1,028 / 1,458
1000
第1062話 闘宗の頂点
しおりを挟む
谷口の狭い通路は数丈の幅を持ち、その上部の崖に小医仙と欣藍が正座していた。
彼らの傍らには呆然とした表情を浮かべた地妖傀が控えていた。
欣藍は白い手で頬杖をつくと、谷間を見回す視線を投げていた。
数日間の待機中、谷内に異常な動きはなく、進展はどうなっているのか気になっていた。
「あー」とため息をついた欣藍が伸びをしようとしたその時、小医仙の閉じられていた目が突然開き、美しい顔に緊迫した表情が浮かんだ。
「どうしたの?」
と尋ねようとした瞬間だった。
小医仙は冷たい殺意を体から溢れさせながら立ち上がり、穏やかな声で言った。
「氷河谷の人たちだ。
来たわ」
その言葉に欣藍も顔色を変え、谷外を見やった。
遠くの影が白い光を放ちつつ迫ってくるのが見えた。
「お前は厄難毒女か?」
欣藍が谷外を見つめる間、どこからともなく老人の声が響き渡り、小医仙とその相手に届いた。
小医仙は答えず、冷たい目で蛇のような灰紫の斗気を体全体に纏わせた。
その光景は周囲の毒気にまで影響を与えるほどだった。
老人の声が消えた直後、谷口の空間がゆらりと震え、杖をついたくびょうな影が現れた。
その後ろには無数の白い影が整然と並び、その存在感は周囲の毒気すらも押し退けた。
小医仙の瞳孔が僅かに縮み、手を握り締めた。
「果たして斗宗頂点の強者だ。
氷河谷は本当に大金をかけたわ」
杖を持つ老人は落神涧で蕭炎たちを探す際に現れた天蛇長老だった。
彼は小医仙を見上げて笑みを浮かべ、「おや、我が谷の長老を殺した者を捕らえて極刑に処せようとしているのだ」と冷淡な声で言った。
その背後の欣藍は大量の氷河谷強者が現れたことに顔色を変え、特に老人を見つめた瞬間はさらに蒼白になった。
「彼は……氷河谷の天蛇長老?」
と驚きの声を上げた。
「天蛇の長老?」
小医仙が驚きを顔に浮かべた。
その瞬間、彼女もわずかに動揺した。
この人物の名前は、丹域に入ったばかりの自分でも耳にしたことがある。
噂によれば、この老人は実力だけでなく、氷河谷の『氷尊勁』を極限まで修練し、通常の斗宗すら十分の一にも及ばないという。
さらに彼が手掛ける相手は、その『氷尊勁』の凄まじさで生々しい氷像に変えられ、見る者を畏怖させる。
この凶名は中域でも相当なものだ。
小医仙は思わず、今度の氷河谷から現れた強者がこの老悪魔であることに驚いた。
「なぜ二人だけか? 以前見た青年と実力のある霊体もいるはずだが……」天蛇が拐子で地面を軽く叩きながら笑った。
「彼らも出てこい。
今日は、老夫は一人残らず斬るつもりだ。
谷主に説明できないからな」
「それができるかどうかはわかったものじゃないわ」小医仙が冷笑し、欣藍に向かって頰を向けた。
「谷の中へ行って、蕭炎たちを見張りなさい。
その言葉に、欣藍は一瞬ためらったが、自分が残れば小医仙の足手まどろみになることを悟ると、牙を剥いて谷の中に飛び込んだ。
「やはり谷の中か。
もしかして天毒蝎龍獣との戦いで負傷したのか?」
天蛇はその動きに動揺せず、今日この場で全員逃がさないつもりだった。
小医仙の眉がわずかに寄り、険しい表情になった。
「あの老悪魔が我々と天毒蝎龍獣が戦ったことを知っているとは……やはり何かしらの手がかりがあるようだ」
「蛇長老、この女は私たちに任せてください。
お休みなさい」天蛇の側で三名の白髪老人が小医仙を見やりながら礼を述べた。
「構わん。
この厄難毒体の娘も興味深いからな」天蛇が耳後ろの褐色の傷痕に触れた。
その傷は肉片が取り出されたような凹みがあり、見る者に寒気を覚えさせる。
その傷を撫でながら、天蛇の濁った目の中に冷気が湧き上がった。
「あの厄難毒体との戦いはいつだったか……記憶も薄れるほどだが、その男は忘れられない。
今日は、この代わりに新たな厄難毒体を見るのも悪くない」
その言葉に三人の白髪老人が顔を見合わせた。
彼らはかつてその厄難毒体の強者に惨敗したという傷跡を抱えていたため、口を開かなかった。
「谷の周囲を守りなさい。
誰一人逃がすな!」
拐子を持ちながら天蛇がゆっくりと前に進み、小医仙と地妖傀を見やった。
「今日はお前以外は全員死ぬ」
小医仙の顔が凍りつき、谷の中をちらりと見た。
手にした玉手が固く握られた。
