山要塞への圧力が極限まで高まっているわ。
今回の戦いでは毒宗宗主は参加していないものの、金雁宗の落雁天と慕蘭谷の三兽蛮美決修得した三位長老が連携して攻撃に来ている。
彼らは斗宗級の実力者で、今や女王陛下も負傷しているため、三人の連合に対抗するのは難しいわ」
その状況を聞いた蕭炎は眉根を寄せた。
「メデューサ様は現在ガーマ帝国最強の存在よ。
彼女が敗れれば士気は一気に低下するでしょう。
それにより今まで揺らめきながらも戦っていた人々まで逃亡に走るかもしれない。
そうなればガーマ帝国滅亡のはず」
「頂点級の実力者層では我々も劣勢です。
相手側は三つの強大な宗門から来ているので、こちらが苦しい状況です。
しかし総体的にはまだ耐えられる範囲でしょう。
この戦いの鍵は頂点級の対決にありましょう」
「ただ……」月媚は重々しく続けた。
「我々には女王陛下だけが斗宗級の実力者です。
相手側は三名もいます。
もし今度の戦いで落雁天と慕蘭谷の三位長老を抑えられれば、まだ何とか持ちこたえられるでしょう。
しかし……」
「おそらく完膚なきまでにやられるわ」彼女の顔が暗く沈んだ。
「蛇人族はガーマ帝国と共に這い上がってきたのです。
もしガーマ帝国が滅亡すれば、我々も三宗連合の前に抗えないでしょう。
多くの族人が奴隷としてさらわれることを考えると……」月媚の拳が握りしめられた。
「その惨状は死よりも辛い」
蕭炎は頷きながら天を仰ぎ見た。
「三名の斗宗……やはり厳しいわね」
「行こう 黒山要塞へと」
月媚は特に驚かず、小さく頷いた。
「ならば行きましょう。
でも貴方に行っても無駄でしょう。
斗宗級の戦いに貴方は関与できないから。
慕蘭谷の三位長老のように合戦術を修得している必要があるのですよ」
彼女にとって現在の蕭炎は確かに強力な存在ではあるが、頂点級との距離は依然として巨大だった。
月媚の言葉を聞いた蕭炎は笑みを浮かべた。
「小娘、まだ下りてこないのか?」
月眉も一瞬ためらった。
彼女はその場に他の気配を感じていないと確信していたのだが、紫研が突然高空から降りてくるのを見て目を丸くした。
小さな少女だと気づいた瞬間、彼女の視線は少女の背後に広がる双翼へと移動し、呆然とした表情になった。
「彼女も斗王級なの?」
月眉が驚愕に陥っている中、紫研は半空から優越感を滲ませて愚かなを見下ろした。
その声には若さの余韻が残っていた。
「数日前にようやく斗皇級になったわ。
ありがとうね。
」
紫研の言葉に月眉が呆然とし、炎がため息をつくのが聞こえた。
「この子は本体が魔獣だからこそそう見えるんだよ。
実際はもっと大きいんだ。
早く進まないと黒山要塞の状況がさらに悪化するわ」
月眉がようやく回復した頃、彼女の心の中で疑問が湧き上がった。
「この子がその年齢で斗皇級になったなら、長年の修練を経てまだ斗王級に留まっている人間は恥ずかしくて死にたいほどだわ。
でも魔獣が人間の姿になるには化形丹が必要で、七段階までしかできないはずよ」
月眉は疑問を胸に秘めつつも、先程炎が与えた薬品で回復した斗気を翼に宿し、黒山要塞へと向かって飛び出した。
炎の視線が遠く彩鱗を見つめるように拳を握りながら囁いた。
「頑張れ、すぐ来る」
黒山要塞は加マ帝国東北辺境に位置する巨大な要塞で、建立以来百年以上経過しても傷一つついていない。
幾度かの大戦があってもその堅固さは変わらず、その防御性能の凄まじさが窺えた。
現在の黒山要塞は炎盟・蛇人族と三宗の激突ポイントとして機能していた。
ここでの戦いが戦局を左右するほど重要な場所だった。
今や、これまでにない危機的な戦いが迫っている。
メデューサが金雁宗の落雁天と慕蘭谷の三位長老の連合軍に敗れれば加マ帝国は滅亡し、炎盟・蛇人族も同様に抹殺される運命だった。
この一戦は加マ帝国の生死を分けたのだ。
(第XXXX章 黒山要塞の危機)
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