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第1258話 悲惨な末路
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摘星老鬼の切実な叫びを聞いた瞬間、蕭炎は一瞬硬直したが、すぐに身震いしながら「やはり魂殿は準備万端だったか」と思った。
この人物の地位は、瑰殿天尊である摘星老鬼ですら「大人」と呼びかけるほどだ。
「嗤!」
新年快乐と言えるのか? その殺意を込めた視線で、黒光が急激に拡大し、近づく圧力に恐怖の叫び声はさらに鋭いものとなった。
「屑野郎! 小子にまでこんな姿を見せつけるか。
貴様が魂殿天尊として何を成し遂げたというのか」
光の輪が摘星老鬼の身体に迫る直前、淡々とした声が空を響かせた。
その瞬間、後方から青い影が現れ、周囲の空気が湿り気を帯び、細かい雨粒が降り始めた。
この異常な変化は蕭炎の注意を引きつけ、彼は「九天尊」と呼ばれる人物の実力に驚愕した。
その体から溢れる広大な斗気は天地のエネルギーまで動かすほどで、少なくとも七星乃至八星級と推測された。
淡々とした視線を蕭炎に向けていた青い影が、雨粒を高速で集め、摘星老鬼の前に回転する水幕を作り出した。
同時に彼は摘星老鬼の肩を掴み、光の輪から逃れるように後退した。
その姿を見た蕭炎は冷ややかに笑み、「ふん」と鼻を鳴らし、体中の斗気を解放させ、黒光がさらに加速する。
雨幕と衝突すると、水滴は全て光の中に吸い込まれ、摘星老鬼の足元まで迫った。
「あ!」
悲惨な叫び声と共に、その場に倒れ込む姿が見えた。
「哼!」
青い影は冷ややかに鼻を鳴らし、摘星老鬼の肩から手を離すと、さらに速く後退した。
青い影が速度を上げたその時、摘星老鬼の足元を見やった。
そこには完全に切断された両足があった。
断面は鏡のように滑らかで血の痕すらなかった。
先程接触した瞬間、その脚部の血が黒い光輪に吸収されてしまったように見えた。
顔を覗くと、摘星老鬼の顔色は雪のように白くなり息も荒くなっていた。
両足と一腕を失ったこの男はほぼ半身不随と言っていい。
「天階級の暴虐な武技か」
青い影が眉をひそめながらも瞬時に距離を置き、その実力でも正面から受け止めたくないと退いた。
大天造化掌など相手にする価値はない。
それだけでは自身にも負荷がかかる。
「逃げるなら老鬼は置いていかねば」
藍色の影が加速するのを見た蕭炎は冷笑を浮かべ、拳を握ると周囲に広がる斗気で光輪の速度を極限まで引き上げた。
瞬時にその光輪は青い影が摘星老鬼の肩を掴んだ直後に追及し、恐怖の目を見開いた相手の胸元へと到達した。
「チィ」
声もなく摘星老鬼の目が固まり血が口から流れ出て顔色は枯れ葉のように褪せた。
光輪はその胸部を飲み込み最後に範囲拡大限界で停止し、無数の驚愕視線の中でゆっくりと消えていった。
摘星老鬼の生命が絶えた瞬間青い影は動きを止めた。
冷たい目線で急速に縮小する光輪を見やり、その中心に立つ蕭炎に注目した。
「蕭玄の末裔か。
貴方のような実力を持つのは不思議だ。
廃絶した蕭家の血筋がどうして再び育てたのか?」
青い影は淡々と尋ねた。
蕭炎は答えず、藍袍老者の様子を警戒していた。
その人物の髪や眉も淡い藍色で目には無限に広がる水系エネルギーが感じられた。
見た目は普通だが太古虚龍族の黒擎と同等の実力を持つことは蕭炎も承知だった。
「廃絶した血筋から生まれたとは考えられない。
蕭玄のような強者を育むのは奇跡的だ。
もう一人いるはずがない…」
老者は自嘲気味に笑みながら独りごちた。
「廃棄された血脈?」
蕭炎は眉をひそめ、胸中で疑問が湧く。
この老人の言葉からは、かつての蕭家にも知られていない歴史があったようだ。
しかし何とやらの血脈之力といったものを感じたことはない。
彼が現在の地位に至ったのは、焚決で異火を食らう以外は、全て自身の努力によるものだった。
血脈之力などというものは関係なかった。
「疑問があるなら構わん。
魂殿へ行けば誰かが説明するだろう…」
九天尊は彼の疑いを見透かしたように淡々と笑み、摘星老鬼の胸以上の部分だけを手にした。
掌から濃厚な青色エネルギーが溢れ出し、その残された身体全体を包み込んだ。
最後には藍色の氷晶へと変化し、軽く弾かれた瞬間、ゆっくりと割れ始め、最終的に爆散して無数の破片となった。
摘星老鬼の体も粉々に砕けた。
「何度か失敗した任務にも関わらず、これほどの罰は当然だ。