谷内にはまだ何の動きもない。
天火尊者の**融合は未完了だった。
「できるだけ時間を稼ぐしかないわ……蕭炎には早く終わらせてくれないと」
小医仙は息を吸い込み、蓮の足どりで軽やかに動いた。
その一歩が地面に触れた瞬間、隣の地妖傀は引き寄せられるように「バキ!」
と地面を蹴り上げ、天蛇暴に向かって突進した。
小医仙も慌てて身を翻すと、掌から膨大な斗気を灰紫の巨蟒へと変換。
その巨蟒は空を切り裂き、天蛇に襲いかかった。
「あれが傀儡か?$!確かに不凡だが…」天蛇は笑みを浮かべ、枯れた手で空間を握りしめる。
すると地妖傀の前に実体化した壁が現れ、「バキ!」
と衝撃を受けた。
その反動で地妖傀は後退し、そのまま空中に投げ出された。
天蛇は掌を振ると、丈一メートルの寒気巨掌が小医仙へと突き出した。
巨掌は灰紫の巨蟒を掴み、「バキ!」
と砕き、エネルギー粒子となって散らばった。
「冷酷な氷尊勁か…」小医仙は顔を引き締め、濃厚な斗気を頭上に集める。
「バキ!」
と寒気巨掌が降り、灰紫の光雲を凍結させた。
その瞬間、細かい氷晶が現れ、巨掌は防御を粉砕した。
「プチッ!」
小医仙は体を突き飛ばされ、山壁に激突。
強烈な衝撃で岩肌に亀裂が走った。
たった一撃で斗宗の頂点が敗北するとは…
次の瞬間、銀色の影が無謀にも迫ってきた。
天蛇は鼻をひくと、腕に氷結した拳套を作り、「バキ!」
と地妖傀の拳を受け止めた。
その衝突は視界を奪うほど速く、氷片が四方八方に飛び散った。
氷晶が凍りついた拳から四方八方に飛び散り、天蛇は冷ややかな笑みを浮かべながら腕を突然蛇のように蠢かせた。
その動きは不気味なほどに歪んでおり、次の瞬間猛然と震わせた。
「蜂!」
湖水のような力がその蠕動する腕から爆発的に溢れ出し、その中に地妖傀の力を宿したことが見て取れた。
その奇妙な動き方は地妖傀を打倒させる力そのものを逆に反射させていた。
波紋のように広がる気力で地妖傀の胸元は半指分の拳跡を作り、もしその存在が生きていて痛みを感じたなら天蛇の一撃だけで命を奪われていたであろう。
しかし今や地妖傀は強打を受けたまま山壁に深く突き刺さるまで震え続け、「これくらいか」という言葉と共にその動きは止まった。
蛇の杖を虚空に軽くついて天蛇が小医仙を見やり、穏やかな笑みを浮かべながら言った。
「前の大災禍毒体と比べればずいぶん弱くなったね。
素直に氷河谷へ来たら生き延びられるかもしれないよ。
抵抗するなら……他の連中と同じ運命だ」
小医仙の顔が凍りつくように硬くなり、血を拭う手で印を変えると厄難毒体封印を開こうとしたその時、谷間からゆっくりと笑い声が響き渡った。
「氷河谷に帰るよりはこの落神淵の方がいいかもね。
お前の骨を埋めるのにちょうどいい場所だわ」
空を見上げた天蛇の笑みが消え、日光が陰りながら谷口から二人の影が現れた。
その一人は若い男で、もう一人は笑顔の老人だった。
「斗尊……?」
突然西側から呆然と混ざった驚きの声が響き、空気自体が凍りつくほどに沈黙が広がった。
彼らの傍らには呆然とした表情を浮かべた地妖傀が控えていた。
欣藍は白い手で頬杖をつくと、谷間を見回す視線を投げていた。
数日間の待機中、谷内に異常な動きはなく、進展はどうなっているのか気になっていた。
「あー」とため息をついた欣藍が伸びをしようとしたその時、小医仙の閉じられていた目が突然開き、美しい顔に緊迫した表情が浮かんだ。
「どうしたの?」
と尋ねようとした瞬間だった。
小医仙は冷たい殺意を体から溢れさせながら立ち上がり、穏やかな声で言った。
「氷河谷の人たちだ。
来たわ」
その言葉に欣藍も顔色を変え、谷外を見やった。
遠くの影が白い光を放ちつつ迫ってくるのが見えた。
「お前は厄難毒女か?」
欣藍が谷外を見つめる間、どこからともなく老人の声が響き渡り、小医仙とその相手に届いた。
小医仙は答えず、冷たい目で蛇のような灰紫の斗気を体全体に纏わせた。
その光景は周囲の毒気にまで影響を与えるほどだった。
老人の声が消えた直後、谷口の空間がゆらりと震え、杖をついたくびょうな影が現れた。
その後ろには無数の白い影が整然と並び、その存在感は周囲の毒気すらも押し退けた。
小医仙の瞳孔が僅かに縮み、手を握り締めた。
「果たして斗宗頂点の強者だ。
