闘破蒼穹(とうはそうきゅう)

きりしま つかさ

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第1236話 遠古巻軸争奪

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「ドン!」

蕭炎の喝声と共に紫褐色の炎がその体内から爆発的に湧き出し、足を踏み出した瞬間堅固な床は粉々に砕けた。

彼の体は巨大な火龍のように最強の態勢で、赤黒い遠古の巻軸を取り囲む人々に向かって突進した。

突然現れた蕭炎が注目を集めると、たちまち周囲の者達の表情が一変し、冷たい光を宿しては袖を翻すと凶猛な斗気の槍が風を切り裂くように彼に襲いかかった。

普段なら萧炎に手が出ない相手達も天階級の秘術の誘惑で理性を失い、身分や実力など構わず無遠慮に攻撃を仕掛けた。

「ドン!」

十数本の斗気槍が迫る中、蕭炎は冷然と指先で五本の紫褐色の炎柱を放ち、それらは相手の槍を一瞬で粉砕。

残された炎柱は驚愕の視線の中で彼らの体に炸裂し、灼熱の衝撃がたちまち人間を炎の塊に変えた。

この無慈悲な手段を見て周囲の強者達も僅かに我に返り、牙を剥いて反撃しようとしたが、その前に蕭炎は既に火龍となって人々の中へ突入し、赤黒い巻軸を目指して駆け出した。

唯一の斗尊級存在であるこの男は遠古の巻軸を追っていた。

彼の実力は一星斗尊クラスで成功率も最も高いが、蕭炎の突然の介入に殺意を募らせた。

掌を開くと巨大な開山斧が現れ、その体からは黄土色の斗気が溢れ出し、筋肉が不気味に蠢き恐ろしい力が凝縮される。

「喝!」

男は牙を剥いて叫び声を上げると、開山斧を天蓋に向けて劈こうとした。

その圧倒的な力を前に蕭炎も冷笑し、玄重尺を取り出すと紫褐色の炎が鋭く走り、尺身に火龍が這い上がった。

「退け!」

力強く叫びながら重尺は灼熱の風を帯びて一星斗尊の斧と激突した。

「ドン!」

という衝撃音と共に両者の戦闘が始まった。



尺斧相撞、金鉄の音が天を衝く。

その瞬間、強烈な気浪が交差点から四方八方に広がり、近接した強者たちの胸に圧迫感を覚えさせた。

彼らは無意識に後退し始めた時、血の飛沫が飛び散った。

驚異的な衝突で一星斗尊の顔色が変わった。

殷紅の血が噴き出すと同時に、その表情には驚愕が浮かんだ。

蕭炎の実力は彼と同等だが、最も得意とする『力量硬磁』をもってしても、相手に劣るとは想定外だった。

血を吐くことで一星斗尊の気勢は途絶えた。

彼は自分が蕭廷と巻物を争う資格を失ったことを悟り、悔しげに牙を剥いた。

混乱時に負傷すれば多くの強者が襲いかかる——先ほど見た光景が脳裏を駆け巡る。

平日は高慢な斗尊たちも群れで囲まれれば狼狽するのだ。

玄重尺の振動で一星斗尊が後退ると、蕭炎は掌をひっくり返して納戒に戻した。

手に残る鈍痛と、その一星斗尊の驚異的な力量に驚きを覚えた。

彼は多くの天材地宝を摂取し、**紫研**に劣らぬ強さを得ていた——同級では類を見ない存在だった。

巻物への視線が鋭い。

赤色の物体は敏捷に逃れ続け、多数の強者が囲んでも楽々と回避していた。

近づきすぎた者たちを他勢力が襲撃し、狼藉する光景も繰り返されていた。

蕭炎は足を踏み鳴らして紫褐色の火龍となった。

巻物へ向かう途上、阻まれる者は突進で排除した。

その蛮行は瞬時に巻物に近づき、周囲の強者たちが怒吼を上げた。

「小子、お前は死ぬ!」

百名以上の強者が同時に斗気を解放し、圧倒的な勢いで蕭炎へ襲いかかった。

その時、**天火尊者**と**紫研**、**青鯨**らが現れ光盾を作り出す。

無数の攻撃は光盾に衝突し、連続した爆発音を立てた。

光盾が崩壊寸前まで耐え続けた瞬間、蕭炎の手が巻物へ伸びた。

「告!」



彼の手が巻物に触れたその瞬間、まだ握りしめようとしていないのに、赤い光が突然走り出した。

蕭炎は眉をひそめて拳を形作った。

空間が波打つ中で、巻物は狭い牢獄に閉じ込められた。

「来い」

掌の吸力が増すと同時に、巻物は凹んだ空間から飛び出し、赤い光となって彼の手元へ向かう。

再び掴むと半分の巻物が手中に。

しかしその瞬間、枯れた手が反対側を握りしめた。

「独占するつもりか?甘い」

玄冥宗主・辰天南の冷笑は聞き覚えがあった。

彼の拳が蕭炎の頭に向かう。

金光が眼前で消えた瞬間、暗金色の傀儡が現れた。

「傀儡か」

辰天南は顔色を変えた。

次の瞬間、巨大な鉄拳が襲いかかる。

彼は怒鳴りながら巻物を放し、後退した。

巻物を取り戻すと紫褐色の炎が爆発する。

抵抗が弱まるやいきり納戒に収めた。

その瞬間、周囲の強者たちが次々と去っていく。

彼らは恐怖で冷静になり、他の巻物を狙う。

「老備碎、手を出したなら帰らない」

殺意を込めて辰天南を見やった。

紫褐色の炎に包まれた彼の姿は圧倒的だった。



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