だがその執行者はお前ではない。
だから、彼の死に対して…多少なりとも責任を負わねばならん」
九天尊が藍色の瞳で蕭炎を見やると、淡々と言い放った。
蕭炎は冷笑し、体内の斗気を駆動させた。
異火も体の中で凝縮され、次の戦いに備えていた。
彼の目には、この九天尊と再び全力で対決する覚悟が光っている。
「私は貴方の持つ天階級の炎蓮は知っているが、それだけでは不十分だ。
本尊の前ではそのような攻撃を行使する機会はない」
そこで九天尊は長い指先で袖を軽く叩き、無表情に続けた。
「信じないなら…」
蕭炎は目を開いて九天尊を見つめた。
確かに危険な気配を感じたが、それだけでは降伏するつもりはなかった。
彼の肩が震え、青紅色の骨翼が広がり、一振にするとその身体は爆発的に後方に跳ね返った。
残影が空を埋め、見る者を混乱させる。
九天尊がゆっくりと首を横向けた瞬間、彼の姿は空間歪みと共に消えた。
その直後、蕭炎の全身の毛が逆立つ。
目を開いた時、目の前二尺先に藍色の影があった。
「本尊は言っただろう。
これら…無駄だ」
九天尊の表情は変わらず、右掌を軽く動かすと、周囲から水気が集まり、極度に冷たい陰気を帯びたエネルギーが稲妻のように蕭炎に向かって襲いかかった。
その無煙の一撃を受け、蕭炎の顔色は急速に引き締まった。
紫褐色の炎が掌で渦巻き、巨龍のような形態になって九天尊の掌と衝突する。
「嗤」
二つのエネルギーがぶつかり合う際には驚異的な音も響かず、熱と冷が交錯し、濃厚な白煙が連続して発生した。
その中で軋み声が絶え間なく聞こえた。
「バキィ!」
衝撃波が広がる瞬間、九天尊の掌は依然として静かだった。
その等しい絡み合いは長く続かなかった。
重い声が白い霧の中から響き、次の瞬間には狼狽した人影が転々と後退し、最後に山壁に激しく打ち付けられた。
その凄まじい衝撃で頑丈な岩肌はたちまち腕の太さほどの亀裂を這い登り始めた。
「プ」…
蕭炎は唇から血を拭い、口の中の血沫も吐き捨てた。
顔色が暗く天高くに浮かぶ藍色の人影を見つめる。
摘星老鬼(**)との戦いならまだ勝負ありかもしれないが、この九天尊(**)の前に彼はほとんど抵抗できなかった。
「一緒に来なさい……」
空を舞う九天尊は蕭炎を一瞥し、その場に降り立った。
掌をゆっくりと伸ばす。
肩へ向けて掴みかかろうとするその瞬間、後ろから腕が伸びてきて彼の手首を静かに包んだ。
同時に蒼白い声が背後に響く。
「人を連れていくなら、貴方だけではまだ資格がない……」
この人物の地位は、瑰殿天尊である摘星老鬼ですら「大人」と呼びかけるほどだ。
「嗤!」
新年快乐と言えるのか? その殺意を込めた視線で、黒光が急激に拡大し、近づく圧力に恐怖の叫び声はさらに鋭いものとなった。
「屑野郎! 小子にまでこんな姿を見せつけるか。
貴様が魂殿天尊として何を成し遂げたというのか」
光の輪が摘星老鬼の身体に迫る直前、淡々とした声が空を響かせた。
その瞬間、後方から青い影が現れ、周囲の空気が湿り気を帯び、細かい雨粒が降り始めた。
この異常な変化は蕭炎の注意を引きつけ、彼は「九天尊」と呼ばれる人物の実力に驚愕した。
その体から溢れる広大な斗気は天地のエネルギーまで動かすほどで、少なくとも七星乃至八星級と推測された。
淡々とした視線を蕭炎に向けていた青い影が、雨粒を高速で集め、摘星老鬼の前に回転する水幕を作り出した。
同時に彼は摘星老鬼の肩を掴み、光の輪から逃れるように後退した。
その姿を見た蕭炎は冷ややかに笑み、「ふん」と鼻を鳴らし、体中の斗気を解放させ、黒光がさらに加速する。
雨幕と衝突すると、水滴は全て光の中に吸い込まれ、摘星老鬼の足元まで迫った。
「あ!」
悲惨な叫び声と共に、その場に倒れ込む姿が見えた。
「哼!」
青い影は冷ややかに鼻を鳴らし、摘星老鬼の肩から手を離すと、さらに速く後退した。
青い影が速度を上げたその時、摘星老鬼の足元を見やった。
そこには完全に切断された両足があった。
断面は鏡のように滑らかで血の痕すらなかった。
先程接触した瞬間、その脚部の血が黒い光輪に吸収されてしまったように見えた。
顔を覗くと、摘星老鬼の顔色は雪のように白くなり息も荒くなっていた。
両足と一腕を失ったこの男はほぼ半身不随と言っていい。
「天階級の暴虐な武技か」
青い影が眉をひそめながらも瞬時に距離を置き、その実力でも正面から受け止めたくないと退いた。
大天造化掌など相手にする価値はない。
それだけでは自身にも負荷がかかる。
「逃げるなら老鬼は置いていかねば」
藍色の影が加速するのを見た蕭炎は冷笑を浮かべ、拳を握ると周囲に広がる斗気で光輪の速度を極限まで引き上げた。
瞬時にその光輪は青い影が摘星老鬼の肩を掴んだ直後に追及し、恐怖の目を見開いた相手の胸元へと到達した。
「チィ」
声もなく摘星老鬼の目が固まり血が口から流れ出て顔色は枯れ葉のように褪せた。
光輪はその胸部を飲み込み最後に範囲拡大限界で停止し、無数の驚愕視線の中でゆっくりと消えていった。
摘星老鬼の生命が絶えた瞬間青い影は動きを止めた。
冷たい目線で急速に縮小する光輪を見やり、その中心に立つ蕭炎に注目した。
「蕭玄の末裔か。
貴方のような実力を持つのは不思議だ。
廃絶した蕭家の血筋がどうして再び育てたのか?」
青い影は淡々と尋ねた。
蕭炎は答えず、藍袍老者の様子を警戒していた。
その人物の髪や眉も淡い藍色で目には無限に広がる水系エネルギーが感じられた。
見た目は普通だが太古虚龍族の黒擎と同等の実力を持つことは蕭炎も承知だった。
「廃絶した血筋から生まれたとは考えられない。
蕭玄のような強者を育むのは奇跡的だ。
もう一人いるはずがない…」
老者は自嘲気味に笑みながら独りごちた。
「廃棄された血脈?」
蕭炎は眉をひそめ、胸中で疑問が湧く。
この老人の言葉からは、かつての蕭家にも知られていない歴史があったようだ。
しかし何とやらの血脈之力といったものを感じたことはない。
彼が現在の地位に至ったのは、焚決で異火を食らう以外は、全て自身の努力によるものだった。
血脈之力などというものは関係なかった。
「疑問があるなら構わん。
魂殿へ行けば誰かが説明するだろう…」
九天尊は彼の疑いを見透かしたように淡々と笑み、摘星老鬼の胸以上の部分だけを手にした。
掌から濃厚な青色エネルギーが溢れ出し、その残された身体全体を包み込んだ。
最後には藍色の氷晶へと変化し、軽く弾かれた瞬間、ゆっくりと割れ始め、最終的に爆散して無数の破片となった。
摘星老鬼の体も粉々に砕けた。
「何度か失敗した任務にも関わらず、これほどの罰は当然だ。
だがその執行者はお前ではない。
だから、彼の死に対して…多少なりとも責任を負わねばならん」
九天尊が藍色の瞳で蕭炎を見やると、淡々と言い放った。
蕭炎は冷笑し、体内の斗気を駆動させた。
異火も体の中で凝縮され、次の戦いに備えていた。
彼の目には、この九天尊と再び全力で対決する覚悟が光っている。
「私は貴方の持つ天階級の炎蓮は知っているが、それだけでは不十分だ。
本尊の前ではそのような攻撃を行使する機会はない」
そこで九天尊は長い指先で袖を軽く叩き、無表情に続けた。
「信じないなら…」
蕭炎は目を開いて九天尊を見つめた。
確かに危険な気配を感じたが、それだけでは降伏するつもりはなかった。
彼の肩が震え、青紅色の骨翼が広がり、一振にするとその身体は爆発的に後方に跳ね返った。
残影が空を埋め、見る者を混乱させる。
九天尊がゆっくりと首を横向けた瞬間、彼の姿は空間歪みと共に消えた。
その直後、蕭炎の全身の毛が逆立つ。
目を開いた時、目の前二尺先に藍色の影があった。
「本尊は言っただろう。
これら…無駄だ」
九天尊の表情は変わらず、右掌を軽く動かすと、周囲から水気が集まり、極度に冷たい陰気を帯びたエネルギーが稲妻のように蕭炎に向かって襲いかかった。
その無煙の一撃を受け、蕭炎の顔色は急速に引き締まった。
紫褐色の炎が掌で渦巻き、巨龍のような形態になって九天尊の掌と衝突する。
「嗤」
二つのエネルギーがぶつかり合う際には驚異的な音も響かず、熱と冷が交錯し、濃厚な白煙が連続して発生した。
その中で軋み声が絶え間なく聞こえた。
「バキィ!」
衝撃波が広がる瞬間、九天尊の掌は依然として静かだった。
その等しい絡み合いは長く続かなかった。
重い声が白い霧の中から響き、次の瞬間には狼狽した人影が転々と後退し、最後に山壁に激しく打ち付けられた。
その凄まじい衝撃で頑丈な岩肌はたちまち腕の太さほどの亀裂を這い登り始めた。
「プ」…
蕭炎は唇から血を拭い、口の中の血沫も吐き捨てた。
顔色が暗く天高くに浮かぶ藍色の人影を見つめる。
摘星老鬼(**)との戦いならまだ勝負ありかもしれないが、この九天尊(**)の前に彼はほとんど抵抗できなかった。
「一緒に来なさい……」
空を舞う九天尊は蕭炎を一瞥し、その場に降り立った。
掌をゆっくりと伸ばす。
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