氷河谷は本当に大金をかけたわ」
杖を持つ老人は落神涧で蕭炎たちを探す際に現れた天蛇長老だった。
彼は小医仙を見上げて笑みを浮かべ、「おや、我が谷の長老を殺した者を捕らえて極刑に処せようとしているのだ」と冷淡な声で言った。
その背後の欣藍は大量の氷河谷強者が現れたことに顔色を変え、特に老人を見つめた瞬間はさらに蒼白になった。
「彼は……氷河谷の天蛇長老?」
と驚きの声を上げた。
「天蛇の長老?」
小医仙が驚きを顔に浮かべた。
その瞬間、彼女もわずかに動揺した。
この人物の名前は、丹域に入ったばかりの自分でも耳にしたことがある。
噂によれば、この老人は実力だけでなく、氷河谷の『氷尊勁』を極限まで修練し、通常の斗宗すら十分の一にも及ばないという。
さらに彼が手掛ける相手は、その『氷尊勁』の凄まじさで生々しい氷像に変えられ、見る者を畏怖させる。
この凶名は中域でも相当なものだ。
小医仙は思わず、今度の氷河谷から現れた強者がこの老悪魔であることに驚いた。
「なぜ二人だけか? 以前見た青年と実力のある霊体もいるはずだが……」天蛇が拐子で地面を軽く叩きながら笑った。
「彼らも出てこい。
今日は、老夫は一人残らず斬るつもりだ。
谷主に説明できないからな」
「それができるかどうかはわかったものじゃないわ」小医仙が冷笑し、欣藍に向かって頰を向けた。
「谷の中へ行って、蕭炎たちを見張りなさい。
その言葉に、欣藍は一瞬ためらったが、自分が残れば小医仙の足手まどろみになることを悟ると、牙を剥いて谷の中に飛び込んだ。
「やはり谷の中か。
もしかして天毒蝎龍獣との戦いで負傷したのか?」
天蛇はその動きに動揺せず、今日この場で全員逃がさないつもりだった。
小医仙の眉がわずかに寄り、険しい表情になった。
「あの老悪魔が我々と天毒蝎龍獣が戦ったことを知っているとは……やはり何かしらの手がかりがあるようだ」
「蛇長老、この女は私たちに任せてください。
お休みなさい」天蛇の側で三名の白髪老人が小医仙を見やりながら礼を述べた。
「構わん。
この厄難毒体の娘も興味深いからな」天蛇が耳後ろの褐色の傷痕に触れた。
その傷は肉片が取り出されたような凹みがあり、見る者に寒気を覚えさせる。
その傷を撫でながら、天蛇の濁った目の中に冷気が湧き上がった。
「あの厄難毒体との戦いはいつだったか……記憶も薄れるほどだが、その男は忘れられない。
今日は、この代わりに新たな厄難毒体を見るのも悪くない」
その言葉に三人の白髪老人が顔を見合わせた。
彼らはかつてその厄難毒体の強者に惨敗したという傷跡を抱えていたため、口を開かなかった。
「谷の周囲を守りなさい。
誰一人逃がすな!」
拐子を持ちながら天蛇がゆっくりと前に進み、小医仙と地妖傀を見やった。
「今日はお前以外は全員死ぬ」
小医仙の顔が凍りつき、谷の中をちらりと見た。
手にした玉手が固く握られた。
谷内にはまだ何の動きもない。
天火尊者の**融合は未完了だった。
「できるだけ時間を稼ぐしかないわ……蕭炎には早く終わらせてくれないと」
小医仙は息を吸い込み、蓮の足どりで軽やかに動いた。
その一歩が地面に触れた瞬間、隣の地妖傀は引き寄せられるように「バキ!」
と地面を蹴り上げ、天蛇暴に向かって突進した。
小医仙も慌てて身を翻すと、掌から膨大な斗気を灰紫の巨蟒へと変換。
その巨蟒は空を切り裂き、天蛇に襲いかかった。
「あれが傀儡か?$!確かに不凡だが…」天蛇は笑みを浮かべ、枯れた手で空間を握りしめる。
すると地妖傀の前に実体化した壁が現れ、「バキ!」
と衝撃を受けた。
その反動で地妖傀は後退し、そのまま空中に投げ出された。
天蛇は掌を振ると、丈一メートルの寒気巨掌が小医仙へと突き出した。
巨掌は灰紫の巨蟒を掴み、「バキ!」
と砕き、エネルギー粒子となって散らばった。
「冷酷な氷尊勁か…」小医仙は顔を引き締め、濃厚な斗気を頭上に集める。
「バキ!」
と寒気巨掌が降り、灰紫の光雲を凍結させた。
その瞬間、細かい氷晶が現れ、巨掌は防御を粉砕した。
「プチッ!」
小医仙は体を突き飛ばされ、山壁に激突。
強烈な衝撃で岩肌に亀裂が走った。
たった一撃で斗宗の頂点が敗北するとは…
次の瞬間、銀色の影が無謀にも迫ってきた。
天蛇は鼻をひくと、腕に氷結した拳套を作り、「バキ!」
と地妖傀の拳を受け止めた。
その衝突は視界を奪うほど速く、氷片が四方八方に飛び散った。
氷晶が凍りついた拳から四方八方に飛び散り、天蛇は冷ややかな笑みを浮かべながら腕を突然蛇のように蠢かせた。
その動きは不気味なほどに歪んでおり、次の瞬間猛然と震わせた。
「蜂!」
湖水のような力がその蠕動する腕から爆発的に溢れ出し、その中に地妖傀の力を宿したことが見て取れた。
その奇妙な動き方は地妖傀を打倒させる力そのものを逆に反射させていた。
波紋のように広がる気力で地妖傀の胸元は半指分の拳跡を作り、もしその存在が生きていて痛みを感じたなら天蛇の一撃だけで命を奪われていたであろう。
しかし今や地妖傀は強打を受けたまま山壁に深く突き刺さるまで震え続け、「これくらいか」という言葉と共にその動きは止まった。
蛇の杖を虚空に軽くついて天蛇が小医仙を見やり、穏やかな笑みを浮かべながら言った。
「前の大災禍毒体と比べればずいぶん弱くなったね。
素直に氷河谷へ来たら生き延びられるかもしれないよ。
抵抗するなら……他の連中と同じ運命だ」
小医仙の顔が凍りつくように硬くなり、血を拭う手で印を変えると厄難毒体封印を開こうとしたその時、谷間からゆっくりと笑い声が響き渡った。
「氷河谷に帰るよりはこの落神淵の方がいいかもね。
お前の骨を埋めるのにちょうどいい場所だわ」
空を見上げた天蛇の笑みが消え、日光が陰りながら谷口から二人の影が現れた。
その一人は若い男で、もう一人は笑顔の老人だった。
「斗尊……?」
突然西側から呆然と混ざった驚きの声が響き、空気自体が凍りつくほどに沈黙が広がった。
0
あなたにおすすめの小説
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる 「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら世界中がパニックになってますが?
あとりえむ
ファンタジー
【5話ごとのサクッと読める構成です!】
世界を救ったのは、聖剣ではなく「洗剤」でした。
「君のやり方は古いんだよ」 不当な理由でS級クランを追放された、ベテラン清掃員・灰坂ソウジ(38歳)。 職を失った彼だったが、実は彼にはとんでもない秘密があった。 呪いのゴーグルのせいで、あらゆる怪物が「汚れ」にしか見えないのだ。
・神話級ドラゴン
⇒ 換気扇の頑固な油汚れ(洗剤で瞬殺)
・深淵の邪神
⇒ トイレの配管詰まり(スッポンで解決)
・次元の裂け目
⇒ 天井の雨漏りシミ(洗濯機で丸洗い)
「あー、ここ汚れてるな。チャチャッと落としておくか」
本人はただ業務として掃除をしているだけなのに、その姿は世界中で配信され、人類最強の英雄として崇められていく! 可愛い元ダンジョン・コアや、潔癖症の聖女も入社し、会社は今日も大忙し。 一方、彼を追放した元クランは、汚れ(モンスター)に埋もれて破滅寸前で……?
「地球が汚れてる? じゃあ、一回丸洗いしますか」 最強の清掃員が、モップ片手に世界をピカピカにする、痛快・勘違い無双ファンタジー!
【免責事項】
この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
※こちらの作品は、カクヨムと小説家になろうでも公開しています。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
【完結】悪役令嬢ですが、断罪した側が先に壊れました
あめとおと
恋愛
三日後、私は断罪される。
そう理解したうえで、悪役令嬢アリアンナは今日も王国のために働いていた。
平民出身のヒロインの「善意」、
王太子の「優しさ」、
そしてそれらが生み出す無数の歪み。
感情論で壊されていく現実を、誰にも知られず修正してきたのは――“悪役”と呼ばれる彼女だった。
やがて訪れる断罪。婚約破棄。国外追放。
それでも彼女は泣かず、縋らず、弁明もしない。
なぜなら、間違っていたつもりは一度もないから。
これは、
「断罪される側」が最後まで正しかった物語。
そして、悪役令嬢が舞台を降りた“その後”に始まる、静かで確かな人生の物語。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる